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目頭が熱い
十五夜の君へ。
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十五夜のキミへ
そう、あれはキミが15歳の時だった。
キミは今日も月を眺めていた。
学校の校舎のベランダで。
真っ正面に昇る月に手を伸ばして、
「やっぱり、届かない…。」と、
悲しそうにその手を下ろした。
僕はキミのその姿をいつも、
後ろから見ていた。
キミの上に昇る月の光は眩しくて、
僕はいつも、魅了されていた。
月を背にしてキミは振り向く。
静かに微笑むと、また視線を月へと戻す。
三日月の日も、半月の日も、満月の日も。
どんな時でも、眺めていた。
そんなキミが僕は好きだった。
儚く輝く月に心を寄せ、
まるで月光をのシャワーを浴びる
可憐な花の様に、
キミはそこに立っていた。
でもキミは、
いつのまにかいなくなっていた。
そこに、キミの姿はなかった。
もう、どこにもなかった。
今は何処でこの月光を浴びて
微笑んでいるの?
一体何処に行ったら
またキミを見る事が出来るの?
僕の上にどんなに美しい月が
昇ってきても、
キミがいないんじゃ意味がない。
十五夜の満月の夜。
キミからのメールを見て、
僕は心臓が凍る思いだった。
そして、キミの元へと走り出した。
これ以上ない想いで。
誰かを想って、
こんなに切なくなったのは初めてだった。
あれから、何年経つだろうか。
僕は真っ正面に昇る月に手を伸ばして、
「やっぱり、届かない…。」と、
悲しくなって手を下ろした。
僕はまた見ているだけで、
もう、
キミには届かない…。
そう、あれはキミが15歳の時だった。
キミは今日も月を眺めていた。
学校の校舎のベランダで。
真っ正面に昇る月に手を伸ばして、
「やっぱり、届かない…。」と、
悲しそうにその手を下ろした。
僕はキミのその姿をいつも、
後ろから見ていた。
キミの上に昇る月の光は眩しくて、
僕はいつも、魅了されていた。
月を背にしてキミは振り向く。
静かに微笑むと、また視線を月へと戻す。
三日月の日も、半月の日も、満月の日も。
どんな時でも、眺めていた。
そんなキミが僕は好きだった。
儚く輝く月に心を寄せ、
まるで月光をのシャワーを浴びる
可憐な花の様に、
キミはそこに立っていた。
でもキミは、
いつのまにかいなくなっていた。
そこに、キミの姿はなかった。
もう、どこにもなかった。
今は何処でこの月光を浴びて
微笑んでいるの?
一体何処に行ったら
またキミを見る事が出来るの?
僕の上にどんなに美しい月が
昇ってきても、
キミがいないんじゃ意味がない。
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そして、キミの元へと走り出した。
これ以上ない想いで。
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あれから、何年経つだろうか。
僕は真っ正面に昇る月に手を伸ばして、
「やっぱり、届かない…。」と、
悲しくなって手を下ろした。
僕はまた見ているだけで、
もう、
キミには届かない…。
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