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ラビリンス・ランデブー
マンネリ
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この頃、僕の日常はマンネリ状態。
特に変わることもなく、
つまらない訳でもなく、
ただただ、平凡な日々。
何もないことは、
いいことなのだろうけど…。
ちょっとたけ、
何か刺激が欲しい今日この頃。
皆さんは、
いかがお過ごしでしょうか?
……なんて、
誰かに問いかけてみたりして。
「ばっかみてぇ……?」
「うん?何が?」
友達がいて、先輩がいて、
恋人がいて、家族がいて、
こんなに幸せなことはないと、
思うのだけれど……。
「いんや、なんでも。」
「なんだよ、それ。
お前、昼はどうすんの?」
「あー…。
カノジョと食べる約束してる。」
「ホント、ラブラブだよなぁ。」
「まぁな。」
「うわっ、そのドヤ顔やめろ。
ウザい。」
「はははっ。」
分かっては、いるんだけれど……。
自分は、
何に生きる人間なのだろうと、
最近思う。
友情を欠けさせたい訳でもないし、
恋人が欲しくない訳でもないし、
家族を傷つけたい訳でもない。
僕は一体、何がしたいんだろう。
「どうしたの?ぼーっとして。」
「んー…?
いやぁ、平和だなぁって。」
「あははっ、いきなりどうしたの。」
「お前の弁当食ったらそう思った。
ありがとな、美味しかった。」
「ううん、またいつでも言って。」
「じゃあ明日も食べたい。」
「もー、しょうがないなぁ。」
何一つ、不満のない日々。
僕には、何が足りていないんだろう。
毎日が平和なのはとてもいいことだ。
何よりも幸福で、幸せだと思う。
「だけど」って……?
欲張りな気持ちなんだろうけど、
僕は、
それが欲しくてたまらないんだ。
「毎日毎日、
同じ時間過ごして、
同じ学校の同じ席で、
同じ授業を受けて、
同じことばっかして、
進んでねえ気がするのは、
なんでなんスかね。」
「さぁ…なんでなんだろうね?」
「……別に、辛い訳じゃないんスよ。
ただ僕は、
何がしたいのかって…。」
「迷って…いるのかい?」
「……迷ってる…とはなんか、
違うような……。
僕は執着というものをしない。
だから、基本何にでも対応できて、
それを楽しいとも思える。
…でも、それをずっと…ってのは、
なかなか続かないもんで…。」
「はははっ、君は順応なんだね。
周りの変化に応じて
変化することを厭わないから、
求めることを知らない。
だから、迷子になりやすい。」
「どうしたら、いいのかな。」
「さぁね。俺の知ったことじゃない。
君の日々は君のものなんだから、
自由に生きればいい。
無理に刺激を求めても、
何も始まらないよ。」
「……そうっスか。」
いまいち、
何を言っているのか
難しくてよく分からなかったけれど、
心は穏やかだった。
僕は、取り敢えず、
変わらなくていい。
この日々のマンネリの中で、
僕であれば、それでいい。
「おはよう。」
「お、おう…?
今日はやけに機嫌いいな。」
「今日も
カノジョの手作り弁当だからな。」
「だから、そのドヤ顔やめろ。
うぜえ。」
「へへへっ。」
僕の日々は、僕のものだ。
誰かに言われるまで、
気がつかなかった。
僕の日々は平和で、豊かで、幸福だ。
特に変わることもなく、
つまらない訳でもなく、
ただただ、平凡な日々。
何もないことは、
いいことなのだろうけど…。
ちょっとたけ、
何か刺激が欲しい今日この頃。
皆さんは、
いかがお過ごしでしょうか?
……なんて、
誰かに問いかけてみたりして。
「ばっかみてぇ……?」
「うん?何が?」
友達がいて、先輩がいて、
恋人がいて、家族がいて、
こんなに幸せなことはないと、
思うのだけれど……。
「いんや、なんでも。」
「なんだよ、それ。
お前、昼はどうすんの?」
「あー…。
カノジョと食べる約束してる。」
「ホント、ラブラブだよなぁ。」
「まぁな。」
「うわっ、そのドヤ顔やめろ。
ウザい。」
「はははっ。」
分かっては、いるんだけれど……。
自分は、
何に生きる人間なのだろうと、
最近思う。
友情を欠けさせたい訳でもないし、
恋人が欲しくない訳でもないし、
家族を傷つけたい訳でもない。
僕は一体、何がしたいんだろう。
「どうしたの?ぼーっとして。」
「んー…?
いやぁ、平和だなぁって。」
「あははっ、いきなりどうしたの。」
「お前の弁当食ったらそう思った。
ありがとな、美味しかった。」
「ううん、またいつでも言って。」
「じゃあ明日も食べたい。」
「もー、しょうがないなぁ。」
何一つ、不満のない日々。
僕には、何が足りていないんだろう。
毎日が平和なのはとてもいいことだ。
何よりも幸福で、幸せだと思う。
「だけど」って……?
欲張りな気持ちなんだろうけど、
僕は、
それが欲しくてたまらないんだ。
「毎日毎日、
同じ時間過ごして、
同じ学校の同じ席で、
同じ授業を受けて、
同じことばっかして、
進んでねえ気がするのは、
なんでなんスかね。」
「さぁ…なんでなんだろうね?」
「……別に、辛い訳じゃないんスよ。
ただ僕は、
何がしたいのかって…。」
「迷って…いるのかい?」
「……迷ってる…とはなんか、
違うような……。
僕は執着というものをしない。
だから、基本何にでも対応できて、
それを楽しいとも思える。
…でも、それをずっと…ってのは、
なかなか続かないもんで…。」
「はははっ、君は順応なんだね。
周りの変化に応じて
変化することを厭わないから、
求めることを知らない。
だから、迷子になりやすい。」
「どうしたら、いいのかな。」
「さぁね。俺の知ったことじゃない。
君の日々は君のものなんだから、
自由に生きればいい。
無理に刺激を求めても、
何も始まらないよ。」
「……そうっスか。」
いまいち、
何を言っているのか
難しくてよく分からなかったけれど、
心は穏やかだった。
僕は、取り敢えず、
変わらなくていい。
この日々のマンネリの中で、
僕であれば、それでいい。
「おはよう。」
「お、おう…?
今日はやけに機嫌いいな。」
「今日も
カノジョの手作り弁当だからな。」
「だから、そのドヤ顔やめろ。
うぜえ。」
「へへへっ。」
僕の日々は、僕のものだ。
誰かに言われるまで、
気がつかなかった。
僕の日々は平和で、豊かで、幸福だ。
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