詠み人知らず、言わずと知れて。

はじまりの唄

厨二という名のロマンチスト

そうだ。そうさな…。

例えば此処に俺がいて、
其処にお前が居るとしよう。

それだけで、
世界は成り立っていると思わないか？



…おいおい、
そこは感激するところだろ。

笑うところじゃないぞ？

何言ってんだ此奴って
思ってるんだろう。



まぁいいさ。

お前にはまだ分からないだろうが、
世界はお前が思っているより狭い。

そして目には見えない様々なものが
入り組んで成り立っている。


俺はそれが言いたかったんだ。


俺が此処に居て、
お前が其処に居る。

たったそれだけだと思うだろうが、
実はとても素晴らしい事なんだ。



目で見るんじゃない。


感じろ。


お前のありとあらゆる
器官と神経と感覚で。


拒絶するな、受け入れろ。


お前なら出来るさ。


お前にしかない力を、持っている。

勿論、俺も。


…あぁもしかしたら、
世界を感じることが、
俺の力なのかもしれないな。


きっと、
いつかお前も見つけられるさ。


そしたら、俺にも教えてくれよ。



神にまではなれなくても、
その近くまで行くことは出来る。


両手を羽ばたかせていたら、
いつか空を飛べる日が来るかもしれない。

両足を鍛えていたら、
光よりも早く走れるかもしれない。


限られた希望なんて捨て去って、
もっと大きな野望を掲げてみろ。


そしたらきっと、生まれ変われる。


前世の自分より遥かに
優れた存在となろう。


俺たちが生まれ落ちたこの星で。


さぁ、同志よ。

立ち上がれ。