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25.四柱一体
5.祝融の門
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転移してきたとき、アレン達は自身が一体どこにいるのか分かっていなかった。エリアのどこにいるのか把握できなかった。東西南北、それどころか高低さえ分からないかった。
それ自体は何も問題ではないので気にしてすらしていなかった。
そこに謎の赤い門が現れた。明らかな面倒ごと、そんなことはここにいる誰もが分かっている。
しかし、進まなければならない。他に道を探す余裕がないのだ。
だからこの門は通らなければならない。その為にはその門に巻き付いている蛇を倒さなければならないのだ。
やらねばならないことが多すぎる。一つ一つ潰さなくてはいけない。
先端が朱色になっている尾をくねらせ、地面に下りてくる。ギュンと距離を詰めてきた。レイドが前に出て、突進を受け止めた。勢いがあったせいか、清姫の体がΩのような体勢になる。
コストイラが横に付き、刀を振るう。それで鱗が砕け、血の珠が舞う。
硬い。最近出会う敵は然の魔剣でなければどうにもならないレベルに来ている。
その怒りを鎮め、光のような一閃を叩き込む。今度は鱗ごと切れた。技を使わなければ切れない。そんな自分の未熟さに、苛立ちが募ってくる。
『キシャァアアア!!』
清姫は体をくねらせ、レイドの体を楯ごと殴る。パワーの差があまりにも違う。レイドは後ろに飛ばされてしまう。
シキがレイドを飛び越えながら、縦に一回転した。そして踵落とし。清姫の頭の鱗が砕け、少しへこむ。
コストイラが刀に炎を纏わせ、自分の作った傷口に刀を差し込んだ。内臓を直接燃やす。シキは戦いの中で相手の体内に入ることがある。コストイラは考えた。体を鍛えたところで、体内までケアできている者がどれほどいるのだろうか。つまり、内臓を攻撃した方がいいのではないか?
清姫の内臓が焼かれる。口からは悲鳴しか出てこない。血が出ていないのは、傷口が焼き固められているからだろう。
それでも生きているのは、それほどの強者ということか。
清姫は大きく口を開け、コストイラを飲み込もうとする。コストイラは刀を振るい、口の中に炎を発生させて飲み込ませた。
口の中が完全に爛れる。清姫が口が閉じられなくなる。
シキが口の内部にナイフを振るった。ナイフは闇の魔剣だ。口内に斬撃が伝播していく。
筋肉が千切れてしまい、下顎が開きっぱなしだ。その的にアストロが魔術をぶち込む。
清姫の頭が爆発した。
蛇の体が横たわる。すると、朱の門が光り出した。何かが起こる。何が起きても対応できるように武器を構えておく。
光が上に集まっていき、門から分離した。シュルルと音を鳴らしながら光が昇っていく。
楕円形の光から翼が生えてきた。ぐぐぐと上下に伸びていき、下から尻尾が、上から首が生えてくる。
光は炎に変わり、鳥の形をとっていく。翼が体をくるみ、再び楕円の形をとり、炎を纏っていく。
そして、炎を撒き散らしながら、翼を広げた。
それ自体は何も問題ではないので気にしてすらしていなかった。
そこに謎の赤い門が現れた。明らかな面倒ごと、そんなことはここにいる誰もが分かっている。
しかし、進まなければならない。他に道を探す余裕がないのだ。
だからこの門は通らなければならない。その為にはその門に巻き付いている蛇を倒さなければならないのだ。
やらねばならないことが多すぎる。一つ一つ潰さなくてはいけない。
先端が朱色になっている尾をくねらせ、地面に下りてくる。ギュンと距離を詰めてきた。レイドが前に出て、突進を受け止めた。勢いがあったせいか、清姫の体がΩのような体勢になる。
コストイラが横に付き、刀を振るう。それで鱗が砕け、血の珠が舞う。
硬い。最近出会う敵は然の魔剣でなければどうにもならないレベルに来ている。
その怒りを鎮め、光のような一閃を叩き込む。今度は鱗ごと切れた。技を使わなければ切れない。そんな自分の未熟さに、苛立ちが募ってくる。
『キシャァアアア!!』
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シキがレイドを飛び越えながら、縦に一回転した。そして踵落とし。清姫の頭の鱗が砕け、少しへこむ。
コストイラが刀に炎を纏わせ、自分の作った傷口に刀を差し込んだ。内臓を直接燃やす。シキは戦いの中で相手の体内に入ることがある。コストイラは考えた。体を鍛えたところで、体内までケアできている者がどれほどいるのだろうか。つまり、内臓を攻撃した方がいいのではないか?
清姫の内臓が焼かれる。口からは悲鳴しか出てこない。血が出ていないのは、傷口が焼き固められているからだろう。
それでも生きているのは、それほどの強者ということか。
清姫は大きく口を開け、コストイラを飲み込もうとする。コストイラは刀を振るい、口の中に炎を発生させて飲み込ませた。
口の中が完全に爛れる。清姫が口が閉じられなくなる。
シキが口の内部にナイフを振るった。ナイフは闇の魔剣だ。口内に斬撃が伝播していく。
筋肉が千切れてしまい、下顎が開きっぱなしだ。その的にアストロが魔術をぶち込む。
清姫の頭が爆発した。
蛇の体が横たわる。すると、朱の門が光り出した。何かが起こる。何が起きても対応できるように武器を構えておく。
光が上に集まっていき、門から分離した。シュルルと音を鳴らしながら光が昇っていく。
楕円形の光から翼が生えてきた。ぐぐぐと上下に伸びていき、下から尻尾が、上から首が生えてくる。
光は炎に変わり、鳥の形をとっていく。翼が体をくるみ、再び楕円の形をとり、炎を纏っていく。
そして、炎を撒き散らしながら、翼を広げた。
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