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vtuberとして活動している義姉弟は一線を越えて……? 1

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登場人物1人目
名前:結城墨(ユウキ・スミ)
年齢(学年):19歳 (大学2年生)
経歴:小2の時父親が再婚、そして今の弟が家族になった。今まで県外大学に進学しようと頑張ってたのに高2の時に父親が亡くなり、実家から通える大学に切り替えた。その後すぐに弟が体を弱くしていた。vtuberを始めた理由は友人に見せられた動画が面白く、大学に入学するための目標も欲しかったから始めた。学部は音楽専攻。

登場人物2人目
名前:結城留加(ユウキ・ルカ)
年齢(学年):12歳(中学1年生)
経歴:家族としか基本は話さない内向的な男の子。小4の時に体を弱くして運動が出来なくなって周りからの目が嫌で小学校は行かなくなった。中学校は週2回登校してそれ以外の時間は部屋で絵や小説を書いている。寂しがり屋でよく姉の部屋にいる。ちなみに偏差値が80くらいあるのは本人の自慢。vtuberを始めた理由は姉が楽しそうにやっていたから。
旧名は新木(アラキ)


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姉目線編1部 start

最近は留加も楽しそうに過ごしている。

でも寂しいのは変わらないらしい。

で、留加は私の部屋に来てベッドの上で寝転がってぬいぐるみに抱きつきながら話をしたり、ベッドの上に座って一緒にゲームしてたり……

楽しいのは変わりがないからいいんだけど、少し最近気になることがあって……ね?

その事を友人に相談したら……

「え?そんな事があんの?うーーん、墨のことが好きなんじゃないの?恋愛感情として……だって血縁関係無い弟がよく墨の部屋に居座ってる。と……で墨の使ってるベッドに寝転がってベッドの上においてるあんたのぬいぐるみを顔のあたりに埋めて寝てる、そして一緒に会話してる……絶対確信犯じゃん!!ヒューーヒュー~!!」

って言われた……

そうなのかなぁ?

私はそんな事で決めつけるつもりはないが、気をつけた方がいいって言われたから……

でもそんなふうにはならないと思うな、私は……


:…:10日後:…:


「じゃあみんなまたねーー!バイバ~~イ!!」

私が趣味でやってるvtuberの定期生配信の終了ボタンを押してスマホを取ってコメントなどを見た。

『かわいい!!』

『癒やしだわ~~~……最高!!』

『いつもありがとう!!明日からも頑張れるわ~~』

などのコメントと共に高額な投げ銭をしてくれる人もいる。

今回の収益は20万円を超えている。

これだけで1ヶ月は大学の学費も払いながら一人暮らしも出来るはずです。

なのに、「なにかから離れたくない」と体が拒否しているから実家暮らしです。

ま、留加が実家から出でいくことを嫌がって泣き出したとか弟の様子を見れなくなるのは嫌だから。っていうのもあるけどね!

少し落ち着いたので弟の部屋へ行くと、弟も配信をしていた。

あ、弟の留加もvtuberなんです!!

私より人気があるんですよ……

羨ましい……

もう終わりそうなので部屋に戻ります。

弟がお風呂に行ったので夜ご飯を作っています。

私は留加がお風呂から上がって一緒に夕ご飯を食べたあとに風呂に行きます。

明日からは私も弟も母も5連休なので母はこの5連休は家にはいません。

母がいない上に私しか料理ができないので私が料理しています。

あっ、留加がお風呂から上がってきました。

では食事を並べて食べましょう!

「留加~~、ご飯できたよ~~!食べよ~~!!」

ふふっ、お風呂に入って少し眠そうなのも可愛い……

「じゃあ、いただきます!ほら、留加もちゃんと言って!!」

「いたたきます……」

こくこくしてる……後で部屋に連れて行ってあげよっと!


:…:食事中:…:


ふぅ、我ながら美味しく作れました……

留加を部屋に連れてかなくちゃ……

留加は身長の伸びがもう止まってしまって145㌢しか身長がなく、体重も35㌔くらいなんです。

私の中学時代より小さく軽い人は初めてです。

私は155㌢でしたよ?今は160㌢くらいです!!

体重は言いたくありません!!でも留加よりかは重めです。

はーー、着いた……留加をベッドに寝かせて……ふふっ……可愛いな、留加……これって留加は知ってるのかな……?私と留加は正式な家族じゃないってこと……ま、そんな事考えても無駄だよね……

「じゃ、おやすみ……る……」がしっ

「きゃっ!!」ドシン!!

留加が私の腕を掴んで引き寄せてきた。

今私は留加のベッドの上に座っている状態。

留加に聞いた。

「留加、どうしたの?」

と聞いたら留加の顔が近づいてきて……唇を重ねてきた。

キスをされている。

「?!?!?!」

私が驚いて離れようとしたが年頃の弟には勝てなかった。

そんな間にも私の口の中に舌を入れてきた。

いわゆるディープキスの形だ。

私の口の端の隙間からは唾液だ出始めている。

それだけ長くされているということだ。

そして1分くらい経ってから留加が唇を離した。

そして質問を入れた。

「ねぇ、留加?どういう事?何がしたいの?」

と聞くとその質問に答えずに私をベッドの上に押し倒した。

そしてこんな言葉を発した。

「姉ちゃんってさ、いつ俺と血縁関係にないことを知ったの?」

その言葉は……

下手に喋ると何されるか分からないので、

「ええ、最近」

と答えるとまた唇を塞いで舌を入れてきた。

また1分くらいしたら離れて、開口一番

「ねぇ、嘘だよね?嘘じゃないならなんで姉ちゃんの部屋にこんな物が置いてあるの?」

と言われ、見せられたのは……

「これ、避妊薬。しかももう使い始めてある。そして処方して使い始めてから1週間くらい経ってる。それってどういう事?姉ちゃん自分の周りに男友達全然いない。というかいないって言ってたし、付き合ってる人もいないって言ってたよね?つまりその気がないってことなのにあるって事は……『そういう事』だよね?そこは姉ちゃんの口から聞かせて……『そういう事なの?』……答えて!」

たしかにその気はあったのかもしれない。

いや、あった。

あの日、友人から言われた『恋愛感情』に期待して友人や母親、弟には内緒にして大学の帰りに病院に寄って処方してもらった避妊薬。

その日から期待して飲み始めたが、来る日も来る日も何も起こらなくてついにはショックで一人部屋で泣いていた。

この感情は周りから見たら不健全なのかもしれない。

でも私は弟の事を諦められず、今日絶好のチャンスがあった。

その瞬間に襲ってやろうと考えていた。

でもバレて行動はできなかった。

その張本人である弟は知らん顔。

その顔にムカついたのか、ショックだったのかは分からないが、泣いていた。

泣いて聞こえにくい声で弟に言った。

「ねぇ、私は留加の事が好きなの……だからこんなふうにされたのは嬉しかった。でも、留加は何も知らないわけじゃないよね?そしてその中で私にアプローチかけてたよね?『私から行こうかな』とは思った。でも!本当は……本当は……」

と、泣いて何を言いたかったのか分からなくなって途中で言うのをやめてしまった。

そしたら、留加は私の上に乗った状態で抱いてきた。

そしてこんな事を言った。

「姉ちゃん、気づいてあげれなくてごめん。もうそれ以上は言わなくていいよ………」

「『墨』……好きだよ、俺も……」
「もう気づかないふりなんてしない」
「墨の全部の好きを受け入れる」

『だから、付き合ってください……」


その言葉を留加が発して聞いた瞬間感情が爆発して涙が止まらなくなり、声を上げて泣き出した。

「うわぁぁぁぁーーーーー!!留加ぁぁぁぁーーーーー!!やっと分かってくれたぁーーーーー!!うわぁぁぁぁぁーーーーー!!」

大声で泣いている間も留加は頭を撫でて、「大丈夫。もう嘘なんてつかない」と言って泣き止むのを待ってくれた。


そして泣き止んだあと、私は留加にこんな事を言った。

「留加、私が避妊薬を飲んでいた理由、分かる?」

すると留加は……

「うん、分かるよ……ヤる?俺はヤりたい。墨はどう?」

と聞いてきた。

その問いに対し、私は……

「うん、私も留加とヤりたい。だから……私の『初めて』、もらってくれる?」

と聞いた。

すると、

「分かった。墨の初めて、貰わせてもらいます」

と。

私はその言葉を聞いた瞬間、留加に抱きついた。

そして私達は一つになった……

姉目線編1部 fin
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