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48 大聖女
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「ここに、エヴリーヌ・ヴォルテール公爵夫人へ大聖女の称号を与える」
王に花を模したティアラを頭に乗せられて、エヴリーヌは立ち上がった。
外には多くの人々が集まり、歓声を上げている。手を振れば震えるほどの声が届いた。
目立ちたくなかったのに。そんな話はどこへいったやら。
エヴリーヌはその名を大聖女として轟かせることになってしまった。
「お花をどうぞー」
「さっき花の咲いた鉢植え買っちゃった」
町中でそんな声ばかり聞く。もうすぐ冬になるのに、花の咲き具合がいいと、公爵家の庭園で庭師が言っていた。王宮の庭園も花の咲きがいいそうだ。急遽植えた花たちだが、予想外によく咲いている。
花が必要になり、町中の花を購入した。町中は花で埋め尽くされたが、その後も花の購入は増えている。
それは神殿も例外ではない。
「エヴリーヌ大聖女様。花に魔力を与えるコツはなんですか?」
「魔石に魔力を注ぐのと同じなのだけれど、そう想像しても難しいかしら」
神殿の聖女たちに囲まれて、エヴリーヌは聖女たちの指導を行っていた。
花を使う聖女は総神殿でも少ないので、無理なく行える方法を学んだ方がいいように思うのだが、どうしてもエヴリーヌの真似をしたいらしい。
最近の神殿でのはやりは、花で結界を作ることだ。エヴリーヌの真似をしたがる聖女は多く、神殿でも花の種を植えた。春になる前に芽が出て、庭を美しく彩るだろう。
「あれって、結構難しいのよねえ」
「アティ、身重でうろついて大丈夫なの? 神殿は寒いわよ?」
「見えないところにたくさん着てるから大丈夫よ。もう安定期だし」
アティは周囲に聞こえないように、ぼそぼそとエヴリーヌにささやく。
手にした花に魔力を込めて、不浄を取り除く力を与えて、聖女に渡した。花を手渡して研究させた方が覚えるわよ。と感動している聖女に笑顔で対応する。さすがアティ。
「アティのそういうところ、見習わなきゃだわ」
「私はエヴリーみたいに一人ずつ個別に教えるなんて向いてないから、エヴリーに教えてもらって助かる子は多いんじゃない?」
「だったらいいけどね」
「大聖女様に群がる女子たちよ。総神殿でも人気だったけど、こっちでもそうなりそうね。大聖女様」
「アティ、やめようか?」
「えへへ。王から称号もらったんだから、ちゃんと大聖女様ってつけないとねっ!」
そんなかわいく言わないでいい。アティはふざけるように舌を出して片目を瞑ってくるが、人の気配がした途端、清純派聖女と言わんばかりにうっすらと微笑む。その変身具合よ、見本にしたい。
「旦那がねー、もし生まれてくる子供が男の子なら、お前の性格の方がいいなって言うのよ。お前はいい性格をしてるからなって」
「それって、アティの性格がバレちゃってるってこと?」
「まあ、さすがにね。年中一緒にいれば。子供ができてから結構側にいてくれてるし、長時間二人きりだと自が出やすくもなるわよ。王と話してる時にやり合ってるの見て、似てるなって言われたし」
「アティはあの王様にはれると思う。うん。私もアティを目標にしたい。そして社交界で無双したい!」
「きゃー。エヴリー、やる気ね! いいわ。一緒に社交界を席巻しましょー!」
回廊を歩きながら、周囲に人がいないことを確認して、二人で笑い合っていると、カリスがやってきた。アティがすんと大人しくなる。
「エヴリーヌ、そろそろ帰れるか? こちらの会議は終わったんだが」
「大丈夫よ。じゃあね、アティ。風邪ひかないようにね」
「聖女アティも来ていたのか」
「少しは動いた方がいいんだって。アティは教えるのがうまいから、他の聖女たちも喜んで教えをもらってるわ。今まで神殿内でしっかり教える者がいなかったみたいだし」
「総神殿から聖女が来ているから、これで少しは都の神殿の聖女たちの基準が高まれがいいんだが」
そのための働きを、アティやエヴリーヌに頼むのは心苦しいが。とカリスは付け足すが、ビセンテたち聖騎士も来ているし、それは仕方がないことだろう。全体的に皆の力が上がることの方が良いはずだ。
「聖女の位が上がったため、貴族の令嬢でも聖女を目指す者が増えたという。それについては、神殿長が喜んでいたが。君のおかげだと言っていた」
「公爵夫人でも聖女をやっていけるってことが示されたってことかしらねえ」
「君が大聖女として地位を確立したからだろう」
なりたくてなったわけではないが、聖女たちの身分が低いと蔑まれることは減りそうだ。
王の思惑通りというところか。神殿はカリスの管理だが、実質王が実験を握ったようなものだ。貴族たちの健康管理や不穏さまでも管理できる。不浄を消すのは聖女で、魔物を倒すのは聖騎士。その派遣はカリスが行うのだから。
(強行政権になるのでは? 怖い怖い。今は締め付けるのにちょうどいいのでしょうけれど)
おかげでカリスが忙しいのだから、少しは手を抜けるようにしてほしい。今日も会議、明日も会議。都の神殿がどれだけ問題になっていたかわかる話だ。総神殿はしっかり営まれているので、早めに落ち着いてほしい。
「花が増えたな」
「庭園の花が満開。もう寒くなってきているのに」
「君が手を加えたのだろう?」
「花や薬草の種類を指示しただけよ」
「これから神殿は花が増えていくのだろうな。神殿だけでなく、町も、あちこちで」
庭園の脇を通りながら、カリスは感慨にふけるように花々に目をやる。
結婚前は都の神殿に来ることはなかった。その後も訪れる予定ではなかったが、結婚によって多くが変わってしまった。
これから貴族たちが聖女を蔑ろにすることがなければいいのだが。それも変わるだろう。
「結婚しなかったら、こんなこと思わなかったかも」
「なにか言ったか?」
「充実してるなあ。って思って」
地方で働いていれば、聖女の仕事をまっとうした気になっていたが、そうでない道も残っていた。昔であれば考えられない道だ。
エヴリーヌにとって、良い道だったのだろう。
しかしカリスは一度黙って見せると、小さくつぶやく。
「忙しいのが玉にきずだな」
「体を壊さないか心配だものね」
「いや、やきもちかな」
「え?」
そっと腕を回すと、カリスはエヴリーヌに口付ける。
「独り占めできる時間が減った」
「か、カリス!」
こんな人前で、と思ったが、周囲に人はいなかった。けれど、すぐに声が聞こえて、カリスは子供のように笑って腕を離す。
その笑い顔は無防備で、人前では見ない笑い方だった。
アティが言っていたように、二人きりでいれば気軽さが出るのだろうか。
(そうよね。だって、これからずっと一緒にいるわけだし)
これから、見たことのないカリスの表情をもっと見ることになるのだろうか。
「大聖女様は帰られたの? お会いしたかった」
「さっき向こうへ歩いていらっしゃったわよ。あ、ほら」
「見つかるのが早いな」
後ろから聖女らしき女の子たちの声が聞こえて、カリスは苦虫を嚙みつぶしたような顔をする。その表情が面白くて、ついエヴリーヌは吹き出してしまった。
「じゃあ、早く屋敷に戻りましょ」
手を繋いで、カリスを促せば、カリスはゆるやかに満面の笑みを見せた。
「そうだ。君に許しをもらいたいことが」
「え、なに!?」
急に言われるとどきりとする。なにか問題でもあっただろうか。カリスはコホンと軽く咳払いをした。
「私も、エヴリーと呼んでよいだろうか?」
許しと言われて身構えたのに、カリスは恥ずかしそうに愛称呼びをしてよいか乞うた。
そんなこと、許しを得なくていいのに。言いたいが、カリスはこういう人だ。
カリスは叱られる前の子供のように答えを待っている。
いじわるをしたくなるのは、自分もカリスと共にいるのが慣れてきているからだろうか。
「エヴリーヌ?」
「もちろんよ。カリス」
その言葉にカリスは破顔して、手を握ると優しく口付けた。
(この人の側で、私は一生を過ごすのだろう)
王に花を模したティアラを頭に乗せられて、エヴリーヌは立ち上がった。
外には多くの人々が集まり、歓声を上げている。手を振れば震えるほどの声が届いた。
目立ちたくなかったのに。そんな話はどこへいったやら。
エヴリーヌはその名を大聖女として轟かせることになってしまった。
「お花をどうぞー」
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町中でそんな声ばかり聞く。もうすぐ冬になるのに、花の咲き具合がいいと、公爵家の庭園で庭師が言っていた。王宮の庭園も花の咲きがいいそうだ。急遽植えた花たちだが、予想外によく咲いている。
花が必要になり、町中の花を購入した。町中は花で埋め尽くされたが、その後も花の購入は増えている。
それは神殿も例外ではない。
「エヴリーヌ大聖女様。花に魔力を与えるコツはなんですか?」
「魔石に魔力を注ぐのと同じなのだけれど、そう想像しても難しいかしら」
神殿の聖女たちに囲まれて、エヴリーヌは聖女たちの指導を行っていた。
花を使う聖女は総神殿でも少ないので、無理なく行える方法を学んだ方がいいように思うのだが、どうしてもエヴリーヌの真似をしたいらしい。
最近の神殿でのはやりは、花で結界を作ることだ。エヴリーヌの真似をしたがる聖女は多く、神殿でも花の種を植えた。春になる前に芽が出て、庭を美しく彩るだろう。
「あれって、結構難しいのよねえ」
「アティ、身重でうろついて大丈夫なの? 神殿は寒いわよ?」
「見えないところにたくさん着てるから大丈夫よ。もう安定期だし」
アティは周囲に聞こえないように、ぼそぼそとエヴリーヌにささやく。
手にした花に魔力を込めて、不浄を取り除く力を与えて、聖女に渡した。花を手渡して研究させた方が覚えるわよ。と感動している聖女に笑顔で対応する。さすがアティ。
「アティのそういうところ、見習わなきゃだわ」
「私はエヴリーみたいに一人ずつ個別に教えるなんて向いてないから、エヴリーに教えてもらって助かる子は多いんじゃない?」
「だったらいいけどね」
「大聖女様に群がる女子たちよ。総神殿でも人気だったけど、こっちでもそうなりそうね。大聖女様」
「アティ、やめようか?」
「えへへ。王から称号もらったんだから、ちゃんと大聖女様ってつけないとねっ!」
そんなかわいく言わないでいい。アティはふざけるように舌を出して片目を瞑ってくるが、人の気配がした途端、清純派聖女と言わんばかりにうっすらと微笑む。その変身具合よ、見本にしたい。
「旦那がねー、もし生まれてくる子供が男の子なら、お前の性格の方がいいなって言うのよ。お前はいい性格をしてるからなって」
「それって、アティの性格がバレちゃってるってこと?」
「まあ、さすがにね。年中一緒にいれば。子供ができてから結構側にいてくれてるし、長時間二人きりだと自が出やすくもなるわよ。王と話してる時にやり合ってるの見て、似てるなって言われたし」
「アティはあの王様にはれると思う。うん。私もアティを目標にしたい。そして社交界で無双したい!」
「きゃー。エヴリー、やる気ね! いいわ。一緒に社交界を席巻しましょー!」
回廊を歩きながら、周囲に人がいないことを確認して、二人で笑い合っていると、カリスがやってきた。アティがすんと大人しくなる。
「エヴリーヌ、そろそろ帰れるか? こちらの会議は終わったんだが」
「大丈夫よ。じゃあね、アティ。風邪ひかないようにね」
「聖女アティも来ていたのか」
「少しは動いた方がいいんだって。アティは教えるのがうまいから、他の聖女たちも喜んで教えをもらってるわ。今まで神殿内でしっかり教える者がいなかったみたいだし」
「総神殿から聖女が来ているから、これで少しは都の神殿の聖女たちの基準が高まれがいいんだが」
そのための働きを、アティやエヴリーヌに頼むのは心苦しいが。とカリスは付け足すが、ビセンテたち聖騎士も来ているし、それは仕方がないことだろう。全体的に皆の力が上がることの方が良いはずだ。
「聖女の位が上がったため、貴族の令嬢でも聖女を目指す者が増えたという。それについては、神殿長が喜んでいたが。君のおかげだと言っていた」
「公爵夫人でも聖女をやっていけるってことが示されたってことかしらねえ」
「君が大聖女として地位を確立したからだろう」
なりたくてなったわけではないが、聖女たちの身分が低いと蔑まれることは減りそうだ。
王の思惑通りというところか。神殿はカリスの管理だが、実質王が実験を握ったようなものだ。貴族たちの健康管理や不穏さまでも管理できる。不浄を消すのは聖女で、魔物を倒すのは聖騎士。その派遣はカリスが行うのだから。
(強行政権になるのでは? 怖い怖い。今は締め付けるのにちょうどいいのでしょうけれど)
おかげでカリスが忙しいのだから、少しは手を抜けるようにしてほしい。今日も会議、明日も会議。都の神殿がどれだけ問題になっていたかわかる話だ。総神殿はしっかり営まれているので、早めに落ち着いてほしい。
「花が増えたな」
「庭園の花が満開。もう寒くなってきているのに」
「君が手を加えたのだろう?」
「花や薬草の種類を指示しただけよ」
「これから神殿は花が増えていくのだろうな。神殿だけでなく、町も、あちこちで」
庭園の脇を通りながら、カリスは感慨にふけるように花々に目をやる。
結婚前は都の神殿に来ることはなかった。その後も訪れる予定ではなかったが、結婚によって多くが変わってしまった。
これから貴族たちが聖女を蔑ろにすることがなければいいのだが。それも変わるだろう。
「結婚しなかったら、こんなこと思わなかったかも」
「なにか言ったか?」
「充実してるなあ。って思って」
地方で働いていれば、聖女の仕事をまっとうした気になっていたが、そうでない道も残っていた。昔であれば考えられない道だ。
エヴリーヌにとって、良い道だったのだろう。
しかしカリスは一度黙って見せると、小さくつぶやく。
「忙しいのが玉にきずだな」
「体を壊さないか心配だものね」
「いや、やきもちかな」
「え?」
そっと腕を回すと、カリスはエヴリーヌに口付ける。
「独り占めできる時間が減った」
「か、カリス!」
こんな人前で、と思ったが、周囲に人はいなかった。けれど、すぐに声が聞こえて、カリスは子供のように笑って腕を離す。
その笑い顔は無防備で、人前では見ない笑い方だった。
アティが言っていたように、二人きりでいれば気軽さが出るのだろうか。
(そうよね。だって、これからずっと一緒にいるわけだし)
これから、見たことのないカリスの表情をもっと見ることになるのだろうか。
「大聖女様は帰られたの? お会いしたかった」
「さっき向こうへ歩いていらっしゃったわよ。あ、ほら」
「見つかるのが早いな」
後ろから聖女らしき女の子たちの声が聞こえて、カリスは苦虫を嚙みつぶしたような顔をする。その表情が面白くて、ついエヴリーヌは吹き出してしまった。
「じゃあ、早く屋敷に戻りましょ」
手を繋いで、カリスを促せば、カリスはゆるやかに満面の笑みを見せた。
「そうだ。君に許しをもらいたいことが」
「え、なに!?」
急に言われるとどきりとする。なにか問題でもあっただろうか。カリスはコホンと軽く咳払いをした。
「私も、エヴリーと呼んでよいだろうか?」
許しと言われて身構えたのに、カリスは恥ずかしそうに愛称呼びをしてよいか乞うた。
そんなこと、許しを得なくていいのに。言いたいが、カリスはこういう人だ。
カリスは叱られる前の子供のように答えを待っている。
いじわるをしたくなるのは、自分もカリスと共にいるのが慣れてきているからだろうか。
「エヴリーヌ?」
「もちろんよ。カリス」
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