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第二章
69−4 無茶振り
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給仕が持ってきた皿は少し大きめで、その上に膨らんだパンが乗っている。丸々としたそれが机に置かれ、給仕が長いナイフで切り込みを入れた。パリッと鳴ったパンの中から、チーズが溢れ出てくる。
切り分けられた物は小皿に入れられて、アシュトンの前に出された。
ポットパンそっちのけで、アシュトンはそのパンをナイフで切って口にする。
「うまいな! チーズの味が肉とよく合っている」
二皿目はカルツォーネだ。切り込むの難しいだろうな、と思いつつ、給仕がプロなのでやってくれるだろうということになった。重曹はなかったが、発酵させるための実があったので、それを使い、昨日から生地を冷やしておいた。
二品共パンだが、どちらも同じ肉が入っていて、けれど味がまったく違う。
二品作ってはいけないとは聞いていない。大皿ではないため、二品作るべきだと考えた。
三人で作るには骨が折れると思っていたが、魔法の力は偉大である。特にイザーク。調理が早いことで成り立った。飾り切りは玲那が一人で行っていたが、ディエンも手伝ってくれたため、時間内にできあがった。煮込むため、細かい細工をしているわけではない。皮を向いて模様をつけたり、形だけ整えたりしただけだ。それでも煮込み料理の中にある野菜は彩り良く際立って、女性たちは喜んでいる。
カルツォーネはピザ文化がないと知って作ったものだ。包み焼きにするのは面倒だったが、白髪髭男に侮られるような料理を作っておきたかった。案の定、できあがったカルツォーネにバカにした笑いをしていた。中になにが入っているかも気づかず。肉を使っていないのか? と嘲笑っていた。
嫌がらせされるかもって言われてかから、それなりに考えたんだよね。
給仕がなにかするのではという話もあったが、蓋のされたパンに、包まれたカルツォーネではどうにもできない。それは功を奏したようだ。
白髪髭男が部屋の壁際で震えている。隣でイザークが口角を上げていたので、成功で間違いないだろう。
カルツォーネは男性に人気で、簡単に平らげられた。晩餐では多くの料理が出されていたのに、あっという間に無くなってしまった。ポットパンも好評で、パンを残している者はいたが、中身の煮込み料理は食べてくれたようだ。
晩餐が終わりに近づいた頃、最後のデザートが運ばれた。こちらも完璧に包んである。カップに入れたクレープで上部を包んだのだ。中に物を入れるとなれば、クレープを開かなければならなかった。また、上からなにかをかけたとしても、色がついていればすぐにわかる。透明な液体で嫌がらせをされれば終わりだが、一人だけ変な物をかけられていた場合、その者が犯人だと言っているようなものだと、イザークもオクタヴィアンと同じことを言っていた。
クレープの中は、前回と同じ、コンポートを添えたアイスだ。アイスの中にも細かいコンポートが入っている。
アシュトンは出てきたアイスが前と形が違っていることに若干眉を傾げたが、玲那が澄ましていると、今度は気にせずクレープを開いて食べ始めた。周囲もアシュトンに続いて食べ始める。
「なんておいしいのかしら」
「良い腕だな。アシュトンが褒めただけある」
王と王妃の言葉に、玲那は頭を下げる。
玲那は成功を感じるとともに、ドッと疲労と安堵を感じた。それで、やっとゆっくり周囲を見回せた。端っこの席にオクタヴィアンがいる。まったく気づかなかった。アシュトンたちの反応が良かったので安心しているのか、食事に夢中だ。帰ったらまた作れと言われそうな気がする。
狩猟大会に出席していた全員がいるのだろうか。オレードはいないようなので、主要な者たちだけなのかもしれない。
王と王妃はそこまで玲那の側に座っていなかったが、狩猟大会に比べて近くにいたため、顔がよく見えた。
王は銀髪だ。アシュトンも銀髪。ローディアも同じ。三人とも銀髪だ。フェルナンは黒髪。聖女は金髪。狂った王が父親ならば、黒髪なのだろうか。
まだ、子供だと断定するには早いだろうか。
それでも、王とアシュトン、親子二人を見ていると、フェルナンも似ているような気がしてくる。ローディアと合わせて並べても違和感がない美形だからだろうか。
「素晴らしい食事だった。あの獣は調理が難しいと聞いていたのだがな。レナと言ったか。なにか褒美をやろう。なんでもいいぞ」
気になる言葉を発したような気がしたが、褒美の方に唸りそうになった。
そんなものいらないから、帰してくれないかな。
そんなことを言ったら、アシュトンは激怒するだろうか。
部屋の中の皆が玲那に注目する。
「では、ほしい物などはありませんので、手伝ってくださった二人、イザーク様とディエン様に、褒美を与えていただきたく存じます。お二人だけが、懸命に、私の手伝いをしてくださいました」
「二人だけ?」
「はい。お二人だけです。お二人が手伝ってくれなければ、この料理はできあがらなかったでしょう」
アシュトンの視線がすぐに白髪髭男の方へ向いた。蛇に睨まれた蛙のように、肩に力を入れてぶるぶる震え始める。
だから、王子の命令だぞ。と言ったわけだが?
料理に嫌がらせをされなかっただけましだが、調理中嫌味を言ってきたり、使おうとした道具を使うからと奪っていったり、材料をよこさなかったりと、ちまちま小学生のような嫌がらせはされたのだ。その仕返しはしておきたい。
「皆様、晩餐会の調理に忙しいと、お手伝いいただけませんでしたので」
ダメ押しで一文追加しておく。アシュトンはよくわかったとにこやかに微笑んだ。ローディアと同じような笑い方だ。さすが親戚。氷の微笑。
「では、後ほど二人に褒美をやろう。しかし、満足のいく食事を提供したのはお前だ。なんでもいい。なにか一つでも欲しいものはないのか?」
そう言われては、なにか言わなければならないだろう。それでも欲しい物など思いつかない。長考するわけにもいかないので、では、と望みの物を言った。
「包丁をいただけますか?」
「包丁、だと?」
「調理に使用した包丁が、家のよりもとても使いやすく、切れ味が良かったので、こちらで使用している包丁に似たような品をいただけたら幸いです」
肉を切る時、スッと刃が入り、簡単に切れる上、とても軽いのだ。家の包丁なんて、ノコギリのようにぎこぎこ引き抜いて切らなければならない。いい包丁は指もやりそうなので怖いのだが、ここのキッチンにあった包丁は、人は切れないという、謎の仕様だった。物作りの聖女の作品だそうだ。素晴らしすぎる。そんな包丁ならきっとお高いに違いない。
我ながら、素晴らしい発想。自画自賛してそう思ったのに、アシュトンは目を丸くしていた。高すぎたか?
「ぷ、は、はは。っははは!」
なんで笑うんだ。アシュトンがいきなり笑い出して、周囲も顔を見合わせる。え、ダメなの?
イザークを振り返ったが、イザークは苦笑していた。なにか間違ったか?
「よくわかった。ならば、お前のために、料理人たちの使う包丁を作ってやろう」
作ってやろう?
なにか変なことを言った。
「レナ。お前は素晴らしい料理人だ。これからも精進するように」
精進てなんだ?
切り分けられた物は小皿に入れられて、アシュトンの前に出された。
ポットパンそっちのけで、アシュトンはそのパンをナイフで切って口にする。
「うまいな! チーズの味が肉とよく合っている」
二皿目はカルツォーネだ。切り込むの難しいだろうな、と思いつつ、給仕がプロなのでやってくれるだろうということになった。重曹はなかったが、発酵させるための実があったので、それを使い、昨日から生地を冷やしておいた。
二品共パンだが、どちらも同じ肉が入っていて、けれど味がまったく違う。
二品作ってはいけないとは聞いていない。大皿ではないため、二品作るべきだと考えた。
三人で作るには骨が折れると思っていたが、魔法の力は偉大である。特にイザーク。調理が早いことで成り立った。飾り切りは玲那が一人で行っていたが、ディエンも手伝ってくれたため、時間内にできあがった。煮込むため、細かい細工をしているわけではない。皮を向いて模様をつけたり、形だけ整えたりしただけだ。それでも煮込み料理の中にある野菜は彩り良く際立って、女性たちは喜んでいる。
カルツォーネはピザ文化がないと知って作ったものだ。包み焼きにするのは面倒だったが、白髪髭男に侮られるような料理を作っておきたかった。案の定、できあがったカルツォーネにバカにした笑いをしていた。中になにが入っているかも気づかず。肉を使っていないのか? と嘲笑っていた。
嫌がらせされるかもって言われてかから、それなりに考えたんだよね。
給仕がなにかするのではという話もあったが、蓋のされたパンに、包まれたカルツォーネではどうにもできない。それは功を奏したようだ。
白髪髭男が部屋の壁際で震えている。隣でイザークが口角を上げていたので、成功で間違いないだろう。
カルツォーネは男性に人気で、簡単に平らげられた。晩餐では多くの料理が出されていたのに、あっという間に無くなってしまった。ポットパンも好評で、パンを残している者はいたが、中身の煮込み料理は食べてくれたようだ。
晩餐が終わりに近づいた頃、最後のデザートが運ばれた。こちらも完璧に包んである。カップに入れたクレープで上部を包んだのだ。中に物を入れるとなれば、クレープを開かなければならなかった。また、上からなにかをかけたとしても、色がついていればすぐにわかる。透明な液体で嫌がらせをされれば終わりだが、一人だけ変な物をかけられていた場合、その者が犯人だと言っているようなものだと、イザークもオクタヴィアンと同じことを言っていた。
クレープの中は、前回と同じ、コンポートを添えたアイスだ。アイスの中にも細かいコンポートが入っている。
アシュトンは出てきたアイスが前と形が違っていることに若干眉を傾げたが、玲那が澄ましていると、今度は気にせずクレープを開いて食べ始めた。周囲もアシュトンに続いて食べ始める。
「なんておいしいのかしら」
「良い腕だな。アシュトンが褒めただけある」
王と王妃の言葉に、玲那は頭を下げる。
玲那は成功を感じるとともに、ドッと疲労と安堵を感じた。それで、やっとゆっくり周囲を見回せた。端っこの席にオクタヴィアンがいる。まったく気づかなかった。アシュトンたちの反応が良かったので安心しているのか、食事に夢中だ。帰ったらまた作れと言われそうな気がする。
狩猟大会に出席していた全員がいるのだろうか。オレードはいないようなので、主要な者たちだけなのかもしれない。
王と王妃はそこまで玲那の側に座っていなかったが、狩猟大会に比べて近くにいたため、顔がよく見えた。
王は銀髪だ。アシュトンも銀髪。ローディアも同じ。三人とも銀髪だ。フェルナンは黒髪。聖女は金髪。狂った王が父親ならば、黒髪なのだろうか。
まだ、子供だと断定するには早いだろうか。
それでも、王とアシュトン、親子二人を見ていると、フェルナンも似ているような気がしてくる。ローディアと合わせて並べても違和感がない美形だからだろうか。
「素晴らしい食事だった。あの獣は調理が難しいと聞いていたのだがな。レナと言ったか。なにか褒美をやろう。なんでもいいぞ」
気になる言葉を発したような気がしたが、褒美の方に唸りそうになった。
そんなものいらないから、帰してくれないかな。
そんなことを言ったら、アシュトンは激怒するだろうか。
部屋の中の皆が玲那に注目する。
「では、ほしい物などはありませんので、手伝ってくださった二人、イザーク様とディエン様に、褒美を与えていただきたく存じます。お二人だけが、懸命に、私の手伝いをしてくださいました」
「二人だけ?」
「はい。お二人だけです。お二人が手伝ってくれなければ、この料理はできあがらなかったでしょう」
アシュトンの視線がすぐに白髪髭男の方へ向いた。蛇に睨まれた蛙のように、肩に力を入れてぶるぶる震え始める。
だから、王子の命令だぞ。と言ったわけだが?
料理に嫌がらせをされなかっただけましだが、調理中嫌味を言ってきたり、使おうとした道具を使うからと奪っていったり、材料をよこさなかったりと、ちまちま小学生のような嫌がらせはされたのだ。その仕返しはしておきたい。
「皆様、晩餐会の調理に忙しいと、お手伝いいただけませんでしたので」
ダメ押しで一文追加しておく。アシュトンはよくわかったとにこやかに微笑んだ。ローディアと同じような笑い方だ。さすが親戚。氷の微笑。
「では、後ほど二人に褒美をやろう。しかし、満足のいく食事を提供したのはお前だ。なんでもいい。なにか一つでも欲しいものはないのか?」
そう言われては、なにか言わなければならないだろう。それでも欲しい物など思いつかない。長考するわけにもいかないので、では、と望みの物を言った。
「包丁をいただけますか?」
「包丁、だと?」
「調理に使用した包丁が、家のよりもとても使いやすく、切れ味が良かったので、こちらで使用している包丁に似たような品をいただけたら幸いです」
肉を切る時、スッと刃が入り、簡単に切れる上、とても軽いのだ。家の包丁なんて、ノコギリのようにぎこぎこ引き抜いて切らなければならない。いい包丁は指もやりそうなので怖いのだが、ここのキッチンにあった包丁は、人は切れないという、謎の仕様だった。物作りの聖女の作品だそうだ。素晴らしすぎる。そんな包丁ならきっとお高いに違いない。
我ながら、素晴らしい発想。自画自賛してそう思ったのに、アシュトンは目を丸くしていた。高すぎたか?
「ぷ、は、はは。っははは!」
なんで笑うんだ。アシュトンがいきなり笑い出して、周囲も顔を見合わせる。え、ダメなの?
イザークを振り返ったが、イザークは苦笑していた。なにか間違ったか?
「よくわかった。ならば、お前のために、料理人たちの使う包丁を作ってやろう」
作ってやろう?
なにか変なことを言った。
「レナ。お前は素晴らしい料理人だ。これからも精進するように」
精進てなんだ?
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