巻き込まれた凡人にはスキルの恩恵は無し!? 完結済み

貝人

文字の大きさ
4 / 31

第3話 忍びライダー苦笑

しおりを挟む

あれから村人達から

「忍びライダー(笑)」

「忍びライダー(苦笑)」

「忍びライダー(微笑)」

「忍びライダー!(神)」

忍びライダー(笑)ってからかわれる様になってしまった。忍びライダーになった時の記憶が酷く曖昧だけど、厨二病全開になったのは間違いない。

「はあああああ」

僕の顔を見る度に村人はSAN値をガリガリ削ってくる。
とりあえず勇者達の情報を収集は出来るみたいだけど、ファンタジーの世界に来てから、魔法は使えないスキルは覚えられない悲しみしか生まれない。
畑仕事、井戸掘り、壁作り、掘り作り、ファンタジー何それ美味しいの?
村での鬼畜な修行を1年間。
ある種村への軟禁状態だ。

「冒険に行きたいなーなんて」

「アヒイアヒイフー」

「アババババば」

「神よお助けー!」

「神よ!私達を見捨てるのですか!?」

「バババババ」

「終わりだこの世の終わりだ!」

冒険に行きたいと言おうものなら、村人達は白目を剥いて恐慌状態になってしまう。

「行かない!冒険行かない!」

冒険に行かない事を明言すると優しく

「またお戯れですなハッハッハッハッ」

と言われてしまう。
僕は一生この異世界忍者集団に軟禁され神と言われ過ごすしかないのだろうか、村人達が優秀過ぎて忍術を使う機会もめっきり減ってきた。
村人達を見捨てる気はさらさら無いけど、冒険がしたい。
村人達の魔法の使い方は何故か忍術寄りだから、杖を使って詠唱をするのは見たことが無い。
多分ヘーパイストスさんが仕込んでいた。

「口寄せ!鳥ちゃん!」

少女が鳥ちゃんと呼んだ物は名前とは裏腹に巨大な駝鳥だった。
巻物を広げ口寄せの術もどきをするちびっ子。

「火遁、鳳仙花!」

火魔法を術と言い張り、火遁の術もどきをする老人

もう村はやりたい放題だった。
何故か雷遁、氷遁、時遁、空遁を使える人はいなかった。
四属性 火、風、水、土と召喚術以外村人が使っているのを見たことが無い。
村人のやりたい放題に僕な何も言えない。
我が身が可愛いからだ。

「四属性以外ですか?ハッハッハッハッ神それは神以外には無理ですぞハッハッハッハッ」

4属性以外使えないのか聞いても、神以外無理と言って笑って流される。
あれから何故かヘーパイストスさんは現れていない。
忙しいのだろうか?
ヘーパイストスさんの神殿も作ったから見てほしかったし、何より村人の超進化の苦情の手紙を入れても現れない。
駄女神を呼び出す気はさらさらない、事態が悪化はしても好転はしないからだ。


「某漫画みたいに口寄せの術は僕も出来るのかな?口寄せ契約がいるかな?」

口寄せは異世界風に言うならテイマースキルとかかな?
召喚術の子はわかってやってるとは思えないし聞いてもハッハッハッハッで終わりだろう。
きっとヘーパイストスさんは魔法だと村人には教えてないだろう、忍者だからとかゴリ押ししてるに決まってる。
この村人達にとっては忍者イコール神だから忍者の技だからって言えば多分何でも済んでしまう。

『ハロー忍者君ハロハロー』

聞いた事の無い声が頭上からする。

『無視すると忍者君に抱きついちゃうぞー?』

「ひゃっ!?誰!?」

ドサッと音がしたので振り返ってみるとそこには何故か糸で簀巻きにされ、武器を突きつけられ芋虫状態になっている赤い髪の女性がいた。

『きゃっ!何この糸!解けない?!それに何で皆んな私に武器を突きつけてくるの!?これ下界の糸じゃないでしょ!?』

「不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!」
「断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!」

村人達は武器を大地に叩きつけ、ドンドンドンと音をたてる

『ひー!あの忍者君?助けてくれたりしないかなー?なんて?駄目かな!』

「不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!」
「断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!」

『ひー!神よ!忍者の神様!お助けを!お慈悲を!』

「不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!」
「断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!」

「ちょっとちょっと待って!多分その人女神様か何かでしょ?」

『そうよ!私は女神よ!女神アルテミス!』

「不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!」
「断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!」

『なっなんでよー!』

「あっあのー何しにきたんですか?」

『神界から貴方を見てたの!忍びライダーとか面白すぎるし!それに召喚がどうのうとか悩んでたしーカリスは引きこもって暇だからちょっと遊びに来たのよ!ついでに驚か
「不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!」
「断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!」
すっすいません!お願い許して!許して!』

「ぐっ忍びライダーは置いといて女神さんは暇だから遊びに来たと?とりあえず皆んな離してあげて!」

村人に懇願する僕

「ですが神、この不埒者は捨て置けません!罰を与えなければ!」

言う事を聞かない村人

「いや、あの一応女神様だしカリスって駄女神でしょ?あいつが引きこもって僕に迷惑をかけたならあいつに天誅をするべきで、この人?この女神さんは関係ないんじゃない?」

「「「「駄女神殺すべし!駄女神滅殺!駄女神撲滅!」」」」

『ひっ!貴方達女神を殺そうとするなんて!貴方達は悪魔よ!』

「不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!不敬!」
「断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!断罪!」

『ごめんなさい!許して!許して!許して!』

「はあ。とりあえずアルテミスさん?変なことしたり言うと、断罪されちゃうから変なことしないって約束できる?」

『約束します!約束します!ですからお助けください!』

「離してあげて、お願い。とりあえず女神様だしさ僕に免じてね」

渋々アルテミスを捕まえていた、糸を離す村人武器は構えたままだが。

『ありがとうございます!本当にありがとうございます!』

アルテミスは泣いて鼻水を出しながら許しを人間である僕に願っている。
物凄く不思議な光景が生まれてしまった。

「そういえばアルテミスさん召喚に関する事で僕に何かしてくれるの?」

姿勢を正すアルテミス

『はっ!もちろんであります!私の眷属の獣達を貴方の召喚獣にしたいと思っております!』

「眷属?!凄いじゃん!」

『ありがとうございます!ではここに呼び出してもよろしいでしょうか!?』

「お願いします!」

ボンっと音を立てると、馬鹿でかい黒い龍、炎を纏った鳥、白いでかい虎、尻から蛇が生えたでかい亀、白い狼の五匹が現れた。

『この子達を貴方の召喚獣にしますから!ですから!私の命は助けてください!ひっ!お願いだから神殺しの武器を下げさしてください!』

「えっ皆んなの武器って神殺しなの?知らなかったんだけど・・・」

「ハッハッハッハッハッハッ」

駄目だこれは絶対に教えてくれない奴だ

「とりあえず君達僕と口寄せ契約してくれる?」

獣達は僕を見て頭を下げ完全に伏せている

『ほら!貴方達不敬を働かないで!私が殺される!』

獣達はアルテミスを無視して、僕に寄り添う。
動物?に好かれたようで嬉しい。

「ありがとう、口寄せ契約してくれるんだね?」

獣達の額から光が伸び僕の身体にそれぞれの獣の模様となり、紋章として両腕に刻まれる。

『えっ!?私の眷属の契約が断ち切れてる!?なんで!?』

「そりゃ命惜しさに見捨てたからでしょ?」

『そっそんなあ』

「君達も呼び出すまでは休んでて良いからね?」

声をかけると獣達は僕の両腕に吸い込まれるように消えていった。

『えっぐひっぐ私、私、帰りますうー!』

そう言うと女神アルテミスは去っていった。

「「「「我等が神の勝利だー!悪は消え去ったぞー!」」」」

女神なのに村人からは悪に認定されていたアルテミスが少しだけ哀れにみえた。

「口寄せ契約も出来たし益々村から出る理由がなくなってしまった」

がっくりと項垂れていると老人が近寄ってきた。

「神!」

「何?」

「里以外の街を視察したいのですか?」

「そりゃ見たいけど・・・」

「では忍者教を広める我等が活動に参加されますかな?」

「へ?広めるって何?まさか布教活動を?」

「それはもちろん順調ですが何か?神よ我等が大陸全土を忍者教一色にします!忍者教に染まっている街なら視察できますがどうしますかな?」

「え?忍者教に染まったって他の宗教とかは?」

「廃的しました。ハッハッハッハッ教官の宗教だけは残してますがな!ハッハッハッハッ」

(やっやりやがったー!街が染まってるって実質支配してるって事か!?1年修行にかこつけて僕にバレないように進めてやがった!)

「で行きますかな?行きませんかな?」

ニヤニヤと笑う老人、ぶん殴りたい。だけど何故だか勝てる気がしない。

「いっ行きます・・」

(全力で領主さん?に謝らないと・・でも打ち首かなあ)

こうして僕は異世界流忍者達から忍者教布教済みの街へ連れて行かれる事になる。
その街に行かなきゃ良かったと、冒険したいなんて言わなきゃ良かったと後悔するとは思っていなかった。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!

菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは 「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。  同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう  最初の武器は木の棒!?  そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。  何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら 困難に立ち向かっていく。  チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!  異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。  話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい! ****** 完結まで必ず続けます ***** ****** 毎日更新もします *****  他サイトへ重複投稿しています!

処理中です...