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第十三話 九字
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晴明は落下し物凄い音を立てて白一色の地面にキスをする。
「いたたた。ここ何処だろ?」
そこは気が狂いそうになるくらい真っ白な空間。
「白一色とかちょっと気持ち悪くなってきた」
口を手で押さえ吐かないように我慢していると
「あああああああああああ!?」
真上から叫び声と共に独が落ちて来た。
「独!?えっうわ!!」
轟音と共に独が地面に突き刺さる。
「わっ!今助けるから!」
何とか地面から引き抜く
「痛えええ!楼閣様とお嬢ちゃんがいてそれからえーと、あっ晴明!ここ何処だ!?」
「星龍様がめんどくさがった辺りで僕もここに落とされたから分からないよ」
「星龍様って誰だ?そんな明らかに偉い感じの人いたか?」
「えっいたでしょ?銀髪の女の子が」
「げっ!?まじ!?俺めちゃくちゃ失礼かましちゃったんだけど!!」
「独何したの!?会ったら直ぐに謝らないと!」
目がくらむほどの銀色の光が辺りを包む
「わーはっはっはっ!!雑兵共め!平伏せ!まっ今更謝っても出れないのじゃ。ざまあああああああ」
星龍が踏ん反り返って、高笑いをしている。
「2人共びびっとるのう。説明だけはしてやるのじゃ。ここで試練が終わるか、死ぬまでは出れないのじゃ。鷹島が作ったこの亜空は壊せないのじゃ」
「「試練?」」
「そうなのじゃ!何て言うたかの確かげえむみたいな物じゃ、確かこっちには魔力が無くステータスも無いんじゃろ?ここではステータスがみれるのじゃ!」
「まじかよ!じゃあ俺もギガディンとか撃てちゃう訳!?」
目をキラキラさせて期待する独を見てため息をつき鼻で笑う
「ふっ。馬鹿な奴なのじゃ。魔力期間が無いこちらの人間が魔法を使える訳無いのじゃ。馬鹿なのじゃ?脳みそ入ってるのじゃ?」
「使えねえのかー!魔法とか俺夢だったのに!」
煽られても独は意に介さなかった
「馬鹿の妄言は無視するとして、御主らには巫力がある。上手く使うのじゃ!」
「あっ!ステータスって事はレベルは上がんの!?スキルは!?」
「スキル何てある訳ないのじゃ!こちらの世界の人間がスキル等使ってるのを見た事があるのか?ないじゃろ?
ただし、レベルは上がのじゃ。死に物狂いで試練にクリアすればのはな「レベル上がるのか!まじかやった!イェーイ!!!!」
独のテンションは最高潮だった。そんな独を見て星龍は顔をしかめた。
「はしゃぐのは構わんが、鷹島が悠の戦いを元に作った物じゃ、簡単ではないのじゃ。真面目にやらんと直ぐに死んで終わりなのじゃ、先ずはそうじゃなゴブリン100体をそこの馬鹿は火真剣のみで倒せ」
「火真剣のみって、ちょっと待って無理ゲーじゃない!?俺剣術とか習ってないし完全な我流だぞ!?」
「そうだよ!独だけじゃ、危ないよ!僕も!」
ギロリと晴明を睨むと指をパチンと鳴らす
「御主は九字神刀が作れるまで、その中におるのじゃ!九字神刀が完成するまで出れないのじゃ」
「出してよ!」
晴明は結界を叩いたり雷華を使ったりしてみるが、結界は破れるどころか傷一つつく事が無かった。
「ねえ出してってば!」
「あー五月蝿いのじゃ、さっスタートじゃ」
100体のゴブリンの大群が現れる。ゴブリン達は無手、木の棒、剣、斧、弓、杖とバリーエション豊かだった。
「あー!!いきなりかよ!火真剣」
独は駆け出し、一匹ずつゴブリンを切り裂いていく。
「クッソ多すぎだろ!」
弓やが飛んできたり、持っている武器を投げてくる奴もいる。
独は持ち前の反射神経で躱し、反撃をしていく。
「シッ!」
「まだまだ先は長いのじゃ。クックック体力は持つかな?妾をチビ呼ばわりした罰を受けさせてやるのじゃ。それにしても馬鹿は弱いのじゃ、空島なら3分とかからずゴブリン程度斬り伏せるのに。女子以下じゃな」
星龍の呟きは晴明にしか届いていない
独に向けて、火球が飛んでくる
「独!危ない!」
「うおっ魔法かよ!こっちは剣だけだってのに. 、ずりいよ!ちきしょー!」
「(九字神刀何て知らないし、どうしたら!このままじゃ独が、クソおお!!」
独の戦っている姿を見て無力な自分に歯噛みをする晴明。
「晴明ー!!安心してみてろー!!全部斬り祓ってやるからな!」
「(僕も戦いたい!何か何か、方法が!)」
その時ふと頭を過る悠の声
『真言は君の胸の中に』
ドクン
心臓の鼓動が大きく跳ね上がる様な錯覚を覚えた瞬間、悠が行ったであろう、イメージが頭の中に投影される。悠の誰かを護ると言う強烈な意思と共に。
悠のイメージと一緒に印を組み上げる。
「「臨!」」
左右の手を組み、人差し指を立てて合わせる
「「兵!」」
左右の手を組み、人差し指を立てて、中指をからませる。
「「闘!」」
左右互いに中指・人差し指をからませて伏せ、親指・薬指、小指を立て合わせる。
「「者!」」
左右互いに中指で薬指をからませ、人差し指を立て合わせる。
「「皆!」」
左右の指をそれぞれ外に組み合わせ、右手の親指を外側にする。
「「陣!」」
左右の指を互いに内に組み合わせて入れ、左の親指を内に入れる。
「「烈!」」
左四指を握り、人差し指のみを立てて、右手で握る。正式には左手の食指を立てそれを右手で握る。右の親指は中に入れる。
「「在!」」
左右の親指、人差し指の先を付け、余った四指は開く。
「「前!」」
左の手を握り、右の手を上へ寄り添わせる。
握った左手に向け
「「ボロン!!」」
唱え終わると、左手が熱くなる。左手から強い光が放たれ刀と成る。
「破っ!!」
刀を横薙ぎに振るう、結界がガシャンと音を立てて崩れていく。
「いたたた。ここ何処だろ?」
そこは気が狂いそうになるくらい真っ白な空間。
「白一色とかちょっと気持ち悪くなってきた」
口を手で押さえ吐かないように我慢していると
「あああああああああああ!?」
真上から叫び声と共に独が落ちて来た。
「独!?えっうわ!!」
轟音と共に独が地面に突き刺さる。
「わっ!今助けるから!」
何とか地面から引き抜く
「痛えええ!楼閣様とお嬢ちゃんがいてそれからえーと、あっ晴明!ここ何処だ!?」
「星龍様がめんどくさがった辺りで僕もここに落とされたから分からないよ」
「星龍様って誰だ?そんな明らかに偉い感じの人いたか?」
「えっいたでしょ?銀髪の女の子が」
「げっ!?まじ!?俺めちゃくちゃ失礼かましちゃったんだけど!!」
「独何したの!?会ったら直ぐに謝らないと!」
目がくらむほどの銀色の光が辺りを包む
「わーはっはっはっ!!雑兵共め!平伏せ!まっ今更謝っても出れないのじゃ。ざまあああああああ」
星龍が踏ん反り返って、高笑いをしている。
「2人共びびっとるのう。説明だけはしてやるのじゃ。ここで試練が終わるか、死ぬまでは出れないのじゃ。鷹島が作ったこの亜空は壊せないのじゃ」
「「試練?」」
「そうなのじゃ!何て言うたかの確かげえむみたいな物じゃ、確かこっちには魔力が無くステータスも無いんじゃろ?ここではステータスがみれるのじゃ!」
「まじかよ!じゃあ俺もギガディンとか撃てちゃう訳!?」
目をキラキラさせて期待する独を見てため息をつき鼻で笑う
「ふっ。馬鹿な奴なのじゃ。魔力期間が無いこちらの人間が魔法を使える訳無いのじゃ。馬鹿なのじゃ?脳みそ入ってるのじゃ?」
「使えねえのかー!魔法とか俺夢だったのに!」
煽られても独は意に介さなかった
「馬鹿の妄言は無視するとして、御主らには巫力がある。上手く使うのじゃ!」
「あっ!ステータスって事はレベルは上がんの!?スキルは!?」
「スキル何てある訳ないのじゃ!こちらの世界の人間がスキル等使ってるのを見た事があるのか?ないじゃろ?
ただし、レベルは上がのじゃ。死に物狂いで試練にクリアすればのはな「レベル上がるのか!まじかやった!イェーイ!!!!」
独のテンションは最高潮だった。そんな独を見て星龍は顔をしかめた。
「はしゃぐのは構わんが、鷹島が悠の戦いを元に作った物じゃ、簡単ではないのじゃ。真面目にやらんと直ぐに死んで終わりなのじゃ、先ずはそうじゃなゴブリン100体をそこの馬鹿は火真剣のみで倒せ」
「火真剣のみって、ちょっと待って無理ゲーじゃない!?俺剣術とか習ってないし完全な我流だぞ!?」
「そうだよ!独だけじゃ、危ないよ!僕も!」
ギロリと晴明を睨むと指をパチンと鳴らす
「御主は九字神刀が作れるまで、その中におるのじゃ!九字神刀が完成するまで出れないのじゃ」
「出してよ!」
晴明は結界を叩いたり雷華を使ったりしてみるが、結界は破れるどころか傷一つつく事が無かった。
「ねえ出してってば!」
「あー五月蝿いのじゃ、さっスタートじゃ」
100体のゴブリンの大群が現れる。ゴブリン達は無手、木の棒、剣、斧、弓、杖とバリーエション豊かだった。
「あー!!いきなりかよ!火真剣」
独は駆け出し、一匹ずつゴブリンを切り裂いていく。
「クッソ多すぎだろ!」
弓やが飛んできたり、持っている武器を投げてくる奴もいる。
独は持ち前の反射神経で躱し、反撃をしていく。
「シッ!」
「まだまだ先は長いのじゃ。クックック体力は持つかな?妾をチビ呼ばわりした罰を受けさせてやるのじゃ。それにしても馬鹿は弱いのじゃ、空島なら3分とかからずゴブリン程度斬り伏せるのに。女子以下じゃな」
星龍の呟きは晴明にしか届いていない
独に向けて、火球が飛んでくる
「独!危ない!」
「うおっ魔法かよ!こっちは剣だけだってのに. 、ずりいよ!ちきしょー!」
「(九字神刀何て知らないし、どうしたら!このままじゃ独が、クソおお!!」
独の戦っている姿を見て無力な自分に歯噛みをする晴明。
「晴明ー!!安心してみてろー!!全部斬り祓ってやるからな!」
「(僕も戦いたい!何か何か、方法が!)」
その時ふと頭を過る悠の声
『真言は君の胸の中に』
ドクン
心臓の鼓動が大きく跳ね上がる様な錯覚を覚えた瞬間、悠が行ったであろう、イメージが頭の中に投影される。悠の誰かを護ると言う強烈な意思と共に。
悠のイメージと一緒に印を組み上げる。
「「臨!」」
左右の手を組み、人差し指を立てて合わせる
「「兵!」」
左右の手を組み、人差し指を立てて、中指をからませる。
「「闘!」」
左右互いに中指・人差し指をからませて伏せ、親指・薬指、小指を立て合わせる。
「「者!」」
左右互いに中指で薬指をからませ、人差し指を立て合わせる。
「「皆!」」
左右の指をそれぞれ外に組み合わせ、右手の親指を外側にする。
「「陣!」」
左右の指を互いに内に組み合わせて入れ、左の親指を内に入れる。
「「烈!」」
左四指を握り、人差し指のみを立てて、右手で握る。正式には左手の食指を立てそれを右手で握る。右の親指は中に入れる。
「「在!」」
左右の親指、人差し指の先を付け、余った四指は開く。
「「前!」」
左の手を握り、右の手を上へ寄り添わせる。
握った左手に向け
「「ボロン!!」」
唱え終わると、左手が熱くなる。左手から強い光が放たれ刀と成る。
「破っ!!」
刀を横薙ぎに振るう、結界がガシャンと音を立てて崩れていく。
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