『「嘘つきな秘書はお腹の中から教育だ」冷徹社長の過保護すぎる執着愛』

kirisu

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第五章

【第7話】透明になるまでの純水洗浄と、限界の栓

 青いポリバケツの中に、私という人間の尊厳のすべてが吐き出された。
 先ほどまでの耐え難い腹部の激痛は嘘のように引き、後には、自分がどれほど下品で惨めな生き物であるかを証明するような、生々しい匂いだけが残っていた。
「んーっ……ひぐっ、んんぅっ……」
 ボールギャグを噛まされた口からは、嗚咽と一緒によだれが止めどなくこぼれ落ちる。
 片足を高く吊り上げられた無防備なポーズのまま、私は涙でぐしゃぐしゃになった顔を伏せた。録画を続けるビデオカメラの赤いランプが、私の無様な姿を冷酷に記録し続けている。
「……よく出たな。だが、まだお前の腸の奥底には、神聖な執務室で発情した泥犬の薄汚い匂いがこびりついている」
 九条さんは、汚れた青いバケツを足で無造作に脇へと退けると、金属のカートから「次の道具」を手に取った。
 それは、先ほどの市販の容器とは比べ物にならないほど巨大な、透明なプラスチック製のシリンジ(注射器)だった。その太い筒の中には、たっぷりの生ぬるい純水が吸い上げられている。
「私の特別な水で、その汚い内側が『完全に透明』になるまで、何度でも洗い流してやろう」
「んっ!? んんーっ、んんんっ!」
 首を振って抵抗しようとしたが、胸の先端に噛みついた重り付きのクリップが激しく揺れ、乳首が根元からちぎれそうな激痛に襲われて身をよじることしかできない。
 九条さんは私の開かれた脚の間に立つと、巨大なシリンジの先端を、私の後ろの穴へと容赦なく押し当てた。
 チュプッ……。
 そして、太いピストンがゆっくりと、しかし力強く押し込まれていく。
「んぎぃっ! あーっ、んんぅぅっ!!」
 先ほどの薬液のような、刺すような鋭い痛みはなかった。
 代わりに私を襲ったのは、大量の生ぬるい水が腸の奥深くまで「タポタポ」と音を立てながら一気に流れ込んでくる、圧倒的な異物感と圧迫感だった。
 水が入ってくるたびに、私のお腹が内側から風船のように膨らんでいくのが分かる。
「よし、出せ」
 一定量の水が注入された後、再び足元にバケツが置かれ、無慈悲な命令が下る。
「んんっ、あぁっ!」
 私はカメラの前で、再び恥ずかしい音を立てながら、お腹の中の水をバケツへと吐き出させられた。
 九条さんは、排出されたその水の色を、氷のように冷たい瞳で観察した。
「……まだ濁っているな。やり直しだ」
 休む間もなく、再び巨大なシリンジに純水が吸い上げられ、私の中へと注ぎ込まれる。
「んーっ! んぐぅっ、んんーっ!」
 お腹がタポタポに膨らみ、吐き出させられ、また注ぎ込まれる。
 二度、三度、四度……。執拗なまでの反復。
 カメラの前で、大好きな人の手によって、ただの「水を入れるための肉の器」として扱われ続ける究極の羞恥。
 水を吐き出すために腹筋に力を入れるたび、胸の重りが容赦なく乳首を引っ張り、痛みに涙が弾け飛ぶ。
 息も絶え絶えになりながら、私はひたすらに洗われ続けた。
 しかし、その果てしない羞恥と苦痛の反復の中で、私の狂った脳髄は、ある「倒錯した喜び」に支配され始めていた。
 あぁ、九条さんが、私の身体のいちばん奥底まで、こうして綺麗に掃除してくれている。
 汚い泥犬だった私を、彼の色に染め上げるために、隅々まで洗ってくれている。
 お腹の中をタポタポと満たす生ぬるい水が、まるで九条さんの深い愛情そのもののように感じられ、私の下腹部はさらに熱く、ドロドロに溶け出していた。
「……よし。ようやく、排出される水が完全に透明になったな」
 何度目かの排泄の後、九条さんは満足げに頷いた。
 私の中はもう、空っぽで、綺麗で、九条さんのためだけの完璧な空洞になっていた。
「では、綺麗に生まれ変わったその腸に……最後にもう一度、たっぷりと私の水を満たしておこう」
「ん……? んんっ!?」
 終わったのではなかったのか。
 安堵しかけた私の前に、九条さんは「これまでで最大量」の純水を吸い上げたシリンジを突きつけた。
「これは洗浄ではない。お前がどれだけ私の命令に忠実かを見極めるための『重り』だ」
 ズチュッ……!
 冷たい先端が挿し込まれ、大量の水が、空っぽになった私の腸へと一気に、限界まで押し込まれていく。
「んぎぃぃぃぃぃぃっ!!!」
 ボールギャグの奥で、声にならない絶叫が張り裂けた。
 お腹がパンパンに膨れ上がり、はち切れそうなほどの圧迫感。もう一滴も入らない。これ以上は無理だ。今すぐにでもすべてを吐き出してしまいたい。
 強烈な排泄感に襲われ、私の穴は限界を訴えてヒクヒクと痙攣していた。
「出すな。私が許可するまで、その水をお腹に抱えたまま耐えろ」
 九条さんはそう冷酷に言い放つと、今にも弾けそうな私の穴に、太くて硬い「アナルプラグ」を容赦なくねじ込み、強制的に「栓」をしたのだ。
「んんーっ!!! んぐぅっ、ひぐっ、んんんっ!!!」
 逃げ道は完全に塞がれた。
 お腹の中には限界まで満たされたタポタポの水。
 胸には鋭く噛みつく重り付きのクリップ。
 口には人間の言葉を奪うボールギャグ。
 そして、片足を高く吊り上げられ、大きく股を開かされた無防備なポーズ。
 逃げ場のない、完璧で、美しすぎる地獄。
 少しでも気を抜けば、お腹の水が栓を押し退けて溢れ出しそうになる。それを必死に堪えようと身体に力を入れるたび、胸の痛みが私を襲う。
「……見事だ、佐伯君。これ以上ないほど、私の完璧な所有物として仕上がったな」
 限界を迎えてガタガタと震え、よだれと涙にまみれた私の姿をカメラ越しに確認し、九条さんは最高にサディスティックな笑みを浮かべた。
 そして、彼の手が、金属のカートの最も奥に置かれていた「最後の道具」へと伸びる。
 それは、太く禍々しい形をしたスティックと、電源を入れただけで空気を震わせるほど強烈な振動を放つ電動のバイブレーターだった。
「さあ、限界まで我慢したその身体で……私が与える極上の快楽を味わうがいい」
 四日間の放置から始まった、この狂おしいほどの飢餓と絶望。
 そのすべての終着点となる「爆発的な絶頂」が、いよいよ私の目の前まで迫っていた。
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