我ら青春お届け部

すみの

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プロローグ

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「山城さんってさー面食いなの??」
「いや…別にちがうから」
「じゃあさなんで八代くんと仲いいの?」
「どうせ下心全開なんじゃないのーw」
「ちっちがうよ!あっちが勝手に話しかけてくるだけで…」
「はいはい自慢かな?ww」
(もうやだ…)
放課後、クラスの女子に女子トイレに呼ばれたから何かと思ったら…いじめだった
「もう出してくれないかな…」
「…は?やだよーw後1時間は耐えてなw」
(そんな…)
「ちょっとどきな」
「!?」
低い声がする…助けに来てくれ…って
「男子ぃ!?」
女子たちが焦り出す。
「ちょっちょっと!何入ってきてるの変態!」
「人閉じ込めといて変なのはどっちだよ」
(どっちもだよ!!)
「中にいる人大丈夫?開けさせてあげるから」
トイレのドアにへばりついていた女子たちを押し出しているのがわかった。
「ちょっ痛っ!なにすんのよ!」
鍵を開けていたからふっと体が倒れる。
「大丈夫だった?」
「あ…はい」 
優しい人だな…あ、でもここ女子トイレじゃ…
「先生こいつです!女子トイレにはいってきましたー!」
「おい岡村!職員室に来い!」
「え、ちがうんですって!俺はいじめを…」
「違くないだろー!」
うわぁ…なんかすいませんって感じ…
「あの……山城ごめん」
「あ…うん……」
なんか謝ってくれたからいっか…
「変なのはどっちだよって言われてさ…あいつと同じとかマジ無理って思って」
(だろうな)
「許せんでもいいから示談にしてほしいです…」
「別にいいよ」
「ありがと、じゃね」
金輪際どっちとも関わりたくないなぁ…助けて貰ったのは嬉しいけど女子トイレに平気で入るやつはなぁ…

翌日
「山城さーんよばれてるよー」
「?誰だろう…」
「君ー!」
なんとそこには岡村が立っていた…!
「なんですか……」
「いやぁなんか嫌な言い方になるけどさ?」
嫌な予感がする…
「うちの部活入らない?」
「は……?」
意外と普通?でびっくりした。
「何部ですか……」
「我ら青春お届け部!」
うわぁバカっぽい名前ー…
「助けてあげたんだからさ!ね?」
「女子トイレ入ったくせに何言ってるんですか...」
「とりあえず部室に放課後来てよ!はい、地図!」
「いやなんも言ってないんですけど!?」
「そろそろチャイムなるからじゃあねー!」
年齢すら知らないし…あっちなんて名前すらしらないでしょ……!まぁとりあえず行った方がいいかもな…

放課後
「……し、失礼しまぁ~す」
はぁ……つかれたぁ……トイレの隣とかまともな部活じゃないよね…何とか部室借りた感はんぱないんですけど!?
ガララ……
「あ、来てたんだぁー!」
「あ…はい」
「ね!名前なんだっけ?」
「え、と山城桃花です。」
「桃花ね!俺は岡田陽太!2年生だよ!だからタメでいいからね!」
タメでいいからねってこれからも話すみたいな口調じゃんかぁ……
「早速だけど部活に入ってくれない?」
「は!?嫌なんですけど…」
訳わかんない部活に入るとか…
「じゃあ、活動内容言うから!聞いて?」
「はぁ……」
「活動内容はねーいじめとか学校内の問題を解決するの!例えば昨日のとかも部活動だよ!」
「いや、部活動で女子トイレに入るなよ…」
「いじめを止めただけだよ!お願い!」
まあいじめを止めるのはいい事だし…!うちの学校人多いから色々ありそうだし…
「わかった…入るけど女子トイレに入るとかやばいことはしないでね!?」
「やったー!じゃあ入部届書いとくから!」
てか部員何人いるんだろ……
ガララ……
「佐藤愛莉はいりますー」
「愛莉ちゃん!この子が新入部員の桃花!」
この子しっかりしてそうだな…なんでこんなとこ入ったんだろう……
「佐藤愛莉です。占いでこの学校をよりよくします」
ん?占い…
「あと魔術を使ったりして……」
やばい…こいつやばい…
「あ、あはは~山城桃花ですよろしく~!」
「愛莉ちゃんは1年生でオカルトとかも好きなんだよー」
あっさりしてんな…
ま、でも女子がいるだけ良かったかな…?
ガララ
「ちーっす」
「あ!泰輝先輩!この子新入部員です!」
「や、山城桃花です…」
怖そうな人……
「齋藤泰輝、よろしく」
「へァ、はい…」
こ、怖い…
「泰輝先輩は猫好きで本当は優しいんだよ~」
コソッと陽太が言う。猫好きだからって優しいってどういうこっちゃ…
「そうだ!4人集まったから正式な部活として始められる!」
「良かったですね」
「パーティでもするか?」
「!いいね!でも先に先生に言いに行かないと!」
そしてこれから私の忙しい高校生活が始まるのであった……!
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