彼との距離は…

ぷぴれ

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彼との距離は…

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 彼を初めて見かけたのは、駅のホーム。

 向かい側の上り電車ホームの隅に、その人はひとり佇んでいた。
 暖かそうなコート、きちんと整えられた黒髪、綺麗に手入れされた靴。
 斜めにさす冬の陽射し。
 いつの間にか彼を眺めていた。
 その辺に貼ってあるポスターの、一見可愛らしげでいて貧相なモデルなんぞより、よっぽどかっこいいなと思いながら。
 彼の前に、まだ幼稚園にもいっていないような小さな男の子が、たたたたっと走ってきた。白線を越え、ホームの端に立って、きょろきょろと辺りを見回す。きっと電車がやって来ないかと期待しているのだろう。
(危ないな…お父さんか、お母さんは見てないのかな)
 少しはなれたところで、ベビ-カーに乗せた赤ちゃんをあやしている若い女性がいる。それがこの子の母親だろうか。
 子供は小さな足を踏ん張って、身を乗り出すようにして線路の先をうかがっている。
(早く気がつけよ!)
 そんな気持ちでどきどき、はらはらとその子供を見ていた。その時、彼がすっと動いた。あんまり自然な動作だったので、じっと子供を見つめてたオレでも違和感ないほど。
 当たり前のように、子供の肩を捉まえた。
「危ないですよ、気をつけて」
 聞こえたわけじゃない。でもたぶん、そんなことをいったのだと思う。
 子供は、ぱちぱちと目をしばたかせて彼を文字通り、見上げた。
   3歳ほどのその子と並ぶと、彼は驚くほど背が高かい。
   恐らく、自分と並んでもかなりの身長差があるだろう。
(よかった…あの人があの子に声かけてくれて)
 ほっとして、体の緊張が抜けたのか、ほわりと全身が温かくなった気がした。
 彼はしゃがんで子供と目線を合わせ、笑顔で何か語りかけている。
「……ないから、気をつけ……すよ」
 耳を澄ませば、途切れ途切れに聞こえる声は子供相手でも丁寧で、きちんとしている。
(ああいうことするのって結構度胸いるんだよな。子供なんてほっぽっときそうなタイプなのに、意外と親切なんだ)
 勝手に性格付けして申し訳ないが、なんだか嬉しくて。
 でもその時、赤ちゃんの相手をしてた女性がいきなりつかつかと彼のところに歩み寄り、子供の手をグイと掴んだ。
「この子が何かしました?」
 これはオレにもはっきり聞こるほど強い口調でそう言った。
 男が何か言いかけるのを無視して、その子の手を引っ張るようにしてベビーカーのところに足早に戻る。彼のほうを胡散臭げに見ながら、子供になにやらお説教を始めた。
(なんだなんだ?そりゃ、物騒な事件も多いから、子供に話しかけてる若い男はアブナイ!と感じのるかもしれない。だけど、今の状況で一番いけないのはあんたじゃないのか、お母さん!)
 階段渡って向こうのホームに行って、彼を弁護してやろうかと思った。そう思ってるのはオレだけじゃないらしく、彼の周りにいた人たちも、なんだか腹立たしげな表情をしていた。
 彼はさっきまでと変わらぬ端整な顔で、何もなかったように立っている。
 でもそのうちに、下向いて母親の話を聞いてた子供が、顔を上げて何か言った。えっ、と女性が目を見開いた。と思ったら、またばたばたと男の元へ走り寄った。
「…すいません、うちの子をとめてくれたんですね。ごめんなさい、失礼しました。ありがとうございました」
 深く頭を下げて謝った。
 これには様子を伺っていたみんなが思わず驚いた。
 気にしないで、というようなことを男が言っているのがその表情や身振りでわかる。
 また頭を下げるお母さん。
(悪い人じゃなかったんだ。ただ、動転してただけで。なんか…よかった)
 胸を撫で下ろしている間に、こちらのホームに電車が入ってきた。
 開いたドアから急いで乗り込み、反対側のドアガラスに張り付くようにして男を見る。電車の車両幅分だけ、近くなった彼。
   あの母親はベビーカーのところに戻り、子供が彼に手を振っている。
(朝からいい感じじゃん)
 男のいる上りホームにも電車が入ってきた。そっちはそこそこ混んでいたが、男は乗車すると奥へと進み、ドアの近くに立った。ドアとドアを隔てて、彼とオレと、1メートルほどの隙間しかない。
 ガタンと、下り電車が動き出す。
 彼と目があったような気がした。確かめるほどの時間などなく、電車は加速していった。



 次に彼を見たのは、ちょうど一週間後。
  大学の授業の都合上、通学と彼の出勤時間とが重なるのは、週に1度だけのようだ。
 彼は先日と同じように、陽射しの当たるホームで佇んでいる。立っているだけで絵になる男なんて、日本人にはあまりいないと思うのだが、彼はまさにそれだ。
 こっそりと観察した。
 とにかく背が高い。
  170センチもない自分より、15センチ、いや20センチくらいは高いのではないだろうか。ぴんと背筋を伸ばした立ち姿が格好いい。
  それだけじゃない。通った鼻梁と、すっきりした輪郭、全体的に精悍な顔立ちも格好いい。
    そして、時折細められる切れ長の目は、吸い込まれるような漆黒の瞳をしている。
(瞳の色……って、何でそんなの僕が知ってるんだ?)
 ふと気がつけば、視線がばっちり合っていた。あわてて目を逸らそうと思ったけれど、目に焼きつかんばかりに美しく微笑みかけられて、オレは身動きできなくなってた。
(たすけて…)
 誰にともなく、心の中で叫ぶ。
(たすけて、だれか。このままじゃ僕は彼を…)
 胸がきゅうっと痛くなった。顔も体も熱いのに、意識のどこかが冷たく冴えてく。
(彼を?)
 アナウンスが電車の到着を告げる。
   そう、この際電車でも何でもいいから、さっさと来てくれと願った。
 軋んだ音をたてて車両がホームに滑り込み、彼の姿を隠してくれる。
 開いたドア。
 降りる客を待ち、乗り込む。
 やめておけと言う声が頭に響き渡っている。それなのに、反対側のドア口に立って、上りのホームを覗き込む。
 彼が笑いかけている。
 先週と同じ。上りの電車も到着した。彼が乗り込み、人を掻き分けて奥まで進み、ドアとドア越しに見つめ合う。
 彼は、嬉しそうに笑っている。
 その笑顔をもっと見ていたいのに、無情にも下り電車は走り出す。
  数秒だけの、男が向けてくれた微笑。
 僅か数秒でも、まるで永遠みたいに刻み込まれていく。






 次の週。

 恥ずかしながら少々期待して、早めに駅に行った。
 早く行けば電車の待ち時間が増えるのだが、彼を見ていられる時間も増えるだろう。そう思って、一本前の電車が出てすぐくらいのタイミングで、駅に着いた。
(…あれ、いない)
 あたりまえだ。
  電車のダイヤを知っていて、そんなに早くからホームで待っている人間はいないだろう。
(まあ、いいか)
 とりあえずは彼がホームに来たら、すぐに気がつくような位置のベンチに座った。
  弱小私鉄の、各停しか止まらぬ駅では、まだラッシュが終わらぬ時間帯であっても10分に一本しか電車はない。
(かなり待つかも)
 嫌ではない。頭上には抜けるような青空が広がり、身を切るように寒さは厳しいけれど、彼の姿を見ることができると、そう思うだけで心が浮き立つ。
(これってもしかしたら…)
 世間でよく言うアレだろうか。
  一目惚れ、というやつ。
 しかも同性、男相手に。
 いや、ただ単に彼を見ていたいだけかもしれない。美術品のように上質な、選りすぐりの美しさ。
(あ…)
 彼の姿が見えた。
 まだ上りホームは人影も疎ら。
 こんなに早く来るとは思わなかった。
 ベンチに座ってる自分を見て、彼はちょっと首を傾げた。
 それからいつもの、ホームの隅の定位置に歩いていく。
(しまった!こんなところで座ってたら、彼の向かい側に行くのはわざとらしくて、変じゃないか?不自然だろう?どうしよう!!)
 しかたなく、ベンチに座ったままでいつもより遠くから彼を見つめる。

 絵になる男。いっそ写真にでも撮って鉄道会社のPRポスターにしたらどうだろう。「こんな男がこの路線には乗ってます」なんてキャッチコピーを付けるのだ。
(おばさんの乗客が増えるんじゃないか、鉄道会社!!)
 そこまで考えて、苦笑いをもらす。
  彼を、余計な耳目にさらすなんて、そう考えるだけで胸が妬けた。

 いっそ自分のものにできたらいいのに。

(ああっ!……なに考えてるんだろういったい)
 不埒な思いでしかない。
 電車の到着アナウンスに、ようやくは立ち上がって、彼のいる近く、いつもの定位置であるホームの隅へと歩いていった。

 いつものドアから電車に乗る。反対側のドアガラスにはっついて、彼を見る。
  彼もこちらを見ている。
 今、彼との距離は、どれくらいだろうか。
 自然と笑顔を交わした。
  上りの電車が入ってきて、彼を視界から隠してしまう。
  やがて停車し、彼が乗車すると、まるで打ち合わせたみたいに目の前のドアのほうへやって来た。
 一気に距離が縮まった。けれど、ゼロになることはない。
 すぐに下り電車は走り始めるのだから。
 けれどその日は違った。
  電車は、まったく動く気配がない。

『お急ぎのところ恐れ入ります。お客様にご案内申し上げます。○○付近の踏切にて不審物があるとの通報が入りました。ただいま確認作業中ですので発車まで今しばらくお待ちください』

 そんな車内放送に、周囲が一気にざわめきだす。同じ案内は上り電車内でもあったのだろう。乗客がみな、落ち着かない雰囲気で辺りを見回し始めていた。
 そんな中でも変わらず、彼とは視線を交わしている。

『電車出発まで今しばらくかかります。いったんドアを開けますので、ホームに降りてお待ちください。発車の際にはご案内いたします』

 電車を降りる人、そのまま残る人。後者を選んだ。
  そして、彼も。
 上り電車はこちらより混んでいるためか、降りて待つ人も多そうだ。
  邪魔者がいなくなったドアに、彼は更に身を寄せた。
 たったの1メートルかそこら。
 それだけの距離で、まるで引き離された恋人たちみたいに、見つめ合っている。
(ああ、もちろんそんなふうに思ってるのはぼくだけなんだろうけれど…なんか情けない男だな、オレ!)
 思わずため息をつくと、ガラスが白く曇った。
 彼はじっと、こちらを見ている。
 眼差しが優しい。
    目をそ逸らすことなんて、できない。

『大変ご迷惑をおかけいたしました。安全確認が終了しましたので、下り電車、まもなく発車したします。電車ご利用のお客さま、ご乗車になってお待ちください。長らくお待たせいたしました、まもなく下り電車は………』

 上り電車でも同じような放送が入ったようで、男の後ろから人が乗り込んでくる。
 今日の逢瀬はお終い。
 次は来週。
(会えるいいけな…)
 不意に、いたずら心が湧いた。
 また会えるかどうかなんて、どうせ賭けでしかないのだ。
  だったら、今。

 はぁっと、ガラスに息を吐きかけた。表面の曇った部分に、人差し指をゆっくりと滑らせる。


               ス                   キ



 と書いた。
 彼が大きく目を瞠る。

『まもなく電車発車となります。ご乗車のかたはお近くの扉から……』

 ぱっと、彼が身を翻した。周りの人を押しのけて、ホーム側のドアに突き進んで行く。
(え!?ええっと…ええ!?)
 考えている暇などない。電車から降りるべく踵を返して、声を上げた。
「すいません、降ります!」



 背後で扉が閉まり、電車がゆっくり動き出した。
 激しく高鳴る胸を押さえ、駆け出しそうになる足を必死で止めながら、ホームの真ん中に向かって歩く。
 どたどたと足音を立てて階段をかけ降りて来る男が見えた。
 はあはあ、と息を切らしている。
   視線がかち合う。
 彼は大きく深呼吸すると、あの温かい笑顔を浮かべた。

 彼との距離は…0メートル。



 


 
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みんなの感想(1件)

紫優
2016.12.08 紫優

良いですね…なんかスキです。恋になるまでのほのぼの感が見えるようで…短いお話でしたが、その後が知りたいと思う程です。ありがとう!

解除

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