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物語の結末
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もうすぐ4年という私たちのストーリーに終止符がうたれる約4年という年月を一緒に過ごしてきたが、ここでストーリーが完結してしまうとは誰か予想しただろうか。
これはストーリーが終わるまでの1年くらいのお話
4月、桜の花が満開になった頃だろう、初めて喧嘩した。
本当に些細なことだった。きっとお互いに心の余裕がなかったからだろうと思った。
4つも年が離れていてもそんなに年の差があるようには感じないくらい価値観などが似ていた。
だから一緒にいても何時間電話をしても飽きないでいられた。
しばらくして、仲直りはしたけれどなかなか素直になれずもしかしたらもうこの時にはすれ違い始めていたのかもしれない。
5月にはいると、2、3回は喧嘩しただろう。
まあもう当然、別れ話まで言った。
「俺じゃもうお前のこと幸せにしてやれねえよ。
さっさと他の人を探せ」
なんて、突き放すような言葉を言われても冷めることも嫌いになることもなかった。でもきっとそれも口だけだったんだろう。
しばらくして彼は
「悪い。俺が悪かった。隣いて欲しい。」
なんて言ってきたりもした。その度に
「大丈夫だよ。私もごめんね。これからも一緒にいようね」
なんて傷ついてないふりもした。ただいつか捨てられるのかもしれないなんて不安ばかり募るようになっていった。
6月、連絡することが少なくなった。電話も全くしなくなった。お互いの時間を大切にしている、と言えばそうなるが明らかに返信が冷たくなった。あぁ冷められたんだな~
中途半端にされるくらいなら突き放してくれればいいのになんて、自分から離れていく強さがないから突き放して欲しいなんてわがまますぎたんだろう。
6月末、突然連絡がパタリと途絶えた。
7月、彼から連絡のないまま何かがぽっかりと空いてしまったような時間を過ごした。寂しいなんて言葉では表しきれないほどの孤独さを痛感した。
声が聞きたいと思った。話したいと思った。
もう私は彼に依存していた。
「どこにいっちゃったの。。。」
8月、蒸し暑い日々に気力が失われていく、
相変わらず連絡なし。もしかしたら事故にでもあったのか、それとももうこの世に存在しないのか。なんて悪いことばかり考えていた。不安だった。彼を待つ時間が長くなればなるほど愛情はやがて憎しみに変わりつつあった。
好きだけど、嫌いにはなれないけど、色んな感情が渦巻く。
9月、夏の蒸し暑さから少し解放されようとしていた頃
3ヶ月連絡がなかった彼から連絡が来た
「早く別の人を探して幸せになれ」
たったその一行だけだった。あぁ私には結局何も教えてくれないのだと思った。苦しんでいるなら共有して欲しかった。彼の隣で笑ってるのは私が良かった。こんな突き放され方があるなんてね。。
「まだ、あなたの隣にいたい」
「3ヶ月も音信不通だったのにまだ俺のことなんか想ってんのか」
「うん」
「お前は変わんねえのな、
悪かったよ。ずっと返信しないで。
隣にいていいよ」
「ありがとう」
隣にいていいよのその一言が私にとっては嬉しかった。ずっと待っていてよかったと思った。
でももう決めていた。次連絡が途絶えた時にはもう彼のことなんて忘れてしまおうと。そうじゃないときっと自分がまた傷つく。だからそのときは、、、
10月、前の彼に戻ったようにまた会話が続いた。何気ない話ばかりだったがそれでも楽しかった。
憎しみなんてものは消えていた。ただただこの時が続けばいいなんて思っていた。
旅行に行こうなんて話になった。
彼は乗り気ではなかったがどちらかと言えば私が強引に誘った。
彼ともう何年も一緒にいるがあんまり旅行という旅行はしたことがなかった。
今回は温泉に行こうなんて誘ってみたりした。
彼はあまりアウトドアではないのでまったりできるようなものの方が好みだ。
11月少しずつまた彼と連絡が取れなくなった。
でも来月旅行の約束もしたし、それに来月は彼の誕生日だ。
それはそれで別にサプライズでもしようなんて考えていた。
だからあんまり気にはしていなかった。
こんなことになるなんて思ってなかったし。
12月、旅行当日になった。彼と直接会うのはいつぶりだろうかと思った。彼は以前よりだいぶ痩せていた。でもそんなに違和感を抱くほどでもなかった。
そして温泉を楽しんだり、近くの観光スポットを回ったり色々してるうちに夜になった。プレゼントを用意していたので、彼がいないうちに部屋いっぱいにいろんな飾りをした。
彼が部屋に戻ってくると、とても驚いていた。
「少し早いけど誕生日おめでとう」
彼は少し涙目になりながら、
「覚えててくれたんだね、ありがとう」
なんて言うから、
「当たり前じゃん、忘れるわけないよ」
なんて返した
そして彼にプレゼントを渡した。
時計をつけるような柄じゃないが持ってて損はないだろうということで時計をプレゼントした。
少し高めのものだったが、喜んで欲しい一心で買ってしまったのだ。
「これ結構するよね、ありがとう」
そんな素敵な1日を終えた。
次の日も色々なところを回った。お互いの予定を合わせるのは難しく、一泊二日だったがとても楽しい時間を過ごした。
帰り際ちょっと寂しいななんて思ってはいたが、彼から思いもしないプレゼントがあった。
「気をつけて帰ってね」
「そっちもね。」
なんて会話してると、突然私のことをそっと抱き寄せた。
私が驚いているうちに彼は笑いながらこういった。
「なれてないよね。こーゆうのは」
「うるさいなぁ」
なんて照れながらいうと、
「首元見て」
みると綺麗なネックレスがついていた。
「え、なにこれ」
「誕生日プレゼントのお返しっていうほど高価なものでもないけど、旅行楽しかったからそのお礼」
「ありがとう、」
泣きそうになった。いや泣いていた。
彼は少し驚いたように、
「泣くなよ」
なんていいながら私の頭を撫でた。
そして私たちはその場を後にした。
とても素敵な1ヶ月を過ごした
1月年明け旅行もあったからだろう、とても素敵なスタートをきれたきがした。
しかし楽しいこともそう長くは続かない。
しばらくして彼からの返信がぱたりととまった。
あぁ、また来てしまったのかこの時がなんて考えていた。でももしかしたらまた戻ってくるかもしれない。その期間に彼がなにをしていようと彼が戻ってくるならそれでいいと思った。
それでもこの1ヶ月連絡が来ることはなかった。
2月になっても来ることはなかった。
3月、彼と連絡が取れなくなって1ヶ月半くらいが過ぎていた。色々と忙しかったので正直もうこのまま忘れられたらなんて思ってた。
そんなある日彼から連絡が来た。
いや彼のお母さんからだった。
そこには、思いもしなかった言葉が。
「はじめまして。晴翔の母です。
パスワードがわからなくて伝えるのが遅くなってしまいごめんなさい。
1月15日に病気で晴翔はこの世を去りました。
最後にあなたの名前を口ずさんでいました。
そしてあなたに向けた日記を書いていたので最後のお別れに来て欲しいです。」
状況把握するにはあまりにも余裕がなかった。私はその後すぐ指定された場所まで向かった。そこは家だった。
お線香を上げ終え、お母さんから日記を貰った。
そこには病気になってから綴られた一年間があった。
喧嘩をしたこと、もし自分がこの世からいなくなったとしても私には幸せになって欲しいということ、冷たくしてしまったこと、もっと思いやってあげられなかったこと、2人で行った思い出の場所のこと、いろいろなことが綴られていた。
そして最後にあなたに出会えて幸せでした。
と涙で滲んだページで止まっていた。
その前のページの頭文字を縦読みするとあいしてると
そしてこの日記の一番最後にはずっと一緒にいてやれなくてごめんな。と
自分を呪い殺したくなった。どうしてあの時気づけなかったんだろう。どんな思いで旅行に来たんだろう。
あの時もっとちゃんと好きとかいっぱいいっぱい伝えておけばよかったと。
後悔ばかりが募る。なににも変えられないものを失ってしまったのだ。
そして私たちのストーリーが終わってしまったのだ
これはストーリーが終わるまでの1年くらいのお話
4月、桜の花が満開になった頃だろう、初めて喧嘩した。
本当に些細なことだった。きっとお互いに心の余裕がなかったからだろうと思った。
4つも年が離れていてもそんなに年の差があるようには感じないくらい価値観などが似ていた。
だから一緒にいても何時間電話をしても飽きないでいられた。
しばらくして、仲直りはしたけれどなかなか素直になれずもしかしたらもうこの時にはすれ違い始めていたのかもしれない。
5月にはいると、2、3回は喧嘩しただろう。
まあもう当然、別れ話まで言った。
「俺じゃもうお前のこと幸せにしてやれねえよ。
さっさと他の人を探せ」
なんて、突き放すような言葉を言われても冷めることも嫌いになることもなかった。でもきっとそれも口だけだったんだろう。
しばらくして彼は
「悪い。俺が悪かった。隣いて欲しい。」
なんて言ってきたりもした。その度に
「大丈夫だよ。私もごめんね。これからも一緒にいようね」
なんて傷ついてないふりもした。ただいつか捨てられるのかもしれないなんて不安ばかり募るようになっていった。
6月、連絡することが少なくなった。電話も全くしなくなった。お互いの時間を大切にしている、と言えばそうなるが明らかに返信が冷たくなった。あぁ冷められたんだな~
中途半端にされるくらいなら突き放してくれればいいのになんて、自分から離れていく強さがないから突き放して欲しいなんてわがまますぎたんだろう。
6月末、突然連絡がパタリと途絶えた。
7月、彼から連絡のないまま何かがぽっかりと空いてしまったような時間を過ごした。寂しいなんて言葉では表しきれないほどの孤独さを痛感した。
声が聞きたいと思った。話したいと思った。
もう私は彼に依存していた。
「どこにいっちゃったの。。。」
8月、蒸し暑い日々に気力が失われていく、
相変わらず連絡なし。もしかしたら事故にでもあったのか、それとももうこの世に存在しないのか。なんて悪いことばかり考えていた。不安だった。彼を待つ時間が長くなればなるほど愛情はやがて憎しみに変わりつつあった。
好きだけど、嫌いにはなれないけど、色んな感情が渦巻く。
9月、夏の蒸し暑さから少し解放されようとしていた頃
3ヶ月連絡がなかった彼から連絡が来た
「早く別の人を探して幸せになれ」
たったその一行だけだった。あぁ私には結局何も教えてくれないのだと思った。苦しんでいるなら共有して欲しかった。彼の隣で笑ってるのは私が良かった。こんな突き放され方があるなんてね。。
「まだ、あなたの隣にいたい」
「3ヶ月も音信不通だったのにまだ俺のことなんか想ってんのか」
「うん」
「お前は変わんねえのな、
悪かったよ。ずっと返信しないで。
隣にいていいよ」
「ありがとう」
隣にいていいよのその一言が私にとっては嬉しかった。ずっと待っていてよかったと思った。
でももう決めていた。次連絡が途絶えた時にはもう彼のことなんて忘れてしまおうと。そうじゃないときっと自分がまた傷つく。だからそのときは、、、
10月、前の彼に戻ったようにまた会話が続いた。何気ない話ばかりだったがそれでも楽しかった。
憎しみなんてものは消えていた。ただただこの時が続けばいいなんて思っていた。
旅行に行こうなんて話になった。
彼は乗り気ではなかったがどちらかと言えば私が強引に誘った。
彼ともう何年も一緒にいるがあんまり旅行という旅行はしたことがなかった。
今回は温泉に行こうなんて誘ってみたりした。
彼はあまりアウトドアではないのでまったりできるようなものの方が好みだ。
11月少しずつまた彼と連絡が取れなくなった。
でも来月旅行の約束もしたし、それに来月は彼の誕生日だ。
それはそれで別にサプライズでもしようなんて考えていた。
だからあんまり気にはしていなかった。
こんなことになるなんて思ってなかったし。
12月、旅行当日になった。彼と直接会うのはいつぶりだろうかと思った。彼は以前よりだいぶ痩せていた。でもそんなに違和感を抱くほどでもなかった。
そして温泉を楽しんだり、近くの観光スポットを回ったり色々してるうちに夜になった。プレゼントを用意していたので、彼がいないうちに部屋いっぱいにいろんな飾りをした。
彼が部屋に戻ってくると、とても驚いていた。
「少し早いけど誕生日おめでとう」
彼は少し涙目になりながら、
「覚えててくれたんだね、ありがとう」
なんて言うから、
「当たり前じゃん、忘れるわけないよ」
なんて返した
そして彼にプレゼントを渡した。
時計をつけるような柄じゃないが持ってて損はないだろうということで時計をプレゼントした。
少し高めのものだったが、喜んで欲しい一心で買ってしまったのだ。
「これ結構するよね、ありがとう」
そんな素敵な1日を終えた。
次の日も色々なところを回った。お互いの予定を合わせるのは難しく、一泊二日だったがとても楽しい時間を過ごした。
帰り際ちょっと寂しいななんて思ってはいたが、彼から思いもしないプレゼントがあった。
「気をつけて帰ってね」
「そっちもね。」
なんて会話してると、突然私のことをそっと抱き寄せた。
私が驚いているうちに彼は笑いながらこういった。
「なれてないよね。こーゆうのは」
「うるさいなぁ」
なんて照れながらいうと、
「首元見て」
みると綺麗なネックレスがついていた。
「え、なにこれ」
「誕生日プレゼントのお返しっていうほど高価なものでもないけど、旅行楽しかったからそのお礼」
「ありがとう、」
泣きそうになった。いや泣いていた。
彼は少し驚いたように、
「泣くなよ」
なんていいながら私の頭を撫でた。
そして私たちはその場を後にした。
とても素敵な1ヶ月を過ごした
1月年明け旅行もあったからだろう、とても素敵なスタートをきれたきがした。
しかし楽しいこともそう長くは続かない。
しばらくして彼からの返信がぱたりととまった。
あぁ、また来てしまったのかこの時がなんて考えていた。でももしかしたらまた戻ってくるかもしれない。その期間に彼がなにをしていようと彼が戻ってくるならそれでいいと思った。
それでもこの1ヶ月連絡が来ることはなかった。
2月になっても来ることはなかった。
3月、彼と連絡が取れなくなって1ヶ月半くらいが過ぎていた。色々と忙しかったので正直もうこのまま忘れられたらなんて思ってた。
そんなある日彼から連絡が来た。
いや彼のお母さんからだった。
そこには、思いもしなかった言葉が。
「はじめまして。晴翔の母です。
パスワードがわからなくて伝えるのが遅くなってしまいごめんなさい。
1月15日に病気で晴翔はこの世を去りました。
最後にあなたの名前を口ずさんでいました。
そしてあなたに向けた日記を書いていたので最後のお別れに来て欲しいです。」
状況把握するにはあまりにも余裕がなかった。私はその後すぐ指定された場所まで向かった。そこは家だった。
お線香を上げ終え、お母さんから日記を貰った。
そこには病気になってから綴られた一年間があった。
喧嘩をしたこと、もし自分がこの世からいなくなったとしても私には幸せになって欲しいということ、冷たくしてしまったこと、もっと思いやってあげられなかったこと、2人で行った思い出の場所のこと、いろいろなことが綴られていた。
そして最後にあなたに出会えて幸せでした。
と涙で滲んだページで止まっていた。
その前のページの頭文字を縦読みするとあいしてると
そしてこの日記の一番最後にはずっと一緒にいてやれなくてごめんな。と
自分を呪い殺したくなった。どうしてあの時気づけなかったんだろう。どんな思いで旅行に来たんだろう。
あの時もっとちゃんと好きとかいっぱいいっぱい伝えておけばよかったと。
後悔ばかりが募る。なににも変えられないものを失ってしまったのだ。
そして私たちのストーリーが終わってしまったのだ
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