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夜が始まる
No.001 健side
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午後23時。静かに雨が降り注ぐ中、真っ暗な闇の中、傘を差した1人の青年が立っていた。
「今朝、入ってきたニュースです。最近噂になっている、連続殺人事件。犯人の蜻蛉と名乗る、集団によって殺されたのは、政治家の~~」
もう、ニュースになっているのか…今回は早いな…
まだ、全ての情報が集まってないんだが…
「はよ…」
「お、おはよ 今日は早いな」
やっと起きてきたこの白髪の青年こそ、たった今報道されていた殺人事件の犯人である。だが、連続殺人などとほざいているが、実際、全て同じ人間がやった訳では無い。
「あ、昨日の、もう…ニュースなってるんだ」
「そういえば、そろそろ資料できる?」
「あぁ、そろそろできる」
そう言った俺はたった今できたばかりの資料をコピー機に読み込ませた。
コピー機がガガガガと無機質な音を立て吐き出した紙を、1枚1枚綺麗にまとめてホッチキスで止めていく。静かな部屋にホッチキスを止める音とパソコンのタイピング音、紙をめくる音、そして、ステンの階段を降りてくる厚底の靴と後ろから遅れて着いてくる厚底のスニーカーの足音。
「やっと来たな」
「悪かったわね、色々手間取ったのよ」
「あとさっきそこの角で職質にあった この辺でパソコンに詳しいやつはいないかって」
「そこまでは掴んでるんだな」
「まぁ、パソコンに長けてる関係者と思われる人物が1人いるってことくらいだろうけどな」
「あ、葵~おはよー」
「ん、はよ」
「相変わらずのブラコン」
「うっさいわね」
「はいはい、これ、USB」
「お、すげー取ってこれたんだ」
「職質されたのによく、バレなかったね…」
「見られたけど、仕事の資料ですつったらあ~そうですか、すみませんでした。お時間ありがとうこざいますだとよ」
「仕事の資料…」
「間違ったことは言ってねぇ」
「おー来てる」
髪をワックスで綺麗に纏め、ピシッとしたスーツに身を包んでいるこの男は情報収集を得意とする観月 薫。情報収集のために女と一夜を共にすることもしばしあるが、情報収集以外でも誘われることがあるらしい、顔だけ無駄に良いというのも大変だ
「あ、薫、あの女、吐いた?」
「いや、吐かない」
「そろそろ吐くと思うんだけどなぁ…」
「これ」
「!ありがと、多分吐くわ。行ってくる」
アイツ…少しは情報を置いていけばいいものを…
そんな俺の思いも虚しく、アイツはバタンと無機質な音を残して、出掛けて言った。次に帰ってくるのはいつになるのやら…
「そういえば葵?なに渡したの?」
「新しい、資料」
「なんのだよ笑」
「情報持ってる女のバレたくないであろう資料」
「いつの間にそんなの調べてたの!?」
「なんか、ついでに見つけた」
前に言ってたのはそれか…
~回想~
カタカタカタカタ
「なにしてんの?」
「姉さんに言われたやつ探してる」
「へぇーあ、この人、知ってるテレビに出てた」
「今薫が引っ掛けてる人だけどそんな有名なの?」
「まぁ一応?」
「へぇー」
「あ!」
「うぉ、」
「あ、いや、なんでもない」
確か…女優だったよな…
そんな、バレたくない情報見つけたのか…
怖ぇ…しかも、ついでにかぁ…
この兄弟…怖ぇよな…
「さぁさぁ楽しい仕事の始まりだよ」
「「「はーい」」」
「今朝、入ってきたニュースです。最近噂になっている、連続殺人事件。犯人の蜻蛉と名乗る、集団によって殺されたのは、政治家の~~」
もう、ニュースになっているのか…今回は早いな…
まだ、全ての情報が集まってないんだが…
「はよ…」
「お、おはよ 今日は早いな」
やっと起きてきたこの白髪の青年こそ、たった今報道されていた殺人事件の犯人である。だが、連続殺人などとほざいているが、実際、全て同じ人間がやった訳では無い。
「あ、昨日の、もう…ニュースなってるんだ」
「そういえば、そろそろ資料できる?」
「あぁ、そろそろできる」
そう言った俺はたった今できたばかりの資料をコピー機に読み込ませた。
コピー機がガガガガと無機質な音を立て吐き出した紙を、1枚1枚綺麗にまとめてホッチキスで止めていく。静かな部屋にホッチキスを止める音とパソコンのタイピング音、紙をめくる音、そして、ステンの階段を降りてくる厚底の靴と後ろから遅れて着いてくる厚底のスニーカーの足音。
「やっと来たな」
「悪かったわね、色々手間取ったのよ」
「あとさっきそこの角で職質にあった この辺でパソコンに詳しいやつはいないかって」
「そこまでは掴んでるんだな」
「まぁ、パソコンに長けてる関係者と思われる人物が1人いるってことくらいだろうけどな」
「あ、葵~おはよー」
「ん、はよ」
「相変わらずのブラコン」
「うっさいわね」
「はいはい、これ、USB」
「お、すげー取ってこれたんだ」
「職質されたのによく、バレなかったね…」
「見られたけど、仕事の資料ですつったらあ~そうですか、すみませんでした。お時間ありがとうこざいますだとよ」
「仕事の資料…」
「間違ったことは言ってねぇ」
「おー来てる」
髪をワックスで綺麗に纏め、ピシッとしたスーツに身を包んでいるこの男は情報収集を得意とする観月 薫。情報収集のために女と一夜を共にすることもしばしあるが、情報収集以外でも誘われることがあるらしい、顔だけ無駄に良いというのも大変だ
「あ、薫、あの女、吐いた?」
「いや、吐かない」
「そろそろ吐くと思うんだけどなぁ…」
「これ」
「!ありがと、多分吐くわ。行ってくる」
アイツ…少しは情報を置いていけばいいものを…
そんな俺の思いも虚しく、アイツはバタンと無機質な音を残して、出掛けて言った。次に帰ってくるのはいつになるのやら…
「そういえば葵?なに渡したの?」
「新しい、資料」
「なんのだよ笑」
「情報持ってる女のバレたくないであろう資料」
「いつの間にそんなの調べてたの!?」
「なんか、ついでに見つけた」
前に言ってたのはそれか…
~回想~
カタカタカタカタ
「なにしてんの?」
「姉さんに言われたやつ探してる」
「へぇーあ、この人、知ってるテレビに出てた」
「今薫が引っ掛けてる人だけどそんな有名なの?」
「まぁ一応?」
「へぇー」
「あ!」
「うぉ、」
「あ、いや、なんでもない」
確か…女優だったよな…
そんな、バレたくない情報見つけたのか…
怖ぇ…しかも、ついでにかぁ…
この兄弟…怖ぇよな…
「さぁさぁ楽しい仕事の始まりだよ」
「「「はーい」」」
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