5 / 91
5話 転校生
しおりを挟む
「ふぁぁあ………」
寝足りねぇ……昨日夜遅くまでゲームしていたのが響いてやがる。
「おはようさん、蓮」
「……海斗か」
机で寝ようとしたところで、前から声がする。俺の机の前に居るこの男は山邊 海斗。あだ名は苗字の山と名前の海をとって山海。
「…………」
にしても笑顔がちょいと気色悪いな。何か良い事でもあったんだろうが……聞きたくねぇ。
「………何か良い事でもあったのか?」
「いやぁ……ね。聞きたい?」
なぁ、一発殴っても良いか?聞いたのは確かに俺だ。でもさ、その焦らすの要らなくないか?あと純粋に笑顔が気色悪い。
「実はさぁ……聞きたいか?」
「はぁ……はいはい、聞きたいなぁ」
朝からこのテンションは厳しいって。こっちは徹夜して眠いんだよ。
「そうかそうか。聞きたいかぁ……しゃーないから教えてやるよ」
焦れってぇな!そこまで間を置く必要あるか?ねぇよな!
言っちゃ悪いが、大したものでも無いんだろうし、寝させて欲しい。あと、単純に笑顔がウザイ。
「実はよ、昨日さ……すげぇ美少女を見掛けたんだよ。それも見たことない子だ」
「ッ………」
昨日………もしかして瑠魅の事か?いや、でも昨日のアレ……なんだかモヤが掛かったように鮮明に思い出せない。夢でも見ていたような感じ。
こういうのってずっとモヤモヤするから嫌いなんだよな。
「どんな子だったんだ?」
「おっ?あの蓮でも気になる?」
「それで?早く」
別に俺だって興味ぐらいはあるし……。ただ、話す機会がなくてそう言うのに興味無いと思われてるだけだし。
別に一部の女子としか喋った事がないからって悲しいとか思ってねぇし。
「確か茶髪で……青色の目……肌は白くて、日本人って感じの顔立ちじゃなかったな」
「………そうか」
「茶髪に青色の目ってすげぇ違和感だよな。でもよ、なんか、こう……良いよな」
海斗は昨日出会ったその子を頭の中で想像して鼻の下を伸ばしている。
「もしかしたら、転校生として来るんじゃないか?噂で今日転校生が来るって聞いたんだよ」
「転校生?」
初耳だな。てか、そんな噂が流れてたのか。海斗は意外と友好関係が広いしどこで耳にしてもおかしくは無いか。
「まぁ、あくまでも噂だし期待しない方が良いぞ。俺らにアニメみたいなご都合展開はまず無いからな」
「…………そうだな。そうだよな」
ごめん、海斗。たぶん俺、その子知ってるわ。それもなかなかのご都合主義な展開で。
「そろそろ時間か。じゃあ今日一日頑張ろうぜ」
「あぁ、そうだな」
海斗はそう言って机から離れていく。俺はすぐさま机に顔を伏せて目を瞑る。
今少しでも寝ないと一時間目から確実に寝る羽目になる。
「皆さん、おはようございます」
海斗が離れた直後に鐘がなり、それと同時に普段通りに先生が教室に入る。意識が少しずつ薄れてきた。睡魔が徐々に俺の意識を蝕んでくる。
「大変急な話なんですが……今日、転校生が来ています」
「………わぁお」
俺の意識はその一言で覚醒したのだった。
寝足りねぇ……昨日夜遅くまでゲームしていたのが響いてやがる。
「おはようさん、蓮」
「……海斗か」
机で寝ようとしたところで、前から声がする。俺の机の前に居るこの男は山邊 海斗。あだ名は苗字の山と名前の海をとって山海。
「…………」
にしても笑顔がちょいと気色悪いな。何か良い事でもあったんだろうが……聞きたくねぇ。
「………何か良い事でもあったのか?」
「いやぁ……ね。聞きたい?」
なぁ、一発殴っても良いか?聞いたのは確かに俺だ。でもさ、その焦らすの要らなくないか?あと純粋に笑顔が気色悪い。
「実はさぁ……聞きたいか?」
「はぁ……はいはい、聞きたいなぁ」
朝からこのテンションは厳しいって。こっちは徹夜して眠いんだよ。
「そうかそうか。聞きたいかぁ……しゃーないから教えてやるよ」
焦れってぇな!そこまで間を置く必要あるか?ねぇよな!
言っちゃ悪いが、大したものでも無いんだろうし、寝させて欲しい。あと、単純に笑顔がウザイ。
「実はよ、昨日さ……すげぇ美少女を見掛けたんだよ。それも見たことない子だ」
「ッ………」
昨日………もしかして瑠魅の事か?いや、でも昨日のアレ……なんだかモヤが掛かったように鮮明に思い出せない。夢でも見ていたような感じ。
こういうのってずっとモヤモヤするから嫌いなんだよな。
「どんな子だったんだ?」
「おっ?あの蓮でも気になる?」
「それで?早く」
別に俺だって興味ぐらいはあるし……。ただ、話す機会がなくてそう言うのに興味無いと思われてるだけだし。
別に一部の女子としか喋った事がないからって悲しいとか思ってねぇし。
「確か茶髪で……青色の目……肌は白くて、日本人って感じの顔立ちじゃなかったな」
「………そうか」
「茶髪に青色の目ってすげぇ違和感だよな。でもよ、なんか、こう……良いよな」
海斗は昨日出会ったその子を頭の中で想像して鼻の下を伸ばしている。
「もしかしたら、転校生として来るんじゃないか?噂で今日転校生が来るって聞いたんだよ」
「転校生?」
初耳だな。てか、そんな噂が流れてたのか。海斗は意外と友好関係が広いしどこで耳にしてもおかしくは無いか。
「まぁ、あくまでも噂だし期待しない方が良いぞ。俺らにアニメみたいなご都合展開はまず無いからな」
「…………そうだな。そうだよな」
ごめん、海斗。たぶん俺、その子知ってるわ。それもなかなかのご都合主義な展開で。
「そろそろ時間か。じゃあ今日一日頑張ろうぜ」
「あぁ、そうだな」
海斗はそう言って机から離れていく。俺はすぐさま机に顔を伏せて目を瞑る。
今少しでも寝ないと一時間目から確実に寝る羽目になる。
「皆さん、おはようございます」
海斗が離れた直後に鐘がなり、それと同時に普段通りに先生が教室に入る。意識が少しずつ薄れてきた。睡魔が徐々に俺の意識を蝕んでくる。
「大変急な話なんですが……今日、転校生が来ています」
「………わぁお」
俺の意識はその一言で覚醒したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
たとえ夜が姿を変えても ―過保護な兄の親友は、私を逃がさない―
佐竹りふれ
恋愛
重なる吐息、耳元を掠める熱、そして——兄の親友の、隠しきれない独占欲。
19歳のジャスミンにとって、過保護な兄の親友・セバスチャンは、自分を子供扱いする「第二の兄」のような存在だった。
しかし、初めてのパーティーの夜、その関係は一変する。
突然降ってきた、深く、すべてを奪うような口づけ。
「焦らず、お前のペースで進もう」
そう余裕たっぷりに微笑んだセバスチャン。
けれど、彼の言う「ゆっくり」は、翌朝には早くも崩れ始めていた。
学内の視線、兄の沈黙、そして二人きりのアパート――。
外堀が埋まっていくスピードに戸惑いながらも、ジャスミンは彼が隠し持つ「男」の顔に、抗えない好奇心を抱き始める。
「……どうする? 俺と一緒に、いけないことするか?」
余裕の仮面を被るセバスチャンに、あどけない顔で、けれど大胆に踏み込んでいくジャスミン。
理性を繋ぎ止めようとする彼を、翻弄し、追い詰めていくのは彼女の方で……。
「ゆっくり」なんて、ただの建前。
一度火がついた熱は、誰にも止められない。
兄の親友という境界線を軽々と飛び越え、加速しすぎる二人の溺愛ラブストーリー。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
前世で私を嫌っていた番の彼が何故か迫って来ます!
ハルン
恋愛
私には前世の記憶がある。
前世では犬の獣人だった私。
私の番は幼馴染の人間だった。自身の番が愛おしくて仕方なかった。しかし、人間の彼には獣人の番への感情が理解出来ず嫌われていた。それでも諦めずに彼に好きだと告げる日々。
そんな時、とある出来事で命を落とした私。
彼に会えなくなるのは悲しいがこれでもう彼に迷惑をかけなくて済む…。そう思いながら私の人生は幕を閉じた……筈だった。
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
白椿の咲く日~ひそかな恋、遠い日の思いは
紫さゆり
恋愛
結婚を控えた真由子は、久しぶりに異母姉の稚子(わかこ)と会う。
真由子の母の雪江は、大学教授であり著名な歌人の水上実之(みなかみさねゆき)の後添いとして水上家に嫁いだ。
婚約者の諒人(りょうと)のことなど、真由子は稚子と色々語り合ううち、庭の白椿の木は真由子がなついていた異母兄、靖之が植えたものだと知る。
白椿の木をめぐっての、ひそかな大人の恋物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる