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第1話
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学校から帰ってきて、カバンを下ろす。ノートPCを起動して手を洗う。
PCの前に座ってChromeブラウザを開いた。
ブラウザのブックマークから過疎スタのページを開いて、サカイは目を閉じた。仄かにブルーベリーの香りがする。それはサカイにどうしようもない期待感を抱かせた。
過疎スタは多くの子どもが利用する世界的なSNSのScratchに作られた雑談スタジオの一つだ。
概要欄には次のように書いてある。
[概要]【検証】スタジオが過疎りたくないなら招待しまくればいい説(( の第二弾
過疎を防いでみんなで雑談しよう! スタジオのフォローおねがい! 最悪キュレーターに入らなくてもおけ
過疎基準:数分間人がいない事
招待とはScratchのスタジオの機能で、誰かを招待してそれを承認することでキュレーターになることができるというものだ。そこで雑談を行うスタジオのことを雑談スタジオと呼んでいる。また、「雑スタ」などと略されたりもする。
過疎スタはその雑談スタジオの一つで、日本語コミュニティーでは最大級のものになっている。
スタジオのコメント欄に飛ぶ。雑談所といっても一般の掲示板のようにスレッド機能があるわけじゃない。全て同じコメント欄でコメントを行うことになる。
サカイは新しくコメントを投稿する。
「浮上」とだけ打って、PCのTabキーを押し、画面をほとんど見ずにエンターキーを押す。そしてF5キーを押した。
数瞬の読み込みの後、自分のコメントの上に新しいコメントが書いてあるのを見つけた。
「空気化処分義務化だって」
サカイは眉をひそめた。新しいコメントは掲示板のルール変更を示唆しているようだった。
概要欄に目を向けると、一番上の行に新たなルールが書かれている。
【重要連絡枠】
空気化義務化、始めます
過疎スタ内で 努力義務→義務 になるだけです。
空気化されてる人といつも過疎スタで話してるわけじゃなければ何も変わりません。
サカイは新規コメントを投稿する。
「空気化って、なんですか?」
投稿して数秒も経たずに再読込すると、すぐに返信が来ているのがわかる。
「ケンカを減らすための方法の一つだよ」
「ケンカが減るのは、素晴らしいですね」
反射的に返信したものの、何も教えていない回答だった。思わず顔をしかめる。
もう一度再読込すると、新しい回答があることに気がついた。
「ルール違反者を無視することだよ」
「なるほど、だから空気化」
率直に、良いルールだと思った。荒らしには相応の処置を与えるべきだろう。
PCの前に座ってChromeブラウザを開いた。
ブラウザのブックマークから過疎スタのページを開いて、サカイは目を閉じた。仄かにブルーベリーの香りがする。それはサカイにどうしようもない期待感を抱かせた。
過疎スタは多くの子どもが利用する世界的なSNSのScratchに作られた雑談スタジオの一つだ。
概要欄には次のように書いてある。
[概要]【検証】スタジオが過疎りたくないなら招待しまくればいい説(( の第二弾
過疎を防いでみんなで雑談しよう! スタジオのフォローおねがい! 最悪キュレーターに入らなくてもおけ
過疎基準:数分間人がいない事
招待とはScratchのスタジオの機能で、誰かを招待してそれを承認することでキュレーターになることができるというものだ。そこで雑談を行うスタジオのことを雑談スタジオと呼んでいる。また、「雑スタ」などと略されたりもする。
過疎スタはその雑談スタジオの一つで、日本語コミュニティーでは最大級のものになっている。
スタジオのコメント欄に飛ぶ。雑談所といっても一般の掲示板のようにスレッド機能があるわけじゃない。全て同じコメント欄でコメントを行うことになる。
サカイは新しくコメントを投稿する。
「浮上」とだけ打って、PCのTabキーを押し、画面をほとんど見ずにエンターキーを押す。そしてF5キーを押した。
数瞬の読み込みの後、自分のコメントの上に新しいコメントが書いてあるのを見つけた。
「空気化処分義務化だって」
サカイは眉をひそめた。新しいコメントは掲示板のルール変更を示唆しているようだった。
概要欄に目を向けると、一番上の行に新たなルールが書かれている。
【重要連絡枠】
空気化義務化、始めます
過疎スタ内で 努力義務→義務 になるだけです。
空気化されてる人といつも過疎スタで話してるわけじゃなければ何も変わりません。
サカイは新規コメントを投稿する。
「空気化って、なんですか?」
投稿して数秒も経たずに再読込すると、すぐに返信が来ているのがわかる。
「ケンカを減らすための方法の一つだよ」
「ケンカが減るのは、素晴らしいですね」
反射的に返信したものの、何も教えていない回答だった。思わず顔をしかめる。
もう一度再読込すると、新しい回答があることに気がついた。
「ルール違反者を無視することだよ」
「なるほど、だから空気化」
率直に、良いルールだと思った。荒らしには相応の処置を与えるべきだろう。
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