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公爵邸にて
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フレデリクとカールは焦っていた。
エスドート王国のイノゲン公の邸に駆け込んだ時は、助かった。上手く王弟殿下の部下を追い返せた。
王弟殿下の部下が去っていくなり、イノゲン公は幻の酒を飲み始めた。私たちにも勧められ味見をし、芳醇な香りは良いと思ったが、味は良くわからなかった。イノゲン公は、幻の酒を大変喜んでいたが、酔うとボロボロボロボロ愚痴をこぼし出した。根気よく付き合った。イノゲン公曰く、エスドート王国の外国人差別はひどい、自分のルーツの国から来た人でも、平気で排除できるのは理解に苦しむ。エスドートなんて、たまたま他の国が戦争をしている間に科学技術が発達して、経済がうまく回っただけの話だ。その経済だって、他の国から旨い汁を搾り取ってるっていうのに、自分たちだけで、その利益を享受して、他に回さないようにしてるってどうなの?等々。
イノゲン公をなんとかなだめて、その後、おそるおそる帰国、公爵邸に戻った時も、大丈夫だった。特に何も起きなかったので、姉に、助けてもらったことに対してお礼を言ったら、全てを報告させられた。姉の機転に助けられたから、姉のフランツィスカにお小言を言われるのは仕方ない。しかし、弟のリハルトにまで、くどくどくどくど説教されたのには参った。リハルト曰く、もっと考えて行動するべきである、そもそも兄上に公爵の自覚はあるのか、はなはだ疑問だ、家族使用人領民にまで反国家の汚名を着せられたらどうする気なのだ、等々。
反省し、学院に行くのも最小限にして、情報を整理したり、自領の経営を見直したりしていた。公爵家の情報網から来る知らせと、ツェリェ伯爵家からの情報をやり取りしていると、事態は良くない。はっきり言って悪い。国王陛下は一切、表に出てこないままだ。毒でも盛られたか、もしくは軟禁されているのか。もしかしたら国王陛下ご自身の判断で表舞台から退いておられるのか?
ルカム王国で作られている武器の数が、想定より遥かに大量であるという情報は、あちこちからしつこく入った。徴兵が進んでいるという話もだ。
「ベルク先生がおっしゃるには、ルカム王国の人口は、我がフォルスフッド王国の5分の1くらいと考えられていて、そんなに大量の兵器を作っているとしたら、老人から子供まで、一日中製造に従事させられているはずだと。」
フレデリク一人でこっそりベルク先生に会いに行き、ベルク先生に聞いてきたことを、カールに教えた。
「武器を製造する技術と材料のことは、どうおっしゃっていましたか。」
「エスドート王国かどこかの援助が無いと無理だろうと、ベルク先生は言っておられた。ルカム王国には、武器を作る技術も高くなかったし、道具も無いはずだと。」
そのうちベルク先生が、自宅軟禁になり、手紙のやり取りもできなくなった。
「私が直接教えを乞いに先生の家を訪ねたからだろうか。」
「フレデリク、それだけではないでしょう。国王陛下がベルク先生の薫陶を受け、平和な善政を敷いておられた。王弟殿下派が戦争をしたいなら、国王陛下とベルク先生は、邪魔でしょう。」
と、カールが言った。
フレデリクとカールは、王宮にも近づけなかったので、ペロトネル公爵領やメルドング子爵領を偵察しに行ってみると、やっぱりどちらも近づけなかった。ペロトネル公爵領やメルドング子爵領に入るなり、進路を阻まれ、引き返すよう命じられた。おそらく公爵邸からずっと後をつけられていたのか。そしてその後あからさまな監視がつくようになった。
更に、ツェリェ伯爵たちが、ルカム王国に通じている疑いありと、フォルスフッド王国軍の監視のもとに置かれた。ツェリェ伯爵、ローザン男爵他、三代前の時代にでっちあげられた謀反疑惑事件で冤罪を受けた5名の領主に加えて、関係の無さそうな領主2名が対象だ。
「私が余計な動きをしたからか?」
フレデリクが嘆いた。カールが、
「領主7名がルカム王国に通じている疑いなど、あり得ません。昔の冤罪事件で被害を被った5名の領主ももちろんですが、他の2名の領主は、どういう理由で選んだことやら。メルドング子爵といざこざがあった領主です。メルドンク子爵の私怨としか思えないのですが。」
エレオノーラ、アルヌルフ、アグネスたちはもう王立学院にはいないそうだ。自領に戻り、反国家の意志はないと恭順の姿勢を取っているらしい。私と関わったばかりに、学びの場まで奪ってしまった。
焦ってしまい、とにかく王弟殿下に会わなければ、と面会を申し入れた。するとフレデリクに謹慎処分が下った。そして、国から、公爵位を弟リハルトに譲るよう命じられた。リハルトは、公爵位を継ぐにあたり、成人するまでは姉のフランツィスカの指導を仰ぐように、とのお達しだ。
フレデリクは、公爵邸の使用人が使う離れに、一人で軟禁されることになった。食事を運ぶ世話人は一人だけ許されたので、フランツィスカが手を挙げた。王弟の部下が見張るなか、フランツィスカが毎日朝夕の食事を運ぶことになる。
最初の夕食をフレデリクに運ぶと、
「なんか、世も末って気がするわ。」
フランツィスカが嘆いた。
「弟が二人とも、姉上の世話になり、すみません。」
「あら、リハルトは手がかからないわよ。余計なことは言わないし、やらないし。」
「謝罪の言葉もございません。」
「リハルトが一番堪えているわ。あなたの心配ばかりしてる。一番のフレデリクのファンだったみたいよ。」
「へえ、意外だなあ。」
「フレデリクに心配させないようにと、公爵の仕事を頑張ってるわ。ヨーゼフが無理に休ませてるくらいよ。」
「頼もしいですね。」
「ええ。」
フレデリクは、自分がもう公爵ではなくなったことを受け入れることに、時間がかかっていた。そこに時間がかかることがショックだった。平民になってエレオノーラの元に駆けつけることに憧れたこともあったのに。生まれた時から公爵家嫡男、父が亡くなり当たり前に公爵を継いだ。今、実際に平民になってみると、裸で手ぶらで見知らぬ土地を歩いているような気分だ。今この小屋から一歩も出られないというのに。
公爵でなくなることが不安ということは、自分より身分が低い人を下に見ていたのか?下位の侯爵家のカール、伯爵家のツェリェ伯爵、平民のエーファに、優越感を持っていたのか?
国王陛下にも可愛がられ、万能感を持っていなかったか?例えば王弟殿下が女遊びに明け暮れているのを見て軽蔑したことがあった。あれは、自分の方が、勝ち組と思いたかったのか?
貴族でなくなるとは、こんなに心許無くなるのか。自分には能力があると思っていた。能力を身につけるために努力できる人間だと思っていた。遊んでいる級友に、今遊んでいたら将来後悔するのに、と思った。自分が恵まれた境遇だっただけじゃないか。最高の教師と、最高の友を親に与えられたから、努力できたのだ。この国で一番の環境があったから、今の自分が出来上がっただけだ。もう、これからはまわりに迷惑をかけながら、一人でやっていくしかない。
フレデリクはツェリェ伯爵に、エレオノーラとの婚約解消を申し出る手紙を送った。手紙は検閲されたが、すぐにそのまま送られた。
エレオノーラからすぐ返事が来た。
フレデリク様
婚約解消、承知しました。しかし、二人で交わし日付と署名の入った文書の効力は消えませんので悪しからず。念のためここに転記します。
第一、エレオノーラとフレデリクは生涯の友として仲良くする。
第二、エレオノーラは好きなだけ実家の伯爵領のために働いて良い。
第三、エレオノーラからだけ相手に触れる。
第四、エレオノーラは好きなだけ、ベルク先生の講義を受けることができる。
第三だけは無効にして結構です。原本は私が厳重に保管します。
フレデリク様が望む事が成せますよう祈っています。私も、自分の理想を成すために、やれることからやります。私たちがもし途中で出来なくなったとしても、次に続く者が出て来ます。諦めないでいましょう。エレオノーラ
エスドート王国のイノゲン公の邸に駆け込んだ時は、助かった。上手く王弟殿下の部下を追い返せた。
王弟殿下の部下が去っていくなり、イノゲン公は幻の酒を飲み始めた。私たちにも勧められ味見をし、芳醇な香りは良いと思ったが、味は良くわからなかった。イノゲン公は、幻の酒を大変喜んでいたが、酔うとボロボロボロボロ愚痴をこぼし出した。根気よく付き合った。イノゲン公曰く、エスドート王国の外国人差別はひどい、自分のルーツの国から来た人でも、平気で排除できるのは理解に苦しむ。エスドートなんて、たまたま他の国が戦争をしている間に科学技術が発達して、経済がうまく回っただけの話だ。その経済だって、他の国から旨い汁を搾り取ってるっていうのに、自分たちだけで、その利益を享受して、他に回さないようにしてるってどうなの?等々。
イノゲン公をなんとかなだめて、その後、おそるおそる帰国、公爵邸に戻った時も、大丈夫だった。特に何も起きなかったので、姉に、助けてもらったことに対してお礼を言ったら、全てを報告させられた。姉の機転に助けられたから、姉のフランツィスカにお小言を言われるのは仕方ない。しかし、弟のリハルトにまで、くどくどくどくど説教されたのには参った。リハルト曰く、もっと考えて行動するべきである、そもそも兄上に公爵の自覚はあるのか、はなはだ疑問だ、家族使用人領民にまで反国家の汚名を着せられたらどうする気なのだ、等々。
反省し、学院に行くのも最小限にして、情報を整理したり、自領の経営を見直したりしていた。公爵家の情報網から来る知らせと、ツェリェ伯爵家からの情報をやり取りしていると、事態は良くない。はっきり言って悪い。国王陛下は一切、表に出てこないままだ。毒でも盛られたか、もしくは軟禁されているのか。もしかしたら国王陛下ご自身の判断で表舞台から退いておられるのか?
ルカム王国で作られている武器の数が、想定より遥かに大量であるという情報は、あちこちからしつこく入った。徴兵が進んでいるという話もだ。
「ベルク先生がおっしゃるには、ルカム王国の人口は、我がフォルスフッド王国の5分の1くらいと考えられていて、そんなに大量の兵器を作っているとしたら、老人から子供まで、一日中製造に従事させられているはずだと。」
フレデリク一人でこっそりベルク先生に会いに行き、ベルク先生に聞いてきたことを、カールに教えた。
「武器を製造する技術と材料のことは、どうおっしゃっていましたか。」
「エスドート王国かどこかの援助が無いと無理だろうと、ベルク先生は言っておられた。ルカム王国には、武器を作る技術も高くなかったし、道具も無いはずだと。」
そのうちベルク先生が、自宅軟禁になり、手紙のやり取りもできなくなった。
「私が直接教えを乞いに先生の家を訪ねたからだろうか。」
「フレデリク、それだけではないでしょう。国王陛下がベルク先生の薫陶を受け、平和な善政を敷いておられた。王弟殿下派が戦争をしたいなら、国王陛下とベルク先生は、邪魔でしょう。」
と、カールが言った。
フレデリクとカールは、王宮にも近づけなかったので、ペロトネル公爵領やメルドング子爵領を偵察しに行ってみると、やっぱりどちらも近づけなかった。ペロトネル公爵領やメルドング子爵領に入るなり、進路を阻まれ、引き返すよう命じられた。おそらく公爵邸からずっと後をつけられていたのか。そしてその後あからさまな監視がつくようになった。
更に、ツェリェ伯爵たちが、ルカム王国に通じている疑いありと、フォルスフッド王国軍の監視のもとに置かれた。ツェリェ伯爵、ローザン男爵他、三代前の時代にでっちあげられた謀反疑惑事件で冤罪を受けた5名の領主に加えて、関係の無さそうな領主2名が対象だ。
「私が余計な動きをしたからか?」
フレデリクが嘆いた。カールが、
「領主7名がルカム王国に通じている疑いなど、あり得ません。昔の冤罪事件で被害を被った5名の領主ももちろんですが、他の2名の領主は、どういう理由で選んだことやら。メルドング子爵といざこざがあった領主です。メルドンク子爵の私怨としか思えないのですが。」
エレオノーラ、アルヌルフ、アグネスたちはもう王立学院にはいないそうだ。自領に戻り、反国家の意志はないと恭順の姿勢を取っているらしい。私と関わったばかりに、学びの場まで奪ってしまった。
焦ってしまい、とにかく王弟殿下に会わなければ、と面会を申し入れた。するとフレデリクに謹慎処分が下った。そして、国から、公爵位を弟リハルトに譲るよう命じられた。リハルトは、公爵位を継ぐにあたり、成人するまでは姉のフランツィスカの指導を仰ぐように、とのお達しだ。
フレデリクは、公爵邸の使用人が使う離れに、一人で軟禁されることになった。食事を運ぶ世話人は一人だけ許されたので、フランツィスカが手を挙げた。王弟の部下が見張るなか、フランツィスカが毎日朝夕の食事を運ぶことになる。
最初の夕食をフレデリクに運ぶと、
「なんか、世も末って気がするわ。」
フランツィスカが嘆いた。
「弟が二人とも、姉上の世話になり、すみません。」
「あら、リハルトは手がかからないわよ。余計なことは言わないし、やらないし。」
「謝罪の言葉もございません。」
「リハルトが一番堪えているわ。あなたの心配ばかりしてる。一番のフレデリクのファンだったみたいよ。」
「へえ、意外だなあ。」
「フレデリクに心配させないようにと、公爵の仕事を頑張ってるわ。ヨーゼフが無理に休ませてるくらいよ。」
「頼もしいですね。」
「ええ。」
フレデリクは、自分がもう公爵ではなくなったことを受け入れることに、時間がかかっていた。そこに時間がかかることがショックだった。平民になってエレオノーラの元に駆けつけることに憧れたこともあったのに。生まれた時から公爵家嫡男、父が亡くなり当たり前に公爵を継いだ。今、実際に平民になってみると、裸で手ぶらで見知らぬ土地を歩いているような気分だ。今この小屋から一歩も出られないというのに。
公爵でなくなることが不安ということは、自分より身分が低い人を下に見ていたのか?下位の侯爵家のカール、伯爵家のツェリェ伯爵、平民のエーファに、優越感を持っていたのか?
国王陛下にも可愛がられ、万能感を持っていなかったか?例えば王弟殿下が女遊びに明け暮れているのを見て軽蔑したことがあった。あれは、自分の方が、勝ち組と思いたかったのか?
貴族でなくなるとは、こんなに心許無くなるのか。自分には能力があると思っていた。能力を身につけるために努力できる人間だと思っていた。遊んでいる級友に、今遊んでいたら将来後悔するのに、と思った。自分が恵まれた境遇だっただけじゃないか。最高の教師と、最高の友を親に与えられたから、努力できたのだ。この国で一番の環境があったから、今の自分が出来上がっただけだ。もう、これからはまわりに迷惑をかけながら、一人でやっていくしかない。
フレデリクはツェリェ伯爵に、エレオノーラとの婚約解消を申し出る手紙を送った。手紙は検閲されたが、すぐにそのまま送られた。
エレオノーラからすぐ返事が来た。
フレデリク様
婚約解消、承知しました。しかし、二人で交わし日付と署名の入った文書の効力は消えませんので悪しからず。念のためここに転記します。
第一、エレオノーラとフレデリクは生涯の友として仲良くする。
第二、エレオノーラは好きなだけ実家の伯爵領のために働いて良い。
第三、エレオノーラからだけ相手に触れる。
第四、エレオノーラは好きなだけ、ベルク先生の講義を受けることができる。
第三だけは無効にして結構です。原本は私が厳重に保管します。
フレデリク様が望む事が成せますよう祈っています。私も、自分の理想を成すために、やれることからやります。私たちがもし途中で出来なくなったとしても、次に続く者が出て来ます。諦めないでいましょう。エレオノーラ
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