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魔法
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あれから1ヶ月、朝起きたら畑の世話をし、必要最低限の採取に出かけて、あとはひたすら魔法の訓練をしていた。
まだ魔法の習得には至っていない。
腕や足に魔素を行き渡らせる事には成功しているが、どうしてもあの時のゴブリンの様に魔素を体の外に出して弾けさせることができない。
ゴブリンと同じようにやっているつもりだが、何かやり方が間違っているのか?
そんなことを考えながら座禅を組んで、体内の魔素をグルグル回していたら、先日『自己回復』なるスキルが生えた。
思ってたのと違う!
どういう事だ? 俺が今までやっていた事は『自己回復』を習得するための訓練だったのか? 魔素を使ったスキルなのはわかるが、いまいち獲得した理由がわからない。
今日は、また森へ行って師匠達の魔法を見学する予定だ。きっと俺と彼らでは何か明確な違いがあるに違いない。
そんな理由で俺は今、結界の外にいる。
気配を消しながら森を進む。先日ゴブリンと蜘蛛が戦っていた場所に着いたが何もいない……仕方がないので、そこから更に10分ほど直進した。
すると段々と木々は途切れ約半径2キロほどの円状の牧草地に着いた。
「なんだここは?」
えらく見通しがいいな……でもこれ進んでも大丈夫か? まず隠れる場所がない。『隠形』は発動しているが、なんか怖い。
まるで普段はズボンなのにスカートを履き、股がスースーして不安な気持ちになる感じだ……スカート履いた事ないけど……
戻ってもいいが、様変わりした目の前の光景に興味が出た。戸惑っていても仕方がない。
そう思って、俺は恐る恐る森を出た。
ゆっくり100メートルほど進むと、前方から凄い勢いで4足歩行の何かが小さい獲物を追いかけている。
どうやら狩の最中の様だ。俺はその場にゆっくりと伏せ、その状況を眺める。
―――――――――――――――――――――――
種族 : ドリラーピッグ
生命力 : 600/640
体力 : 671/820
魔素量 : 390/420
筋力 : 326
技量 : 249
知力 : 260
魔力 : 403
速度 : 687
幸運 : 210
スキル
『猪突』『脚力上昇(大)』『嗅覚上昇(小)』『穴掘り』
魔法
『土魔法』
―――――――――――――――――――――――
「豚だ……」
体高1メートルほどの巨大なピンクの体に大きなドリルが鼻に付いている。その豚が小さい犬みたいなのを必死に追いかけていた。
犬はジグザグに走り、直進する豚の突撃を器用に避けている。すると豚は痺れを切らしたのか、前足を大きく上げると地面を強く踏みしめた。
「土魔法だ!」
俺はその豚の一挙手一投足を観察してみた。
まず鼻に魔素が集まり光りだす。次にその光が体を伝って前足に流れ込む。すると、踏みしめた地面に光が弾け、地割れが起きた。
犬は器用にぴょんぴょん跳ねてその地割れを躱していく。
「何が違うんだ?」
俺は、自分も同じ様に額に魔素を意識する。それを手に集中する様に体を伝って送り込んで行く。そして、地割れが起きる様にイメージしながら地面を叩いた。
何も起きない……
何が違うんだよ!
俺はすぐさま豚の方へ向いた。イライラした様に何度も地面を踏みしめ、土魔法をつかっている。
しばらく見ていると、俺はふと違和感を覚えた。
よく観察すると、豚の鼻から光が溢れ、体の表面を伝って流れている。そして前足の外側に集まった魔素が弾けて魔法が発動しているのだ。
「っ!!」
俺はさっきと同じように右手に魔素を送り込んでみた。
「やっぱりだ!」
額の光は体の中を通り右手に向かっている! 初めから外に出していなかったんだ! いくら体の内側で手に魔素を流しても外に出られないから体を循環する羽目になる。
恐らく魔法を使うには、始めに額から魔素を出すイメージをする。そして、豚がやってた様に、額から溢れ出た魔素を維持しながら体の外を伝って手に集めればいいんだ!
俺はすぐに額の魔素を意識する。そして、そのまま手には流さず外に溢れるイメージをした。溢れた光を体の表面を伝いながら右手に集中させる。そして、地割れをイメージしながら拳を地面に強く打ち付けた。
すると、打ち付けた拳から光が弾け、地面に向かって行き、小さな亀裂を作った。
「……でっ、できたぁぁぁ!」
ピンポーン
《スキル『魔素操作』を獲得しました》
《魔法『土魔法』を獲得しました》
脳裏にアナウンスが流れる。
「うぅおっしゃあぁぁぁ!」
俺は叫びながら右手を天に突き上げた。
これで火魔法も獲得できるだろう! 火が発火するイメージを強く思い描かないといけないだろうが……それは練習次第だ!
急いで帰って練習しよう! ありがとう豚と犬! この恩はいずれ返させてもらうぜ!
そしてゆっくりと立ち上がり、満面の笑みで振り向いた。
豚と犬がこっちを見ていた。
「あっ……」
言葉も出ないとはまさにこの事である。
しばし見つめ合う豚と犬とバカ。
すると犬が吠えながらこっちに突進してきたではないか。その後ろを豚が叫びながら追いかけていく。
自分のアホさ加減を呪い、急いで来た道を悲鳴を上げながら走っていく。
夕日に照らされた草原を走る京達一行は、さながら青春のワンシーンの様であった。
―――――――――――――――――――――――
名前:西村 京
年齢:27
生命力 : ∞
体力 :411/680
魔素量:340/360
筋力 : 181
技量 : 209
知力 : 129
魔力 : 115
速度 : 101
幸運 : 68
《魔法》
『土魔法』
《スキル》
【生活スキル】
『採取』『伐採』『隠形』『砥工』『木工』『建築』『洗濯』『解体』『園芸』
【戦闘スキル】
『槍術(大)』『斧術(小)』『自己回復』『魔素操作』
【耐性スキル】
『精神耐性(大)』『毒耐性(小)』『打撃耐性(中)』
《ゴットスキル》
『全適性』『万物視』『不老不死』
―――――――――――――――――――――――
まだ魔法の習得には至っていない。
腕や足に魔素を行き渡らせる事には成功しているが、どうしてもあの時のゴブリンの様に魔素を体の外に出して弾けさせることができない。
ゴブリンと同じようにやっているつもりだが、何かやり方が間違っているのか?
そんなことを考えながら座禅を組んで、体内の魔素をグルグル回していたら、先日『自己回復』なるスキルが生えた。
思ってたのと違う!
どういう事だ? 俺が今までやっていた事は『自己回復』を習得するための訓練だったのか? 魔素を使ったスキルなのはわかるが、いまいち獲得した理由がわからない。
今日は、また森へ行って師匠達の魔法を見学する予定だ。きっと俺と彼らでは何か明確な違いがあるに違いない。
そんな理由で俺は今、結界の外にいる。
気配を消しながら森を進む。先日ゴブリンと蜘蛛が戦っていた場所に着いたが何もいない……仕方がないので、そこから更に10分ほど直進した。
すると段々と木々は途切れ約半径2キロほどの円状の牧草地に着いた。
「なんだここは?」
えらく見通しがいいな……でもこれ進んでも大丈夫か? まず隠れる場所がない。『隠形』は発動しているが、なんか怖い。
まるで普段はズボンなのにスカートを履き、股がスースーして不安な気持ちになる感じだ……スカート履いた事ないけど……
戻ってもいいが、様変わりした目の前の光景に興味が出た。戸惑っていても仕方がない。
そう思って、俺は恐る恐る森を出た。
ゆっくり100メートルほど進むと、前方から凄い勢いで4足歩行の何かが小さい獲物を追いかけている。
どうやら狩の最中の様だ。俺はその場にゆっくりと伏せ、その状況を眺める。
―――――――――――――――――――――――
種族 : ドリラーピッグ
生命力 : 600/640
体力 : 671/820
魔素量 : 390/420
筋力 : 326
技量 : 249
知力 : 260
魔力 : 403
速度 : 687
幸運 : 210
スキル
『猪突』『脚力上昇(大)』『嗅覚上昇(小)』『穴掘り』
魔法
『土魔法』
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「豚だ……」
体高1メートルほどの巨大なピンクの体に大きなドリルが鼻に付いている。その豚が小さい犬みたいなのを必死に追いかけていた。
犬はジグザグに走り、直進する豚の突撃を器用に避けている。すると豚は痺れを切らしたのか、前足を大きく上げると地面を強く踏みしめた。
「土魔法だ!」
俺はその豚の一挙手一投足を観察してみた。
まず鼻に魔素が集まり光りだす。次にその光が体を伝って前足に流れ込む。すると、踏みしめた地面に光が弾け、地割れが起きた。
犬は器用にぴょんぴょん跳ねてその地割れを躱していく。
「何が違うんだ?」
俺は、自分も同じ様に額に魔素を意識する。それを手に集中する様に体を伝って送り込んで行く。そして、地割れが起きる様にイメージしながら地面を叩いた。
何も起きない……
何が違うんだよ!
俺はすぐさま豚の方へ向いた。イライラした様に何度も地面を踏みしめ、土魔法をつかっている。
しばらく見ていると、俺はふと違和感を覚えた。
よく観察すると、豚の鼻から光が溢れ、体の表面を伝って流れている。そして前足の外側に集まった魔素が弾けて魔法が発動しているのだ。
「っ!!」
俺はさっきと同じように右手に魔素を送り込んでみた。
「やっぱりだ!」
額の光は体の中を通り右手に向かっている! 初めから外に出していなかったんだ! いくら体の内側で手に魔素を流しても外に出られないから体を循環する羽目になる。
恐らく魔法を使うには、始めに額から魔素を出すイメージをする。そして、豚がやってた様に、額から溢れ出た魔素を維持しながら体の外を伝って手に集めればいいんだ!
俺はすぐに額の魔素を意識する。そして、そのまま手には流さず外に溢れるイメージをした。溢れた光を体の表面を伝いながら右手に集中させる。そして、地割れをイメージしながら拳を地面に強く打ち付けた。
すると、打ち付けた拳から光が弾け、地面に向かって行き、小さな亀裂を作った。
「……でっ、できたぁぁぁ!」
ピンポーン
《スキル『魔素操作』を獲得しました》
《魔法『土魔法』を獲得しました》
脳裏にアナウンスが流れる。
「うぅおっしゃあぁぁぁ!」
俺は叫びながら右手を天に突き上げた。
これで火魔法も獲得できるだろう! 火が発火するイメージを強く思い描かないといけないだろうが……それは練習次第だ!
急いで帰って練習しよう! ありがとう豚と犬! この恩はいずれ返させてもらうぜ!
そしてゆっくりと立ち上がり、満面の笑みで振り向いた。
豚と犬がこっちを見ていた。
「あっ……」
言葉も出ないとはまさにこの事である。
しばし見つめ合う豚と犬とバカ。
すると犬が吠えながらこっちに突進してきたではないか。その後ろを豚が叫びながら追いかけていく。
自分のアホさ加減を呪い、急いで来た道を悲鳴を上げながら走っていく。
夕日に照らされた草原を走る京達一行は、さながら青春のワンシーンの様であった。
―――――――――――――――――――――――
名前:西村 京
年齢:27
生命力 : ∞
体力 :411/680
魔素量:340/360
筋力 : 181
技量 : 209
知力 : 129
魔力 : 115
速度 : 101
幸運 : 68
《魔法》
『土魔法』
《スキル》
【生活スキル】
『採取』『伐採』『隠形』『砥工』『木工』『建築』『洗濯』『解体』『園芸』
【戦闘スキル】
『槍術(大)』『斧術(小)』『自己回復』『魔素操作』
【耐性スキル】
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