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ノーフォーク王国南西部、海沿いに広大なこの土地は王家の直轄領になっている。
直轄領である理由は、ここで塩を作っているからだ。
塩は生きていくのに欠かせない調味料であることから、その販売利益は莫大であり他にもいろいろ難しいことあって(俺にはわからない)国が管理しているのだそう。
広大な砂浜に海水を引きこみ、自然蒸発させることで大量の塩を生産している。できあがった塩は国内にとどまらず国外にも販売されて国庫を潤す。
国はその金を使ってインフラ整備を行ったり、災害が起きた地域を支援したり、学校や病院を作ったり、家族を失った人たちを保護したりしている。
国の利益を国民生活のために使うっていう、正しい政治だ。
ベレス王国からノーフォーク王国へ国籍を移し、この街へ移住して半年が経つ。
俺はこの地を管理する代官の一人、ルーファス・オルブライトの婚約者として今この地で暮らしている。半年後には結婚して、正式に伴侶になる予定だ。
俺が今暮らしているのは、国が選んだ代官に用意された立派なお屋敷。一日三食の食事、毎日用意される風呂、綺麗に洗濯されたほころびのない服。それらは使用人さんたちが用意してくれる。
低ランク冒険者だったころ、奴隷だったころには考えられない贅沢な生活だ。
さらに、不自由になっていた手足や目、あまり状態のよくない内蔵機能、性的に不能状態であった俺の治療も続いている。おかげ様で体は日々健康へと近付いていて、結婚するまでには全快を目指すのだと医者からは説明された。
生活費も治療費も全てルーファスの稼ぎから支払われて、俺はただのんびりと何もせずに暮らしている。
さすがに、どうなの? 大人として、どうなの? ダメだろ。
だから、日本で売っていた塩商品についてルーファスに話してみようかと思う。といっても、日本で俺の母が使っていた物しか知らないんだけど。
ハーブ塩、ガーリック塩なんかの調味料と、バスソルトや塩スクラブなどの入浴グッズ。
調味料も入浴グッズどちらもこの世界にはないみたいだし、塩関係の商品なら商品数が増えることもそう大変じゃないだろうと思うのだ。それに、きっと売れると思う。特にハーブ塩やガーリック塩なんて、一振りで美味しい料理ができる便利で美味しい調味料だから。
上手くいって収益が増えれば、ルーファスの手柄になって給料アップとかもあると思うのだ。少しでも役に立てたらいい。
俺は体を伸ばしながらテラスから中庭に出た。
代官屋敷中庭を一周するという運動を日課にしている。そうでなければ、運動なんてほとんどしないから足腰が弱ってしまいそうだから。
要するに、俺はまたルーファスに囚われているのだ。豪華で優しい監禁。
一人で屋敷から出ることは許されないし、自由に行動できるのは屋敷の中と中庭と裏庭だけ。買い物は使用人さんに頼むと届けられるシステムで、街に行くときはルーファスと一緒でなくちゃダメ。
このまま、美味しいものを食べて治療を受けながら豪華な屋敷に押し込められていると、でっぷりと太って足腰が弱って歩けなくなりそうで……おれは毎日中庭を歩いている。
以前、優しい監禁のことを訴えた「このままじゃあ足腰が弱っちゃうよ。歩けなくなって、運動不足で太って病気になっちゃうかもしれないし」と。
俺はもうアラフォーなのだ。代謝は落ちる一方で。太りやすくなっていくお年頃。けれど、俺の婚約者はそんなことでは怯んだりしない。
「問題ありません、カイトがどんな体型になっても私は愛しています。痩せていても、太っていてもカイトはカイトですから。もしもカイトが歩けなくなったら、私が抱いて移動します。それに、歩けなくなるということは、ずっと私の元にいてくれるということですよね。私にとって、それは安心材料でしかありません」
きらめく笑顔で言いきり、「足、必要ですかね?」とルーファスは小声で呟いたのだ。空耳じゃない、小さい声だったが俺の耳はしっかりと聞き届けた。
それは獣人の番に対する想い……というか、超ド級に重たい執着。獣人の中には、伴侶になった番を自宅から出さないなんてよくあること、だとか聞いたのだけど、比喩じゃなく本当なの?
え? みんな伴侶を軟禁してるの? 伴侶を自宅に軟禁するって普通なの?
下手すると本気で足がなくなりそうなので、大人しくルーファスの作った巣の中にいることを決めた。人間、諦めと受け入れって大事だと思う。
中庭の散策ルートの中間地点に東屋があり、俺はいつもそこで休憩する。持ってきた新聞や俺宛ての手紙をそこで読むのだ。
今日も俺は東屋に設置された椅子に座り、新聞を広げた。一つはノーフォーク王国で一番大きな新聞社のもの、もう一つはベレス王国の新聞。
こちらの世界でいう新聞とは、日本にある新聞とゴシップ雑誌と情報誌と文芸誌が混ざったような感じの内容で、作りも週刊誌のような中綴じの冊子だ。
現在どちらの国も戦争とは無縁なので、掲載されている記事は事故や事件、ゴシップ、最新の流行(服やら食べ物)連載小説といったものばかり。その中で気になったのは、ベレス王国の国王夫妻の側近数名が辞職したという記事だ。
詳細な辞職理由は家の都合やら、体調不良といったものだったけれど、長年国王夫妻に仕えた側近たちの辞職の裏には別の理由があるのではないか? 王妃との関係、王子や王女との関係、長年側にいるからこその軋轢など、どこまで正しいのかはわからないが、面白おかしく書かれた内容が続く。
王族や高位貴族のスキャンダルやゴシップは、どこの世界のどこの国でもおいしいネタなのだ。
「……祐樹先輩も大変だな。王妃っていうだけで苦労が絶えないだろうに」
その横には、ベレス王国で百年続いたウィルクス商会が破産し、商会長夫人が夫である商会長を刺し殺して自殺した記事がセンセーショナルに続く。さらに、有名舞台俳優の離婚と再婚、高位貴族子息の隠し子騒動、無名だった田舎の牧場が発売した白いチーズが食品コンクールで金賞に輝いたこと、地方にあった冒険者ギルドの支部長が魔獣に襲われて死亡したこと、今年のワインはぶどうが不作であったことから望み薄だとか……よく見る記事が並んでいた。
「カイト、今週の治療は終わりましたか?」
新聞に影が落ち、顔をあげると同時に声がふってきた。声の主、ルーファスは俺の隣に座り、その後ろをついて来た侍従がテーブルに午後のおやつを用意してくれる。
今日のおやつはコーヒーとひと口サイズのチョコレートだった。
直轄領である理由は、ここで塩を作っているからだ。
塩は生きていくのに欠かせない調味料であることから、その販売利益は莫大であり他にもいろいろ難しいことあって(俺にはわからない)国が管理しているのだそう。
広大な砂浜に海水を引きこみ、自然蒸発させることで大量の塩を生産している。できあがった塩は国内にとどまらず国外にも販売されて国庫を潤す。
国はその金を使ってインフラ整備を行ったり、災害が起きた地域を支援したり、学校や病院を作ったり、家族を失った人たちを保護したりしている。
国の利益を国民生活のために使うっていう、正しい政治だ。
ベレス王国からノーフォーク王国へ国籍を移し、この街へ移住して半年が経つ。
俺はこの地を管理する代官の一人、ルーファス・オルブライトの婚約者として今この地で暮らしている。半年後には結婚して、正式に伴侶になる予定だ。
俺が今暮らしているのは、国が選んだ代官に用意された立派なお屋敷。一日三食の食事、毎日用意される風呂、綺麗に洗濯されたほころびのない服。それらは使用人さんたちが用意してくれる。
低ランク冒険者だったころ、奴隷だったころには考えられない贅沢な生活だ。
さらに、不自由になっていた手足や目、あまり状態のよくない内蔵機能、性的に不能状態であった俺の治療も続いている。おかげ様で体は日々健康へと近付いていて、結婚するまでには全快を目指すのだと医者からは説明された。
生活費も治療費も全てルーファスの稼ぎから支払われて、俺はただのんびりと何もせずに暮らしている。
さすがに、どうなの? 大人として、どうなの? ダメだろ。
だから、日本で売っていた塩商品についてルーファスに話してみようかと思う。といっても、日本で俺の母が使っていた物しか知らないんだけど。
ハーブ塩、ガーリック塩なんかの調味料と、バスソルトや塩スクラブなどの入浴グッズ。
調味料も入浴グッズどちらもこの世界にはないみたいだし、塩関係の商品なら商品数が増えることもそう大変じゃないだろうと思うのだ。それに、きっと売れると思う。特にハーブ塩やガーリック塩なんて、一振りで美味しい料理ができる便利で美味しい調味料だから。
上手くいって収益が増えれば、ルーファスの手柄になって給料アップとかもあると思うのだ。少しでも役に立てたらいい。
俺は体を伸ばしながらテラスから中庭に出た。
代官屋敷中庭を一周するという運動を日課にしている。そうでなければ、運動なんてほとんどしないから足腰が弱ってしまいそうだから。
要するに、俺はまたルーファスに囚われているのだ。豪華で優しい監禁。
一人で屋敷から出ることは許されないし、自由に行動できるのは屋敷の中と中庭と裏庭だけ。買い物は使用人さんに頼むと届けられるシステムで、街に行くときはルーファスと一緒でなくちゃダメ。
このまま、美味しいものを食べて治療を受けながら豪華な屋敷に押し込められていると、でっぷりと太って足腰が弱って歩けなくなりそうで……おれは毎日中庭を歩いている。
以前、優しい監禁のことを訴えた「このままじゃあ足腰が弱っちゃうよ。歩けなくなって、運動不足で太って病気になっちゃうかもしれないし」と。
俺はもうアラフォーなのだ。代謝は落ちる一方で。太りやすくなっていくお年頃。けれど、俺の婚約者はそんなことでは怯んだりしない。
「問題ありません、カイトがどんな体型になっても私は愛しています。痩せていても、太っていてもカイトはカイトですから。もしもカイトが歩けなくなったら、私が抱いて移動します。それに、歩けなくなるということは、ずっと私の元にいてくれるということですよね。私にとって、それは安心材料でしかありません」
きらめく笑顔で言いきり、「足、必要ですかね?」とルーファスは小声で呟いたのだ。空耳じゃない、小さい声だったが俺の耳はしっかりと聞き届けた。
それは獣人の番に対する想い……というか、超ド級に重たい執着。獣人の中には、伴侶になった番を自宅から出さないなんてよくあること、だとか聞いたのだけど、比喩じゃなく本当なの?
え? みんな伴侶を軟禁してるの? 伴侶を自宅に軟禁するって普通なの?
下手すると本気で足がなくなりそうなので、大人しくルーファスの作った巣の中にいることを決めた。人間、諦めと受け入れって大事だと思う。
中庭の散策ルートの中間地点に東屋があり、俺はいつもそこで休憩する。持ってきた新聞や俺宛ての手紙をそこで読むのだ。
今日も俺は東屋に設置された椅子に座り、新聞を広げた。一つはノーフォーク王国で一番大きな新聞社のもの、もう一つはベレス王国の新聞。
こちらの世界でいう新聞とは、日本にある新聞とゴシップ雑誌と情報誌と文芸誌が混ざったような感じの内容で、作りも週刊誌のような中綴じの冊子だ。
現在どちらの国も戦争とは無縁なので、掲載されている記事は事故や事件、ゴシップ、最新の流行(服やら食べ物)連載小説といったものばかり。その中で気になったのは、ベレス王国の国王夫妻の側近数名が辞職したという記事だ。
詳細な辞職理由は家の都合やら、体調不良といったものだったけれど、長年国王夫妻に仕えた側近たちの辞職の裏には別の理由があるのではないか? 王妃との関係、王子や王女との関係、長年側にいるからこその軋轢など、どこまで正しいのかはわからないが、面白おかしく書かれた内容が続く。
王族や高位貴族のスキャンダルやゴシップは、どこの世界のどこの国でもおいしいネタなのだ。
「……祐樹先輩も大変だな。王妃っていうだけで苦労が絶えないだろうに」
その横には、ベレス王国で百年続いたウィルクス商会が破産し、商会長夫人が夫である商会長を刺し殺して自殺した記事がセンセーショナルに続く。さらに、有名舞台俳優の離婚と再婚、高位貴族子息の隠し子騒動、無名だった田舎の牧場が発売した白いチーズが食品コンクールで金賞に輝いたこと、地方にあった冒険者ギルドの支部長が魔獣に襲われて死亡したこと、今年のワインはぶどうが不作であったことから望み薄だとか……よく見る記事が並んでいた。
「カイト、今週の治療は終わりましたか?」
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今日のおやつはコーヒーとひと口サイズのチョコレートだった。
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