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4章:リッツ・ベルギウス失踪事件
3話:従者からのSOS
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ランバートがリッツを訪ねてから一週間以上が経った朝、突然の来訪に目を丸くした。
「リッツが、帰らない?」
早朝の騎士団宿舎で面会を求めてきたのはリッツの従者兼秘書のルフランだった。
普段はリッツとコントのような掛け合いをしている彼も、今日はなんだか顔色が悪く雰囲気が違った。
「ジェームダルに行ったんだろ?」
「そうです。そこで行方が分からなくなって」
「どういう事だ? 第一商売なんだから、予定通りに帰らない事なんてよくあるだろ?」
「あの人に限っては、ありません」
普段の怠そうな話し方もなりを潜めたルフランの様子に、何か思った以上に大変な事が起こっているのを感じたランバートはすぐに応接室へと彼を通し、そこにファウストも呼び寄せた。
ルフランの手帳を見ると、事細かに予定が書かれている。リッツの予定と来客や荷の届く予定、発注した縫製の期日なども。こんなに細かいスケジュール管理がされていることに驚いた。
それによるとリッツがベルギウス家で晩餐をしたのが、ランバートが訪ねて行った翌日。その二日後に陸路でジェームダルへと向かっている。少し余裕のある移動期間があり、ジェームダル王都を訪ねて一泊、翌日早朝には王都を出てこちらへと戻ってくる予定だ。
「予定表によると、今日にも戻ってくる予定だな。どうして帰ってこないなんて」
「同行していた従者が今朝方俺の所にきて、ジェームダル王都でリッツ様が消えた事を伝えてきました。こんな事、ありえません」
「商人なら急な商談とかもあるだろ? そういうことは?」
「あの方は下半身に関してはルーズ過ぎるくらいでだらしなくて信用できませんが、仕事に関しては百パーセント信用しています。今までも予定を急遽変更する場合は早馬でそれを伝えるか、急ぎでも部下に用件等を伝えます。今回はその両方がない。明らかに異常です」
ルフランの訴えに、ランバートもファウストも顔を見合わせる。
でもそれを信じられるのはこの細かなスケジュールだ。よほどしっかりしている。
「本当に、無断で姿を消したりする事はないんだな?」
「はい。商人は襲われる可能性もある職業なので、スケジュールをしっかり守るんだと言っていました。予定の変更などをルーズにしていると、もしもの時に誰もそれに気付かない可能性がある。けれどいつもきっちりとルールを決め、スケジュールを守っていれば早い段階で誰かが気付いてくれるかもしれない。金銭管理と顧客対応、従業員への気遣いとスケジュール管理においては、あの方は完璧です」
ルフランの言う事には説得力がある。確かに商人を狙った強盗は多い。手っ取り早く金目のものを持っているか、現金を持っているからだ。
その場合、早く気付いてくれる事が命に関わる。強盗も金目のものをゲットできれば殺すまでいかない奴等も多い。それでも身ぐるみ剥がされてどこぞに放置されれば、それだけ危険は増すのだし。
ファウストは難しい顔をしていたが、やがて立ち上がる。方針を決めたのだろう。
「報告にきた従者というのは、すぐに来られるか?」
「待機させてます」
「シウスと……グリフィスも呼んでおく。詳しい話を聞きたい。これが本当に事件なら、ジェームダルとも連携して動く事になる。少し面倒だが、時間をかけるわけにはいかない」
ファウストの決断に、ルフランはスッと立ち上がって深々と頭を下げた。
「有り難うございます」
コントばかりを繰り広げていた彼とは重ならない、それは主を思う従者の姿だった。
▼グリフィス
訓練中に呼び出しがかかるなんて珍しいが、いい事じゃないのも分かっている。呼ばれるままに騎兵府執務室を訪ねると、そこにはランバートとファウスト、それにシウスとウルバスがいる。
そして、普段は舐め腐った顔でリッツを弄り倒すルフランが今にも死にそうな顔をして、知らない男と一緒に座っていた。
ゾクッと、背に冷たいものが走った。どうしてルフランがいて、あいつがここにいない? あいつの身に何か良くない事があったのか?
「グリフィス様……申し訳ないです」
「っ!」
その言葉が、よりグリフィスの不安を煽った。
話の概要を聞いて途方に暮れた。他国で行方をくらましたらしいリッツの足取りは分からない。だが、どうやら国境は越えていない。旅に同行した従者が念のために帝国側の関所で訪ねたところ、そのような特徴の人物は通っていないということだ。
「旅に同行していたのはリッツと、その兄のフランクリン、ここにいるアートという従者と、御者の男の四人で間違いないのかえ?」
「はい。御者のキーファは現地に残ってこの事をあちら側の騎士団に伝え、情報が入ったらすぐに早馬を出してくれる事になっています」
同行していた従者のアートは年の頃は三十代半ばという感じで、身なりもしっかりしている。ただその顔は憔悴していたが。
「状況を教えてもらいたい。消えたのは、リッツと兄のフランクリンなんだな?」
「はい。私達は予定よりも少し早い日程でジェームダルへと入り、順調に王都へと入りました。約束の日に四人そろって城へ伺い、無事に商談は成立。その時に代金も受け取り、その日はすぐに予約していた宿に入りました」
「遊びに行ったりはしたのか?」
「いいえ。リッツ様は他国では特に何があるか分からないからと、一度宿に入られたら出てきません。出る場合は周囲の者二人に行き先と帰り予定を伝えていきます。これは絶対のルールです」
意外な一面だった。あいつの商売の事には首を突っ込んでいなかったが、案外しっかりしている。それをリッツ自身がしっかりと守っていたからこそ、この従者も御者も異変にいち早く気付いたのだろう。
「翌日早朝には王都を離れて帰る予定でしたので、私とキーファは待ち合わせ時間よりも一〇分早く一階の食堂で待っていました。ですが時間になっても姿を現さない事に不安を覚え、お部屋に伺うとそこにはリッツ様もフランクリン様もなく、窓は開け放った状態になっていました」
そうなると、夜のうちに何者かが連れ去った可能性もある。窓から出入りしたのだろうか。
「荷は?」
「衣服などはそのままでしたが、受け取った代金は見つかっておりません」
「泊まる宿を知っていたのは?」
「同行の四人と、ルフラン様のみです」
では誰がリッツを連れ出した。たまたま目をつけた盗賊か? それとも、もっと違う……
「部屋の様子はどうじゃ? 荒れておったか?」
「いえ、争った様子はありませんでした。布団も乱れておりませんし、荷も探された様子がありませんでした」
「なのに代金は持ち逃げされた。リッツが持っている事を知っていて、探さなくてもありかを分かっていた。そして部屋が荒らされていないのは、リッツが抵抗しなかったから」
「……内部の、フランクリン様をお疑いなのですね」
ルフランの言葉に、シウスは隠す事なく頷いた。
「身内が何かしらの手引きをしたと考えてもいい事案じゃ」
シウスの言葉にまた、不安が音を立てる。何者かがリッツを連れ去った。身内の手引きがそこにはあった。そして事件発生から今までに、時間がかかっている。
「あちらでも動いてくれているのかえ?」
「お願いには行っているはずですが、状況は分かっていません」
「距離がある故、こちらに入ってくるのが遅いか。状況を考えるに、あまり悠長にはしていられぬ。直接ジェームダルへと赴き、連携を取るのが良かろうな」
「え!」
驚いたように目を丸くするルフランは、次に深々と頭を下げる。
シウスはそれに鷹揚に頷いて、視線をウルバスへと向けた。
「陸路は時間がかかる。海軍を出すがよい。捕らえたジェームダル海軍兵の引き渡しに行く事になっておったな?」
「はい、そのような予定になっております」
「いつ出せる」
「明日の午前中には。そのまま海路を通り、王都へとつけます。二日もあれば到着します」
「わかった。グリフィス」
「はい」
「お前も行け。ただし暴れるなよ。リッツを探し出す事が先決じゃ、下手に動けば国際問題ぞ」
シウスの気遣いに正直感謝はしたが、冷静でいられるかは分からない。実際今だって不安に押し潰されそうだ。
「ランバート、お前も行け。お前がいれば裏方も表もできるし、アルブレヒト兄とも密に話ができよう。頼んだぞ」
「畏まりました」
硬い表情のまま、それでもいくぶん冷静な対応でランバートが了解する。隣ではファウストも頷いていた。
グリフィスだけが、困惑や不安に押し潰されるような気持ちのままこの場にいたのだった。
「リッツが、帰らない?」
早朝の騎士団宿舎で面会を求めてきたのはリッツの従者兼秘書のルフランだった。
普段はリッツとコントのような掛け合いをしている彼も、今日はなんだか顔色が悪く雰囲気が違った。
「ジェームダルに行ったんだろ?」
「そうです。そこで行方が分からなくなって」
「どういう事だ? 第一商売なんだから、予定通りに帰らない事なんてよくあるだろ?」
「あの人に限っては、ありません」
普段の怠そうな話し方もなりを潜めたルフランの様子に、何か思った以上に大変な事が起こっているのを感じたランバートはすぐに応接室へと彼を通し、そこにファウストも呼び寄せた。
ルフランの手帳を見ると、事細かに予定が書かれている。リッツの予定と来客や荷の届く予定、発注した縫製の期日なども。こんなに細かいスケジュール管理がされていることに驚いた。
それによるとリッツがベルギウス家で晩餐をしたのが、ランバートが訪ねて行った翌日。その二日後に陸路でジェームダルへと向かっている。少し余裕のある移動期間があり、ジェームダル王都を訪ねて一泊、翌日早朝には王都を出てこちらへと戻ってくる予定だ。
「予定表によると、今日にも戻ってくる予定だな。どうして帰ってこないなんて」
「同行していた従者が今朝方俺の所にきて、ジェームダル王都でリッツ様が消えた事を伝えてきました。こんな事、ありえません」
「商人なら急な商談とかもあるだろ? そういうことは?」
「あの方は下半身に関してはルーズ過ぎるくらいでだらしなくて信用できませんが、仕事に関しては百パーセント信用しています。今までも予定を急遽変更する場合は早馬でそれを伝えるか、急ぎでも部下に用件等を伝えます。今回はその両方がない。明らかに異常です」
ルフランの訴えに、ランバートもファウストも顔を見合わせる。
でもそれを信じられるのはこの細かなスケジュールだ。よほどしっかりしている。
「本当に、無断で姿を消したりする事はないんだな?」
「はい。商人は襲われる可能性もある職業なので、スケジュールをしっかり守るんだと言っていました。予定の変更などをルーズにしていると、もしもの時に誰もそれに気付かない可能性がある。けれどいつもきっちりとルールを決め、スケジュールを守っていれば早い段階で誰かが気付いてくれるかもしれない。金銭管理と顧客対応、従業員への気遣いとスケジュール管理においては、あの方は完璧です」
ルフランの言う事には説得力がある。確かに商人を狙った強盗は多い。手っ取り早く金目のものを持っているか、現金を持っているからだ。
その場合、早く気付いてくれる事が命に関わる。強盗も金目のものをゲットできれば殺すまでいかない奴等も多い。それでも身ぐるみ剥がされてどこぞに放置されれば、それだけ危険は増すのだし。
ファウストは難しい顔をしていたが、やがて立ち上がる。方針を決めたのだろう。
「報告にきた従者というのは、すぐに来られるか?」
「待機させてます」
「シウスと……グリフィスも呼んでおく。詳しい話を聞きたい。これが本当に事件なら、ジェームダルとも連携して動く事になる。少し面倒だが、時間をかけるわけにはいかない」
ファウストの決断に、ルフランはスッと立ち上がって深々と頭を下げた。
「有り難うございます」
コントばかりを繰り広げていた彼とは重ならない、それは主を思う従者の姿だった。
▼グリフィス
訓練中に呼び出しがかかるなんて珍しいが、いい事じゃないのも分かっている。呼ばれるままに騎兵府執務室を訪ねると、そこにはランバートとファウスト、それにシウスとウルバスがいる。
そして、普段は舐め腐った顔でリッツを弄り倒すルフランが今にも死にそうな顔をして、知らない男と一緒に座っていた。
ゾクッと、背に冷たいものが走った。どうしてルフランがいて、あいつがここにいない? あいつの身に何か良くない事があったのか?
「グリフィス様……申し訳ないです」
「っ!」
その言葉が、よりグリフィスの不安を煽った。
話の概要を聞いて途方に暮れた。他国で行方をくらましたらしいリッツの足取りは分からない。だが、どうやら国境は越えていない。旅に同行した従者が念のために帝国側の関所で訪ねたところ、そのような特徴の人物は通っていないということだ。
「旅に同行していたのはリッツと、その兄のフランクリン、ここにいるアートという従者と、御者の男の四人で間違いないのかえ?」
「はい。御者のキーファは現地に残ってこの事をあちら側の騎士団に伝え、情報が入ったらすぐに早馬を出してくれる事になっています」
同行していた従者のアートは年の頃は三十代半ばという感じで、身なりもしっかりしている。ただその顔は憔悴していたが。
「状況を教えてもらいたい。消えたのは、リッツと兄のフランクリンなんだな?」
「はい。私達は予定よりも少し早い日程でジェームダルへと入り、順調に王都へと入りました。約束の日に四人そろって城へ伺い、無事に商談は成立。その時に代金も受け取り、その日はすぐに予約していた宿に入りました」
「遊びに行ったりはしたのか?」
「いいえ。リッツ様は他国では特に何があるか分からないからと、一度宿に入られたら出てきません。出る場合は周囲の者二人に行き先と帰り予定を伝えていきます。これは絶対のルールです」
意外な一面だった。あいつの商売の事には首を突っ込んでいなかったが、案外しっかりしている。それをリッツ自身がしっかりと守っていたからこそ、この従者も御者も異変にいち早く気付いたのだろう。
「翌日早朝には王都を離れて帰る予定でしたので、私とキーファは待ち合わせ時間よりも一〇分早く一階の食堂で待っていました。ですが時間になっても姿を現さない事に不安を覚え、お部屋に伺うとそこにはリッツ様もフランクリン様もなく、窓は開け放った状態になっていました」
そうなると、夜のうちに何者かが連れ去った可能性もある。窓から出入りしたのだろうか。
「荷は?」
「衣服などはそのままでしたが、受け取った代金は見つかっておりません」
「泊まる宿を知っていたのは?」
「同行の四人と、ルフラン様のみです」
では誰がリッツを連れ出した。たまたま目をつけた盗賊か? それとも、もっと違う……
「部屋の様子はどうじゃ? 荒れておったか?」
「いえ、争った様子はありませんでした。布団も乱れておりませんし、荷も探された様子がありませんでした」
「なのに代金は持ち逃げされた。リッツが持っている事を知っていて、探さなくてもありかを分かっていた。そして部屋が荒らされていないのは、リッツが抵抗しなかったから」
「……内部の、フランクリン様をお疑いなのですね」
ルフランの言葉に、シウスは隠す事なく頷いた。
「身内が何かしらの手引きをしたと考えてもいい事案じゃ」
シウスの言葉にまた、不安が音を立てる。何者かがリッツを連れ去った。身内の手引きがそこにはあった。そして事件発生から今までに、時間がかかっている。
「あちらでも動いてくれているのかえ?」
「お願いには行っているはずですが、状況は分かっていません」
「距離がある故、こちらに入ってくるのが遅いか。状況を考えるに、あまり悠長にはしていられぬ。直接ジェームダルへと赴き、連携を取るのが良かろうな」
「え!」
驚いたように目を丸くするルフランは、次に深々と頭を下げる。
シウスはそれに鷹揚に頷いて、視線をウルバスへと向けた。
「陸路は時間がかかる。海軍を出すがよい。捕らえたジェームダル海軍兵の引き渡しに行く事になっておったな?」
「はい、そのような予定になっております」
「いつ出せる」
「明日の午前中には。そのまま海路を通り、王都へとつけます。二日もあれば到着します」
「わかった。グリフィス」
「はい」
「お前も行け。ただし暴れるなよ。リッツを探し出す事が先決じゃ、下手に動けば国際問題ぞ」
シウスの気遣いに正直感謝はしたが、冷静でいられるかは分からない。実際今だって不安に押し潰されそうだ。
「ランバート、お前も行け。お前がいれば裏方も表もできるし、アルブレヒト兄とも密に話ができよう。頼んだぞ」
「畏まりました」
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