恋愛騎士物語4~孤独な騎士のヴァージンロード~

凪瀬夜霧

文字の大きさ
40 / 217
5章:すれ違いもまたスパイス

8話:違和感の正体(ベリアンス)

しおりを挟む
 翌日は安息日で、ベリアンスはゆっくりと起きた。のんびりと準備をして暫くは部屋で過ごしたのだが、どうにも気が逸れてしまってせっかくの読書ができない。
 理由は簡単だ、昨日の違和感の正体が分からないから。

 元来気になった事は早めに解決したいほうで、小さな事でも引っかかると進まなくなる気性だ。これが感情となると特に厄介なものだ。
 セシリアに関しては追い詰められてこの範疇を超えてしまっていたが、今はそんな焦りはない。だがずっと小骨のように引っかかって気持ちが悪い。
 開いた本を閉じたベリアンスは、そのままごろりとベッドに横になった。

「まさかここに来て、自分の感情に疑問があるなんてな」

 それだけ心にゆとりが出来たのかもしれない。幸い安息日は外出も出来ないしリハビリや訓練も休みで、目一杯時間が余っている。悩む時間くらい幾らでもある。
 昔ならこんな怠惰な休日など過ごしていなかったが、今は出来る事も少ないので仕方がない。

 目を閉じて、問いかけてみた。アルフォンスとの関係はどのようなものなのか。
 信頼はしている。自分の弱みを見せても彼はそれを口外しないし、必要以上に助言したりもしない。ただ穏やかに話を聞き、頷き、必要ならば言葉をくれる。それはとても心地よく、力を抜いて凭りかかっていられるのだ。
 プライドも引っかからない。最初に弱い部分を見せたからか、力も抜けた。それに彼はどれだけ弱みを見せてもそれを煩くは言わない。その場限りにしてくれる。

 では、この関係性はなんだろうか。友人か、家族的なものか、仕事的なものか。

 一番遠いのは仕事の関係。彼とはそんなドライな関係ではないし、料理人と捕虜でまったく関わりはない。実際、仕事の話など何もしない。その姿勢を尊敬しているし、ベリアンスもリハビリの様子などを問われて話す事はあるが、報告ではなく軽い世間話のようなものだ。

 友人というのも違和感がある。ダンクラートとは友人だが、あいつにこんな弱みは見せたくない。これでプライドが高く、友人にだってそんな事は言いたくない。いや、友人だからこそ言いたくないのだ。

 一番近いのは家族に対する感情だろうか。それでも心配させたくなくて意地を張ってしまう。自分の怪我や窮状は隠したい。
 アルフォンスにはこれを隠さなくていい。なんの意地も張らなくていい。辛い事を辛いと言えるし、不安を口にすることも出来る。実際腕が痺れて動かなくなると、彼は察して温めて揉んでくれる。すると楽になる。しかも他の誰かに悟らせないように、二人きりにしてくれて。

「……ダメだ、当てはまる関係を知らない」

 自分の中に明確な答えがないとなるといよいよ困った。解決には本を読むか、誰かに問うか。だが、こんなあてのない感情を書籍で探すというのは苦労が多い。少なくとも自分が知っている書籍ではない。
 そうなると、誰かに問うのが早いのだが……まさか、アルフォンス本人に問うのも気恥ずかしいと言うか。

「……よし」

 こうなれば放置はできない。ベリアンスは立ち上がり、食堂へと向かう事にした。

 休日の食堂はいつものように混み合ってはいない。ゆったりとした時間を過ごす隊員が多い。朝食もパンやサラダ、スープ、果物などが並んでいてそれぞれ好きに取るようになっている。
 見れば厨房の中も落ち着いているようで、談笑する姿が見られる。

 ぐるりと中を見回すと、知っている人物が数枚の書類を見ながら飲み物を飲んでいた。仕事なのだろうが、急ぎではない様子だ。

「ファウスト殿」
「あぁ、ベリアンスか」

 書類から顔を上げたファウストは穏やかに迎えてくれる。「少し話が」と言えば、前の席を勧めてくれて書類を置いた。

「珍しいな、俺に話なんて。何か、困った事があったのか?」
「あぁ、いや。生活についてはまったく困っていない。むしろあまりに良くしてもらって、少し心苦しいくらいだ」

 捕虜というのはもっと自由がなく、かつ厳しいものだと覚悟していた。実際ジェームダルの捕虜は労働の時間も多く食事も質素、自由時間などほぼ無いようなものだ。それを考えると帝国は随分人道的と言える。
 ファウストは苦笑し、「王を含めてお人好しだからな」と言ってくれた。

「だが、そうなると個人的な事か? 確か昨日、ジェームダルから祝い酒と手紙が届いたみたいだが」
「あぁ、それについても感謝している。皆、元気そうで安心した」
「気持ちは平気か?」
「そちらも落ち着いている。それぞれの道を歩み始めたようで、安心した。俺も今できることをしようと思えた」

 皆が新しく踏み出し始めたのだから、自分も腐ってはいられない。リハビリと、剣の訓練とをすることで前に進めている気がしている。
 だがこの感情も、アルフォンスありきに思える。彼に色々聞いてもらい、励まされ、肯定してもらったことで「これでいいんだ」と思えるようになったのだ。

「では、どうした?」
「……あぁ」

 いよいよ疑問そうなファウストに問われ、ベリアンスは一度顔を俯ける。やはりこれを問うのは躊躇いがあるのだ。教えを乞う立場にも関わらず、なかなか口に出せない。アルフォンス相手ならスルリと出てくるだろうに。
 もうここから、他人と彼とは違うのだ。だがこの違いの理由が分からない。モヤモヤした気持ちは余計に深まるばかりだ。

 ファウストは何も言わずに話し出すのを待ってくれている。急かされないから自分のタイミングで、ベリアンスは遠回しにでも疑問を口にできた。

「実は、困っている。腐りそうな時に支えてくれた相手がいるのだが、その相手との関係は何だろうと疑問に思って……そこから分からなくなってしまったんだ。答えを持っていない、というのが正しいが」

 言えば、ファウストは酷く驚いた顔をする。手を止め、マジマジとベリアンスを見ている。その不躾な視線に思わず眉根が寄ると、ファウストはハッとして視線を外した。

「いや、すまない。そんな相談をされるとは予測していなかった」
「あぁ、いや。こちらこそすまない。俺が話を出来る相手も限られているから、貴殿を頼ってしまった」

 余所余所しいまではいかないが、事務的な感じのするやり取り。これは言うなれば上司と部下の対応で納得がいく。

 居住まいを正したファウストが、真剣にベリアンスと向き直る。そして何やら考えているようだ。

「その相手とは、どんな関係でいるんだ?」
「それとなく、話を聞いてもらっている。焦りがある時や腐りそうな時に気付いてくれて、声をかけてくれるんだ。人前ではなく、それとなく。おかげで最近は焦りも薄らいだように思う。故郷の事も、適度な感情で付き合えているような気がしている」

 考えれば考えるほど、この関係は正しい。力んでリハビリをしている時はそれとなく呼んで肩を温め、何かを問うたり咎めたりするのでもなく穏やかにしている。温かな飲み物と、穏やかな時間をくれる。そうなると、自然と話す事ができた。

「だが、親友とも違うんだ。ダンクラートには絶対こんな姿もみせないし、話もしたくない」
「アレはまた特殊だと思うが」

 ファウストは苦笑しながらも頷いてくれる。特殊と言われ、落ち着きのない声のデカいがさつな奴を思い出す。
 ……確かに、少し度の過ぎた部分のある奴かもしれないが。

「だが……そうだな。言える事といえば、他とは違う特別な信頼や感情があるということだろ?」
「他とは違う……」
「どこの誰とも違う特別という意味だ。例えば恋人とか」
「恋人!」

 ファウストから出てきた単語にベリアンスが驚いた。途端、心拍が妙に加速したように思えたのだ。
 だいたい、恋などした事がない。誰かを特別な感情で見た事がない。恋愛経験もないのだ。

「おかしな事か?」
「いや、だが……相手は男なんだが」
「それを俺に言うのか?」
「……」

 眉根を寄せるファウストを見ると、ベリアンスも言葉がない。なぜなら彼の恋人は同性のランバートで、男社会の騎士団では同性恋愛も広く認知されている。
 だが、だからといって自分はそうではないと思っていたのだ。

「だが、男を相手にそんな感情を抱いた事は今まで……」
「では、女性に対してのみ恋愛感情を抱いてそのような関係だったのか?」
「……恋愛感情自体が分からない」

 ガックリと肩を落としたベリアンスに、ファウストが驚きと気の毒な顔をする。

「まさか、その年齢でまったく経験なし、か?」
「ない」
「遊びや、思春期にも?」
「ない! そもそも貧乏地域の出だぞ、そんなのを相手にする奴がいると思うか」

 恥ずかしさで顔が真っ赤になっている。確かに二十歳も過ぎていい年をして、誰かを特別に好きになった事もないなんてどうかとは思う。
 何故かダンクラートは女性関係が普通にあった。酒場や発展場に顔を出していた。キフラスも硬そうに見えてまったく経験なしではないらしい。チェルル、ハクイン、リオガンについてはそうした話は聞かないが、現在は相手がいる。
 レーティスは家柄もいいし、何よりもセシリアと温かな愛情を育てていた。今も支えてくれているオーギュストと温かな感情を育んでいるらしい。

 だが、自分は? 焦って発展場に行く事もなく、思春期のどうしようもない感情は自分を磨く事で昇華した。その後も社交辞令くらいで、女性に対して特別な感情は持っていなかった。

 待て、そうなると別に女性だから、男性だからという感覚は持っていなかったんじゃないか?

 妙に冷たい汗が背に流れて笑みが引きつった。恋愛対象が女性限定だと思い込んでいたが、必ずしもそうではないと気付くと焦る。
 むしろ良く分からない女性よりもアルフォンスの方が信頼しているし、側にいて安堵できる。寄り添う心地よさを知ってしまっている。これは、確実に上位だ。

「俺は、男相手にも恋愛ができる……のか?」
「それを俺に問われても困るが……嫌なのか?」

 想像してみる。アルフォンスに抱き寄せられたとしても抵抗はない。それどころか従うだろうし、安らぎを感じる。
 肩に触れられる手の動きをくすぐったく感じる事はあるし、後ろを取られても警戒がない。任せられる。

「……まずい、受け入れている」

 普通は警戒する。少なくともダンクラートが背後を取ったら確実に足が出るし、まして同じように触れてきたら……気持ち悪くて鳥肌が立つ。絶対にない。
 だからといって綺麗な女性が同じ事をしても警戒するし居心地が悪い。セシリアは受け入れられるが、妹だからだ。色のある触れかたをされたら戸惑うし、振り払うだろう。

 ではこれは、恋愛感情なのか? 同じ男で年上のアルフォンスに、ベリアンスは安らぎと温もりを感じ身を委ねて、触れられる事すらも心地よいと思っているのか?

 想像して、ボンッと頭の中が爆発する様な感じがした。ますます落ち着かなくて席を立ったベリアンスを、ファウストも驚いた顔で見上げた。

「あ……すまない、参考になった! その……この事は誰にも!」
「あぁ、勿論だが」
「ランバートにも!」
「分かっている!」

 ファウストまで何故か焦りながら何度も頷いてくれる。
 その足で、ベリアンスはアルフォンスを訪ねようと食堂を後にした。
しおりを挟む
感想 75

あなたにおすすめの小説

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?

cheeery
BL
サークルに一人暮らしと、完璧なキャンパスライフが始まった俺……広瀬 陽(ひろせ あき) ひとつ問題があるとすれば金欠であるということだけ。 「そうだ、バイトをしよう!」 一人暮らしをしている近くのカフェでバイトをすることが決まり、初めてのバイトの日。 教育係として現れたのは……なんと高二の冬に俺を振った元カレ、三上 隼人(みかみ はやと)だった! なんで元カレがここにいるんだよ! 俺の気持ちを弄んでフッた最低な元カレだったのに……。 「あんまり隙見せない方がいいよ。遠慮なくつけこむから」 「ねぇ、今どっちにドキドキしてる?」 なんか、俺……ずっと心臓が落ち着かねぇ! もう一度期待したら、また傷つく? あの時、俺たちが別れた本当の理由は──? 「そろそろ我慢の限界かも」

【完結】抱っこからはじまる恋

  *  ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。 ふたりの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 BLoveさまのコンテストに応募しているお話に、真紀ちゃん(攻)視点を追加して、倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。 BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑) 本編完結、恋愛ルート、トマといっしょに里帰り編、完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 きーちゃんと皆の動画をつくりました! もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。 インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら! 本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

【本編完結】最強魔導騎士は、騎士団長に頭を撫でて欲しい【番外編あり】

ゆらり
BL
 帝国の侵略から国境を守る、レゲムアーク皇国第一魔導騎士団の駐屯地に派遣された、新人の魔導騎士ネウクレア。  着任当日に勃発した砲撃防衛戦で、彼は敵の砲撃部隊を単独で壊滅に追いやった。  凄まじい能力を持つ彼を部下として迎え入れた騎士団長セディウスは、研究機関育ちであるネウクレアの独特な言動に戸惑いながらも、全身鎧の下に隠された……どこか歪ではあるが、純粋無垢であどけない姿に触れたことで、彼に対して強い庇護欲を抱いてしまう。  撫でて、抱きしめて、甘やかしたい。  帝国との全面戦争が迫るなか、ネウクレアへの深い想いと、皇国の守護者たる騎士としての責務の間で、セディウスは葛藤する。  独身なのに父性強めな騎士団長×不憫な生い立ちで情緒薄めな甘えたがり魔導騎士+仲が良すぎる副官コンビ。  甘いだけじゃない、骨太文体でお送りする軍記物BL小説です。番外は日常エピソード中心。ややダーク・ファンタジー寄り。  ※ぼかしなし、本当の意味で全年齢向け。 ★お気に入りやいいね、エールをありがとうございます! お気に召しましたらぜひポチリとお願いします。凄く励みになります!

異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!

めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈ 社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。 もらった能力は“全言語理解”と“回復力”! ……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈ キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん! 出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。 最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈ 攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉ -------------------- ※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

処理中です...