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完結お祝い座談会
完結お祝い座談会2
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▼師団長組はいりま~す。
以降、アシュレー→アシュ・ウェイン→ウェ・ウルバス→ウル・オリヴァー→オリ・
グリフィス→グリ・ルイーズ→ルイ・キアラン→キア
さく「さて、師団長組は師団長組で圧が凄いっすね。ルイーズ、コナン離せ」
ルイ「なぜ」
さく「いや、当然の様に返すなし」
コナ「ルイーズ様、先に戻ってお待ちしますので(正直苦笑い)」
ルイ「一緒に帰ろう」
コナ「あ…………えっと、お邪魔ですし」
ルイ「君が邪魔になる事などない」
さく「いや、嫁困らせるな」
アシュ「そういうことだ(ルイーズを後ろから羽交い締めにするアシュレー)」
ルイ「なにをする!」
オリ「はい、コナンどうぞ。皆と一緒にお帰り」
コナ「あの、有り難うございますオリヴァー様。ルイーズ様、待っていますね」
ルイ「コ~ナ~ン~~」
さく「はいはい、始めるよー」
さく「ではでは、寄せ書きの内容を皆さんの口からお願いします!」
ウェ「恥ずかしいよね……」
アシュ「さっさとやれば終わる」
さく「じゃ、アシュレーからどうぞ」
アシュ「……後で覚えておけよ」
作者、何人から絞められればいいわけ?
アシュ
「ファウスト様、ランバート、結婚おめでとう。
二人の仲を焚きつけた一人として今日という日は嬉しいものだが、まさか本当に結婚するとまでは思っていなかった。泣きじゃくって落ち込んで、自棄を起こしそうになっていた時を思えば奇跡みたいなものだ。
だが、あの時があるからこそ今があるとも思う。どうか二人仲良く、いつまでもいてくれればと願うよ。貴方たちの仲裁など命がいくらあっても足りないだろうしな。
二人が手を取り合って構えていてくれれば、帝国騎士団は最強だろう。俺も楽ができる。幸せになってほしい」
オリ「予想通りのお堅い挨拶ですね」
アシュ「こういうのはある程度きっちり書くものだろう」
グリ「まぁな。それに、アシュレーにしては崩したんじゃないか?」
アシュ「あぁ。失礼にあたらないか少し心配した」
ファ「いや、そんなに気にするな。有り難うアシュレー。肝に銘じておく」
アシュ「よろしくお願いします」
さく「では次はウェイン」
ウェ「うわ、緊張する……」
と言いつつちゃんと立ち上がって二人の前に行く律儀者。
ウェ
「えー、ファウスト様、ランバート、結婚おめでとう!
ファウスト様には新兵の時代からずっとお世話になりっぱなしで、命を救われた事も一度や二度じゃありませんでした。本当に、有り難うございます。
ランバートは僕の自慢の後輩で、沢山迷惑もかけたけれど楽しかったよ。泣く事も沢山あったかもしれないけれど、これからは幸せにね。
二人が一緒になって、なんだかホッとした。だって二人の間には色んな事がありすぎて、神様が意地悪してるんじゃないかって思えるくらいだったから。今、幸せそうな二人を見られて僕も嬉しいよ。頑張ってね!」
ラン「有り難うございます、ウェイン様」
ファ「色々と手間をかけてすまなかったな、ウェイン」
ウェ「うっ……ランバートぉ! ファウスト様ぁ!」
突然泣き出し、何故か焦るアシュレー(笑)
ウェ「ごめんねぇ、力が足りなくてぇ! 僕がもっと強かったらランバートの怪我とか少し減ったし、ファウスト様にも任せてって言えたのにぃ」
ラン「そんな! 俺はウェイン様が上司で感謝しています。沢山教えて頂きました」
ファ「俺もお前が部下で頼もしかったぞ! 小さな体で頑張り屋のお前を見ていると元気が出る」
ウェ「でも! でも! 二人とも困難も怪我も多すぎてぇ」
アシュ「作者ぁぁ!」
さく「はいぃ!」
アシュ「ウェインを泣かせるとはどういう了見だ!」
さく「え! いや、あの……えぇ、私が悪いの?」
ウル「悪いんじゃないかな?」
オリ「最悪ですね」
グリ「まぁ、控え目にいって悪いな」
ルイ「百叩きか? ピシン!」
キア「火あぶりだな」
さく「(死んだな私)」
ウェ「だっ、ダメだよみんな! 作者は悪逆非道だけど、この人いないと続き書いてもらえないんだからぁ!」
さく「ウェイン、フォローになってないけど有り難う」
さく「さて、悪逆非道な作者が通りまーす。続いてウルバス」
ウル
「ファウスト様、ランバート、結婚おめでとう。
ファウスト様、貴方には何度も命を救われました。新兵時代、俺が生き残れたのは貴方がいたからだと思っています。
そしてランバート、君にも命を救われた。俺の馬鹿を止めてくれて、有り難う。
それにしても、俺がゆくゆくは貴方達の弟になるだなんて、凄く変な気分です。片田舎の呪われた末裔は、貴方たちやよき仲間、そして大切な人のお陰で幸せを見つけ始めました。
このような未来が待ち構えているなんて、入団したての俺は思いもしなかったでしょうね。
これからも末永く、宜しくお願いします」
ファ「アリアを含めて、宜しく頼む」
ラン「俺の事は兄だなんて思わなくていいですよ。今まで通りで」
ウル「そう?」
ラン「はい」
ファ「アリアも楽しそうにしている。表情が明るくなったばかりじゃない」
ラン「そういえば兄上が、体の状態が前より良くなってると言っていましたね」
ファ「生きる気力の様なものが強くなったんだろう」
ウル「嬉しいですね。さて、そういうことならトレヴァーを鍛えないと」
ラン「あの、程ほどにしてあげてください」
さく「ウルバスは意外とスパルタだよね。さて、では騎士団のサキュバス」
オリ「おや、酷い紹介ですね。貴方、私の顔好きですよね?」
さく「好き。怪しい色気に中毒起こしそう。でも、確実に毒持ちだしね」
オリ「ふふっ、よくお分かりで。さて、ではお祝いの言葉ですね?」
向き直りまして。
オリ
「ファウスト様、ランバート、ご結婚おめでとうございます。
ファウスト様、色々とご迷惑もおかけしました。入団当初、酷く自暴自棄で荒れていた私を気遣っていただけたこと、感謝いたします。
なにせ他人の親切など下心ありきだと思っておりましたので、酷く擦れた物言いをしておりました。ご無礼、この場でお詫び致します。
そしてランバート、私は貴方を見ると妙に手を貸したくなっておりました。不器用で、そのくせ器用に立ち回って。ファウスト様への気持ちを知ったとき、やはり身動きが取れなくなってしまったのだと感じて、手を貸したくなったのです。
それが今では、こんなにも仲睦まじい様を見せられて。ちょっと妬けてしまいます。
いつまでも二人仲良くいてください。二人が幸せであれば、この騎士団は安泰でしょうから」
ラン「その節は大変お世話になりました。アシュレー様も」
オリ「はい。結婚できてよかったですね」
アシュ「もう手は焼かないからな」
ラン「肝に銘じておきます」
ファ「俺も助かった。みんな、有り難う」
オリ「貴方から受けた恩を少しでも返せたなら、あのくらい何てことはありませんよ」
アシュ「まぁ、そうだな。貴方の体の傷のいくつかは、俺のせいです。すみません」
ファ「古い傷の事をいつまで言っているんだ、アシュレー。問題ないからもう忘れろ」
グリ「うちの大将はここにいる全員の命の恩人だからな」
さく「そして自分は死にかける」
ファ「それが部隊の先頭に立つ者の使命だからな」
さく「かっこいいけど、嫁には頭上がらないよね」
ファ「今それを言うか?」
さく「では続きまして、グリフィス」
グリ
「ファウスト様、ランバート、結婚おめでとう。
まぁ、なんだ。ファウスト様にはずっと世話になりっぱなしな気がします。俺はいつか貴方から一本取ってみたいんだが、まだまだ先で検討もつかない。それでもこの目標は生涯、掲げたままの予定です。
ランバートも、世話になるな。リッツの事とか、案外気を回してもらってるみたいだ。安心してくれ、大事にする。男の誓いだ。
何にしても一つの節目だ。一つでも多く笑ってくれると、こうしたサプライズに手を貸した人間の一人として嬉しい。
幸せにな、大将」
アシュ「案外爽やか系で纏めたんだな、お前」
グリ「悪いかよ」
オリ「グリフィスは実はお育ちはいいのですよね」
グリ「実はってなんだよ!」
ウル「何かが少し違っていたら今頃王様だもんね」
ファ「世の中、何がどうなるか分からないものだな」
グリ「その未来を回避出来て、俺はほっとしてますよ」
ラン「そういえば、ラティーフ陛下は最近どうしているのでしょう?」
グリ「従者のジャミルをようやく口説き落としたらしいぞ。先王の忘れ形見の後見人になって跡取り問題は解決してるから結婚しないと頑固に言い放っているらしいからな。ジャミル、苦労するぜ」
ラン「あそこ、そのような関係だったのですか」
グリ「あの国はハーレム文化だからな。後宮に何人囲ったって構いやしないのに、ラティーフの奴はジャミル一人囲い込んでるらしい。本気度が怖いとこぼしたらしいぞ」
ファ「何処の世の中も本気になった嫁に旦那は勝てないんだろうな」
旦那一同「……ですね」
さく「さて、続きましては騎兵府ではありませんが、ルイーズ」
ルイ
「ファウスト様、ランバート、ご結婚おめでとうございます。
この良き日に関われたこと、嬉しく思います。
まだ騎兵府も近衛府もなかった時代、ファウスト様には戦場で幾度となく助けられました。抱えられて前線を脱し、その度に怒られたのが今では微笑ましく思えます。
ランバートにも感謝している。今の私がこうして無事でいられるのはお前のお陰だ。そしてコナンの事も、さりげなくフォローしてくれていると聞く。私個人はお前にも足を向けて寝られないくらいだ。
そんな恩人二人の新たな門出は、自分事ではないのに感慨深い。どうか幸せであってもらいたい」
ラン「有り難うございます。ですがその件はもういいんですよ、ルイーズ様」
ファ「俺の方もいいぞ、ルイーズ。突出型のグリフィスやアシュレーに比べて、お前はまったく手など掛かっていない」
ルイ「有り難うございます」
ウェ「ルイーズって律儀だよね」
ルイ「細かな事を覚えていなければ近衛府は務まらない。数センチ髪を切った事に気づけないならあそこで出世は不可能だからな」
ウェ「僕なら絶対に気づかない」
オリ「ルイーズは昔から細かいんですよ。そして凄く変態です」
ルイ「既に褒め言葉だ。よく読者の方からも『残念なイケメン』とか『清々しい変態』とよばれる。光栄だ」
アシュ「褒めてない」
ウェ「ここまでくると褒め言葉かもよ」
キア「こいつに関しては何を考えているのかさっぱりだ」
グリ「そのくせ自信満々なのが怖いよな」
ルイ「何とでも言うがいい」
さく「はーい、清々しい変態ですよー。最後はキアラン! ビシッ! と締めて」
キア「無茶を言うな作者! もうずっと胃が痛いんだ……うっ」
ラン「大丈夫ですか?」
キア「緊張で胃が痛くて吐き気がする」
トレ「キア先輩、大丈夫ですか?」
キア「トレヴァー! お前、帰ったんじゃ!」
トレ「あの、一緒に帰りたいなと思ったので待っていたんです。あの、ご一緒しましょうか?」
キア「うっ(周囲の目を気にする)いい! 先に帰れ!」
トレ「でも」
キア「問題ない! この位、楽勝だ!」
と言いつつ足が震えているキアランです。
キア
「え…………
ファウスト様、ランバート、ご結婚おめでとうございます。
新兵時代、俺は実力が足りず拠点待機ばかりでした。だからこそ、貴方の背中に憧れた部分がありました。情けない俺ですが、これでも騎士の端くれです。貴方の武は騎士の憧れ。今も俺の憧れです。
そしてランバート、お前とは仕事でよく顔を合わせているが、本当に助かっている。お前が補佐についてから書類の不備がほぼゼロだ。おかげで、俺も定時で仕事を終えられる。
トレヴァーについても感謝している。何かと気を回してくれているだろう。あいつはどうにも無理をしがちだ。また倒れないかとハラハラする。
俺とは仕事以外では関わりがあまりないが、今後もトレヴァーの事を宜しく頼む。
今日という祝いの日の企画に携われたことは、俺にとっても喜ばしい事です。どうか末永く、お幸せにしてください」
トレ「キア先輩……」
キア「なんだ」
トレ「俺、そんなに先輩に気遣ってもらってたんですね」
キア「当たり前だ。また倒れでもしたら大変だ」
トレ「心配させてしまって、すみません」
キア「ば! 別に心配したとかじゃない。お前の無理は目に付くから、そうなると気になって俺の仕事にも支障をきたすんだ。断じてお前を心配したわけじゃ」
トレ「キア先輩、大好きです」
キア「な!(顔が真っ赤です)」
ウル「…………うん、この件に関しては俺、悪者だね」
オリ「でしょうね」
ルイ「キアランは存外分かりやすい奴だったんだな」
ラン「微笑ましくていいじゃないですか」
アシュ「あいつを知っている身としては、衝撃映像を見せられている気分だが」
グリ「あぁ、よく分かる」
ウェ「いいじゃん、素敵な恋愛で。キアラン幸せそうで良かった」
ファ「ウェインのそういう所が可愛いと言われるんだろうな」
さく「さて、これで師団長達はお終いです! ほらルイーズ、コナン待ってるよ」
トレ「あっ、コナンは控え室で待ってますよ。一緒に帰りたいらしいです」
ルイ「お疲れさまです(早口&早足)」
一同(分かりやすい)
さく「さて、次は団長達からですよー」
以降、アシュレー→アシュ・ウェイン→ウェ・ウルバス→ウル・オリヴァー→オリ・
グリフィス→グリ・ルイーズ→ルイ・キアラン→キア
さく「さて、師団長組は師団長組で圧が凄いっすね。ルイーズ、コナン離せ」
ルイ「なぜ」
さく「いや、当然の様に返すなし」
コナ「ルイーズ様、先に戻ってお待ちしますので(正直苦笑い)」
ルイ「一緒に帰ろう」
コナ「あ…………えっと、お邪魔ですし」
ルイ「君が邪魔になる事などない」
さく「いや、嫁困らせるな」
アシュ「そういうことだ(ルイーズを後ろから羽交い締めにするアシュレー)」
ルイ「なにをする!」
オリ「はい、コナンどうぞ。皆と一緒にお帰り」
コナ「あの、有り難うございますオリヴァー様。ルイーズ様、待っていますね」
ルイ「コ~ナ~ン~~」
さく「はいはい、始めるよー」
さく「ではでは、寄せ書きの内容を皆さんの口からお願いします!」
ウェ「恥ずかしいよね……」
アシュ「さっさとやれば終わる」
さく「じゃ、アシュレーからどうぞ」
アシュ「……後で覚えておけよ」
作者、何人から絞められればいいわけ?
アシュ
「ファウスト様、ランバート、結婚おめでとう。
二人の仲を焚きつけた一人として今日という日は嬉しいものだが、まさか本当に結婚するとまでは思っていなかった。泣きじゃくって落ち込んで、自棄を起こしそうになっていた時を思えば奇跡みたいなものだ。
だが、あの時があるからこそ今があるとも思う。どうか二人仲良く、いつまでもいてくれればと願うよ。貴方たちの仲裁など命がいくらあっても足りないだろうしな。
二人が手を取り合って構えていてくれれば、帝国騎士団は最強だろう。俺も楽ができる。幸せになってほしい」
オリ「予想通りのお堅い挨拶ですね」
アシュ「こういうのはある程度きっちり書くものだろう」
グリ「まぁな。それに、アシュレーにしては崩したんじゃないか?」
アシュ「あぁ。失礼にあたらないか少し心配した」
ファ「いや、そんなに気にするな。有り難うアシュレー。肝に銘じておく」
アシュ「よろしくお願いします」
さく「では次はウェイン」
ウェ「うわ、緊張する……」
と言いつつちゃんと立ち上がって二人の前に行く律儀者。
ウェ
「えー、ファウスト様、ランバート、結婚おめでとう!
ファウスト様には新兵の時代からずっとお世話になりっぱなしで、命を救われた事も一度や二度じゃありませんでした。本当に、有り難うございます。
ランバートは僕の自慢の後輩で、沢山迷惑もかけたけれど楽しかったよ。泣く事も沢山あったかもしれないけれど、これからは幸せにね。
二人が一緒になって、なんだかホッとした。だって二人の間には色んな事がありすぎて、神様が意地悪してるんじゃないかって思えるくらいだったから。今、幸せそうな二人を見られて僕も嬉しいよ。頑張ってね!」
ラン「有り難うございます、ウェイン様」
ファ「色々と手間をかけてすまなかったな、ウェイン」
ウェ「うっ……ランバートぉ! ファウスト様ぁ!」
突然泣き出し、何故か焦るアシュレー(笑)
ウェ「ごめんねぇ、力が足りなくてぇ! 僕がもっと強かったらランバートの怪我とか少し減ったし、ファウスト様にも任せてって言えたのにぃ」
ラン「そんな! 俺はウェイン様が上司で感謝しています。沢山教えて頂きました」
ファ「俺もお前が部下で頼もしかったぞ! 小さな体で頑張り屋のお前を見ていると元気が出る」
ウェ「でも! でも! 二人とも困難も怪我も多すぎてぇ」
アシュ「作者ぁぁ!」
さく「はいぃ!」
アシュ「ウェインを泣かせるとはどういう了見だ!」
さく「え! いや、あの……えぇ、私が悪いの?」
ウル「悪いんじゃないかな?」
オリ「最悪ですね」
グリ「まぁ、控え目にいって悪いな」
ルイ「百叩きか? ピシン!」
キア「火あぶりだな」
さく「(死んだな私)」
ウェ「だっ、ダメだよみんな! 作者は悪逆非道だけど、この人いないと続き書いてもらえないんだからぁ!」
さく「ウェイン、フォローになってないけど有り難う」
さく「さて、悪逆非道な作者が通りまーす。続いてウルバス」
ウル
「ファウスト様、ランバート、結婚おめでとう。
ファウスト様、貴方には何度も命を救われました。新兵時代、俺が生き残れたのは貴方がいたからだと思っています。
そしてランバート、君にも命を救われた。俺の馬鹿を止めてくれて、有り難う。
それにしても、俺がゆくゆくは貴方達の弟になるだなんて、凄く変な気分です。片田舎の呪われた末裔は、貴方たちやよき仲間、そして大切な人のお陰で幸せを見つけ始めました。
このような未来が待ち構えているなんて、入団したての俺は思いもしなかったでしょうね。
これからも末永く、宜しくお願いします」
ファ「アリアを含めて、宜しく頼む」
ラン「俺の事は兄だなんて思わなくていいですよ。今まで通りで」
ウル「そう?」
ラン「はい」
ファ「アリアも楽しそうにしている。表情が明るくなったばかりじゃない」
ラン「そういえば兄上が、体の状態が前より良くなってると言っていましたね」
ファ「生きる気力の様なものが強くなったんだろう」
ウル「嬉しいですね。さて、そういうことならトレヴァーを鍛えないと」
ラン「あの、程ほどにしてあげてください」
さく「ウルバスは意外とスパルタだよね。さて、では騎士団のサキュバス」
オリ「おや、酷い紹介ですね。貴方、私の顔好きですよね?」
さく「好き。怪しい色気に中毒起こしそう。でも、確実に毒持ちだしね」
オリ「ふふっ、よくお分かりで。さて、ではお祝いの言葉ですね?」
向き直りまして。
オリ
「ファウスト様、ランバート、ご結婚おめでとうございます。
ファウスト様、色々とご迷惑もおかけしました。入団当初、酷く自暴自棄で荒れていた私を気遣っていただけたこと、感謝いたします。
なにせ他人の親切など下心ありきだと思っておりましたので、酷く擦れた物言いをしておりました。ご無礼、この場でお詫び致します。
そしてランバート、私は貴方を見ると妙に手を貸したくなっておりました。不器用で、そのくせ器用に立ち回って。ファウスト様への気持ちを知ったとき、やはり身動きが取れなくなってしまったのだと感じて、手を貸したくなったのです。
それが今では、こんなにも仲睦まじい様を見せられて。ちょっと妬けてしまいます。
いつまでも二人仲良くいてください。二人が幸せであれば、この騎士団は安泰でしょうから」
ラン「その節は大変お世話になりました。アシュレー様も」
オリ「はい。結婚できてよかったですね」
アシュ「もう手は焼かないからな」
ラン「肝に銘じておきます」
ファ「俺も助かった。みんな、有り難う」
オリ「貴方から受けた恩を少しでも返せたなら、あのくらい何てことはありませんよ」
アシュ「まぁ、そうだな。貴方の体の傷のいくつかは、俺のせいです。すみません」
ファ「古い傷の事をいつまで言っているんだ、アシュレー。問題ないからもう忘れろ」
グリ「うちの大将はここにいる全員の命の恩人だからな」
さく「そして自分は死にかける」
ファ「それが部隊の先頭に立つ者の使命だからな」
さく「かっこいいけど、嫁には頭上がらないよね」
ファ「今それを言うか?」
さく「では続きまして、グリフィス」
グリ
「ファウスト様、ランバート、結婚おめでとう。
まぁ、なんだ。ファウスト様にはずっと世話になりっぱなしな気がします。俺はいつか貴方から一本取ってみたいんだが、まだまだ先で検討もつかない。それでもこの目標は生涯、掲げたままの予定です。
ランバートも、世話になるな。リッツの事とか、案外気を回してもらってるみたいだ。安心してくれ、大事にする。男の誓いだ。
何にしても一つの節目だ。一つでも多く笑ってくれると、こうしたサプライズに手を貸した人間の一人として嬉しい。
幸せにな、大将」
アシュ「案外爽やか系で纏めたんだな、お前」
グリ「悪いかよ」
オリ「グリフィスは実はお育ちはいいのですよね」
グリ「実はってなんだよ!」
ウル「何かが少し違っていたら今頃王様だもんね」
ファ「世の中、何がどうなるか分からないものだな」
グリ「その未来を回避出来て、俺はほっとしてますよ」
ラン「そういえば、ラティーフ陛下は最近どうしているのでしょう?」
グリ「従者のジャミルをようやく口説き落としたらしいぞ。先王の忘れ形見の後見人になって跡取り問題は解決してるから結婚しないと頑固に言い放っているらしいからな。ジャミル、苦労するぜ」
ラン「あそこ、そのような関係だったのですか」
グリ「あの国はハーレム文化だからな。後宮に何人囲ったって構いやしないのに、ラティーフの奴はジャミル一人囲い込んでるらしい。本気度が怖いとこぼしたらしいぞ」
ファ「何処の世の中も本気になった嫁に旦那は勝てないんだろうな」
旦那一同「……ですね」
さく「さて、続きましては騎兵府ではありませんが、ルイーズ」
ルイ
「ファウスト様、ランバート、ご結婚おめでとうございます。
この良き日に関われたこと、嬉しく思います。
まだ騎兵府も近衛府もなかった時代、ファウスト様には戦場で幾度となく助けられました。抱えられて前線を脱し、その度に怒られたのが今では微笑ましく思えます。
ランバートにも感謝している。今の私がこうして無事でいられるのはお前のお陰だ。そしてコナンの事も、さりげなくフォローしてくれていると聞く。私個人はお前にも足を向けて寝られないくらいだ。
そんな恩人二人の新たな門出は、自分事ではないのに感慨深い。どうか幸せであってもらいたい」
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ルイ「有り難うございます」
ウェ「ルイーズって律儀だよね」
ルイ「細かな事を覚えていなければ近衛府は務まらない。数センチ髪を切った事に気づけないならあそこで出世は不可能だからな」
ウェ「僕なら絶対に気づかない」
オリ「ルイーズは昔から細かいんですよ。そして凄く変態です」
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ウェ「ここまでくると褒め言葉かもよ」
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グリ「そのくせ自信満々なのが怖いよな」
ルイ「何とでも言うがいい」
さく「はーい、清々しい変態ですよー。最後はキアラン! ビシッ! と締めて」
キア「無茶を言うな作者! もうずっと胃が痛いんだ……うっ」
ラン「大丈夫ですか?」
キア「緊張で胃が痛くて吐き気がする」
トレ「キア先輩、大丈夫ですか?」
キア「トレヴァー! お前、帰ったんじゃ!」
トレ「あの、一緒に帰りたいなと思ったので待っていたんです。あの、ご一緒しましょうか?」
キア「うっ(周囲の目を気にする)いい! 先に帰れ!」
トレ「でも」
キア「問題ない! この位、楽勝だ!」
と言いつつ足が震えているキアランです。
キア
「え…………
ファウスト様、ランバート、ご結婚おめでとうございます。
新兵時代、俺は実力が足りず拠点待機ばかりでした。だからこそ、貴方の背中に憧れた部分がありました。情けない俺ですが、これでも騎士の端くれです。貴方の武は騎士の憧れ。今も俺の憧れです。
そしてランバート、お前とは仕事でよく顔を合わせているが、本当に助かっている。お前が補佐についてから書類の不備がほぼゼロだ。おかげで、俺も定時で仕事を終えられる。
トレヴァーについても感謝している。何かと気を回してくれているだろう。あいつはどうにも無理をしがちだ。また倒れないかとハラハラする。
俺とは仕事以外では関わりがあまりないが、今後もトレヴァーの事を宜しく頼む。
今日という祝いの日の企画に携われたことは、俺にとっても喜ばしい事です。どうか末永く、お幸せにしてください」
トレ「キア先輩……」
キア「なんだ」
トレ「俺、そんなに先輩に気遣ってもらってたんですね」
キア「当たり前だ。また倒れでもしたら大変だ」
トレ「心配させてしまって、すみません」
キア「ば! 別に心配したとかじゃない。お前の無理は目に付くから、そうなると気になって俺の仕事にも支障をきたすんだ。断じてお前を心配したわけじゃ」
トレ「キア先輩、大好きです」
キア「な!(顔が真っ赤です)」
ウル「…………うん、この件に関しては俺、悪者だね」
オリ「でしょうね」
ルイ「キアランは存外分かりやすい奴だったんだな」
ラン「微笑ましくていいじゃないですか」
アシュ「あいつを知っている身としては、衝撃映像を見せられている気分だが」
グリ「あぁ、よく分かる」
ウェ「いいじゃん、素敵な恋愛で。キアラン幸せそうで良かった」
ファ「ウェインのそういう所が可愛いと言われるんだろうな」
さく「さて、これで師団長達はお終いです! ほらルイーズ、コナン待ってるよ」
トレ「あっ、コナンは控え室で待ってますよ。一緒に帰りたいらしいです」
ルイ「お疲れさまです(早口&早足)」
一同(分かりやすい)
さく「さて、次は団長達からですよー」
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* ゆるゆ
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攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結、恋愛ルート、トマといっしょに里帰り編、完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【本編完結】最強魔導騎士は、騎士団長に頭を撫でて欲しい【番外編あり】
ゆらり
BL
帝国の侵略から国境を守る、レゲムアーク皇国第一魔導騎士団の駐屯地に派遣された、新人の魔導騎士ネウクレア。
着任当日に勃発した砲撃防衛戦で、彼は敵の砲撃部隊を単独で壊滅に追いやった。
凄まじい能力を持つ彼を部下として迎え入れた騎士団長セディウスは、研究機関育ちであるネウクレアの独特な言動に戸惑いながらも、全身鎧の下に隠された……どこか歪ではあるが、純粋無垢であどけない姿に触れたことで、彼に対して強い庇護欲を抱いてしまう。
撫でて、抱きしめて、甘やかしたい。
帝国との全面戦争が迫るなか、ネウクレアへの深い想いと、皇国の守護者たる騎士としての責務の間で、セディウスは葛藤する。
独身なのに父性強めな騎士団長×不憫な生い立ちで情緒薄めな甘えたがり魔導騎士+仲が良すぎる副官コンビ。
甘いだけじゃない、骨太文体でお送りする軍記物BL小説です。番外は日常エピソード中心。ややダーク・ファンタジー寄り。
※ぼかしなし、本当の意味で全年齢向け。
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異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
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※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
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