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1章
4話 しばしの休暇を(2)
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◇◆◇
そんな眠り際の些細なリップサービスなど忘れて数日、大分体が動くようになってきた。
とはいえ訓練が出来るレベルではまだなく、積極的に体を動かして落ちた体力を戻すことに専念している。宿舎の階段を上り下りしたり、ストレッチをして軽く走り込んだり。あと数日もすれば一応復帰するので、それまでに慣らさないと。
そうしていると不意に、ルークに声をかけられた。
「クリス、出かけるぞ」
「え?」
私服姿の彼に声を掛けられて、思わず固まる。白のシンプルなシャツに細身の黒いトラウザーズ、腰に帯剣している彼は当然のような顔をしている。
だが、言われたクリスの方が理解できていなかった。
「前に言っただろ、次の休みに出かけるって」
「え? あぁ……そんなことを言った気も……」
朧気にある。
とは言え前日に何も聞いていなくて焦る。服は同じ感じだし、予定があるわけじゃない。強いて言えば心の準備ができていない。
だがそんなことを気にしてくれる人ではなく、クリスはズルズル引き摺られるように町に出ることになった。
王都は色々と騒々しい。
騎士団宿舎は王城と同じ敷地内にあり、出かけるとなれば城の裏側にある通用口からとなる。正面が使えるのは王族と、何かしらの式典の時、後は許された家だけだ。
通用口はひっそりとあり、そこを出て少し行くと町の一角にでる。
そこでルークは伸びをして、首に手を当てコキコキと鳴らした。
「やっぱ、たまには町に降りないとな。肩が凝る」
「言う程肩の凝ることをしていないと思いますが」
この人、宿舎でもかなり自由だ。
だがそれは周囲の感想で、本人は「違う」と否定している。
「まず、貴族連中がいないのがいい」
「それには同意します」
全てが嫌だとは言わないし、第三の面々も貴族家出身だけれどそうじゃなくて。ようは鼻持ちならない奴等が嫌なんだ。
クリスの同意にニッと悪い顔をした人が手を掴んで先を行く。民家もあるような一角から表の大通りへ。視界が一気に開け、賑やかになったそこをクリスは見上げた。
思えば貴族学園時代から今まで、気を張らずに町に出たことなんてなかった。
いや、もしかしたら実家にいたときから無かったかもしれない。
父親に政略結婚の道具のようにされて、反発して自分を鍛えてきたクリスにとって余分な時間はなかった。結婚よりも有用な道具になることで自分の自由を得ると決めたクリスにとって、時間はどれだけあっても足りない。余暇があれば勉強して、将来を見据えてバイトをして、眠るまで動き続けてきた。
その成果が騎士団入りだったんだ。
「何食う?」
「え?」
「好きなものは?」
未だ手を掴んだままの人に聞かれて、ぽかんとしたまま「パンと、スープと、肉」と答えている。
彼はそれを聞いて少し考えた後で歩き出した。
自分の住んでいる町は、こんなに賑やかなんだ。いや、無機質な感じで通ったことはあるから知ってはいるけれど……周囲の様子とか、店とか、そんなものに今日まで感心がなくて見えていなかったんだ。
大通りは国の顔である。大きな店が軒を連ね、ショーウィンドウには高そうな服飾などが並んでいて、高そうな飲食店の扉にはドアマンがいる。
そんなものを横切ってルークが連れてくるのは、もう少し入った所。大通りを外れていくと徐々に道は狭くなるのに、人の通りは多い。どこからか漂う美味しそうな匂いに刺激されて、胃がぐぅぅぅぅっと主張した。
「っ!」
「ははっ、いい一鳴き。よし、ここにするか」
そこは路地裏にありながらも小洒落た店だった。
レンガ造りの深みがあり、ドアは重厚。押し開ければ深い木目の床に美味しそうな匂いと、居心地の良さそうな空気感が自然と漂っている。
カウンターの奥の棚は酒の瓶が並んでいて、常連らしい男が昼間からカウンターで一杯ひっかけているが、騒ぐでもなく静かな談笑を隣の男としている。
「いらっしゃい、ルークさん。今日はお連れさんかい?」
白髪の交じる五十代後半といった様子の男性が問いかけて、席に案内してくれる。静かな少し奥のテーブル席は店の中が見渡せて何処か安心感がある。
「何にする? ここは煮込みが美味い。パンは籠できて、追加もできる」
「美味しそうですね」
現金なもので空腹が主張を強めた。
「俺はビーフシチューとパン」
「俺も同じもので」
注文を取りに来てくれた男性にお願いすると、ニッコリと笑って頷いてくれる。そうして真っ先に届けられたパンの籠には二人分の柔らかなパンが入っていた。
「形や色が違う」
「丸くて真ん中に切れ込みがあるのが皮の固いやつ。黒い点があるのは黒ごま。ただ丸いのは白パン、グーパンチみたいな形のは中にクリームが入ってる」
「グーパンチって……」
食べ物の例えとしてどうなんだろう。
だが、いかんせんそれは気になる。真っ先に手に取ったクリームパンは一般的なものより小さく、手の平に丁度いい。それを真ん中から割って片方を口に放り込むと、優しいクリームの甘さが溶けていくようだった。
「美味しい」
思わず呟くと、目の前の人が笑う。くくっ、と楽しそうに。そして自分の分のクリームパンをこちらへと押しやった。
「いいですよ」
「好きなんだろ?」
「それは……そうですが」
なんだか子供扱いされているようで素直にはなれない。むぅ、としながらも美味しいものには勝てなくて、クリスは有り難く自分の分を食べた後でルークの分も食べてしまった。
そうしているとビーフシチューが美味しそうな匂いと共に席へと運ばれてきた。
貴族の好むものではなくて、人参や玉ねぎ、芋がゴロゴロと大きく入っていて、肉はホロホロと解れるような柔らかさ。スプーンで押しただけで簡単に割れた。
「んぅぅ!」
一口すくって口に入れれば口の中が幸せになる。コクのあるソースが一杯に広がって、でも肉の旨味もある。
これが絡まった芋がまた美味しい。ホクホクとした食感を残したままだ。
人参は甘く、玉ねぎはソースに溶けて優しい甘みと風味となっている。
「お前、美味しそうに食べるな」
「美味しいですよ、実際」
最近味気ない病人食も多かったからか、濃い味のシチューに刺激されて唾液が出てくる。胃が、体が喜んでいる。
目の前の人はなんていうか……凄く食べる。食べるのも早いけれど、それが決して雑ではない。汚い食べ方などせず、品はあるのに見る間に減っていく。パンにソースを付けて食べたりもしていて、それを見ているとニッと悪い顔で笑われた。
「お行儀がなってないって?」
「いえ。でも、少し意外でした」
大貴族の子息としてマナーを教えられてきた人の食べ方じゃない。これは庶民の食べ方だ。
でもこの人はクツクツと笑って、またパンを放り込む。美味しそうに。
「騎士団入る前に冒険者もしてたんだよ。ウィルとな」
「それって……」
心当たりがあり口ごもると、ルークは頷いた。
現王は元々は王位に就く予定はなかった。だからこそ冒険者のような事をしていた事があり、今の庶民派と関わる経験をしている。ようは普通の人の日常や、抱えているものを知っている王様なのだ。
当人がこのような経験で知見を得たことから、王太子であるウィルフリードにも若い頃に冒険者として数年国を巡るように言われた……という噂は知っている。
王族として珍しいことだとは思ったのだ。
「同行者だったんですね」
「まぁ、そういうことだな」
「それで、あれほど距離が近かったのですか」
従兄弟というだけじゃなかったみたいで、何か納得もできた。
「雑なのはそれでですか」
「それは元々だな」
「分かっているなら少しは改めてほしいですが」
なんて言いながら、そうはならないと何処かでもう諦めている。ただ、この諦めは嫌な感情ではないんだ。「仕方が無いな」という、溜息と共に許せてしまう感じがあった。
そんな眠り際の些細なリップサービスなど忘れて数日、大分体が動くようになってきた。
とはいえ訓練が出来るレベルではまだなく、積極的に体を動かして落ちた体力を戻すことに専念している。宿舎の階段を上り下りしたり、ストレッチをして軽く走り込んだり。あと数日もすれば一応復帰するので、それまでに慣らさないと。
そうしていると不意に、ルークに声をかけられた。
「クリス、出かけるぞ」
「え?」
私服姿の彼に声を掛けられて、思わず固まる。白のシンプルなシャツに細身の黒いトラウザーズ、腰に帯剣している彼は当然のような顔をしている。
だが、言われたクリスの方が理解できていなかった。
「前に言っただろ、次の休みに出かけるって」
「え? あぁ……そんなことを言った気も……」
朧気にある。
とは言え前日に何も聞いていなくて焦る。服は同じ感じだし、予定があるわけじゃない。強いて言えば心の準備ができていない。
だがそんなことを気にしてくれる人ではなく、クリスはズルズル引き摺られるように町に出ることになった。
王都は色々と騒々しい。
騎士団宿舎は王城と同じ敷地内にあり、出かけるとなれば城の裏側にある通用口からとなる。正面が使えるのは王族と、何かしらの式典の時、後は許された家だけだ。
通用口はひっそりとあり、そこを出て少し行くと町の一角にでる。
そこでルークは伸びをして、首に手を当てコキコキと鳴らした。
「やっぱ、たまには町に降りないとな。肩が凝る」
「言う程肩の凝ることをしていないと思いますが」
この人、宿舎でもかなり自由だ。
だがそれは周囲の感想で、本人は「違う」と否定している。
「まず、貴族連中がいないのがいい」
「それには同意します」
全てが嫌だとは言わないし、第三の面々も貴族家出身だけれどそうじゃなくて。ようは鼻持ちならない奴等が嫌なんだ。
クリスの同意にニッと悪い顔をした人が手を掴んで先を行く。民家もあるような一角から表の大通りへ。視界が一気に開け、賑やかになったそこをクリスは見上げた。
思えば貴族学園時代から今まで、気を張らずに町に出たことなんてなかった。
いや、もしかしたら実家にいたときから無かったかもしれない。
父親に政略結婚の道具のようにされて、反発して自分を鍛えてきたクリスにとって余分な時間はなかった。結婚よりも有用な道具になることで自分の自由を得ると決めたクリスにとって、時間はどれだけあっても足りない。余暇があれば勉強して、将来を見据えてバイトをして、眠るまで動き続けてきた。
その成果が騎士団入りだったんだ。
「何食う?」
「え?」
「好きなものは?」
未だ手を掴んだままの人に聞かれて、ぽかんとしたまま「パンと、スープと、肉」と答えている。
彼はそれを聞いて少し考えた後で歩き出した。
自分の住んでいる町は、こんなに賑やかなんだ。いや、無機質な感じで通ったことはあるから知ってはいるけれど……周囲の様子とか、店とか、そんなものに今日まで感心がなくて見えていなかったんだ。
大通りは国の顔である。大きな店が軒を連ね、ショーウィンドウには高そうな服飾などが並んでいて、高そうな飲食店の扉にはドアマンがいる。
そんなものを横切ってルークが連れてくるのは、もう少し入った所。大通りを外れていくと徐々に道は狭くなるのに、人の通りは多い。どこからか漂う美味しそうな匂いに刺激されて、胃がぐぅぅぅぅっと主張した。
「っ!」
「ははっ、いい一鳴き。よし、ここにするか」
そこは路地裏にありながらも小洒落た店だった。
レンガ造りの深みがあり、ドアは重厚。押し開ければ深い木目の床に美味しそうな匂いと、居心地の良さそうな空気感が自然と漂っている。
カウンターの奥の棚は酒の瓶が並んでいて、常連らしい男が昼間からカウンターで一杯ひっかけているが、騒ぐでもなく静かな談笑を隣の男としている。
「いらっしゃい、ルークさん。今日はお連れさんかい?」
白髪の交じる五十代後半といった様子の男性が問いかけて、席に案内してくれる。静かな少し奥のテーブル席は店の中が見渡せて何処か安心感がある。
「何にする? ここは煮込みが美味い。パンは籠できて、追加もできる」
「美味しそうですね」
現金なもので空腹が主張を強めた。
「俺はビーフシチューとパン」
「俺も同じもので」
注文を取りに来てくれた男性にお願いすると、ニッコリと笑って頷いてくれる。そうして真っ先に届けられたパンの籠には二人分の柔らかなパンが入っていた。
「形や色が違う」
「丸くて真ん中に切れ込みがあるのが皮の固いやつ。黒い点があるのは黒ごま。ただ丸いのは白パン、グーパンチみたいな形のは中にクリームが入ってる」
「グーパンチって……」
食べ物の例えとしてどうなんだろう。
だが、いかんせんそれは気になる。真っ先に手に取ったクリームパンは一般的なものより小さく、手の平に丁度いい。それを真ん中から割って片方を口に放り込むと、優しいクリームの甘さが溶けていくようだった。
「美味しい」
思わず呟くと、目の前の人が笑う。くくっ、と楽しそうに。そして自分の分のクリームパンをこちらへと押しやった。
「いいですよ」
「好きなんだろ?」
「それは……そうですが」
なんだか子供扱いされているようで素直にはなれない。むぅ、としながらも美味しいものには勝てなくて、クリスは有り難く自分の分を食べた後でルークの分も食べてしまった。
そうしているとビーフシチューが美味しそうな匂いと共に席へと運ばれてきた。
貴族の好むものではなくて、人参や玉ねぎ、芋がゴロゴロと大きく入っていて、肉はホロホロと解れるような柔らかさ。スプーンで押しただけで簡単に割れた。
「んぅぅ!」
一口すくって口に入れれば口の中が幸せになる。コクのあるソースが一杯に広がって、でも肉の旨味もある。
これが絡まった芋がまた美味しい。ホクホクとした食感を残したままだ。
人参は甘く、玉ねぎはソースに溶けて優しい甘みと風味となっている。
「お前、美味しそうに食べるな」
「美味しいですよ、実際」
最近味気ない病人食も多かったからか、濃い味のシチューに刺激されて唾液が出てくる。胃が、体が喜んでいる。
目の前の人はなんていうか……凄く食べる。食べるのも早いけれど、それが決して雑ではない。汚い食べ方などせず、品はあるのに見る間に減っていく。パンにソースを付けて食べたりもしていて、それを見ているとニッと悪い顔で笑われた。
「お行儀がなってないって?」
「いえ。でも、少し意外でした」
大貴族の子息としてマナーを教えられてきた人の食べ方じゃない。これは庶民の食べ方だ。
でもこの人はクツクツと笑って、またパンを放り込む。美味しそうに。
「騎士団入る前に冒険者もしてたんだよ。ウィルとな」
「それって……」
心当たりがあり口ごもると、ルークは頷いた。
現王は元々は王位に就く予定はなかった。だからこそ冒険者のような事をしていた事があり、今の庶民派と関わる経験をしている。ようは普通の人の日常や、抱えているものを知っている王様なのだ。
当人がこのような経験で知見を得たことから、王太子であるウィルフリードにも若い頃に冒険者として数年国を巡るように言われた……という噂は知っている。
王族として珍しいことだとは思ったのだ。
「同行者だったんですね」
「まぁ、そういうことだな」
「それで、あれほど距離が近かったのですか」
従兄弟というだけじゃなかったみたいで、何か納得もできた。
「雑なのはそれでですか」
「それは元々だな」
「分かっているなら少しは改めてほしいですが」
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