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17章:舞踏会のその後で
5話:放置のち甘々に
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安息日前日、ファウストの部屋で過ごしているランバートは現在困った状態にいる。
「あのさ、ファウスト。これは俺が動けない」
ソファーに寝そべり、ランバートの膝に頭を乗せたファウストはご満悦な様子だ。顔こそ見えないが、なんとなく雰囲気が柔らかい。
「このままここにいるといい」
「いや、今夜はいるけれどさ。というか、足痺れるし」
「そうしたら俺がお前を抱いてベッドまで運ぶから、何の問題もない」
「大ありな気がする」
なんだこの甘えようは。原因の察しはつくが、どうしろというのだ。
デイジーの教育と護衛をしていた時は安息日返上だった。これはファウストも分かっていた事だ。だが予想外はその後、暗殺者の捕縛と逃亡だ。これによりファウストも多忙となり、結果二週間近くほぼ放置となっていた。
だからと言ってこれだ。春となって薄くなった夜着に薄手のガウンを羽織り、ランバートの膝に身を預ける姿に覇気はなく、心地よさそうにされるがままになっている。
ランバートもその頭を撫でながら、なんとも言えず穏やかに笑う。
「こんな姿、他の人には見せられないな」
皆が尊敬と畏怖を向ける軍神が、男の膝枕に寛ぎまくって緩んだ顔をしているなんて。
ファウストが身じろぎ、ゴロンと仰向けになる。精悍な黒い瞳がほんの僅か寂しげな色を浮かべていた。
「他の奴にこんな事をする気はないからいい」
「もしかして、寂しかった?」
問いかけると、眉が僅かに寄る。伸びた手がランバートの髪を梳き、なんだか言いづらそうにしている。それでもやがて、低く小さな声で言った。
「あぁ、寂しかった」
素直すぎる呟きに切なさがある。そこには困惑もあるのかもしれない。なんとなく、視線を泳がせている。
「お前がいない安息日は久しぶりだった。これまでどう時間を使っていたのか、思い出せなくて困ってしまった」
そんな風に言われて、ランバートだって困ってしまう。
ランバートもまた、きっと同じだと思った。言われて思い返して、ふと何をしていたか思い出そうとしても少し難しい。
朝の修練をして、町に出て下町あたりを見てまわったり、本を読んだりしていた気がする。気が向けばジン達を訪ねたり。
「どんな風に過ごしたんだ?」
「朝の鍛錬をして、食堂でゆっくりと食事をして……飽きて町に出たかな。ルカを訪ねて様子を聞いて、少しだけ話をして、戻って読書をしている間にいつの間にか寝ていた」
「なんだ、わりと充実してるじゃないか」
案外有意義な休日の過ごし方をしていた様子に溜息をつく。
けれど、そうではないと触れる手が言っている。伸びた手が頬に触れて、優しい動きで撫でていく。
「どれも、味気なかったな」
「味気ない?」
「つまらなかった。何かがいまいちしっくりとこない。それに、常にお前の事を考えていた気がする」
「え?」
「今頃、何をしているのか。俺と同じように少しでも寂しいと思ってくれているといいと、そんな事ばかりだ」
自嘲気味な笑みを浮かべるファウストが、優しい手つきでおねだりをする。ランバートもそれに従って、体を屈めてキスをした。
優しく触れたはずの唇はそれだけで妙に疼く。意識していなかった感情が溢れるようなキスに、知らず夢中になっている。
「寂しかったのか?」
「え?」
「もう、気持ち良くなっているだろ」
「そんな事は」
反論しても追いかけるようにファウストの手が唇に触れ、潜り込んでくる。指先が口腔を弄るのに、気持ち良く鼻にかかった声を上げた。
「気づいているか? お前は気持ち良くなると吸い癖があるんだぞ」
「え?」
「行為の間、気持ちいいと吸い付く癖がある」
「そんな!」
「一緒によく締まるからな。あれをやり過ごすのは結構辛い」
途端にカッと頬が熱くなる。そんな癖があるなんて今まで知らなかった。でも、思い起こして見るとそんな気もしてくるから反論ができない。
ファウストが下でクツクツと笑う。色気の増した黒い瞳が、ようやく緩まっていつもと同じになった。
「ファウストだって、キスが好きだろ?」
「ん?」
「イク前とか、けっこうしたがる」
「そうだったか?」
「そうだよ」
「では、互いに気持ち良くていいことだろ?」
悔しくて言ったのに、余裕の返しだ。
体を起こしたファウストが改めて温かく包むように抱きしめてくる。鼻孔をくすぐる、ほんの少し甘くも感じる体臭。この臭いに落ち着いてしまう。身を預けているこの時間があると、戻ってきたように思ってしまう。
「愛している」
「なに、突然」
「口にしておくのも大事だろ?」
不意に伝えられる愛の言葉。溢れて口をついたような優しい声音に心臓が音を立てる。この不意打ちが結構心臓に悪いなんて言ったら、ファウストは困るのだろうか。
いや、きっと「慣れろ」と言って何度でも言うのだろう。この人は、そういう人だと思う。
「俺も、愛してるよ」
返すように言えば、ファウストも照れたようにほんのりと肌の色を変える。抱きしめられているのだから彼の心音は伝わる。ちょっとだけ、早くなった。
結局、どうしようもなく寂しかったのはランバートも同じだったのかもしれない。
ファウストの熱い肌に触れて、欲しいと思う気持ちが尽きない。既に互いに一度は達しているのに、それでも繋がったまま、まだ求めるように抱き合っている。
「今日は随分と積極的だな」
「んっ! 気持ち良くて」
「あぁ、俺もだ」
「はぁぁ!」
緩やかだった抽挿が突然深くなり、抉るように突き上げられて嬌声を上げた。体が震えて、中は締め付けている。それでもまだ足りないのか、互いに「今日はもう」という言葉はない。
中に出された物が新たな動きに混ざり合って、酷く卑猥な音を立てている。その音にすら興奮している。
「ファウスト」
欲しいと願って口にすれば、直ぐにキスが落ちてくる。夢中になって舌を絡めていくうちに不意に、さっきの会話を思い出す。
「吸い癖がある」なんて、言われたら余計に恥ずかしくなってくる。
でも、奥を突き崩すようにされると気持ち良くて頭の中がぼんやりとして、気付けばやはり彼の舌をチュッと吸い上げていた。
「あ……」
「気付いたか?」
ニヤリと笑われて、恥ずかしさに赤くなる。
「楽しそうに」
「可愛いと思っただけだぞ」
余裕の笑みを浮かべるのだから困ってしまう。この人に勝てる日は来ないような気がして少し悔しい。
だから苦し紛れにランバートは後ろを締め付け、首筋に噛みついた。低く耳元で呻いた声の色っぽさは凄い。この声だけで腰が疼く。
「お前」
「お返し。綺麗な跡が残ったよ」
首筋に咲いた赤い花を舌で舐める。ランバートの方は体中無数に跡を付けられているのだから、一つくらいファウストに残したって構わないだろう。
だが、そんな余裕は完全にその気になったファウストによってあっという間に消えていく。
ズルッとギリギリまで引かれたものが一気に貫く衝撃は大きい。悲鳴のような声はファウストに口を塞がれた事で響かなかった。打ち付けるような腰使いにクラクラする。深く内壁を擦られ抉られる度、たまらずファウストの絡まる舌に吸い付いている。気付いても止められない。
「いい締め付けだっ」
「ふっ、あぁ! ファウスト……」
不敵に笑う人は容赦がない。埋め尽くすようにかき回されて分からなくなっていく。それでも腰を絡めるようにしくねらせ、背中に回した腕を引き寄せ、欲しいと何度もうわごとのように繰り返している。
それを叶えるように力強くランバートを抱くファウストに導かれるようにランバートは二度目の熱を放ち、その直ぐ後に中にも熱を感じた。乱れたまま余韻を埋めるように荒い息でキスをして、互いの髪や体に触れる。この時間が何よりも幸せだと、ランバートはいつも感じている。
流石にもう体が動かない。腕も足も全てが怠い。されるがままに清められる事すらも感じてしまう程に敏感なのに、何一つ自由にならない。
「明日、料理作れるかな」
「おい」
「だって……」
いや、求めたのはランバートも同じなのだから責めるつもりはない。何より今、とても幸せだ。
それでも明日はファウストのお願いで料理を作る事にした。メニューも下調べもして、今日中にキッチンを借りて下ごしらえもした。これで作らなかったらいじけるのだろう。
不意にコツンと額同士が当たった。とても近くにファウストがいる。
「気持ち良かったか?」
「勿論。ファウストは?」
「当然だ。ようやく、寂しさも埋まった気がする」
「どれだけ寂しかったんだよ」
「お前の様子を見に行こうかと思うくらいには」
「子離れ出来ない親じゃないんだから」
まったく、どれだけ甘くなっているんだか。
でも、悪い気は一切しない。少し困るとは思うけれど、それすらも心地よくなっている。ランバートもすっかり絆されている自覚がある。
「あ、親離れ出来ない子供の間違いかも」
「おい」
くすくすっと笑ってからかえば、ジトリと睨まれる。まったく迫力なんかない目で。
「寝ようか。ファウスト、抱っこ」
「お前も俺の事言えないだろ」
「んっ、そうかもね」
「まったく」
溜息は嬉しそう、表情は柔らかい。ふわりと抱きしめる腕の温かさに身を委ねて、ランバートは満足に笑う。やがて穏やかに響く心音に連れられて、ランバートは心地よく眠りに落ちた。
「あのさ、ファウスト。これは俺が動けない」
ソファーに寝そべり、ランバートの膝に頭を乗せたファウストはご満悦な様子だ。顔こそ見えないが、なんとなく雰囲気が柔らかい。
「このままここにいるといい」
「いや、今夜はいるけれどさ。というか、足痺れるし」
「そうしたら俺がお前を抱いてベッドまで運ぶから、何の問題もない」
「大ありな気がする」
なんだこの甘えようは。原因の察しはつくが、どうしろというのだ。
デイジーの教育と護衛をしていた時は安息日返上だった。これはファウストも分かっていた事だ。だが予想外はその後、暗殺者の捕縛と逃亡だ。これによりファウストも多忙となり、結果二週間近くほぼ放置となっていた。
だからと言ってこれだ。春となって薄くなった夜着に薄手のガウンを羽織り、ランバートの膝に身を預ける姿に覇気はなく、心地よさそうにされるがままになっている。
ランバートもその頭を撫でながら、なんとも言えず穏やかに笑う。
「こんな姿、他の人には見せられないな」
皆が尊敬と畏怖を向ける軍神が、男の膝枕に寛ぎまくって緩んだ顔をしているなんて。
ファウストが身じろぎ、ゴロンと仰向けになる。精悍な黒い瞳がほんの僅か寂しげな色を浮かべていた。
「他の奴にこんな事をする気はないからいい」
「もしかして、寂しかった?」
問いかけると、眉が僅かに寄る。伸びた手がランバートの髪を梳き、なんだか言いづらそうにしている。それでもやがて、低く小さな声で言った。
「あぁ、寂しかった」
素直すぎる呟きに切なさがある。そこには困惑もあるのかもしれない。なんとなく、視線を泳がせている。
「お前がいない安息日は久しぶりだった。これまでどう時間を使っていたのか、思い出せなくて困ってしまった」
そんな風に言われて、ランバートだって困ってしまう。
ランバートもまた、きっと同じだと思った。言われて思い返して、ふと何をしていたか思い出そうとしても少し難しい。
朝の修練をして、町に出て下町あたりを見てまわったり、本を読んだりしていた気がする。気が向けばジン達を訪ねたり。
「どんな風に過ごしたんだ?」
「朝の鍛錬をして、食堂でゆっくりと食事をして……飽きて町に出たかな。ルカを訪ねて様子を聞いて、少しだけ話をして、戻って読書をしている間にいつの間にか寝ていた」
「なんだ、わりと充実してるじゃないか」
案外有意義な休日の過ごし方をしていた様子に溜息をつく。
けれど、そうではないと触れる手が言っている。伸びた手が頬に触れて、優しい動きで撫でていく。
「どれも、味気なかったな」
「味気ない?」
「つまらなかった。何かがいまいちしっくりとこない。それに、常にお前の事を考えていた気がする」
「え?」
「今頃、何をしているのか。俺と同じように少しでも寂しいと思ってくれているといいと、そんな事ばかりだ」
自嘲気味な笑みを浮かべるファウストが、優しい手つきでおねだりをする。ランバートもそれに従って、体を屈めてキスをした。
優しく触れたはずの唇はそれだけで妙に疼く。意識していなかった感情が溢れるようなキスに、知らず夢中になっている。
「寂しかったのか?」
「え?」
「もう、気持ち良くなっているだろ」
「そんな事は」
反論しても追いかけるようにファウストの手が唇に触れ、潜り込んでくる。指先が口腔を弄るのに、気持ち良く鼻にかかった声を上げた。
「気づいているか? お前は気持ち良くなると吸い癖があるんだぞ」
「え?」
「行為の間、気持ちいいと吸い付く癖がある」
「そんな!」
「一緒によく締まるからな。あれをやり過ごすのは結構辛い」
途端にカッと頬が熱くなる。そんな癖があるなんて今まで知らなかった。でも、思い起こして見るとそんな気もしてくるから反論ができない。
ファウストが下でクツクツと笑う。色気の増した黒い瞳が、ようやく緩まっていつもと同じになった。
「ファウストだって、キスが好きだろ?」
「ん?」
「イク前とか、けっこうしたがる」
「そうだったか?」
「そうだよ」
「では、互いに気持ち良くていいことだろ?」
悔しくて言ったのに、余裕の返しだ。
体を起こしたファウストが改めて温かく包むように抱きしめてくる。鼻孔をくすぐる、ほんの少し甘くも感じる体臭。この臭いに落ち着いてしまう。身を預けているこの時間があると、戻ってきたように思ってしまう。
「愛している」
「なに、突然」
「口にしておくのも大事だろ?」
不意に伝えられる愛の言葉。溢れて口をついたような優しい声音に心臓が音を立てる。この不意打ちが結構心臓に悪いなんて言ったら、ファウストは困るのだろうか。
いや、きっと「慣れろ」と言って何度でも言うのだろう。この人は、そういう人だと思う。
「俺も、愛してるよ」
返すように言えば、ファウストも照れたようにほんのりと肌の色を変える。抱きしめられているのだから彼の心音は伝わる。ちょっとだけ、早くなった。
結局、どうしようもなく寂しかったのはランバートも同じだったのかもしれない。
ファウストの熱い肌に触れて、欲しいと思う気持ちが尽きない。既に互いに一度は達しているのに、それでも繋がったまま、まだ求めるように抱き合っている。
「今日は随分と積極的だな」
「んっ! 気持ち良くて」
「あぁ、俺もだ」
「はぁぁ!」
緩やかだった抽挿が突然深くなり、抉るように突き上げられて嬌声を上げた。体が震えて、中は締め付けている。それでもまだ足りないのか、互いに「今日はもう」という言葉はない。
中に出された物が新たな動きに混ざり合って、酷く卑猥な音を立てている。その音にすら興奮している。
「ファウスト」
欲しいと願って口にすれば、直ぐにキスが落ちてくる。夢中になって舌を絡めていくうちに不意に、さっきの会話を思い出す。
「吸い癖がある」なんて、言われたら余計に恥ずかしくなってくる。
でも、奥を突き崩すようにされると気持ち良くて頭の中がぼんやりとして、気付けばやはり彼の舌をチュッと吸い上げていた。
「あ……」
「気付いたか?」
ニヤリと笑われて、恥ずかしさに赤くなる。
「楽しそうに」
「可愛いと思っただけだぞ」
余裕の笑みを浮かべるのだから困ってしまう。この人に勝てる日は来ないような気がして少し悔しい。
だから苦し紛れにランバートは後ろを締め付け、首筋に噛みついた。低く耳元で呻いた声の色っぽさは凄い。この声だけで腰が疼く。
「お前」
「お返し。綺麗な跡が残ったよ」
首筋に咲いた赤い花を舌で舐める。ランバートの方は体中無数に跡を付けられているのだから、一つくらいファウストに残したって構わないだろう。
だが、そんな余裕は完全にその気になったファウストによってあっという間に消えていく。
ズルッとギリギリまで引かれたものが一気に貫く衝撃は大きい。悲鳴のような声はファウストに口を塞がれた事で響かなかった。打ち付けるような腰使いにクラクラする。深く内壁を擦られ抉られる度、たまらずファウストの絡まる舌に吸い付いている。気付いても止められない。
「いい締め付けだっ」
「ふっ、あぁ! ファウスト……」
不敵に笑う人は容赦がない。埋め尽くすようにかき回されて分からなくなっていく。それでも腰を絡めるようにしくねらせ、背中に回した腕を引き寄せ、欲しいと何度もうわごとのように繰り返している。
それを叶えるように力強くランバートを抱くファウストに導かれるようにランバートは二度目の熱を放ち、その直ぐ後に中にも熱を感じた。乱れたまま余韻を埋めるように荒い息でキスをして、互いの髪や体に触れる。この時間が何よりも幸せだと、ランバートはいつも感じている。
流石にもう体が動かない。腕も足も全てが怠い。されるがままに清められる事すらも感じてしまう程に敏感なのに、何一つ自由にならない。
「明日、料理作れるかな」
「おい」
「だって……」
いや、求めたのはランバートも同じなのだから責めるつもりはない。何より今、とても幸せだ。
それでも明日はファウストのお願いで料理を作る事にした。メニューも下調べもして、今日中にキッチンを借りて下ごしらえもした。これで作らなかったらいじけるのだろう。
不意にコツンと額同士が当たった。とても近くにファウストがいる。
「気持ち良かったか?」
「勿論。ファウストは?」
「当然だ。ようやく、寂しさも埋まった気がする」
「どれだけ寂しかったんだよ」
「お前の様子を見に行こうかと思うくらいには」
「子離れ出来ない親じゃないんだから」
まったく、どれだけ甘くなっているんだか。
でも、悪い気は一切しない。少し困るとは思うけれど、それすらも心地よくなっている。ランバートもすっかり絆されている自覚がある。
「あ、親離れ出来ない子供の間違いかも」
「おい」
くすくすっと笑ってからかえば、ジトリと睨まれる。まったく迫力なんかない目で。
「寝ようか。ファウスト、抱っこ」
「お前も俺の事言えないだろ」
「んっ、そうかもね」
「まったく」
溜息は嬉しそう、表情は柔らかい。ふわりと抱きしめる腕の温かさに身を委ねて、ランバートは満足に笑う。やがて穏やかに響く心音に連れられて、ランバートは心地よく眠りに落ちた。
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