わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される

 若くして王となった幼馴染のリューラと公爵令息として生まれた頃からチヤホヤされ、神童とも言われて調子に乗っていたサライド。

 昔は泣き虫で気弱だったリューラだが、いつの間にか顔も性格も身体つきも政治手腕も剣の腕も……何もかも完璧で、手の届かない眩しい存在になっていた。
 年下でもあるリューラに何一つ敵わず、不貞腐れていたサライド。
 リューラが国民から愛され、称賛される度にサライドは少し憎らしく思っていた。
 
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