前世で限界社畜として心をすり減らした青年は、異世界の貧乏子爵家三男・セナとして転生する。王立貴族学院に奨学生として通う彼は、座学で首席の成績を持ちながらも、目立つことを徹底的に避けて生きていた。期待されることは、壊れる前触れだと知っているからだ。
一方、公爵家次男のアレクシスは、魔法も剣術も学年トップの才能を持ちながら、「何も期待されていない」立場に嫌気がさし、問題児として学院で浮いた存在になっていた。
補習課題のペアとして出会った二人。
セナはアレクシスを特別視せず、恐れも媚びも見せない。その静かな態度と、美しい瞳に、アレクシスは強く惹かれていく。放課後を共に過ごすうち、アレクシスはセナを守りたいと思い始める。
身分差と噂、そしてセナが隠す“癒やしの光魔法”。
期待されることを恐れるセナと、期待されないことに傷つくアレクシスは、すれ違いながらも互いを唯一の居場所として見つけていく。
これは、静かに生きたい少年と、選ばれたかった少年が出会った物語。
文字数 47,669
最終更新日 2026.01.20
登録日 2026.01.06
かつて神に選ばれ、民の希望として崇められた神子セラフィエル。
神殿上層部の陰謀で冤罪を着せられ、堕ちた神子として地下牢に幽閉される。
彼を監視する役目を与えられたのが、若き神殿騎士 ラウル。
冷静で誠実な男だったが、鉄格子の向こう側で必死に祈り続ける幼い少年の姿が、次第に彼の心の中の“正義”を揺らしていく。
神殿は沈黙する神の代わりに神子を利用していた。
セラフィエルは裏切ってなどいなかった。
それどころか――誰よりも純粋に、人々を救おうとしていた。
しかし真実に気づき始めたラウルを危険視した神殿は、ついに二人の抹殺計画を立てる。
二人は夜の王都を逃げ出し、追っ手から逃げ続ける旅へ。
文字数 26,475
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.12.02
「狼の護衛騎士は、今日も心配が尽きない」のスピンオフ・ストーリー。
戦時中、アルデンティア王国の王弟レイヴィスは、王直属の黒衣の騎士リアンと共にただ戦の夜に寄り添うことで孤独を癒やしていたが、一度だけ一線を越えてしまう。
しかし、戦が終わり、レイヴィスは国境の共生都市ルーヴェンの領主に任じられる。リアンとはそれきり疎遠になり、外交と再建に明け暮れる日々の中で、彼を思い出すことも減っていった。
そして、3年後――王の密命を帯びて、リアンがルーヴェンを訪れる。
再会の夜、レイヴィスは封じていた想いを揺さぶられ、リアンもまた「任務と心」の狭間で揺れていた。
――立場に縛られた二人の恋の行方は・・・
文字数 21,176
最終更新日 2025.12.01
登録日 2025.11.27
リヴィエル王国の第2王女エレンが病に倒れたとき、その影武者として育てられた少年ノエルは、和平の象徴として隣国ヴァルガードへ嫁ぐことを命じられる。
“白い婚姻”――形だけの婚姻、触れ合うことを禁じられた儀礼の中で、ノエルは仮面の騎士ヴェイル(王弟レオン)と出会う。
沈黙の誓いを背負う男と、偽りの名で生きる少年。
互いに真実を隠したまま、少しずつ心を通わせていく。
レオンの優しさに惹かれながらも、“自分は男だ”という秘密がノエルの胸を締めつける。
――それは、偽りから生まれた愛が、やがて国をも照らす“真の盟約”となる物語。
文字数 40,459
最終更新日 2025.11.20
登録日 2025.11.11
『兄の親友』のスピンオフ。
葛城律は、部下からも信頼される責任感の強い兄貴肌の存在。ただ、人に甘えることが苦手。
そんな律の前に現れたのが、同年代の部下・桐生隼人。
大柄で無口、感情をあまり表に出さないが、実は誰よりも誠実で優しい男だった。
最初はただの同僚として接していた二人。
しかし、律が「寂しくて眠れない」と漏らした夜、隼人が迷わず会いに来たことで関係は大きく動き出す。
無口で不器用ながらも行動で示してくれる隼人に、律は次第に素直な弱さを見せるようになり、
日常の中に溶け込むささやかな出来事が、二人の絆を少しずつ深めていく。
文字数 13,493
最終更新日 2025.09.27
登録日 2025.09.25
高校時代からの親友・葛城律の弟である誠は、綾人にとって「昔から可愛い弟」だった。
小さな頃から家族ぐるみの付き合いをしてきたため、綾人にとって誠は守るべき存在であり、弟のような存在でしかなかった。
数年ぶりの再会の日。
子どもだったはずの誠は、すでに背も伸び、精悍な顔立ちの青年へと成長していた。
その姿に思わず胸を打たれる綾人。
けれど「親友の弟に恋をしてはいけない」と自分を戒め、必死に理性で距離を取ろうとする。
一方の誠は、幼い頃から抱いてきた綾人への恋心を隠すつもりはなかった。
「もう子ども扱いしないでほしい」と真っ直ぐに迫り、堂々と想いを伝える。
その真剣さに揺さぶられながらも、綾人は理性を盾に避け続ける。
しかし、「もう子どもじゃない」と証明するかのように綾人を翻弄し、包み込む誠に、綾人は抗えなくなっていく――。
文字数 16,170
最終更新日 2025.09.24
登録日 2025.09.22
生徒会副会長を務めるセオドア・ラインハルトは、冷静沈着で実直な青年。
学園の裏方として生徒会長クリストフを支える彼は、常に「縁の下の力持ち」として立場を確立していた。
そんなセオドアが王城へ同行した折、王国の次期国王と目される 第一王子レオナード・フォン・グランツ に出会う。
堂々たる風格と鋭い眼差し――その中に、一瞬だけ垣間見えた寂しさに、セオドアの胸は強く揺さぶられる。
一方のレオナードは、弟クリストフを支える副会長の聡明さと誠実さに興味を抱く。
「弟を支える柱」として出会ったセオドアに、いつしか彼自身にとっても特別な存在となっていく。
文字数 18,715
最終更新日 2025.09.24
登録日 2025.09.20