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19章:幼き記憶のその先に
1話:コブシの花が咲く頃に(ラウル)
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五月となり、東の森にも緑が芽吹いた。奥へ行けば雪のようなコブシの花が枝を飾り、緑の世界に品を添えている。
森の中を進んだラウルは、昨年来た時よりも深い場所へと足を踏み入れていた。手にはあの時第二師団が作った周辺の地図を持って。
「綺麗だな」
川沿いに出て口をすすぎ見上げた先には、明るい新緑に白い花が見える。それを見上げながら、ラウルは更に奥へと向かっていった。
どうしてこんな場所に来たのかと言えば、それは今年四月の暗殺者の襲撃事件に端を発していた。
「似ておるな」
シウスが二つのお守りを手にして腕を組んでいた。
このお守りは、現在帝国に襲撃をかけているテロリストが持っていた物だ。一つは建国祭の夜にジョシュアを襲った銀髪の男が持っていた物。そしてもう一つはチェルルという名の黒髪の男が持っていた物だ。
どちらも同じ神の名が刻まれているが、その裏面には神の像が彫られている。慈悲深い表情をした女神で、手は三対ある。一対は受け入れるように大きく手を広げ、一対は宝珠と天界の花を持ち、一対は祈るように胸の前で手を合わせている。
「この神様は、何の神様なんですか?」
「ジェームダルに伝わる守りの神じゃ。これを持つ物は降りかかる災厄を代わってくれるという」
「代わる?」
「身代わりとなって神が受けてくれるというのじゃ。故に、旅人や兵士に愛されておる」
そう言うと、シウスは少し分厚い立派な装丁の本を出した。それには他国の神話や、神の像の絵が載っている。その中の一つにその女神はいた。
「ジェームダルでは兵卒となる時に、装備と共にこのお守りが配給される」
「では、これが!」
期待した。このお守りがジェームダル軍が配給した物ならば少なくとも軍とテロリストを結びつけられる。そうなれば相手の国や周囲の国へ通達や警告を行い、堂々と国際問題として取り上げる糸口ができる。
現在、キフラス達がジェームダル出身だろうという事しか分からず、誰の命、もしくは何の目的で帝国に害をなしているのか不明なままだった。
だがシウスは浮かない顔をして、小さな箱を取り出す。その箱の中にはいくつもの例のお守りが入っている。だがどれも、彼らが持っていた物とは違った。
「これが、軍で支給される物じゃ。バロッサのクレミー・バインズが入手してくれた物での、金のメッキだ」
「明らかに違いますね」
軍支給と言われた物は大きさも小さく、像も抽象的すぎるくらいだ。裏面に同じ神の名前が書いてあるが、それがなければどんな神様の像かも分からないレベルだった。
しかも金のメッキだ。彼らが持っていたものは手の平大で像も精緻、しかも材質は純銀らしい。
「彼の国では金よりも銀の方が価値が高い。金は取れるが、銀鉱はないのじゃ。そもそもラン・カレイユとの戦争もその銀鉱目当てと聞く」
「そんな理由で! では、このお守りはとても価値が高い物って事ですよね?」
帝国には金鉱も銀鉱もあり、金の方が価値が高い。だが両方、流通などは国が管理しているはずだ。
シウスは静かに頷くが、表情は更に複雑だ。その指がお守りを撫でる。銀のお守りにある女神の宝珠は、それぞれ違う宝石がはまっていた。
「彼の国では、銀は王家の許しなく使う事は不可能じゃ」
「え?」
「冒せば命がない。他国から輸入した銀器を使って作られたとか、他国で依頼して作った可能性もないわけではないが、持っていればよほどの物。そこらの人間が易々と持てるものではない」
「じゃあ」
「これを持っていた奴らは、王家に近しい場所にいた可能性がある」
腕を組んだシウスは、少し考えているようだった。
「現王は財を一般の者に渡す様な者ではないと聞く。軍支給のお守りを見ても分かるとおり、粗悪品じゃ。貨幣の価値まで劣ってきたと聞く。かような人間が、これを作ったとは思えぬ。しかもこれには宝石もはめている。しかも、相手によって種類を変えての」
チェルルと言った暗殺者の持ち物には黒い宝石、オニキスがはまっている。そしてもう一方にはブルークオーツだと、シウスは説明してくれた。
「これを送った相手は少なくとも現王ではない。だが、これは王家の許し無しに手にする事はできぬ。奴らの正体、ますます分からぬ」
腕を組んだシウスは何度も銀のお守りを見ている。そしてふと、気になる事を口にした。
「この像、どこか見覚えがあるのじゃがな」
「え?」
「とても幼い頃……これに似た特徴の彫り物を見た気がする」
「えぇ!」
それは大きな進展じゃないのか。少なくともこのお守りを作った人間に繋がるんじゃないか。
シウスもそれは分かっているのだろう。必死に思い出そうとしている様子だが、やがて脱力した。
「駄目じゃ、思い出せぬ。だが、この繊細な宝飾の彫り込みや、柔らかな目に特徴の似た物を見た事があるように思うのじゃ」
シウスが思い出せないなんて、とても珍しい。
けれど確かに、書物に描かれている神様と銀のお守りの神様は特徴は同じでも雰囲気が違う。書物のは異国の神様らしく、目がシャープで少し眠そうな下ぶくれ。だがお守りの方はふっくらとした輪郭ではあるものの、目はぱっちりとしている。
「シウス様が覚えていないくらい、子供の頃の記憶なんですか?」
「そうさの。おそらく、そういう事じゃろう」
「それなら僕、東の森に行って来ます。何か手がかりが残っているかもしれません」
◆◇◆
そういう理由で、今ラウルは東の森にいる。
目指したのは森の奥、昔シウス達が生活していた場所だった。
森は案外穏やかにラウルを迎えてくれた。ゆっくりと進み、休みながら行く。
そうして辿り着いたのは一つの洞窟だった。
ここはフェレスやリスクスが新たな居住区としていた場所で、荷物はそのままになっている。十四年前のエルの悲劇で持ち出せた物はここにあるとフェレスが教えてくれた。
住居の中の箱などを漁ってみる。案外物が多いのに驚いた。そのほとんどは工芸品だったりする。
彼らの話を聞くと、俗世との関係が全くないわけじゃないらしい。どうしても手に入らない医薬品や、衣服、食べ物などは買わねばならず、行商人と物々交換をしていたらしい。彼らが外貨や品物と交換していたのが、エルの工芸品だ。
狩った動物の皮を使ったお守りや小物、牙を使った装飾品。その中で最も売れたのが、木切れで作る精緻な神の木像らしい。
そうした物をあれこれ見つけたが、作った人の個性はかなり出ている。上手い人と下手な人の差が大きく、時には抽象的すぎて味なのか下手なのかが分からない物もあった。
「シウス様、きっと苦手だっただろうな」
不器用過ぎるくらいのシウスが、こうした物を上手く作れたとは思えない。きっと難しい顔をして、下手なのか味なのか分からないのっぺりとした物を作ったのだろう。
思わずくすりと笑ったラウルは、箱の底の方にある布で巻かれた像を見つけ、手を止めた。
それは古い木で造られたものだが、とても精緻だった。優しい神は性別もわからず、だが美しく慈愛にあふれている。衣服の光沢すら感じるのだ。
だが驚くべきはこの神の像の特徴が、あの銀のお守りと似ている部分だ。目の中の彫り込み、衣服や装飾に至る精緻さ、輪郭のライン。
これだと思った。この像に関わった人がこの銀のお守りを作った人に関わっている。誰が作ったのか、それを早く確かめなければ。
慌てて洞窟を出たラウルは、その出口で誰かにぶつかる。逆行で顔こそ見えなかったその人物はぶつかって尻餅をついたラウルへと手を差し伸べた。
「大丈夫か、坊主」
無遠慮な声と勢いに顔を上げたラウルは、そこに見知らぬ男を見た。
森の中を進んだラウルは、昨年来た時よりも深い場所へと足を踏み入れていた。手にはあの時第二師団が作った周辺の地図を持って。
「綺麗だな」
川沿いに出て口をすすぎ見上げた先には、明るい新緑に白い花が見える。それを見上げながら、ラウルは更に奥へと向かっていった。
どうしてこんな場所に来たのかと言えば、それは今年四月の暗殺者の襲撃事件に端を発していた。
「似ておるな」
シウスが二つのお守りを手にして腕を組んでいた。
このお守りは、現在帝国に襲撃をかけているテロリストが持っていた物だ。一つは建国祭の夜にジョシュアを襲った銀髪の男が持っていた物。そしてもう一つはチェルルという名の黒髪の男が持っていた物だ。
どちらも同じ神の名が刻まれているが、その裏面には神の像が彫られている。慈悲深い表情をした女神で、手は三対ある。一対は受け入れるように大きく手を広げ、一対は宝珠と天界の花を持ち、一対は祈るように胸の前で手を合わせている。
「この神様は、何の神様なんですか?」
「ジェームダルに伝わる守りの神じゃ。これを持つ物は降りかかる災厄を代わってくれるという」
「代わる?」
「身代わりとなって神が受けてくれるというのじゃ。故に、旅人や兵士に愛されておる」
そう言うと、シウスは少し分厚い立派な装丁の本を出した。それには他国の神話や、神の像の絵が載っている。その中の一つにその女神はいた。
「ジェームダルでは兵卒となる時に、装備と共にこのお守りが配給される」
「では、これが!」
期待した。このお守りがジェームダル軍が配給した物ならば少なくとも軍とテロリストを結びつけられる。そうなれば相手の国や周囲の国へ通達や警告を行い、堂々と国際問題として取り上げる糸口ができる。
現在、キフラス達がジェームダル出身だろうという事しか分からず、誰の命、もしくは何の目的で帝国に害をなしているのか不明なままだった。
だがシウスは浮かない顔をして、小さな箱を取り出す。その箱の中にはいくつもの例のお守りが入っている。だがどれも、彼らが持っていた物とは違った。
「これが、軍で支給される物じゃ。バロッサのクレミー・バインズが入手してくれた物での、金のメッキだ」
「明らかに違いますね」
軍支給と言われた物は大きさも小さく、像も抽象的すぎるくらいだ。裏面に同じ神の名前が書いてあるが、それがなければどんな神様の像かも分からないレベルだった。
しかも金のメッキだ。彼らが持っていたものは手の平大で像も精緻、しかも材質は純銀らしい。
「彼の国では金よりも銀の方が価値が高い。金は取れるが、銀鉱はないのじゃ。そもそもラン・カレイユとの戦争もその銀鉱目当てと聞く」
「そんな理由で! では、このお守りはとても価値が高い物って事ですよね?」
帝国には金鉱も銀鉱もあり、金の方が価値が高い。だが両方、流通などは国が管理しているはずだ。
シウスは静かに頷くが、表情は更に複雑だ。その指がお守りを撫でる。銀のお守りにある女神の宝珠は、それぞれ違う宝石がはまっていた。
「彼の国では、銀は王家の許しなく使う事は不可能じゃ」
「え?」
「冒せば命がない。他国から輸入した銀器を使って作られたとか、他国で依頼して作った可能性もないわけではないが、持っていればよほどの物。そこらの人間が易々と持てるものではない」
「じゃあ」
「これを持っていた奴らは、王家に近しい場所にいた可能性がある」
腕を組んだシウスは、少し考えているようだった。
「現王は財を一般の者に渡す様な者ではないと聞く。軍支給のお守りを見ても分かるとおり、粗悪品じゃ。貨幣の価値まで劣ってきたと聞く。かような人間が、これを作ったとは思えぬ。しかもこれには宝石もはめている。しかも、相手によって種類を変えての」
チェルルと言った暗殺者の持ち物には黒い宝石、オニキスがはまっている。そしてもう一方にはブルークオーツだと、シウスは説明してくれた。
「これを送った相手は少なくとも現王ではない。だが、これは王家の許し無しに手にする事はできぬ。奴らの正体、ますます分からぬ」
腕を組んだシウスは何度も銀のお守りを見ている。そしてふと、気になる事を口にした。
「この像、どこか見覚えがあるのじゃがな」
「え?」
「とても幼い頃……これに似た特徴の彫り物を見た気がする」
「えぇ!」
それは大きな進展じゃないのか。少なくともこのお守りを作った人間に繋がるんじゃないか。
シウスもそれは分かっているのだろう。必死に思い出そうとしている様子だが、やがて脱力した。
「駄目じゃ、思い出せぬ。だが、この繊細な宝飾の彫り込みや、柔らかな目に特徴の似た物を見た事があるように思うのじゃ」
シウスが思い出せないなんて、とても珍しい。
けれど確かに、書物に描かれている神様と銀のお守りの神様は特徴は同じでも雰囲気が違う。書物のは異国の神様らしく、目がシャープで少し眠そうな下ぶくれ。だがお守りの方はふっくらとした輪郭ではあるものの、目はぱっちりとしている。
「シウス様が覚えていないくらい、子供の頃の記憶なんですか?」
「そうさの。おそらく、そういう事じゃろう」
「それなら僕、東の森に行って来ます。何か手がかりが残っているかもしれません」
◆◇◆
そういう理由で、今ラウルは東の森にいる。
目指したのは森の奥、昔シウス達が生活していた場所だった。
森は案外穏やかにラウルを迎えてくれた。ゆっくりと進み、休みながら行く。
そうして辿り着いたのは一つの洞窟だった。
ここはフェレスやリスクスが新たな居住区としていた場所で、荷物はそのままになっている。十四年前のエルの悲劇で持ち出せた物はここにあるとフェレスが教えてくれた。
住居の中の箱などを漁ってみる。案外物が多いのに驚いた。そのほとんどは工芸品だったりする。
彼らの話を聞くと、俗世との関係が全くないわけじゃないらしい。どうしても手に入らない医薬品や、衣服、食べ物などは買わねばならず、行商人と物々交換をしていたらしい。彼らが外貨や品物と交換していたのが、エルの工芸品だ。
狩った動物の皮を使ったお守りや小物、牙を使った装飾品。その中で最も売れたのが、木切れで作る精緻な神の木像らしい。
そうした物をあれこれ見つけたが、作った人の個性はかなり出ている。上手い人と下手な人の差が大きく、時には抽象的すぎて味なのか下手なのかが分からない物もあった。
「シウス様、きっと苦手だっただろうな」
不器用過ぎるくらいのシウスが、こうした物を上手く作れたとは思えない。きっと難しい顔をして、下手なのか味なのか分からないのっぺりとした物を作ったのだろう。
思わずくすりと笑ったラウルは、箱の底の方にある布で巻かれた像を見つけ、手を止めた。
それは古い木で造られたものだが、とても精緻だった。優しい神は性別もわからず、だが美しく慈愛にあふれている。衣服の光沢すら感じるのだ。
だが驚くべきはこの神の像の特徴が、あの銀のお守りと似ている部分だ。目の中の彫り込み、衣服や装飾に至る精緻さ、輪郭のライン。
これだと思った。この像に関わった人がこの銀のお守りを作った人に関わっている。誰が作ったのか、それを早く確かめなければ。
慌てて洞窟を出たラウルは、その出口で誰かにぶつかる。逆行で顔こそ見えなかったその人物はぶつかって尻餅をついたラウルへと手を差し伸べた。
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