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30章:婚礼祭
おまけ:特別ランチは貴方の為に
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カールとデイジーのお見合いを兼ねた舞踏会が無事に終わった、翌安息日。
ランバートは朝から研究用のコンロを借りて料理を作っていた。
「鯛か。今年は形も大きさもいいだろ」
後ろから見ていたアルフォンスがランバートの手元を見て言う。それに、ランバートも頷いた。
鯛は二匹、あまり大きすぎない物を選んだ。
一匹は今三枚におろし、丁寧に薄めに切ってオリーブオイルとレモン汁に漬けて味を馴染ませている。出す前に綺麗に盛り付けて野菜を添えれば鯛のマリネが完成だ。
そしてもう一匹は今日のメイン、アクアパッツァにするために丁寧に洗い鱗を取り、軽く塩とハーブで揉んでしばらく放置。出てきた水分を綺麗に拭き取れば臭みも取れる。
ニンニクとオリーブオイル、白ワインと塩胡椒のシンプルな味付けだが、それで十分だ。
トマトとキノコからも十分な旨味が出る。
更に半身。これは切り身にしてポワレにする。季節の野菜を添えた、色合いも鮮やかなものだ。
鯛のあらも当然使う。血合いを綺麗に取り除き、骨を一度焼いてから煮る。一緒にタマネギやニンジンと言った野菜も一緒に煮込み、灰汁を取りつつ味を調えていけばスープが出来上がる。骨についていた身を予めこそぎ落としていたものに細かく切った野菜、小麦粉を混ぜて練り上げ、それをスープの中に入れる。
「鯛づくしだな」
「魚か肉かと聞いたら、魚と言われたので」
丁度良くパンも焼ける。そしてケーキは、実は前日に作っておいた。
「ガトーショコラはジェイクも好きなんだが、お前もか」
「俺がというよりは、ファウスト様ですね。これが一番好きみたいで」
冷蔵庫の中から前日に焼いておいたケーキを取りだす。焼いた当日でもいいのだが、出来れば一晩寝かせたほうが味が馴染んでいく。
側に生クリームを添え、表面に粉砂糖を振りかけ、ミントの葉を飾った。
「完璧!」
綺麗に整った料理の数々が並び、ランバートは会心の声を上げる。久々に作ったが、いいできだった。
「凄いな。これならいつでも料理府に転身できるぞ」
「それは遠慮しておきます」
これでも騎士として頑張るのだから、料理府への転身は考えていない。万が一怪我でもして、再起不能になれば別だが。
前菜のマリネを持って三階へと上がれば、ファウストが私服姿で迎えてくれた。ラフなチュニックに細身のズボン。ごく普通の格好なのだが、この人がしていると妙に絵になる。
「料理できたよ。ランチに間に合って良かった」
テーブルに持って来た料理を並べ、また一階へ。これを繰り返すのはなかなか大変だ。
「手伝うぞ」
「ゲストは大人しく待ってて」
今日はランバートがホストとしてファウストをもてなすのだから、手伝ってもらうのは嫌だ。
何度か行ったり来たりを繰り返し、ようやく彼の部屋に全てを運ぶ。急いだおかげで温かいままだ。
「豪華だな」
目の前に並んだ料理の数々を見て、ファウストは嬉しそうに目を細めている。この顔を見たくてランバートはこの数日を頑張っていた。
ワインを注ぎ、互いに乾杯をする。タマネギ、カイワレ、細切りのニンジンを使ったカルパッチョはよく味が馴染んでいる。カイワレやタマネギの僅かな辛みもいいアクセントだ。
「アクアパッツァは久しぶりだな」
「宿舎では出ないからね」
宿舎では基本、大皿から取り分ける感じの食事になる。その為アクアパッツァなどの取り分けが難しい料理は出ないのだ。
「美味い」
「有り難う」
柔らかく仕上がった鯛の身をホクホクとさせ、ほんのりと温かいパンをちぎってオイルにつける。魚の出汁と野菜の染みこんだオイルもまた美味しかった。
「ポワレもいい味だ。それに、見た目が綺麗だな」
「パプリカ、アスパラ、カイワレ。彩りは大事だよ」
皿に盛り付けた野菜だって丁寧に処理をしてある。美味しいのは当然だ。
一口入れたファウストの顔が途端に緩むのを見るのは幸せだ。
案外料理人も性に合っているのかもしれない。
思ったが、すぐに違うと言い切れる。ランバートは確かに他人の笑顔が好きだ。けれどここまで嬉しくてたまらないのは、ファウストが喜んでくれるからだ。この人が笑ってくれるのが一番の幸せなんだ。
「どうした?」
夢中という感じで料理を食べていたファウストが、不意に視線を上げる。ランバートはニコニコ笑いながらそれを見ていた。
「幸せだなって思って」
「何がだ?」
「ファウストが美味しいって、俺の料理食べてくれるの」
素直な気持ちを言葉にして、機嫌良く笑う。その目の前でファウストがほんの少し赤くなった。
はて、彼が照れる様な事を言っただろうか?
「ランバート」
「なに?」
「……いや、いい」
「え? 何それ気になる!」
いったいなにが「いい」なんだ。それになんで耳まで赤くなっているんだ。
ろくな事を考えていないとは思うが、それでも気になる。
問い詰めるようにするとファウストはますます顔を赤くして、口元を手で隠した。
「……いい嫁をもらったと、思ったんだ」
「……え?」
問い詰めて吐いた事は、こんな事。言われたランバートの方が赤くなってしまう。
「料理が上手くて、しかも美味しいと俺が食べているのを見て幸せだなんて……まるで新婚夫婦みたいな会話だと思っただけだ!」
「え……えぇ」
観念したファウストのセリフに、ランバートは見る間に顔を赤くする。恥ずかしさと嬉しさ半分だ。
「幸せなんだから、いいだろ」
「いいけど……恥ずかしい」
「俺だって恥ずかしいが……本心だぞ」
そうして最後はとても柔らかく微笑むのだ。この人は一体どれだけ惚れさせれば気が済むのか。
その後、デザートまで美味しく食べ終えたファウストが別腹と称してランバートを頂いたのは、言うまでもない事だった。
ランバートは朝から研究用のコンロを借りて料理を作っていた。
「鯛か。今年は形も大きさもいいだろ」
後ろから見ていたアルフォンスがランバートの手元を見て言う。それに、ランバートも頷いた。
鯛は二匹、あまり大きすぎない物を選んだ。
一匹は今三枚におろし、丁寧に薄めに切ってオリーブオイルとレモン汁に漬けて味を馴染ませている。出す前に綺麗に盛り付けて野菜を添えれば鯛のマリネが完成だ。
そしてもう一匹は今日のメイン、アクアパッツァにするために丁寧に洗い鱗を取り、軽く塩とハーブで揉んでしばらく放置。出てきた水分を綺麗に拭き取れば臭みも取れる。
ニンニクとオリーブオイル、白ワインと塩胡椒のシンプルな味付けだが、それで十分だ。
トマトとキノコからも十分な旨味が出る。
更に半身。これは切り身にしてポワレにする。季節の野菜を添えた、色合いも鮮やかなものだ。
鯛のあらも当然使う。血合いを綺麗に取り除き、骨を一度焼いてから煮る。一緒にタマネギやニンジンと言った野菜も一緒に煮込み、灰汁を取りつつ味を調えていけばスープが出来上がる。骨についていた身を予めこそぎ落としていたものに細かく切った野菜、小麦粉を混ぜて練り上げ、それをスープの中に入れる。
「鯛づくしだな」
「魚か肉かと聞いたら、魚と言われたので」
丁度良くパンも焼ける。そしてケーキは、実は前日に作っておいた。
「ガトーショコラはジェイクも好きなんだが、お前もか」
「俺がというよりは、ファウスト様ですね。これが一番好きみたいで」
冷蔵庫の中から前日に焼いておいたケーキを取りだす。焼いた当日でもいいのだが、出来れば一晩寝かせたほうが味が馴染んでいく。
側に生クリームを添え、表面に粉砂糖を振りかけ、ミントの葉を飾った。
「完璧!」
綺麗に整った料理の数々が並び、ランバートは会心の声を上げる。久々に作ったが、いいできだった。
「凄いな。これならいつでも料理府に転身できるぞ」
「それは遠慮しておきます」
これでも騎士として頑張るのだから、料理府への転身は考えていない。万が一怪我でもして、再起不能になれば別だが。
前菜のマリネを持って三階へと上がれば、ファウストが私服姿で迎えてくれた。ラフなチュニックに細身のズボン。ごく普通の格好なのだが、この人がしていると妙に絵になる。
「料理できたよ。ランチに間に合って良かった」
テーブルに持って来た料理を並べ、また一階へ。これを繰り返すのはなかなか大変だ。
「手伝うぞ」
「ゲストは大人しく待ってて」
今日はランバートがホストとしてファウストをもてなすのだから、手伝ってもらうのは嫌だ。
何度か行ったり来たりを繰り返し、ようやく彼の部屋に全てを運ぶ。急いだおかげで温かいままだ。
「豪華だな」
目の前に並んだ料理の数々を見て、ファウストは嬉しそうに目を細めている。この顔を見たくてランバートはこの数日を頑張っていた。
ワインを注ぎ、互いに乾杯をする。タマネギ、カイワレ、細切りのニンジンを使ったカルパッチョはよく味が馴染んでいる。カイワレやタマネギの僅かな辛みもいいアクセントだ。
「アクアパッツァは久しぶりだな」
「宿舎では出ないからね」
宿舎では基本、大皿から取り分ける感じの食事になる。その為アクアパッツァなどの取り分けが難しい料理は出ないのだ。
「美味い」
「有り難う」
柔らかく仕上がった鯛の身をホクホクとさせ、ほんのりと温かいパンをちぎってオイルにつける。魚の出汁と野菜の染みこんだオイルもまた美味しかった。
「ポワレもいい味だ。それに、見た目が綺麗だな」
「パプリカ、アスパラ、カイワレ。彩りは大事だよ」
皿に盛り付けた野菜だって丁寧に処理をしてある。美味しいのは当然だ。
一口入れたファウストの顔が途端に緩むのを見るのは幸せだ。
案外料理人も性に合っているのかもしれない。
思ったが、すぐに違うと言い切れる。ランバートは確かに他人の笑顔が好きだ。けれどここまで嬉しくてたまらないのは、ファウストが喜んでくれるからだ。この人が笑ってくれるのが一番の幸せなんだ。
「どうした?」
夢中という感じで料理を食べていたファウストが、不意に視線を上げる。ランバートはニコニコ笑いながらそれを見ていた。
「幸せだなって思って」
「何がだ?」
「ファウストが美味しいって、俺の料理食べてくれるの」
素直な気持ちを言葉にして、機嫌良く笑う。その目の前でファウストがほんの少し赤くなった。
はて、彼が照れる様な事を言っただろうか?
「ランバート」
「なに?」
「……いや、いい」
「え? 何それ気になる!」
いったいなにが「いい」なんだ。それになんで耳まで赤くなっているんだ。
ろくな事を考えていないとは思うが、それでも気になる。
問い詰めるようにするとファウストはますます顔を赤くして、口元を手で隠した。
「……いい嫁をもらったと、思ったんだ」
「……え?」
問い詰めて吐いた事は、こんな事。言われたランバートの方が赤くなってしまう。
「料理が上手くて、しかも美味しいと俺が食べているのを見て幸せだなんて……まるで新婚夫婦みたいな会話だと思っただけだ!」
「え……えぇ」
観念したファウストのセリフに、ランバートは見る間に顔を赤くする。恥ずかしさと嬉しさ半分だ。
「幸せなんだから、いいだろ」
「いいけど……恥ずかしい」
「俺だって恥ずかしいが……本心だぞ」
そうして最後はとても柔らかく微笑むのだ。この人は一体どれだけ惚れさせれば気が済むのか。
その後、デザートまで美味しく食べ終えたファウストが別腹と称してランバートを頂いたのは、言うまでもない事だった。
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