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4章:いつかの約束
2話:風邪
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ふわりと浮き上がってくると、体が痛んだ。動くのが辛いくらいの痛みだった。それに、とても寒い。薄い服で外に放り出されたようだ。その寒さが余計に、体の節々を痛ませた。
不意に大きな手が頭を撫でた。温かくて、優しくて。甘えると、少し楽になるような気さえした。
「目が覚めたか、ランバート」
静かで穏やかな声に目を開ける。暗い室内に溶け込むように、穏やかな黒い目が覗き込んでいた。
「……っ」
声を出そうとして、出ない事に驚く。無理に出そうとすれば痛んで咳が出た。その咳がまた痛い。苦しくて、唾を飲み込む事すら嫌になった。
「水、飲めるか?」
背中に手が回って、ゆっくりと上体を起こされる。起き上がると上手く体を支えられなかった。世界が常に揺れているようで、バランスが取れない。意識もボーッとして、少し浮いているような感じがした。
唇に冷たいコップが当てられて、水を飲まされる。気持ちいいのに、飲み込むのはやっぱり辛い。それに、寒さはまったくおさまらなかった。
「今、エリオットを連れてくる。横になって少し待っていてくれ」
離れて行くのを寂しいと思ってはいけないだろうか。思わず手を掴んでしまうと、柔らかな目が笑いかけ、頭をクシャリと撫でる。そして、「ほんの少しだから」と言って出て行ってしまった。
心細く待っていると、エリオットが駆け込んでくる。室内が明るくなるとまぶしくて、それが頭に響いた。
「口開けて。あぁ、酷い腫れだね。熱も高いまま下がってない」
「大丈夫なのか?」
「薬飲んで、後は休むことです」
そうしていると、ドアがノックされてウェインが入ってくる。手にはお盆があって、湯気をあげるスープが乗っていた。
「料理府にお願いして、スープ作って貰ったよ。大丈夫、ランバート? ごめんね、やっぱり僕のをうつしたのかな」
しょんぼりと言われたけれど、多分そうじゃない。ランバートは否定するように首を振ろうとして、あえなく頭痛で挫折した。
「無理をしないの! 貴方は少し働き過ぎなんだよ。あれこれ気を回して、動き回って」
困った子供を見るようなエリオットの笑みは、呆れてもいた。けれど穏やかに笑われて、怒られている訳ではないんだと思えた。
ウェインが持ってきてくれたスープは、食材が小さく切られた美味しいものだった。美味しくはあるのに、沢山は入らない。あまり空腹も感じていなかった。
「食欲ない?」
「はい」と返事をしたいけれど、上手く声が出てこない。代わりに頷くと、とても気遣わしい表情が返ってきた。
「薬は飲める? 粉だけど」
喉に引っかかりそうだけれど、仕方がない。薬包を開けたファウストが側にきて、薬を少量の水に溶かし込む。蜂蜜とレモンを入れたものだ。
「これなら飲めるだろ」
「あ、その手があった!」
粉薬が苦手なウェインが、ものすごく悔しそうに言う。それにほんの少し笑みを浮かべながらも、ランバートは薬を飲み込んだ。確かにこれなら飲み込めた。
「暖かくして寝て。ファウスト、後を任せるよ。解熱の薬はここに置いておくから」
「あぁ、分かった」
そんな事を言って、エリオットとウェインが出て行く。そこでハタと状況が確認できた。ここは、ファウストの寝室だ。
「あ……」
なんて言えばいいのだろう。この部屋に、この人はあまり泊めたがらないのは知っている。迷惑じゃないか心配になると、ポスンと頭に手が置かれた。
「変な気遣いをするな。治るまでここにいろ」
穏やかに言った人は許してくれる。申し訳ないような、嬉しいような。複雑な気分だった。
「幸い、明日からはあっても書類の整理だ。大きな仕事はない。休め」
声が出ないのがもどかしい。「すみません」とか、ちゃんと伝えたいのに。
寝かされて、その隣にファウストも潜り込んでくる。明かりが消えると頭痛が少しよくなった。
寒くて縮こまっていると、暖かな腕が伸びてくる。抱き込むように包まれると、不思議と寒くなくなった。気持ちも落ち着いてきて、トロトロとまどろみ始める。耳に心臓の音が聞こえてきて、優しく頭を撫でられて。それがとても落ち着いた。
◆◇◆
夜、腕の中の体が身じろいだ。汗をかいて苦しそうにしているランバートは、それでも体を硬くしている。寒いのだろう。
解熱の薬を飲ませた方が楽になるだろうか。思って体を離そうとして、その手を引かれた。ランバートの手が強くファウストの手を握っている。はずそうとしても抵抗があった。
大人しく隣に寝転び、同じように抱いている。背中を撫で、頭を撫でていると、少しずつ入っていた力が抜けていくのが分かった。
「……に、しない……そば……に」
とても小さな声が言う。訴えるような、辛そうな声だ。
「側にいるから、安心して寝ていい」
こんなことしか言ってやれない。それでも徐々に険しかった表情が穏やかになってくると、ファウストも安心した。
十年近く風邪を引いていない。ランバートはそう言っていたが、おそらくそうじゃない。こんな風に体調を崩した事はあっただろう。多分、倒れなかっただけだ。そんな事をしているうちに鈍感になって、こんなに酷くなるまで自覚できなかった。
エリオットは、肺炎にはなっていないと言っていた。体質として熱が高くなりやすいのだろうと。体力もある奴だから、熱が下がり始めれば大丈夫だと言ってくれた。
「まったく、あまり心配をかけさせるな」
こいつが倒れた時、驚きと焦りがあった。そんな姿を見たことがなかったから。虚ろに見上げられる事が怖かった。青い瞳から生気が消えたように思えたのだ。
あの場にオリヴァーが居てくれて助かった。さすがは第四師団師団長だ、対応と冷静さが違った。テキパキと指示が飛んだおかげで、冷静になれた。
腕の中でランバートが身じろぐ。少しだけ、こわばっていた表情が穏やかになった。汗で張り付いた髪を撫で、ファウストも微笑む。楽になってくれただろうか。
緩く眠りが押し寄せてきて、ファウストもランバートを抱いたまま眠りについた。
不意に大きな手が頭を撫でた。温かくて、優しくて。甘えると、少し楽になるような気さえした。
「目が覚めたか、ランバート」
静かで穏やかな声に目を開ける。暗い室内に溶け込むように、穏やかな黒い目が覗き込んでいた。
「……っ」
声を出そうとして、出ない事に驚く。無理に出そうとすれば痛んで咳が出た。その咳がまた痛い。苦しくて、唾を飲み込む事すら嫌になった。
「水、飲めるか?」
背中に手が回って、ゆっくりと上体を起こされる。起き上がると上手く体を支えられなかった。世界が常に揺れているようで、バランスが取れない。意識もボーッとして、少し浮いているような感じがした。
唇に冷たいコップが当てられて、水を飲まされる。気持ちいいのに、飲み込むのはやっぱり辛い。それに、寒さはまったくおさまらなかった。
「今、エリオットを連れてくる。横になって少し待っていてくれ」
離れて行くのを寂しいと思ってはいけないだろうか。思わず手を掴んでしまうと、柔らかな目が笑いかけ、頭をクシャリと撫でる。そして、「ほんの少しだから」と言って出て行ってしまった。
心細く待っていると、エリオットが駆け込んでくる。室内が明るくなるとまぶしくて、それが頭に響いた。
「口開けて。あぁ、酷い腫れだね。熱も高いまま下がってない」
「大丈夫なのか?」
「薬飲んで、後は休むことです」
そうしていると、ドアがノックされてウェインが入ってくる。手にはお盆があって、湯気をあげるスープが乗っていた。
「料理府にお願いして、スープ作って貰ったよ。大丈夫、ランバート? ごめんね、やっぱり僕のをうつしたのかな」
しょんぼりと言われたけれど、多分そうじゃない。ランバートは否定するように首を振ろうとして、あえなく頭痛で挫折した。
「無理をしないの! 貴方は少し働き過ぎなんだよ。あれこれ気を回して、動き回って」
困った子供を見るようなエリオットの笑みは、呆れてもいた。けれど穏やかに笑われて、怒られている訳ではないんだと思えた。
ウェインが持ってきてくれたスープは、食材が小さく切られた美味しいものだった。美味しくはあるのに、沢山は入らない。あまり空腹も感じていなかった。
「食欲ない?」
「はい」と返事をしたいけれど、上手く声が出てこない。代わりに頷くと、とても気遣わしい表情が返ってきた。
「薬は飲める? 粉だけど」
喉に引っかかりそうだけれど、仕方がない。薬包を開けたファウストが側にきて、薬を少量の水に溶かし込む。蜂蜜とレモンを入れたものだ。
「これなら飲めるだろ」
「あ、その手があった!」
粉薬が苦手なウェインが、ものすごく悔しそうに言う。それにほんの少し笑みを浮かべながらも、ランバートは薬を飲み込んだ。確かにこれなら飲み込めた。
「暖かくして寝て。ファウスト、後を任せるよ。解熱の薬はここに置いておくから」
「あぁ、分かった」
そんな事を言って、エリオットとウェインが出て行く。そこでハタと状況が確認できた。ここは、ファウストの寝室だ。
「あ……」
なんて言えばいいのだろう。この部屋に、この人はあまり泊めたがらないのは知っている。迷惑じゃないか心配になると、ポスンと頭に手が置かれた。
「変な気遣いをするな。治るまでここにいろ」
穏やかに言った人は許してくれる。申し訳ないような、嬉しいような。複雑な気分だった。
「幸い、明日からはあっても書類の整理だ。大きな仕事はない。休め」
声が出ないのがもどかしい。「すみません」とか、ちゃんと伝えたいのに。
寝かされて、その隣にファウストも潜り込んでくる。明かりが消えると頭痛が少しよくなった。
寒くて縮こまっていると、暖かな腕が伸びてくる。抱き込むように包まれると、不思議と寒くなくなった。気持ちも落ち着いてきて、トロトロとまどろみ始める。耳に心臓の音が聞こえてきて、優しく頭を撫でられて。それがとても落ち着いた。
◆◇◆
夜、腕の中の体が身じろいだ。汗をかいて苦しそうにしているランバートは、それでも体を硬くしている。寒いのだろう。
解熱の薬を飲ませた方が楽になるだろうか。思って体を離そうとして、その手を引かれた。ランバートの手が強くファウストの手を握っている。はずそうとしても抵抗があった。
大人しく隣に寝転び、同じように抱いている。背中を撫で、頭を撫でていると、少しずつ入っていた力が抜けていくのが分かった。
「……に、しない……そば……に」
とても小さな声が言う。訴えるような、辛そうな声だ。
「側にいるから、安心して寝ていい」
こんなことしか言ってやれない。それでも徐々に険しかった表情が穏やかになってくると、ファウストも安心した。
十年近く風邪を引いていない。ランバートはそう言っていたが、おそらくそうじゃない。こんな風に体調を崩した事はあっただろう。多分、倒れなかっただけだ。そんな事をしているうちに鈍感になって、こんなに酷くなるまで自覚できなかった。
エリオットは、肺炎にはなっていないと言っていた。体質として熱が高くなりやすいのだろうと。体力もある奴だから、熱が下がり始めれば大丈夫だと言ってくれた。
「まったく、あまり心配をかけさせるな」
こいつが倒れた時、驚きと焦りがあった。そんな姿を見たことがなかったから。虚ろに見上げられる事が怖かった。青い瞳から生気が消えたように思えたのだ。
あの場にオリヴァーが居てくれて助かった。さすがは第四師団師団長だ、対応と冷静さが違った。テキパキと指示が飛んだおかげで、冷静になれた。
腕の中でランバートが身じろぐ。少しだけ、こわばっていた表情が穏やかになった。汗で張り付いた髪を撫で、ファウストも微笑む。楽になってくれただろうか。
緩く眠りが押し寄せてきて、ファウストもランバートを抱いたまま眠りについた。
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