10 / 22
9.ステータス(再)
しおりを挟む
正統派RPGといえば4人パーティ。
とりあえず理想と現実を紙に書いてみようと書くものを用意した。
【理想のパーティ】
勇者 万能な能力で特別な力を使える
戦士 強靱な肉体。力で敵を粉砕
魔法使い 強力な魔法炸裂
僧侶 傷ついた仲間の治癒
【現実のパーティ】
おれ ステータス0
リリス わがままなお嬢様 ※知性が高いため性質(たち)が悪い
キュウ 狐の姿をしたマスコット ※変身可
「下に書いたのはピクニックを計画しているパーティじゃねぇよな・・・」
書き終えてため息がでてきた。
この世界はモンスターも出てくるようだし、このパーティの戦力を補強するためには一体どうしたらいいのか。答えは1つだった。
「よし、仲間候補を探そう!」
今日こそは神殿に行ってからギルドで報奨金をもらう予定である。
そのギルドに行った時にでも、仲間候補を探してみようじゃないか。
まずは、最初の目的地である神殿に向かうことにした。キュウを起こそうとしてもなかなか起きなかったため、リリスがリュックサックを背負い、その中に寝ているキュウを入れた。
レッツピクニック!
「あ、いたいた!カーンさん!」
「カーンおじい様。おはようございます♪」
神殿に着いて、通路の奥に進むとおじいさんがいた。
前にステータスを視てもらった後にデールから聞いた話なのだが、このおじいさんこそが人間族の代表であるカーン3世であるらしい。他人のステータスを視れるカーン一族の者が、代々人間族の代表の座を継いでいき、このおじいさんで3代目のようだ。
今日ものんきにここでお茶をすすっていた。
あっ、中身は前に聞いた。
この世界のお茶らしい。
「おぉ、お主らか。よく来たのぅ。そうか、もうわしの素性がばれてしもうたようじゃな。
あらためて、わしがカーン3世じゃ!!!ごほっ、ごほっ、」
じゃ!のところで自身の胸を叩いて咳込んだ。
リリスが駆け寄る。
「あぁ大丈夫じゃ。でも今日は一体どうしたんじゃ?お主らのステータスは前に確認したはずじゃがの?」
「はい。そうなんですが。実はあれから、流れでブラックウルフと呼ばれるモンスターと戦いまして・・・」
「何!?ブラックウルフじゃと?嘘をつくでない!お主がどうやって・・・だってお主はオール0、ぶふぉっ!!・・・・・・すまん、取り乱したわい。歳を取ると毎日楽しいことが少なく感じてしもうてのぉ。つい思い出し笑いをしてしまうんじゃ。いや、じゃが、オール0のお主がブラックウルフに立ち向かうなど命を捨てるようなもんじゃ。ありえんわい」
「そうなんです!後からその強さを聞いて俺も驚いたんですが。でもなんだか、ブラックウルフが弱く感じてしまって・・・」
「うるさいなぁ。一体どうしたんだい?」
リリスのリュックサックからキュウが頭を出した。
ようやく目を覚ましたようだ
カーンは頭を出しているキュウの方を見て驚いた表情をしている。
「あ・・・あなた様は!!!精霊キュウ様ではないですか!!」
「やぁカーン。久しぶりだね」
キュウはリュックサックから全身を出して宙に浮いた。
「ははぁ!お久しぶりでございます!キュウ様のおかげで我がカーン一族が繁栄しましたので、未だに礼をしても尽くし足りません」
「それはよかった。まぁ一層ハゲみたまえ」
「はい!このとおり!」
長い帽子を同時に手で取るタイミング。
代々語り継がれている伝統芸能なのか連携はパーフェクトだった。
だが、キュウの立ち位置って一体どこなんだ?
とりあえず俺達はキュウに事情を説明した。
「そういうことか。実はこのステータスを視る力は、初代カーンに僕から授けたものなんだ。だから僕が君にも可視化できるようにしてあげるよ」
「そんなことができるのか?」
「当たり前じゃないか」
キュウが俺の肩に手を置くと、「目をつぶって」と言われたので目をつぶった。
「これが、カーンさんが視ていた俺のステータス・・・」
力 0
体力 0
知性 0
敏捷 0
運 0
ホントだ。全部0だ・・・
まじでただの無能じゃねぇか。
頭がくらっとしてきた。
だが、よく見ると0の下に何か違和感がある。
ん?あれは?
「キュウ!これ拡大とかできるのか」
「もちろんさ。僕は精霊様だよ?」
力 Ω
体力 Ω
知性 0
敏捷 0
運 0
「ん?おい!なんだこれ!力と体力が0じゃないぞ!?下にちょびひげみたいなものが生えている。これはたしか、ギリシャ文字の『Ω(オメガ)』じゃないか?」
「そうだね。そこのステータスの数値は僕には分からないけど0ではなさそうだね」
俺は目を開けてカーンにも視るように言った。
キュウの力で拡大したものを見るカーン。
だが、
「おぉ!これは・・・!!そうなのか?わしには拡大してもオール0にしか見えんわい。最近老眼がひどくてなぁ・・・」
老眼じじいは、にまっと笑ってそう答えた。
とりあえず理想と現実を紙に書いてみようと書くものを用意した。
【理想のパーティ】
勇者 万能な能力で特別な力を使える
戦士 強靱な肉体。力で敵を粉砕
魔法使い 強力な魔法炸裂
僧侶 傷ついた仲間の治癒
【現実のパーティ】
おれ ステータス0
リリス わがままなお嬢様 ※知性が高いため性質(たち)が悪い
キュウ 狐の姿をしたマスコット ※変身可
「下に書いたのはピクニックを計画しているパーティじゃねぇよな・・・」
書き終えてため息がでてきた。
この世界はモンスターも出てくるようだし、このパーティの戦力を補強するためには一体どうしたらいいのか。答えは1つだった。
「よし、仲間候補を探そう!」
今日こそは神殿に行ってからギルドで報奨金をもらう予定である。
そのギルドに行った時にでも、仲間候補を探してみようじゃないか。
まずは、最初の目的地である神殿に向かうことにした。キュウを起こそうとしてもなかなか起きなかったため、リリスがリュックサックを背負い、その中に寝ているキュウを入れた。
レッツピクニック!
「あ、いたいた!カーンさん!」
「カーンおじい様。おはようございます♪」
神殿に着いて、通路の奥に進むとおじいさんがいた。
前にステータスを視てもらった後にデールから聞いた話なのだが、このおじいさんこそが人間族の代表であるカーン3世であるらしい。他人のステータスを視れるカーン一族の者が、代々人間族の代表の座を継いでいき、このおじいさんで3代目のようだ。
今日ものんきにここでお茶をすすっていた。
あっ、中身は前に聞いた。
この世界のお茶らしい。
「おぉ、お主らか。よく来たのぅ。そうか、もうわしの素性がばれてしもうたようじゃな。
あらためて、わしがカーン3世じゃ!!!ごほっ、ごほっ、」
じゃ!のところで自身の胸を叩いて咳込んだ。
リリスが駆け寄る。
「あぁ大丈夫じゃ。でも今日は一体どうしたんじゃ?お主らのステータスは前に確認したはずじゃがの?」
「はい。そうなんですが。実はあれから、流れでブラックウルフと呼ばれるモンスターと戦いまして・・・」
「何!?ブラックウルフじゃと?嘘をつくでない!お主がどうやって・・・だってお主はオール0、ぶふぉっ!!・・・・・・すまん、取り乱したわい。歳を取ると毎日楽しいことが少なく感じてしもうてのぉ。つい思い出し笑いをしてしまうんじゃ。いや、じゃが、オール0のお主がブラックウルフに立ち向かうなど命を捨てるようなもんじゃ。ありえんわい」
「そうなんです!後からその強さを聞いて俺も驚いたんですが。でもなんだか、ブラックウルフが弱く感じてしまって・・・」
「うるさいなぁ。一体どうしたんだい?」
リリスのリュックサックからキュウが頭を出した。
ようやく目を覚ましたようだ
カーンは頭を出しているキュウの方を見て驚いた表情をしている。
「あ・・・あなた様は!!!精霊キュウ様ではないですか!!」
「やぁカーン。久しぶりだね」
キュウはリュックサックから全身を出して宙に浮いた。
「ははぁ!お久しぶりでございます!キュウ様のおかげで我がカーン一族が繁栄しましたので、未だに礼をしても尽くし足りません」
「それはよかった。まぁ一層ハゲみたまえ」
「はい!このとおり!」
長い帽子を同時に手で取るタイミング。
代々語り継がれている伝統芸能なのか連携はパーフェクトだった。
だが、キュウの立ち位置って一体どこなんだ?
とりあえず俺達はキュウに事情を説明した。
「そういうことか。実はこのステータスを視る力は、初代カーンに僕から授けたものなんだ。だから僕が君にも可視化できるようにしてあげるよ」
「そんなことができるのか?」
「当たり前じゃないか」
キュウが俺の肩に手を置くと、「目をつぶって」と言われたので目をつぶった。
「これが、カーンさんが視ていた俺のステータス・・・」
力 0
体力 0
知性 0
敏捷 0
運 0
ホントだ。全部0だ・・・
まじでただの無能じゃねぇか。
頭がくらっとしてきた。
だが、よく見ると0の下に何か違和感がある。
ん?あれは?
「キュウ!これ拡大とかできるのか」
「もちろんさ。僕は精霊様だよ?」
力 Ω
体力 Ω
知性 0
敏捷 0
運 0
「ん?おい!なんだこれ!力と体力が0じゃないぞ!?下にちょびひげみたいなものが生えている。これはたしか、ギリシャ文字の『Ω(オメガ)』じゃないか?」
「そうだね。そこのステータスの数値は僕には分からないけど0ではなさそうだね」
俺は目を開けてカーンにも視るように言った。
キュウの力で拡大したものを見るカーン。
だが、
「おぉ!これは・・・!!そうなのか?わしには拡大してもオール0にしか見えんわい。最近老眼がひどくてなぁ・・・」
老眼じじいは、にまっと笑ってそう答えた。
0
あなたにおすすめの小説
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる