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序章 -王都アスペラルダ城編-
-02話-[いきなり冒険は無茶だよね。]
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召喚されたあの日。
あれからのひと月を俺は城で過ごしていた。
流石に俺も魔王が討伐されるまで待っていられない。
何せ城はすることがない!ゲームがない!PCもない!
やれることは体作りだけ!
記憶はないけど、小説がどうたらとか考えがよぎる辺り、
おそらく俺はファンタジーが好きなのだろう。
外に出たくてワクワクする俺がいるのを感じる。
しかし、外には魔物がウヨウヨしていると王様が言っていたので、
準備もせず冒険に出るのはまず不可能。ってか死んじゃうかも知れない。
俺だって死にたいわけじゃないのだ。
無理をしない程度に冒険がしたいので、
このひと月は新米兵士に紛れて体を鍛えさせてもらっていた。
ついでに魔法も使いたいので魔法兵の方にご教授を願ったら、
「魔道書を買って要求ステータスを満たしていれば読んでいるうちに覚えられるよ」
と言われた。
あぁ、誰かに教えてもらうんじゃなくて所詮は金が全てなのね。
この世界の魔法は、
店売り品の汎用魔法とダンジョンなどで見つかる上位魔法がある。
どちらも魔道書という媒体で存在し、
覚えると魔道書は消えてしまうという。
一応、闇市などで上位魔道書が売られたりする事もあるらしいが、
高過ぎてなかなか買えないし、
買ったとしても要求ステータスが高くて覚えられないみたい。
お小遣い程度のお金を俺に甘い王妃様からいただき、
休みの日に初級の魔道書を購入してみた。
魔道書 :ヒール 初級 50G
要求ステータス:INT 6
初級なだけあって安いし、要求ステータスが低い。
これでダメージを受けても回復が出来るので、
武器の取り扱いも多少の無茶が出来るって物だ。
ただ、問題はHPとMPの最大値がわからない点で、
別のところで開発されたばかりらしく普及もされていないので、
現状は感覚で把握するしかない。
武器の扱いも教えてもらっている。
初めは色んな武器を触らせてもらったけど、
大きいものはステータス不足で持つことも出来なかった。
種類としては片手剣・両手剣・斧・棍棒(杖)・槍・弓・篭手・投擲である。
このうち現状は、片手剣と棍棒だけ使えることが判明した。
片手剣 :ダガー【レアリティ】雑魚
要求ステータス:STR 5
DEX 5
棍棒 :クラブ【レアリティ】雑魚
要求ステータス:STR 5
VIT 5
基本的に兵士になる人はSTRに偏りがある人が多いため、
好みの近接武器を使えるようだ。
結局、俺はダガーの練習をすることを選んだ。
敵を倒さずとも振ったりするだけでも少量の経験値が入るし、
体の使い方も覚えられてこのひと月はかなり充実していた。
正直に言うと体を動かすのを億劫に感じる部分もあったが、
これは元の生活が休日などを家でごろごろ過ごしていたからなんだと確信している。
そうそう、今いる国はアスペラルダというらしい。
俺を出迎えてはくれなかったけど姫様も存在していて、
時々廊下を歩いているのを見かけたり、窓から顔を出してるのを見た事がある。
やはり帝王学とかを勉強しているんだろうか?
息抜きで散歩しているのかもしれない。
名前はアルカンシェ=シヴァ=アスペラルダ。年齢は13歳。
名前のシヴァは称号に由来するらしく、
姫様はシヴァ神の加護という称号持ちだからミドルネームがシヴァになる。
ちなみに鏡で確認した俺はの年齢はおそらく20歳くらいだと思う。
まだ記憶の混乱が続いていて、
はっきりとしない部分も多々あるけど、
記憶にないなら気にする事も少ないので現状に集中できているは良い事か悪いことか・・。
年齢的に中学生の姫様は、
すでに何を考えているかわからない若者なので、
宇宙人みたいな認識をしている俺は精神的に老けているのか、
はたまた単にコミュ症なのか疑問だ。
話で聞いた限りでは高飛車ではないが、
人見知りをするという噂。
時々兵士の訓練を窓から見たり、俺の自主練習を窓から見ている。
* * * * *
「宗八、一度ギルドに行ってGEMを消費してくると良いよ」
「あー、結構溜まってるんだろ?
一度もステータス更新してないなら、
武器屋と防具屋に寄って装備したい物を見定めておいた方がいいぞぉ」
そんな声を掛けてくれた2人は俺を捕まえてくれた衛兵の2人である。
異世界で初めて出会った人物は結構気さくな奴らで、
大変満足しているけど、
王族の前で勝手に発言した事が連帯責任となり、
2人揃って新兵の訓練に混ざっている。
確かに現在はLev.5に上がっているのでGEMは12まで溜まっている。
「うーん、一応図鑑とか見て装備したい武器はあるけど、
【レアリティ】レアのイグニスソードなんだよねぇ。
あれって店売りじゃないみたいだし」
「イグニスってダンジョン入らないと手に入らないだろ?どうすんの?」
そう、俺が装備したいイグニスソードは、
片手剣で炎属性が付与されたレア武器。
基本的にダンジョンのエネミードロップでしか手に入らない。
故に迷うのだ。
正直、ダガーは早めに卒業したいところだけれど、
他の武器は攻撃力があまり上がらないのに、
要求ステータスが無駄に高く、装備したいとは到底思えなかった。
「まぁ、今回は旅をする事を視野に入れて防具用にステータスを上げてくるよ」
* * * * *
そして俺は防具屋に来ています。
速さを重視したいから重いものは装備したくない。
鎧と頭は革で盾を吟味したいなぁ・・と思いながら、
いろいろと物色していると途中から妙な視線に気がつく。
・・・なんだ、誰だ!?
じーーーー<●><●>
そこには、
中学生くらいで、
何度か見た事のある、
何を考えているかわからない、
宇宙人がいた。
あれからのひと月を俺は城で過ごしていた。
流石に俺も魔王が討伐されるまで待っていられない。
何せ城はすることがない!ゲームがない!PCもない!
やれることは体作りだけ!
記憶はないけど、小説がどうたらとか考えがよぎる辺り、
おそらく俺はファンタジーが好きなのだろう。
外に出たくてワクワクする俺がいるのを感じる。
しかし、外には魔物がウヨウヨしていると王様が言っていたので、
準備もせず冒険に出るのはまず不可能。ってか死んじゃうかも知れない。
俺だって死にたいわけじゃないのだ。
無理をしない程度に冒険がしたいので、
このひと月は新米兵士に紛れて体を鍛えさせてもらっていた。
ついでに魔法も使いたいので魔法兵の方にご教授を願ったら、
「魔道書を買って要求ステータスを満たしていれば読んでいるうちに覚えられるよ」
と言われた。
あぁ、誰かに教えてもらうんじゃなくて所詮は金が全てなのね。
この世界の魔法は、
店売り品の汎用魔法とダンジョンなどで見つかる上位魔法がある。
どちらも魔道書という媒体で存在し、
覚えると魔道書は消えてしまうという。
一応、闇市などで上位魔道書が売られたりする事もあるらしいが、
高過ぎてなかなか買えないし、
買ったとしても要求ステータスが高くて覚えられないみたい。
お小遣い程度のお金を俺に甘い王妃様からいただき、
休みの日に初級の魔道書を購入してみた。
魔道書 :ヒール 初級 50G
要求ステータス:INT 6
初級なだけあって安いし、要求ステータスが低い。
これでダメージを受けても回復が出来るので、
武器の取り扱いも多少の無茶が出来るって物だ。
ただ、問題はHPとMPの最大値がわからない点で、
別のところで開発されたばかりらしく普及もされていないので、
現状は感覚で把握するしかない。
武器の扱いも教えてもらっている。
初めは色んな武器を触らせてもらったけど、
大きいものはステータス不足で持つことも出来なかった。
種類としては片手剣・両手剣・斧・棍棒(杖)・槍・弓・篭手・投擲である。
このうち現状は、片手剣と棍棒だけ使えることが判明した。
片手剣 :ダガー【レアリティ】雑魚
要求ステータス:STR 5
DEX 5
棍棒 :クラブ【レアリティ】雑魚
要求ステータス:STR 5
VIT 5
基本的に兵士になる人はSTRに偏りがある人が多いため、
好みの近接武器を使えるようだ。
結局、俺はダガーの練習をすることを選んだ。
敵を倒さずとも振ったりするだけでも少量の経験値が入るし、
体の使い方も覚えられてこのひと月はかなり充実していた。
正直に言うと体を動かすのを億劫に感じる部分もあったが、
これは元の生活が休日などを家でごろごろ過ごしていたからなんだと確信している。
そうそう、今いる国はアスペラルダというらしい。
俺を出迎えてはくれなかったけど姫様も存在していて、
時々廊下を歩いているのを見かけたり、窓から顔を出してるのを見た事がある。
やはり帝王学とかを勉強しているんだろうか?
息抜きで散歩しているのかもしれない。
名前はアルカンシェ=シヴァ=アスペラルダ。年齢は13歳。
名前のシヴァは称号に由来するらしく、
姫様はシヴァ神の加護という称号持ちだからミドルネームがシヴァになる。
ちなみに鏡で確認した俺はの年齢はおそらく20歳くらいだと思う。
まだ記憶の混乱が続いていて、
はっきりとしない部分も多々あるけど、
記憶にないなら気にする事も少ないので現状に集中できているは良い事か悪いことか・・。
年齢的に中学生の姫様は、
すでに何を考えているかわからない若者なので、
宇宙人みたいな認識をしている俺は精神的に老けているのか、
はたまた単にコミュ症なのか疑問だ。
話で聞いた限りでは高飛車ではないが、
人見知りをするという噂。
時々兵士の訓練を窓から見たり、俺の自主練習を窓から見ている。
* * * * *
「宗八、一度ギルドに行ってGEMを消費してくると良いよ」
「あー、結構溜まってるんだろ?
一度もステータス更新してないなら、
武器屋と防具屋に寄って装備したい物を見定めておいた方がいいぞぉ」
そんな声を掛けてくれた2人は俺を捕まえてくれた衛兵の2人である。
異世界で初めて出会った人物は結構気さくな奴らで、
大変満足しているけど、
王族の前で勝手に発言した事が連帯責任となり、
2人揃って新兵の訓練に混ざっている。
確かに現在はLev.5に上がっているのでGEMは12まで溜まっている。
「うーん、一応図鑑とか見て装備したい武器はあるけど、
【レアリティ】レアのイグニスソードなんだよねぇ。
あれって店売りじゃないみたいだし」
「イグニスってダンジョン入らないと手に入らないだろ?どうすんの?」
そう、俺が装備したいイグニスソードは、
片手剣で炎属性が付与されたレア武器。
基本的にダンジョンのエネミードロップでしか手に入らない。
故に迷うのだ。
正直、ダガーは早めに卒業したいところだけれど、
他の武器は攻撃力があまり上がらないのに、
要求ステータスが無駄に高く、装備したいとは到底思えなかった。
「まぁ、今回は旅をする事を視野に入れて防具用にステータスを上げてくるよ」
* * * * *
そして俺は防具屋に来ています。
速さを重視したいから重いものは装備したくない。
鎧と頭は革で盾を吟味したいなぁ・・と思いながら、
いろいろと物色していると途中から妙な視線に気がつく。
・・・なんだ、誰だ!?
じーーーー<●><●>
そこには、
中学生くらいで、
何度か見た事のある、
何を考えているかわからない、
宇宙人がいた。
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