特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。

黄玉八重

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閑話休題 -次に向けての準備期間-

閑話休題 -78話-[黄竜と魔石と新たな武器と⑨]

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 戦闘開始はモエアの矢をこちらに撃つことで合図とする事とした。
 なんだかんだでゼノウは[闇精外装ブラックコーティング]を、フランザも[水精外装ブルーコーティング]を、セーバーも[風精外装グリーンコーティング]を使用して身体強化を施しているし他のメンバーもそれぞれ何かしらの魔法で強化は図っているな。

「アニマならだいたいの魔神族を模倣できるよな?」
『あくまで似た別物ですけれど、宗八そうはち技能スキル[魔道拡張]と合わさればなんとか』
「まぁ今回はSTRのゴリ押しがベストだし、滅消めっしょうのマティアスを意識するか」
『はいはい。《火精外装レッドコーティング》《エンハンスフィスト》《翠雷脚甲グリュモントバリハルト》』

 こっちは全属性が扱えるとはいえ[外装コーティング]を二種類以上重ねると身体が固くなり過ぎて支障が出るから今回は使う気はない。そもそもこの高ステータスで戦うのが初めてだから加減がわからんし。
 あいつらには事前に魔神族が相手と思って戦う様にと伝えているから、マジで殺す気で攻撃してくるだろうし慢心しないように引き締めて臨もう。

「【強弓!】」

 届かせるだけでいいのに何故わざわざ【戦技せんぎ/アーツ】で強化してくるんだろうね?

「いくぞ」
『いつでもどうぞ』

 ヒュンッ!
 魔法ではない通常の矢で届くギリギリの距離なのによくここまで正確に狙えるもんだ。
 耳元で風を感じられるほど近くを矢が通り過ぎるのを確認してから駆け出す。

「《アイシクルバインド!》」
「《ストーンバインド!》」
「《ダウンバースト!》」
「《闇縛りシャドーバインド》」
「《ユニゾンッ!》」

 ん!なんだと!?

『《シャイニングフィスト!》』

 さっそく拘束魔法が四発詠唱された事に気付いて内三つを潰すため輝く拳で足元を盛大に砕くと、氷と石は地面が細かく分かれたことで拘束力を失い、闇も輝きに蹴散らされた。残る拘束魔法は風のみだが一つだけなら抵抗できるから無視する。
 しかし最後に俺の耳に届いた声には驚きが隠せない。いつの間にセーバーはそこまで精霊使いのジョブレベルを上げたんだ!?

『脱出成功!』
「もう来たよ。流石はユニゾン」

 セオリーで言えば後方組を優先して倒す行動が正しいだろうが、今まで戦った魔神族を思えばやたら悠長に戦っていた。
 従って俺が後方組へちょっかいを出す前に急接近してきたセーバーの振り下ろす大剣に拳を合わせて攻撃を防ぐ。

 ガアァァンワワワワワン!

「ステゴロだぞっ!なんだ今の音!」
「わはははは!ステータスの暴力と愛娘の保護を受けているんだ!
 慣れない異常な値だからプレイヤースキルだけでなんとでもなるかもしれない」
「隙あり!」
「この程度は隙じゃあないんだよ、ノルキアーー!」

 予想よりも速い速力で接近していたノルキアがセーバーの二撃目に合わせて背後より逆袈裟で斬り込んできたが、これも雑に手を添えるだけで簡単に回避ができる。
 しかしそんな程度で諦める彼らでもなく、魔法と矢の支援を受けつつ連撃をさらに加速させて襲い掛かって来た。

「【ジャックスラスト!】【アースブレイク!】【スピードブレイク!】」
「【ロングスラスト!】【スカイスラッシュ!】【マジックブレイク!】」

 流石はセーバーPTのリーダーとサブリーダーだ。
 【戦技せんぎ/アーツ】の組み合わせが嫌らしいほどに互いの反対を選択して回避し辛い攻撃を繰り出して来た。
 浅い切り口と深い切り口、斬り下ろしと斬り上げ、足元狙いと頭部狙いをそれぞれ左右の手で余裕を持って捌き切れたのはひとえに彼らの戦技せんぎ一覧を知っていたからだ。
 というか、戦技せんぎの弱点って口にしないと発動しない点だよなぁ。聞きゃ対処できるって。

「——《魔力拳圧パンツァーガイスト》」
「ちょっ!?避けたのにっ!?うあっ!!」

 剣撃を往なし魔法と矢を回避しつつ徐々に彼らも慣れて来たのか攻撃頻度が上がって来たので、まずは頭脳担当ノルキアを沈めようと決めて詠唱を口にする。続けておもむろにノルキアへストレートパンチを振るうとギリギリまでしっかり拳を見ながら避ける彼は避け切った事を確信してから視線を俺に戻した結果。

「遅れる拳圧に魔力を乗せる応用技だ!今のは態勢を崩す程度の威力だったけどちゃんとこうやって潰すことも出来るっ!」
「《ハイソニック‼》」

 ノルキアが態勢を崩したことで連撃コンボが途切れた隙に飛び上がって拳を振り下ろすが、今までどこに居たのかライナーが超速で駆け抜けついでにノルキアを救助しやがった。残るは彼らが逃げ去った場所にミサイルでも着弾したのかと思えるほどの見えない拳圧が降り注ぎ、意味も無く無残に砕かれた大地の姿が土煙の下からお目見えした。

「《嵐伸剣ヴェルテリア・ザンバー!》」
「《極地嵐脚ストームインパクト!》」

 空中から地面に降りるまでの少ない隙を突いてライナーとノルキアが尚も技能スキルを駆使して気を逸らす後ろでセーバーが最大攻撃力の魔法を発動するのが見えた。流石に高ステータスになっているとはいえユニゾン中のセーバーが放つアレを受けて無傷で潜れるとも思えなかった俺は魔力拳圧まりょくけんあつで追い縋る二人をブッ飛ばして迫る刃に蹴りを合わせる。

 嵐の名を冠する翠雷すいらい色を纏う刃と同じく嵐を名に持つ蹴りがぶつかり合った瞬間、周囲に鎌鼬かまいたちと雷が飛び交うもこちらは瞬間火力の魔法に対しセーバーはある程度持続する魔法なので、STR任せに蹴り飛ばした嵐の刃は切り返して再び俺に迫ってくる。

「《アイシクルバインド!》」
「《ストーンバインド!》」
「《ディスタブフィールド!》」

 えぇい!このタイミングでバインドとは小癪な!
 この後何が起ころうともすぐに動き出せる様に魔法を乱す魔法陣を足元に広げて拘束を緩めておく。
 ここまで魔法と矢に隠れて妨害に徹していたゼノウが動くならここだろう。

「——【バックスタブ】」

 おぉぉぉい!最悪嵐に巻き込まれるかもしれないってのにマジで突っ込んできやがった!
 しかもちゃっかり俺の背後を取る手段に[影転移シャドージャンプ]を使ってる!こいつも成長してやがる!

「《アイステイル!》」
「くっ!? 《影転移シャドージャンプ》」

 別にVITお化けでもあるし[バックスタブ]でゼノウのSTRx2倍で受けたとしても微々たるダメージだと思うけど、やっぱり基本は無傷勝利を目指したいわけよ。なのでギリギリ間に合った氷の尻尾で致命の一撃は防がせてもらった。
 それにしてもゼノウの奴本当に悔しそうな顔で退いていったな……。

「ナイスだゼノウ!もらったぞ!」
「《安全地帯セーフティーフィールド》」

 満面の笑みでゼノウを労いながら俺に嵐の剣が当たる事を確信した慢心セーバーを鼻で笑いつつ亜空間に自らの姿を隠す。
 miss!

「げっ!」

 そして、水無月みなづき宗八そうはちは亜空間より帰還する!ワッショイ!
 ゲハハハ!当てられると思ったか?単属性のお前と違ってこっちは七属性精霊使いぞ?
 いくらでも切り抜ける手札はあるんじゃい!

「《魔拳極砲パンツァーマクスィール!》」

 嵐の剣で防御しようがSTR1000超えの拳を直接受けてはセーバーもただでは済まない為、INT418の魔力拳圧の全力打ちの実験台となってもらおうかっ!
 寸止めの次の瞬間には急に発生した魔力拳圧にセーバーは辛うじて防御態勢を取れたものの、全身を襲う拳圧に飲み込まれて空へと吹き飛ばされて行った。

「——《嵐伸剣ヴェルテリア・ザンバー!》」

 なんやてっ![ハイソニック]で超加速しているライナーの持つ片手剣が未熟ながらも嵐の剣へと変わっている!?
 コイツら!俺の居ぬ間にオリジナル魔法を共有してやがったのかっ!

「《レイヴォルト!》」
「《氷結覇弾ひょうけつはだん!》」
「《ライトニングシューター!》」
「《時空斬じくうざん!》」

 ここに来ての畳みかけがエグイ。射速の速い雷魔法での牽制二つに上空への回避を防ぐ氷の飛礫に[安全地帯]対策と思われるゼノウの刀身が失せている短剣に目の前に迫る嵐の刃。詠唱をしていないノルキアは盾を構えてみんなの壁になる為の姿勢を取っている。

 さてどうするか。
 雷魔法は受けると一瞬隙がどうしても出来てしまうから確定回避で対処として、ゼノウの[時空斬じくうざん]とやらは俺が亜空間に逃げなければ魔法を切り替えて攻撃を続行するだろうし絶対潰す必要がある。
 そしてライナーの嵐の刃。構えから突きを出すつもりなんだろうが嵐の刃は刀身を伸ばすことが出来るからタイミングをズラされる厄介な面を持つ。それでもチンラタしていたら上空に浮かぶ氷の飛礫が俺目掛けて降り注ぐし……。この間0.5秒!

「《アースクエイク》《闇縛りシャドーバインド》」

 雷魔法は予定通り回避しつつ一定範囲の地面を揺らすだけの魔法を発動。
 近接メンバーは地に足を付けて迫っていたからライナーとノルキアの態勢を崩すことに成功。ライナーに至っては嵐の刃の制御が出来なくなって振り回されるところまで崩せた。
 唯一地面を飛び上がって揺れを回避したゼノウも影が彼の足を掴んだ所為で一瞬硬直が発生した。

「吹き飛べ!《天狗の羽団扇!》」
「《シュートッ!》」
「来た来た!おおおおおおおおおおおおっ‼」

 空中で足を取られたゼノウに手首のスナップだけで人が吹き飛ぶ威力の風を当てて距離を取る事に成功。
 最後の一手で警戒していた氷の飛礫は最高のタイミングで降り注いだものの[天狗の羽団扇]は隙が超絶少ないお遊び用の魔法なので飛礫は全て拳で砕き切る事でノーダメージを達成した。

 前衛が崩れている内に後衛3名を制圧すればもう俺の勝ちは揺るがないだろう。
 ライナーとノルキアの間をさっさとすり抜け、俺が自分達を狙って進んでいることを悟ったフランザの行動が素晴らしかった。
 魔法使いアネスと弓使いモエアに指示出しすると二人はさらに後方へ下がりつつ足止めの攻撃を継続し、フランザは魔法使いながら二人とは反対に前に進み出て近接戦で前衛陣が戻るまでの時間稼ぎをするつもりらしい。

 さらに吹き飛ばされたゼノウが再び[影転移シャドージャンプ]でフランザの影から合流した。
 あの魔法のおかげでゼノウの継戦能力が凄い事になっているなぁ。
 ノルキアとライナーも無精契約者だから[影転移シャドージャンプ]は使えるはずだけどこの距離でも使えないのか、それとも冷静さを失っているのか他の手があるのか……。

「《来よ、雷光剣》《武器加階ウェポンエヴォルト:アウルカリバーン》」

 俺が風属性の剣を手にするのと時を同じくして後方にて[ヴァーンレイド]が空で爆発した。
 それが合図だったのかこちらへと進み出ていたフランザとゼノウの動きが止まる。次のステージはこの第二戦目のラインというわけか。
 気配からセーバー・ノルキア・ライナーも向かい始めたのを悟ると俺は剣を斬り上げながら魔法剣技を発動する。

「《天裁きセイントアーク!》」

 剣から空へと登る雷は空で停滞し、敵に向けて定期的に継続して雷を落とし始める。
 俺自身が制御していない事もあり命中率はそこまで高くはないが誤差2mとなると相手からしてみれば脅威となるだろう。
 約一分継続攻撃してくれている間にこいつらを蹴散らして後方組を完全に沈黙させれば俺の勝ちだ。

 二人も俺の本来の得物が片手剣と理解しているから素手だけの時よりも警戒をしていて油断も隙も無い。
 まず接敵したのは杖術を操るフランザ。ゼノウは回り込みを掛けていて俺の背後を陣取るところから始めていた。

「《氷駆輪舞アイシクルロンド》」
「《風影輪ウンブラ・ロタ》」

 杖術と短剣が相手では手数が物を言う。さらに足捌きを加速させる魔法まで上乗せされてはこっちも容赦は出来ぬ!
 尻尾は適当に振り回しているだけで牽制になるからアニマに任せ、俺は二人と打ち合う際にSTR差が分かるように力を込める。

 数合打ち合うだけで二人の顔色が面白いぐらいに変わった。
 普通の冒険者相手であれば余裕を持って下すことも出来る彼らだが、Sランク冒険者相手ではまだ勝つことは出来ない。
 それでもやがて手が届くだろうと思える力量差の為折れる事はないが、今回手から伝わる差は明らかにおかしいと感じていた。
 何しろパリィされるのは想定内だがその度にSTR差によって態勢が多少崩される。もちろん[氷駆輪舞アイシクルロンド]は切り返して次の一手を素早く出せるサポートだが態勢が崩される度に修正が発生。結果、ズレが大きくなり過ぎて思った通りに連撃が出せなくなる。
 故に背後からの汚い攻撃を繰り出すゼノウの対処にも手が届く。

 そして面白いのがフランザが正面、ゼノウが背面、左右にアネスとモエアが円を描きながら常に移動しながらこの陣形を維持している点。どれだけ修正に追われてもどれだけSTR差にあしらわれても左右に配置された固定砲台達が俺に隙を作り出して継続出来ている。
 常に移動している所為で[天裁きセイントアーク]もほとんど機能していないし、左右に後衛が分かれているから倒すのも面倒だ。

「《アッシュスモッグ》」
「「!?」」

 途端に戦況は変わる。俺の身体からすごい勢いで煙が出始め自分達三人を飲み込んで視界不良にしようとしている。
 こういう場合は風魔法で吹き飛ばす戦力が手っ取り早いが二人は真なる加護を受けた身で精霊も変質済みである為、汎用魔法以外の風属性を扱うことが出来ない。汎用魔法[エアースラッシュ]も遠距離から出なければ軌道上意味がない。
 ここに他のメンバーが居れば無精の力でどうとでもなっていただろうに……。

「《ウインドアロー!》」
「《エアースラッシュ!》」

 左右の後衛組は状況を察してすぐに煙幕を吹き飛ばす為の一手を講じたが俺の一手の方が早い。

「《キャッスルウォール》《風竜一閃ふうりゅういっせん!》」
「きゃっ!」「ぐぅぅぅっ!」

 俺たち斬り合う三人の左右に高い塀が迫り上がると左右からの一手を防ぎ、視界は完全に塞がれてしまった。
 煙幕はそのまま三人を飲み込みその瞬間俺は身体を回転させてフランザを[アイステイル]で強打してノックバックを与え、その振り向きざまにゼノウへと一閃を撃ち込んだ。

「《巨人殺しストームルーラー》」

 フランザにノックバックを選んだ理由はゼノウの[影転移シャドージャンプ]を警戒したからだ。
 影に足が着いている限りあの魔法発動する。ならば空中に居る間は移動できない。
 一閃を受けて煙幕から脱したゼノウはまだ空中に浮いたままである今こそ潰すとき。
 あと、背後から妨害されない様に[キャッスルウォール]を左右斜めに合わせてフランザからの妨害を邪魔しておこう。

 天高く掲げられたアウルカリバーンから一本の光が天へと延びる。
 いや、実際は風が剣身の延長線上に集まった結果これまた押し固められた風の内部でプラズマが発生して光っている様に見えるだけのことだ。それにしても空に浮かぶ雲とかも広範囲から吸い寄せてしまうから空模様の変化が面白い。
 しかし今は目の前の男を潰すために完成した魔法を振り下ろす。

 流石に5km級の攻撃をすると被害が甚大になるから振り下ろされる間に全長も精々1kmに縮めて圧縮。威力も増すって寸法だ。
 その感にライナーとノルキアがゼノウを守る為に防御姿勢を取って射線上に飛び込んできたのでそのまま振り切った。

「んんんんぐあぁっ!うわあああああああああ‼」
「こんなんどうしろって言うんだよぉ!ぐわああああああああ‼」
「避け切れないっ!ぐっ!がああああああああああ‼」

 多少は盾で受け止めて時間稼ぎは出来た様だがあれだけ風を巻き込んだ回転力によって盾は弾かれて結局前衛三人ともが戦闘不能になってしまった。死んではないはずだけど迫真の悲鳴だっただけに少し心配である。

「《解除パージ》《魔力縮地まりょくしゅくち》」
「きゃあああああああっ‼」

 壁を解除してまずはアネスを寄って落とす。

「《ダウンバースト》《風竜一槍ふうりゅういっそう》」
「容赦ないいいいいぃいぃぃ!いやあああああああっ‼」

 続いて上から風で拘束して魔法剣技でダウンさせた。
 残るはセーバーとフランザかな?

『セーバーなら全力拳圧で倒れてますよ。
 動いていた気配の正体は流れ弾が当たらない様に風精リュースライアが移動させていた様です』
「ありゃりゃ。じゃあ残りはフランザだけだな」

 予想以上にみんなが成長していた事とアニマとの[無精霊纏エレメンタライズ]の有用性が把握出来て充実のある模擬戦だった。
 さてさて戦闘不能になった七人を回収とフランザを追って倒すか遠距離から倒すか…。

「ってかここまで仲間がやられたってのにギブアップもしなけりゃどんどん離れていくし何を狙ってんだ?」
為人ひととなりから仲間を見捨てるタイプではないと思いますが…』

 バーーーーーン‼‼
 仲間は全員倒されたというのに空に[ヴァーンレイド]の花火が上がった。
 位置からしてフランザの仕業なのだが何を意図したものなんだろう?
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