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第16章 -勇者 VS 魔王-
†第16章† -11話-[|禍津屍《マガツカバネ》の考察]
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光精エクスがようやく落ち着きを取り戻したところで、宗八《そうはち》が改めて問いかける。
「エクスはこれが“終末の草”に似ていると言ったが、これはそれとは違う……。たぶん、破滅の手が入った“混成型”だ。俺は、こいつの感染経路を突き止めたい」
瘴気に敏感な光精の力を借りた方が、より確実に“安全なライン”を見極められる——宗八はそう考えていた。
『この屍は水無月宗八が浄化したのでしょう? ”終末の草”には感染能力はありませんでしたが、そもそも本当に感染能力を有しているのですか?』
「実は、禍津屍は魔族の死亡に伴って増えてるって、占いの結果が出てる。それで、“感染してる可能性が高い”って判断しただけなんだ……。現場を直接見たわけじゃないし、実験もしてない。……だからこそ、エクスの知識に頼りたかった」
占いの事も勇者PTには伝えている。
曖昧な情報だけれど、状況的に感染能力を持っている可能性は極めて高かった。
「一応、この屍を回収した後に、マリエルに飛んでもらって決定的な瞬間を目撃出来れば報告する様に言ってあるけど、偶然タイミング悪く襲われた後の死体を見つけるのは難しいと思う」
わざと襲わせるわけにもいかないし、ちょうど襲われた直後の場面に出くわすのも難しい。
襲われ始めたくらいなら、マリエルが助けに入るから保菌者は手に入るかもしれないけれど、都合よく“起き上がる瞬間”を目撃できる可能性は低いだろう。
『ひとまず、この屍に感染力はありません。……ただ、実物をもっと直接調べられれば、さらにはっきりしたことが言えるかもしれません』
光精エクスに生きた禍津屍を見せる為、再びマリエルに連絡を入れて合流する事にした。
「(ゲートを繋げたいんだが、今いいか?)」
『(あー……まぁ問題ないですわー!いつでもお繋ぎしてくださいましー!)』
念話で風精ニルチッイに問いかけた回答が何故か歯切れが悪い。
だが、今は何よりも感染経路の判別が優先される。あちらがどんな状況でも繋がざるを得ないのも確かだ。
「ゲートを繋げる。エクスは自分の眼で見極めてくれ」
頷く光精エクスの姿を確認した宗八はさっそくゲートを繋げた。
* * * * *
マリエルが被害者を探し回った結果、禍津屍の広範囲索敵に引っかかり、かなりの数が宗八達の眼下に集まっていた。ざっと見ても数万は集まっているかもしれない……。
「……数が数だけに、精神への負担が凄まじいな」
ただでさえ、人型の屍というだけで不快なのに、これほどの数が集まり手を伸ばしてくる様は心に堪える。そう感じていたのは宗八だけではなかった。
マリエルも精神的にキツイのか、合流後はすぐに店内の椅子に座って休み始め、勇者PTも眉を潜めて蠢く黒い集団を見下ろしていた。
「どうだ、エクス?」
勇者プルメリオの隣から覗き込んでいた光精エクスに声を掛ける。
チラリと声に反応してこちらに視線を返してきたが、すぐさま眼下の集団に視線をもどしつつも答えてくれる。
『なんと言えばいいのでしょうね。……彼らの体内を、瘴気が淀みなく巡っています。とくに、頭部と心臓――この二点に、濃く集束しているのを感じます』
「ゾンビならウイルスとかですかね?」
プルメリオの考察に宗八は納得する。
禍津屍の身体に宿るのは瘴気に侵されたウイルスとすれば、身体の命令権を支配する為に頭に集まる事も、守るべき核となっている心臓に集まっている事も理解出来た。
「瘴気ウイルスを全て浄化された訳でも無いのに、心臓部を破壊されたら活動が停止する……。スライムみたいだな」
ふと、アスペラルダのダンジョンで幾度となく戦ったスライムを思い出した。
確か、身体のジェル部分をいくら斬り飛ばしても内部を動き回る核をどうにかしない限り倒す事は出来なかった。
「尊師っ! もしかしたら、心臓部に“瘴気ウイルスの本体”が潜んでいるのでは!? 頭や身体中に巡ってるのは……その手下みたいな存在かもしれません!」
宗八の言葉をヒントに、魔法使いミリエステも宗八と同じ回答をに辿り着いたらしい。
であれば、やはり手下を粘膜接触で感染させることは出来るだろう。
『そうですね……その考えは正しいと思います。粘膜接触は明らかに感染経路のひとつです。もう一つ懸念していた空気感染はしない様です』
「どういうことだ?」
この異世界では、医術は魔法でカバー出来てしまう。
だからなのか、専門知識として表現する言葉が存在せず、光精エクスも言葉選びに苦戦している様子だ。それでも宗八の疑問に言葉を返す。
『ミリエステの言葉を借りるなら……それら“手下”は、肉体の外に出ると長くは保てず、やがて消滅するほど脆弱です。本体である心臓が、かつての身体活動を模倣しており——その影響で、彼らは呼吸し、武器を扱うことすら可能なのです』
「呼吸だけで瘴気ウイルスは勝手に倒れるとか、そういうんじゃねえのか? 放っとけば自然消滅、とか……」
今度は拳闘士クライヴが疑問を呈する。
若干表情が引き攣っている点からも、この団体に関わりたくはないと心が叫んでいる最中なのだろう。
希望的観測である事は理解しつつも、一縷の望みに賭けて問うた。
『心臓で本体が増殖を繰り返していますから、放置すれば際限なく感染は広がっていくでしょう。水無月宗八が求めていた感染経路は二つ。一つは先ほど説明した粘膜感染。彼らの傷付いた箇所から飛び散る血液や唾液を取り込んでしまうと感染しますので、素手で殴りかかって来る者は特に注意が必要ですね』
宗八の懸念がひとつ当たった。残り一つが厄介で無い事を願う。
『もう一つは、息を吐き出した時に飛び散る瘴気ウイルスを吸い込んでしまった場合の空気感染。近距離で戦う際には特に注意が必要です』
懸念の二つ目が当たってしまった……。安全に討伐するには、遠距離攻撃がマストとなる。
そもそもマリエルの攻撃を耐えうる皮膜の防御力を撃ち抜く魔法攻撃力が必要になる。それも心臓核に届く攻撃力を持たせるとなると、一体一体を相手になどしていられないし、魔力をかなり込めなければ一掃は出来ない。これだけの軍勢相手となると魔力がいくらあっても足りない。
弓矢での攻撃は考えるまでも無い。マリエルの肉体強度を越える攻撃が出来るわけもない。
結局、冒険者の投入は出来そうに無いと判断した宗八は頭を悩ませる。
そんな宗八の様子を珍しがった勇者PTは、普段とは違う宗八の姿をチラチラと盗み見るように眺めていた。
いつもは自信満々で決定を下す彼が、実は毎回こんなふうに悩んでいたのかもしれない——そう思うと、自然と親近感が湧いてきた。
仲間の心象の変化に光精エクスは微笑み、唸っている宗八へ希望をもたらす。
『朗報もあります。心臓部を破壊された屍は、命令を失い、その時点で活動を停止します。その後、しっかりと浄化を施せば、感染源にはなりません。さらに——戦闘中に常に浄化を行えば、粘膜感染も空気感染も防ぐことができます』
エクスが最後に口にした“朗報”は、宗八にとってまさに、燦然と輝く光明だった。
「そうかっ!良かったああああああっ!いつも通り戦えば良いだけじゃねぇかっ!あぁ、マジで良かったあああああっ!」
——何よりも恐れていた最悪の展開は、ひとまず回避できた。その事実だけで、肩の力が抜けていくのがわかった。
破顔した宗八の喜びようは、本当に心底安堵した様子だった。
普段から表情の変化が乏しいと言われる宗八の珍しい姿を再び目にした勇者PTは、得も言われぬ感情に顔を見合わせ苦笑いするのであった。
テーブルに突っ伏していたマリエルの隣で、突如ゲートが煌めく。
開いた光の中から、闇精クーデルカが現れた。
マリエルとニルチッイが休憩している姿を認めたクーデルカが、二人の下へ寄って来る背後で、七精の門のメンバーが続々と魔族領に足を踏み入れていく。
「あれぇ? 姫様のところに残ったんじゃなかったの?」
『あちらはメリーさんと侍女隊でどうにか調整するので、私達でお父様を支えなさいとアルシェ様の指示です』
マリエルにそう伝えると、クーデルカは宗八の下へと向かった。
仲間達は向こうでアルカンシェに説明を受けているのか、宗八が繋げていたゲートから次なる敵の姿を覗き込み、聞いた情報と視認した情報のすり合わせを始めている。
「本当に魔族が瘴気に侵されているのか……」
「これが数万……じゃねえよな明らかに……。ここだけで何万居るだよ、これ……」
幹部のゼノウとセーバーが、どのように戦うつもりなのかを楽しそうに語らい。
「魔族領を広範囲に広がり続けているという話ですよ。瘴気も纏っていますし、サーニャさんの出番ですね!」
「とりあえず……宗八さんの指示に従うしか無いわ」
元・アナザーワンのリッカとサーニャが宗八に役立つ姿を見せようと奮起し。
「エゥグーリア殿、本当にこちらへ来ても宜しかったので?」
「公王も事態は重く認めている。出来る限り協力する様にと言葉も預かっているので、何も問題はない、はずだ……」
元・剣聖セプテマが呆れた表情で拳聖エゥグーリアの言い訳を聞いている。
その騒ぎに、寄って来た闇精クーデルカを抱き上げて喜びの共有をしていた宗八が仲間の到着に遅ればせながら気付いた。
改めて、メッセンジャー役を務めるクーデルカから、アルカンシェの伝言を受け取った宗八は、作戦を練る為に、まず必要な七割の未来を確認するべく、静かにパトラの元へと歩を進めた。
「エクスはこれが“終末の草”に似ていると言ったが、これはそれとは違う……。たぶん、破滅の手が入った“混成型”だ。俺は、こいつの感染経路を突き止めたい」
瘴気に敏感な光精の力を借りた方が、より確実に“安全なライン”を見極められる——宗八はそう考えていた。
『この屍は水無月宗八が浄化したのでしょう? ”終末の草”には感染能力はありませんでしたが、そもそも本当に感染能力を有しているのですか?』
「実は、禍津屍は魔族の死亡に伴って増えてるって、占いの結果が出てる。それで、“感染してる可能性が高い”って判断しただけなんだ……。現場を直接見たわけじゃないし、実験もしてない。……だからこそ、エクスの知識に頼りたかった」
占いの事も勇者PTには伝えている。
曖昧な情報だけれど、状況的に感染能力を持っている可能性は極めて高かった。
「一応、この屍を回収した後に、マリエルに飛んでもらって決定的な瞬間を目撃出来れば報告する様に言ってあるけど、偶然タイミング悪く襲われた後の死体を見つけるのは難しいと思う」
わざと襲わせるわけにもいかないし、ちょうど襲われた直後の場面に出くわすのも難しい。
襲われ始めたくらいなら、マリエルが助けに入るから保菌者は手に入るかもしれないけれど、都合よく“起き上がる瞬間”を目撃できる可能性は低いだろう。
『ひとまず、この屍に感染力はありません。……ただ、実物をもっと直接調べられれば、さらにはっきりしたことが言えるかもしれません』
光精エクスに生きた禍津屍を見せる為、再びマリエルに連絡を入れて合流する事にした。
「(ゲートを繋げたいんだが、今いいか?)」
『(あー……まぁ問題ないですわー!いつでもお繋ぎしてくださいましー!)』
念話で風精ニルチッイに問いかけた回答が何故か歯切れが悪い。
だが、今は何よりも感染経路の判別が優先される。あちらがどんな状況でも繋がざるを得ないのも確かだ。
「ゲートを繋げる。エクスは自分の眼で見極めてくれ」
頷く光精エクスの姿を確認した宗八はさっそくゲートを繋げた。
* * * * *
マリエルが被害者を探し回った結果、禍津屍の広範囲索敵に引っかかり、かなりの数が宗八達の眼下に集まっていた。ざっと見ても数万は集まっているかもしれない……。
「……数が数だけに、精神への負担が凄まじいな」
ただでさえ、人型の屍というだけで不快なのに、これほどの数が集まり手を伸ばしてくる様は心に堪える。そう感じていたのは宗八だけではなかった。
マリエルも精神的にキツイのか、合流後はすぐに店内の椅子に座って休み始め、勇者PTも眉を潜めて蠢く黒い集団を見下ろしていた。
「どうだ、エクス?」
勇者プルメリオの隣から覗き込んでいた光精エクスに声を掛ける。
チラリと声に反応してこちらに視線を返してきたが、すぐさま眼下の集団に視線をもどしつつも答えてくれる。
『なんと言えばいいのでしょうね。……彼らの体内を、瘴気が淀みなく巡っています。とくに、頭部と心臓――この二点に、濃く集束しているのを感じます』
「ゾンビならウイルスとかですかね?」
プルメリオの考察に宗八は納得する。
禍津屍の身体に宿るのは瘴気に侵されたウイルスとすれば、身体の命令権を支配する為に頭に集まる事も、守るべき核となっている心臓に集まっている事も理解出来た。
「瘴気ウイルスを全て浄化された訳でも無いのに、心臓部を破壊されたら活動が停止する……。スライムみたいだな」
ふと、アスペラルダのダンジョンで幾度となく戦ったスライムを思い出した。
確か、身体のジェル部分をいくら斬り飛ばしても内部を動き回る核をどうにかしない限り倒す事は出来なかった。
「尊師っ! もしかしたら、心臓部に“瘴気ウイルスの本体”が潜んでいるのでは!? 頭や身体中に巡ってるのは……その手下みたいな存在かもしれません!」
宗八の言葉をヒントに、魔法使いミリエステも宗八と同じ回答をに辿り着いたらしい。
であれば、やはり手下を粘膜接触で感染させることは出来るだろう。
『そうですね……その考えは正しいと思います。粘膜接触は明らかに感染経路のひとつです。もう一つ懸念していた空気感染はしない様です』
「どういうことだ?」
この異世界では、医術は魔法でカバー出来てしまう。
だからなのか、専門知識として表現する言葉が存在せず、光精エクスも言葉選びに苦戦している様子だ。それでも宗八の疑問に言葉を返す。
『ミリエステの言葉を借りるなら……それら“手下”は、肉体の外に出ると長くは保てず、やがて消滅するほど脆弱です。本体である心臓が、かつての身体活動を模倣しており——その影響で、彼らは呼吸し、武器を扱うことすら可能なのです』
「呼吸だけで瘴気ウイルスは勝手に倒れるとか、そういうんじゃねえのか? 放っとけば自然消滅、とか……」
今度は拳闘士クライヴが疑問を呈する。
若干表情が引き攣っている点からも、この団体に関わりたくはないと心が叫んでいる最中なのだろう。
希望的観測である事は理解しつつも、一縷の望みに賭けて問うた。
『心臓で本体が増殖を繰り返していますから、放置すれば際限なく感染は広がっていくでしょう。水無月宗八が求めていた感染経路は二つ。一つは先ほど説明した粘膜感染。彼らの傷付いた箇所から飛び散る血液や唾液を取り込んでしまうと感染しますので、素手で殴りかかって来る者は特に注意が必要ですね』
宗八の懸念がひとつ当たった。残り一つが厄介で無い事を願う。
『もう一つは、息を吐き出した時に飛び散る瘴気ウイルスを吸い込んでしまった場合の空気感染。近距離で戦う際には特に注意が必要です』
懸念の二つ目が当たってしまった……。安全に討伐するには、遠距離攻撃がマストとなる。
そもそもマリエルの攻撃を耐えうる皮膜の防御力を撃ち抜く魔法攻撃力が必要になる。それも心臓核に届く攻撃力を持たせるとなると、一体一体を相手になどしていられないし、魔力をかなり込めなければ一掃は出来ない。これだけの軍勢相手となると魔力がいくらあっても足りない。
弓矢での攻撃は考えるまでも無い。マリエルの肉体強度を越える攻撃が出来るわけもない。
結局、冒険者の投入は出来そうに無いと判断した宗八は頭を悩ませる。
そんな宗八の様子を珍しがった勇者PTは、普段とは違う宗八の姿をチラチラと盗み見るように眺めていた。
いつもは自信満々で決定を下す彼が、実は毎回こんなふうに悩んでいたのかもしれない——そう思うと、自然と親近感が湧いてきた。
仲間の心象の変化に光精エクスは微笑み、唸っている宗八へ希望をもたらす。
『朗報もあります。心臓部を破壊された屍は、命令を失い、その時点で活動を停止します。その後、しっかりと浄化を施せば、感染源にはなりません。さらに——戦闘中に常に浄化を行えば、粘膜感染も空気感染も防ぐことができます』
エクスが最後に口にした“朗報”は、宗八にとってまさに、燦然と輝く光明だった。
「そうかっ!良かったああああああっ!いつも通り戦えば良いだけじゃねぇかっ!あぁ、マジで良かったあああああっ!」
——何よりも恐れていた最悪の展開は、ひとまず回避できた。その事実だけで、肩の力が抜けていくのがわかった。
破顔した宗八の喜びようは、本当に心底安堵した様子だった。
普段から表情の変化が乏しいと言われる宗八の珍しい姿を再び目にした勇者PTは、得も言われぬ感情に顔を見合わせ苦笑いするのであった。
テーブルに突っ伏していたマリエルの隣で、突如ゲートが煌めく。
開いた光の中から、闇精クーデルカが現れた。
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「あれぇ? 姫様のところに残ったんじゃなかったの?」
『あちらはメリーさんと侍女隊でどうにか調整するので、私達でお父様を支えなさいとアルシェ様の指示です』
マリエルにそう伝えると、クーデルカは宗八の下へと向かった。
仲間達は向こうでアルカンシェに説明を受けているのか、宗八が繋げていたゲートから次なる敵の姿を覗き込み、聞いた情報と視認した情報のすり合わせを始めている。
「本当に魔族が瘴気に侵されているのか……」
「これが数万……じゃねえよな明らかに……。ここだけで何万居るだよ、これ……」
幹部のゼノウとセーバーが、どのように戦うつもりなのかを楽しそうに語らい。
「魔族領を広範囲に広がり続けているという話ですよ。瘴気も纏っていますし、サーニャさんの出番ですね!」
「とりあえず……宗八さんの指示に従うしか無いわ」
元・アナザーワンのリッカとサーニャが宗八に役立つ姿を見せようと奮起し。
「エゥグーリア殿、本当にこちらへ来ても宜しかったので?」
「公王も事態は重く認めている。出来る限り協力する様にと言葉も預かっているので、何も問題はない、はずだ……」
元・剣聖セプテマが呆れた表情で拳聖エゥグーリアの言い訳を聞いている。
その騒ぎに、寄って来た闇精クーデルカを抱き上げて喜びの共有をしていた宗八が仲間の到着に遅ればせながら気付いた。
改めて、メッセンジャー役を務めるクーデルカから、アルカンシェの伝言を受け取った宗八は、作戦を練る為に、まず必要な七割の未来を確認するべく、静かにパトラの元へと歩を進めた。
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