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第三章

第三章-05-

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 悪魔レライエ襲撃から、少し前に遡る。
 侑李は後方支援サポートとして、幸弘と同じ部屋で待機していた。
「霧島の奴、ノリノリですね」
 床に腹ばいになり、スナイパーライフルのスコープを覗いていた侑李は愛想良く振る舞っている嵐を見て、冷めた声で呟いた。
「あはは、確かに」
 苦笑を漏らし、幸弘も同意する。もとから自分の容姿に絶対の自信があって甘え上手だ。今回の身代わりも可愛い、綺麗だと多くの人に褒められるので気分がいいのだろう。
「!!」
 突如、バンッと大きな音がして屋敷内の電気が一斉に消えた。モニターも真っ暗になっている。
「敵ですか?」
「うん、悪魔反応だ」
 電源が落ちたためモニターが使えなくなったが、幸弘は冷静にクラフトを使って屋敷内を探る。
「悪魔は屋敷内にいる。現在、輝斗と交戦中だ」
 アミュレットの石を操り、悪魔の位置を特定する。
(ここから狙撃で応戦すべきか……。いや、接近戦の方が被害が少ない)
 暗闇でパニックに陥っている一般人を巻き込む可能性が非常に高い。侑李はスコープから目を離すと、被っていたマントを脱いだ。
『こちらNr.1ヌマー・アインス。悪魔が本物の女性を探しています』
 輝斗の報告に、侑李は舌打ちする。
(本物の身が危険じゃないか!)
 ホルスターからコンパクトサイズの拳銃を取り出し、安全装置を解除する。
(停電で視界不良。この状態では一般人を巻き込む可能性が高い。長引くほど、こちらが不利になる。早く悪魔を叩かないと……!)
 侑李は深呼吸をした後、意識を集中する。すると暗闇の中でも、はっきりと物体の輪郭が見えてくる。暗視スコープなしでも狙撃が可能なことがTJ部隊の狙撃手スナイパーの必須条件だ。幸弘同様に、侑李も透視能力を持っていた。
「僕も前に出ます」
「気をつけて」
 部屋を飛び出した侑李は、廊下を真っ直ぐ進む。
「っ!」
 不意に、寒気がした。正面から何かよからぬ者が近づいてくる。
悪霊ゴーストか!」
 拳銃を構え、銀弾を撃ち込む。
「こちらNr.6ヌマー・ゼクス。悪霊の存在を確認。一般人に取り憑く可能性もあります。直ちに結界で保護してください」
『こちらNr.8ヌマー・アハト。了解、結界を強化するね』
 遅れて千景から応答があった。
「お願いします。僕は引き続き、敵を探索します」
 懐から護符を数枚取り出し、悪霊に向かって放つ。
「――!」
 キィンと甲高い音がして札から黄色い光が発せられる。目の前で、悪霊達が次々と消滅していった。
「悪魔の気配は……こっちだ」
 階段を駆け上って二階の廊下に出た瞬間、炎の矢が飛んできた。
「わっ!?」
 額に矢が突き刺さる寸前、アミュレットのおかげで防げた。
「出てこい、レライエ!」
 狙いを定め、侑李は漆黒の闇に向かって引き金を引く。銃声が轟き、命中を確信する。
「貴様らは、やたらと小さな銀の弾を撃ち込んでくる。このようなもの、我には効かぬというのに」
 忌々しそうに銀の弾丸を握りつぶしたレライエは、床に投げ捨てた。
「それ、お返しだ」
 一度に三本の矢を番え、侑李に向かって放つ。
「っ!」
 護符で攻撃を防ぐが、レライエの姿が遠のく。
「行かせない!」
 数枚の何も書かれていない札を取り出し、念じる。すぐに黄色い光の紋様が浮かび上がった。
 侑李は透視能力の他に自動書記のクラフトを持つ。念じるだけで文字を書き起こす能力だ。
「はっ!」
 即席の結界を築き、進路を妨害する。
「小僧……」
 苛立ちの籠もった声で、レライエは侑李を睨みつける。
「邪魔するな!」
 今度は数十本の矢が一斉に襲いかかってきた。
「うわぁっ」
 アミュレットと札で防ぎ切れたが、衝撃に耐えられず吹き飛ばされてしまう。
「かはっ」
 壁に背中をぶつけ、一瞬呼吸が出来なくなる。
「けほっ……」
 咳込みながらも、なんとか立ち上がる。結界が破壊されており、レライエの姿はどこにもない。
「逃がすか……」
『侑李、前に出すぎだ。そっちに輝斗たちも向かってるから……』
「大丈夫です。神条さん達を待っている間に、レライエが本物を見つけてしまいます。急がないと……!」
 幸弘の言葉を遮り駆け出す。こうしている間も、レライエの気配が徐々に本物の女性がいる部屋に近づいている。
(反対側の廊下から桜庭さんと増田の気配がする。でも、僕の方が早く追いつく!)
 羽鳥たちは悪霊に手こずっているようで動きが遅い。後方の輝斗達の気配も探ると、ある場所から動いていない。
(……何だ? レライエとは違う異質な気配がする)
 怪訝そうに眉を寄せ、透視能力で気配の正体を確かめようとする。
(ふたりいるのか……? 神条さんたちは合流できそうにない。やっぱり、僕しかいない!)
 元から頼るつもりもなかったので、一番奥の部屋を目指して走る速度を上げる。加速能力を持ち合わせていないので人並みの全力疾走だ。やがて扉の室内から、ドンッと大きな音がした。
「無事ですか!?」
 部屋に飛び込むと、光の結界で女性を守りながらレライエの攻撃を防いでいる千景が視界に飛び込む。
「なんとかね」
「また貴様か! 我の邪魔をするな!」
 レライエの叫びに応じ、悪霊が出現する。
「きゃああっ」
 悲鳴をあげる女性に向かって、大量の悪霊が襲いかかる。
「危ない!」
 侑李は女性の前に立ち、ありったけの弾丸を悪霊へ撃ち込む。空になった弾倉マガジンを捨て、素早く装填する。
「ここで防戦するには狭すぎる」
「では、彼女を連れて外へ出ます」
 千景の言葉に頷き、拳銃をしまった侑李は代わりにフックショットを握り締めた。
「失礼します……」
「な、何するの!?」
「舌を噛むので黙っててください。いきますよ!」
「え? あ……きゃあああああああああああああああっ!」
 女性を抱き寄せ、侑李は窓ガラスを蹴破って飛び出した。
「逃がすか!」
 レライエの矢が背後から襲いかかる。
「させないよ!」
 千景は光の障壁を解き、右手で刀印を作ると無数の霊気の刃を放った。
「ぐあっ」
 レライエが纏う衣がいくつか払い落としたが、一本だけ右肩に突き刺さる。
 千景の放った刃によって放たれた炎の矢も消滅していくが、一本がフックショットのワイヤーを掠った。
「しまっ……」
「きゃあっ」
 がくん、と大きく揺れ、バランスを崩した侑李たちは庭の木の上に落下した。
「いたた……大丈夫ですか?」
「なんとか……痛っ」
 女性は痛みで顔を歪めた。左腕から出血している。木の枝で避けてしまったようだ。
「止血を……っ!!」
 傷口をハンカチで巻こうとするが、頭上から殺気を感じて首を動かす。あろうことか、数百本もの矢が雨のように降ってきた。
「くっ……」
 間に合え、と手持ちの護符を全部ばらまいて攻撃を防ごうとする。直撃は免れたが、自分たちがいる木そのものが破壊されてしまった。
「いやぁぁっ」
「あっ……!」
 真っ逆さまに落下する女性に手を伸ばすも、指先を掠っただけだ。

 ――助からない!

「よっと……」
 女性をキャッチしたのは羽鳥だ。
「っと、侑李くん大丈夫?」
 落ちてきた侑李を、威が受け止めた。
「桜庭さんと増田……?」
 蒼白の侑李は震える声で、ふたりの名前を紡ぐ。
「彼女は……無事ですか?」
 威に下ろしてもらい、羽鳥の元へ近づく。
「うん、無事だよ。気を失ってる。腕の傷は深そうだけど、それ以外は目立った外傷はないから安心して」
「そう……ですか」
 自分が力不足なばかりに警護対象に怪我を負わせてしまった。もっと力があったら怪我も危険な目に遭わせることもなかったのに――。
『……羽鳥、威。合流できたんだね』
 疲れた声の千景から通信が入る。
「千景、大丈夫かい?」
『平気……。さすが大悪魔だね。一筋縄じゃいかないや』
 羽鳥と話している間も、千景はレライエの攻撃を防ぎながら足止めしようと術を放ち続けている。頭上で激しい爆発がするのと同時に、イヤホンからもハウリングして耳が痛い。
『奴を倒すには十二天将を召喚するしかない。詠唱に時間が掛かるから、その間みんなで足止めをしてほしい』
「いいけど、力を使いすぎじゃないか?」
 アキラの事件から立て続けに能力を酷使しすぎている。
『やるしかないんだ』
 どれだけの負荷がかかろうとも、ここで仕留めなければ契約を果たされてしまう。覚悟の決まった真剣な声音に、羽鳥は目を伏せる。
「……分かった」
 この通信が終われば、千景は召喚術に切り替えるだろう。
「おのれ、人間の分際で我の邪魔ばかりしおって! 全員殺してやる!」
 宙に浮かぶレライエは怒気の籠もった声で叫んだ。興奮しながら、先ほどとは比べものにならない数の矢を出現させる。
「この大地ごと吹き飛ばしてくれる。毒素をまき散らし、ここにいる人間たちの魂を全て奪ってやろう!」
「あちゃ~、完全にキレれるね。悪魔って、契約を完璧に遂行するのを美学にしてるんじゃないの」
「完璧主義な悪魔のようだけど、悉く俺たちが邪魔するから堪忍袋の緒が切れたんだろうね」
 威と羽鳥は苦笑いを浮かべ、レライエを見上げる。
「いるよね。自分のペースを乱されて怒り出す人って。人間も悪魔も一緒なんだな」
「…………」
 その場に立ちすくんだまま、侑李は動かない。
「侑李?」
「あっ……はい」
 羽鳥に呼ばれ、我に返る。
「真っ青だけど、大丈夫?」
「平気です。次こそは失敗しません」
 パン、と自身の頬を挟むように強く叩いて気を引き締める。
「侑李!」
 スナイパーライフルを持って、幸弘がこちらへ走ってきた。
「あの距離じゃ、レライエを狙えないと思って。侑李の銃を持ってきたよ」
「どうも」
 そっけなく答え、侑李は幸弘から受け取る。
観測手スポッター、指示を出してください」
 素早く銃を構え、幸弘に促す。
「あ、うん……」
 幸弘はクラフトを使ってレライエとの距離を測定する。
「死ねええええええええええええっ!」
 勢いよく腕を振り下ろしたレライエの動きに合わせて、無数の矢が降り注ぐ。
「むむむ~っ!」
 威は天に向かって両手を突き出した。身につけているアミュレットが輝き、矢の動きがスローモーション再生のようにゆっくりになる。
「なんだと!?」
「あんまり長く持たないかも~」
 額に汗を滲ませ、威は呻いた。彼のクラフトは念力サイコキネシスだ。意識を集中することで物体を動かすことが可能である。だが、矢の数が多すぎて長時間抑えていられないのか、じりじりと近づいていた。
「――距離の割り出し完了。侑李、いけるよ!」
「了解」
 侑李は、幸弘の指示した角度にライフルを構える。マズルフラッシュで目をやられないようにサングラスをかけていた。上に向かって撃つため、反動で怪我しないように気をつけながら引き金を引く。

 ――パァンッ!

 閃光が走り、破裂音が反響する。ハンドガンよりも口径が大きい弾だ。しかも聖水で清められた特別製である。命中すれば、相当なダメージを与えられるはずだ。
 矢の間を縫って、一直線にレライエの胸に銀弾が直撃した。
「ギャアアアッ!」
 闇の中で、レライエの絶叫が響き渡る。
「もう無理ぃ~」
 矢を防いでいた威が根を上げたのは、命中したのと同時だった。

 ――カアアアアアアアアッ!

 まばゆい光が当たりを包み込む。人の形をした光が、レライエの周囲を取り囲み、一斉に攻撃を始めた。

     × × ×

 二階の部屋に佇む千景は、破壊された窓からレライエを捉えていた。
 黒曜石のような瞳は、強烈な光を放っている。
「前一、火神。凶将・騰虵とうだ
 全身を炎に包んだ羽の生えた蛇が、千景の背後右斜めに出現する。
「前二、火神。凶将・朱雀」
 真後ろに炎に包まれた鳳凰が出現する。羽ばたきに応じて金色の火の粉が舞う。東都市ミナトシティを守護する四神と同じ名だが千景が呼び出したのは神の力の一端、いわば影のようなものだ。
「前三、木神。吉将・六合りくごう
 右手側に優しそうな顔立ちをした青年が姿を現す。平和と調和を司る吉将だ。
「前四、土神。凶将・勾陳こうちん
 六合の斜め後ろの位置に金色の蛇が現れる。
「前五、木神。吉将・青龍」
 六合の手前に出現したのは、同じく四神の影である龍神だ。
「天一、土神。吉将・貴人」
 千景の右斜め前に、神々しい光を放つ女性が姿を現す。
「後一、水神。吉将・天后」
 水の気配を纏いながら、女性の神が左斜め前に出現した。
「後二、金神。吉将・大陰」
 左手側に老婆が現れる。
「後三、水神。凶将・玄武」
 真正面に亀の姿をした四神の影が出現した。
「後四、土神。吉将・大裳たいじょう
 左側斜め後ろに文官姿の男が出現し、恭しく千景に頭を下げた。
「後五、金神。凶将・白虎」
 太陰の後方に白い虎が咆哮をあげる。四神の影だ。
「後六、土神。凶将・天空」
 最後に太陰の前に出現したのは人の形をした靄で、霧や黄砂を呼ぶとされる神だ。
「――往け!」
 千景は、よく通る凜とした声で言い放った。
 十二の神が放つ神々しい光を放ち、レライエに向かっていく。
「ぐあああああああああああああああああっ」
 光の槍で串刺しにする者、炎の飛礫をぶつける者。氷や水の柱で拘束する者……様々な攻撃を繰り返す。
「……っ」
 召喚が成功するのを見届けると、ふっと意識が遠のく。千景は膝からくずおれた。

     × × ×

「千景さんの十二天将だ」
 幸弘は凄まじい霊力を放つ神々に圧倒される。人の身で神を服従させることは不可能だ。千景は神の力の一端、いわば影を借り受けているのだが、それでも苛烈な輝きを放っている。全ての式神を操れるのは、東都市ミナトシティ中で千景だけだ。
「……おのれ、おのれおのれおのれおのれえええええええっ!」
 悶え苦しみながらも、反撃をしようと動き出したレライエに侑李が気づいた。
「まだ完全に消滅していない。とどめを刺します」
 素早くリロードし、二発目を放つ。
「――っ!」
 今度はレライエの腹に命中した。
「我が……人間ごときに敗れるとは……あり得ぬ。あり得ぬ――!」
 腹部に空いた穴から光が噴き出す。
「ああ……ああっ! 申し訳……ございま、せ……ウス様――」
 やがて全身が光に包まれ、四散した。
「悪魔の消滅を確認」
 侑李はスコープから顔を離し、サングラスに手を掛けて一息つく。
「千景が心配だ。俺は彼の元へ向かうね」
「あっ、俺も行きます!」
 羽鳥と威は屋内へ駆け出した。
「お疲れ様、侑李」
「ええ……」
 生返事で答え、侑李は気を失っている女性の元へ向かった。怪我をしている左腕の状態を確かめ、止血しようとハンカチできつく縛る。
「僕がもっとしっかりしていれば……」
「でも、悪魔にとどめを刺せたじゃないか」
「ほとんど草薙さんのおかげです!」
 苛立ちを隠さずに幸弘を睨みつける。
「そうかもしれないけど、侑李だって頑張ってるよ」
「ええ、東さんよりは役立ってるかもしれませんね!」
 八つ当たりだと分かっているが、止められなかった。
「あなたは狙撃銃のスコープを覗くことが出来ない。だったら、僕がやるしかないでしょう!」
「……そうだね」
 嫌な顔ひとつせず、幸弘は肯定する。
「……っ」
 その態度が余計に苛ついた。反論もせず、ただ受け身姿勢だ。八つ当たりはやめろと、と怒っていいのに、何故悲しそうな顔をして笑っているのだろう。

 ――笑うな!

 大声で怒鳴りつけたい衝動を、必死で抑える。傷ついているなら笑わずに怒ればいい。
「……次は、完璧に仕留めてみせます」
「うん。侑李なら出来るよ」

 ――もう喋るな……!

「臆病もののあなたに慰められたくありません。自分が惨めになるばかりだ……」
 吐き捨てるように言うと、侑李は顔を背けた。
「ごめん。オレは千景さんの代わりに、みんなへ指示を出さないといけないから、もう行くね」
「…………」
 立ち去る幸弘の背中を一瞥し、侑李は女性の応急処置を続けた。
「最低だ……」
 自分が嫌になるばかりだ――。
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