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9.城からの脱出
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薄暗く、二人が並んでギリギリ通れるくらいの道をフーガ達は進んでいく。
「このまま、誰もいないといいんだが」
「……いない、よね?」
「分からない。だが、いてもなんとかするよ」
「フーガ……」
コツコツと靴と地面が擦れる音が響く。
この空間と緊張感の中では、より不気味さを醸し出していた。
数分とも数時間とも感じる時間、フーガ達は抜け道を歩いていた。
「……誰とも出会わなかったな」
「良かった……これで……」
抜け道の出口付近で二人は話していた。
様子を伺って外に出る。
兵士はいない。
「……まだ、城の中を探してる……のか?」
フーガはぼそりと呟く。
流石にここまで出会わないのはおかしい。
作戦が上手くいっているだけ?
実は既に罠に嵌められている?
間違っていないだろうか。このまま進んでも良いのだろうか。
フーガは不安でいっぱいだった。思考がごちゃごちゃとまとまりなく、色んな可能性が頭をよぎる。
「……フーガ? 大丈夫?」
「あ、ああ」
不安を感じたまま、フーガはサーシャへ返事を返した。
サーシャに心配をかけてはいけない。
大丈夫だ。
きっと、作戦は成功する。
フーガは自分に言い聞かせる。確証がなくともたとえ罠だとしても、戻るなんて道はない。
フーガはサーシャの青い瞳を見た。瞳には不安そうな色が滲んでいた。
「行こう。大丈夫だよ、サーシャ」
「うん。……ありがとうフーガ」
人気のない街の裏路地を二人は駆けていく。
数人、人とすれ違ったがフーガ達を気にかけるものはいなかった。
周りは静かで、空は薄らと白んでいた。
夜が明ける。
フーガとサーシャはひたすら国境を抜けるために、街の端へ走っていた。
どうか、どうかこのまま無事に逃げられますように。
二人はそう心で祈りながら、不安も心配も相手には悟られないように、平気なフリをして進んでいった。
「このまま、誰もいないといいんだが」
「……いない、よね?」
「分からない。だが、いてもなんとかするよ」
「フーガ……」
コツコツと靴と地面が擦れる音が響く。
この空間と緊張感の中では、より不気味さを醸し出していた。
数分とも数時間とも感じる時間、フーガ達は抜け道を歩いていた。
「……誰とも出会わなかったな」
「良かった……これで……」
抜け道の出口付近で二人は話していた。
様子を伺って外に出る。
兵士はいない。
「……まだ、城の中を探してる……のか?」
フーガはぼそりと呟く。
流石にここまで出会わないのはおかしい。
作戦が上手くいっているだけ?
実は既に罠に嵌められている?
間違っていないだろうか。このまま進んでも良いのだろうか。
フーガは不安でいっぱいだった。思考がごちゃごちゃとまとまりなく、色んな可能性が頭をよぎる。
「……フーガ? 大丈夫?」
「あ、ああ」
不安を感じたまま、フーガはサーシャへ返事を返した。
サーシャに心配をかけてはいけない。
大丈夫だ。
きっと、作戦は成功する。
フーガは自分に言い聞かせる。確証がなくともたとえ罠だとしても、戻るなんて道はない。
フーガはサーシャの青い瞳を見た。瞳には不安そうな色が滲んでいた。
「行こう。大丈夫だよ、サーシャ」
「うん。……ありがとうフーガ」
人気のない街の裏路地を二人は駆けていく。
数人、人とすれ違ったがフーガ達を気にかけるものはいなかった。
周りは静かで、空は薄らと白んでいた。
夜が明ける。
フーガとサーシャはひたすら国境を抜けるために、街の端へ走っていた。
どうか、どうかこのまま無事に逃げられますように。
二人はそう心で祈りながら、不安も心配も相手には悟られないように、平気なフリをして進んでいった。
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