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第2章
セイカツ
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未だに興奮が止まらない。
しかし問題が2つある。
1つ目はこの世界に「ジャージ」というものがないということ。
そのため、この世界では俺の服装が非常に珍しく、触らせてくれだの、売ってくれだの、
不細工だの言われた。(ちょっと待て。不細工って絶対顔の事言ってるだろ)
しかし、そのやりとりで、わかった事もあった。
この世界の文字は平仮名や漢字など、俺が知ってるものではなかったが、
言葉は日本語が通じるようだ。文字は覚えなきゃならないが、
言葉が通じるから多少の楽はありそうで良かった。
2つ目は、金がない、ということだ。自分の持ち物は召喚前のものそのままだ。
だから、財布の中を開けてもどうせ日本え、、、、、、
んじゃなかった。見知らぬ金に替わっていた。確か15000弱財布に入っていたはず。
それと同等の金に替わったのか?。。。
とりあえず街を散策することにした。散策していると、
「そこの兄ちゃん!珍しい服だな。果物なんかどうだい!」
色とりどりの果物がたくさん置いてある場所から、エラくゴツいおっさんが出てきた。
小腹も空いていたし、このお金の使い方も分かると思い、
「じゃあそこのオレンジ2つ」
「おれんじ?これはオジレンの実だ。これ2つでいいんだな?」
「俺の住んでたところと呼び方が違うのか。おっちゃん、これはなんて言うの?」
「それはリゴンだ。」りんごではない。
「これは?」
「それはキイの実だ。」キウイではない。
「これは?」
「それはカスイだ。」
「へえこれカスイなんだ、、、って響き可愛そー!」
「呼び方が全然違うようだな。ほい、オジレン2つで100βだ。」
と、おっちゃんに言われたが、金の単位とか全くわからん。
「なあ、おっちゃん、俺この街来るの初めてでさ、金の単位とか全くわかんないんだよ。
教えてくれないか?」と言い、持ってるだけの金を財布から出した。
「いいぞ、教えてやる。まず、この銅貨が10β(ベルモ)、この銀貨が100β、これが500β、
最後に、この紙が2000βだ。あと、もう一つ1000βがあるが、兄ちゃんの元にはなさそうだな。」
大体日本円と同じ考え方で良さそうだ。
「オッケー了解。ありがとな、おっちゃん。ほい、100β。」
「毎度!そういや、兄ちゃんはどこから来たんだい?」
「うーん、、、この街の地図にはない、遠い遠い場所から。」
これは決まった、とカッコつけたら、、、
「なるほどな。さっきの姉ちゃんもこの街ウルエイアでは見ねえ格好してたが、
兄ちゃんの知り合いか?」
「へえ、この街ウルエイアって言うのか、、、っておっちゃん今なんて言った?」
「え、だからこの街では見ねえ格好だなって」
「その後は?」
「変な格好してた姉ちゃんもいたけど、兄ちゃんの知り合いかって聞いたんだよ。」
この世界の人から見て、変な格好と言えば、第一にウルエイアの住民ではないということ。
次に、俺のこの姿を見た上で、「姉ちゃんも」と言っている。
まさか。。。。
「ちなみにその女どんな格好してた?」
するとおっちゃんは、
「あー、上は2枚来てたな。中は白いやつで、外は黒かったな。下はスカートだったぜ。上より
少し明るめの黒で、細い線がたくさん交わってて、四角の模様作ってたぜ。あ、後胸のところに
紋章みたいなのも付いてたぞ。」
おっちゃんの鋭い観察力は今は突っ込まないことにして。
今の説明だと、おそらく学生服。上はブレザーで、下はチェック柄のスカート。
紋章というのは学校の校章だろう。
嘘かと思いたいが、、、、まさか、地球の人?
「その女の子はどこに行った?」
「広場の方へ向かって行ったと思うぞ」
「分かった。声だけ掛けてみるよ!ありがとな、おっちゃん!」
俺は、走ってその女の子を探した。
「畜生、まず最初に遭遇するのが現実世界の女ってどんなシナリオだよ!」
広場に出て、辺りを見回す。噴水の前で、the迷子って顔の女がいた。
その女は、髪が長く、化粧はしていないのに、整った顔をしてて、スタイルも良い。
そして、何より、制服が似合ってる。
背的に見ても間違いない。
この女は女子高校生だ。
しかし問題が2つある。
1つ目はこの世界に「ジャージ」というものがないということ。
そのため、この世界では俺の服装が非常に珍しく、触らせてくれだの、売ってくれだの、
不細工だの言われた。(ちょっと待て。不細工って絶対顔の事言ってるだろ)
しかし、そのやりとりで、わかった事もあった。
この世界の文字は平仮名や漢字など、俺が知ってるものではなかったが、
言葉は日本語が通じるようだ。文字は覚えなきゃならないが、
言葉が通じるから多少の楽はありそうで良かった。
2つ目は、金がない、ということだ。自分の持ち物は召喚前のものそのままだ。
だから、財布の中を開けてもどうせ日本え、、、、、、
んじゃなかった。見知らぬ金に替わっていた。確か15000弱財布に入っていたはず。
それと同等の金に替わったのか?。。。
とりあえず街を散策することにした。散策していると、
「そこの兄ちゃん!珍しい服だな。果物なんかどうだい!」
色とりどりの果物がたくさん置いてある場所から、エラくゴツいおっさんが出てきた。
小腹も空いていたし、このお金の使い方も分かると思い、
「じゃあそこのオレンジ2つ」
「おれんじ?これはオジレンの実だ。これ2つでいいんだな?」
「俺の住んでたところと呼び方が違うのか。おっちゃん、これはなんて言うの?」
「それはリゴンだ。」りんごではない。
「これは?」
「それはキイの実だ。」キウイではない。
「これは?」
「それはカスイだ。」
「へえこれカスイなんだ、、、って響き可愛そー!」
「呼び方が全然違うようだな。ほい、オジレン2つで100βだ。」
と、おっちゃんに言われたが、金の単位とか全くわからん。
「なあ、おっちゃん、俺この街来るの初めてでさ、金の単位とか全くわかんないんだよ。
教えてくれないか?」と言い、持ってるだけの金を財布から出した。
「いいぞ、教えてやる。まず、この銅貨が10β(ベルモ)、この銀貨が100β、これが500β、
最後に、この紙が2000βだ。あと、もう一つ1000βがあるが、兄ちゃんの元にはなさそうだな。」
大体日本円と同じ考え方で良さそうだ。
「オッケー了解。ありがとな、おっちゃん。ほい、100β。」
「毎度!そういや、兄ちゃんはどこから来たんだい?」
「うーん、、、この街の地図にはない、遠い遠い場所から。」
これは決まった、とカッコつけたら、、、
「なるほどな。さっきの姉ちゃんもこの街ウルエイアでは見ねえ格好してたが、
兄ちゃんの知り合いか?」
「へえ、この街ウルエイアって言うのか、、、っておっちゃん今なんて言った?」
「え、だからこの街では見ねえ格好だなって」
「その後は?」
「変な格好してた姉ちゃんもいたけど、兄ちゃんの知り合いかって聞いたんだよ。」
この世界の人から見て、変な格好と言えば、第一にウルエイアの住民ではないということ。
次に、俺のこの姿を見た上で、「姉ちゃんも」と言っている。
まさか。。。。
「ちなみにその女どんな格好してた?」
するとおっちゃんは、
「あー、上は2枚来てたな。中は白いやつで、外は黒かったな。下はスカートだったぜ。上より
少し明るめの黒で、細い線がたくさん交わってて、四角の模様作ってたぜ。あ、後胸のところに
紋章みたいなのも付いてたぞ。」
おっちゃんの鋭い観察力は今は突っ込まないことにして。
今の説明だと、おそらく学生服。上はブレザーで、下はチェック柄のスカート。
紋章というのは学校の校章だろう。
嘘かと思いたいが、、、、まさか、地球の人?
「その女の子はどこに行った?」
「広場の方へ向かって行ったと思うぞ」
「分かった。声だけ掛けてみるよ!ありがとな、おっちゃん!」
俺は、走ってその女の子を探した。
「畜生、まず最初に遭遇するのが現実世界の女ってどんなシナリオだよ!」
広場に出て、辺りを見回す。噴水の前で、the迷子って顔の女がいた。
その女は、髪が長く、化粧はしていないのに、整った顔をしてて、スタイルも良い。
そして、何より、制服が似合ってる。
背的に見ても間違いない。
この女は女子高校生だ。
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