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淫らな後輩の内緒ごと
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「淫らな後輩の内緒ごと」
目の前に、大きな乳房があった。
それも、いつもは服に隠されているものが、生まれたままの姿でさらけ出されている。
このインターネットが普及した世界で、女性の乳房を見るのは容易いことではある。「おっぱい」という言葉を検索すれば、画面に出てくる。今の若者は恵まれていると思う。自分が性欲に目覚めた頃は、中学生くらいの兄がいる友達の家庭にエロ本を見に行くか、山奥近くのエロ本を売っている自動販売機の近くに行って、捨てられたエロ本を物色するしかなかった。対して、今の若者は大した労力をかけることなく、女の子の乳房を見ることができるわけだ。
全く、羨ましい話である。
「朝比奈さん?」
そんな話はともかくとして、大きな胸が喋ってるーーー訳ではない。現実を直視できないが、それくらいはわかる。
喋っているのは、3ヶ月前に入社したばかりの時田リオ。20歳の子だ。とても美人で、気が遣えて、おまけに巨乳だ。彼女を狙っている男は多いと聞いている。
そんな高嶺の花を狙うほど、自分は容姿端麗でもないし、彼女とは部署も違う。自分はリオのことがいいなぁとは思いつつも、若い男たちのように彼女と接することはなかった。
それなのに、彼女は自分に笑みを向け、自分の膝の上に乗り、大きな胸を自分の目の前にさらけだしている。
(な、なんだ。この状況は····)
夢か?幻か?どうしても、現実とは思えない。
しかし、現実に、彼女の大きな胸が目の前にあった。先程彼女は赤いブラを外し、自分のオフィス机の上にそれを置いた。大きな胸を十分覆えるほどのブラには、花が刺繍されている。よくあるカーテンの花の刺繍みたい、と思った。
「童貞だから、感動しちゃいましたか?」
彼女は美しい顔で、にんまりと笑った。
ど、童貞ちゃうわーーとか言ってる余裕はない。何で知ってるの、とか言う余裕もない。
真実に、自分は童貞だ。35歳で結婚して2児のパパになってる同級生もいるが、自分は、35年間も女の子と縁がなかった。
最近流行りの街コンとか、オタク向け合コンパーティにも行ってはいるが、誰とも交際には至っていない。
「ほら、どうぞお気軽に触ってください」
彼女の2つの乳房は、とても形が良かった。大きな膨らみの先に、ピンと尖った突起がある。大きな胸に対して、少し突起が小さめだ。
Fカップくらいある、と営業部の若者が推測していたが、女性の胸のサイズなんて見ただけではわからない。
「時田さん、僕は」
生唾を呑み込む。
さわりたい。そりゃ、さわりたいだろう。
でも、椅子から手が離せない。向かい合わせになっている彼女に、手を伸ばすこともできない。
「ほら」
リオが囁いてくる。
彼女が動くと、ぷるんと胸が揺れた。誘うように、乳房が揺れる。
(ああ、もうーーー)
仕方がないじゃないか、こんな状況になったのなら。
そんな言い訳をしながら、朝比奈マドカはリオの胸に手を伸ばした。
▲▲▲
「時田リオです。短大では経済学を勉強しておりました。早く皆さんのお役に立てるよう、頑張りますので···よろしくお願いします」
優艶に、彼女は言った。
ずいぶん、落ち着いた子だな。
それが彼女の第一印象だった。自他共に認めるような、美人な子でもある。彼女が会社に現れた瞬間、目を奪われていた男たちがいたのも確かだ。茶に近い色に染められた長い髪は今風で、背丈もすらっとしている。良い家に育ったのだろう。話し方がゆっくりしていて、社員全員の前での挨拶でも物怖じしていない。
「スタイルいいですね、あの子」
営業部の若者が、こっそり呟いた。女子社員と離れており、油断したのだろう。
スタイルも、良い。黒いスーツを着ていてもウェストがしまっていることがわかる。でも彼が言いたいのは、そこではない。
胸が大きいことだ。
あきらかに、大きい。
リオは黒いジャケットのボタンを閉めているが、ボタンが不自然に引っ張られている。はちきれんばかりの胸が、ジャケットに収まりきっていないのだ。それに気がついた男性社員がどれほどいることだろう。多分、この会社で7割以上を占める男性社員全員が気づいているはずだ。
「今年の新入社員は6人です。2週間のマナー研修の後、それぞれ配属先の部署に戻します。皆さん、お手柔らかにお願いしますよ」
新入社員6人の挨拶が終わり、総務部長の村田が社員全員の前に立った。村田は自分の直属の上司でもある。50代になったばかりの、快活な男だ。
「今年の新入社員は元気が良くていいなぁ。特に時田さんはしっかりしてる」
「ありがとうございます」
リオが軽く頭を下げる。村田の手が、リオの肩に乗った。
ぽんぽん、と軽く、彼女の細い肩を叩く。リオの笑みは揺るがなかった。
あっ、と思った。
全体朝礼が終わり、解散になる。通常業務の開始だ。皆が扉に向かい、社員全員が入る会議室から出ていく。自分は逆流して、村田の前に出た。
「村田さん。あれ、駄目です」
もう新入社員はいなかった。まだ部屋に残っていた村田は、目を瞬かせる。
「え、何がだめ?」
「肩に手を置くのは、駄目です。セクハラになります」
村田は少し考えていた。
「朝比奈くん、かたいなぁ」
「駄目なものは、だめです。セクハラ研修でも言っていました」
部屋には、もう自分たちしかいなかった。
「かたいなぁ」
村田はもう一度言った。
かたくて結構。ただ自分は決まりを言っただけだ。
▲▲▲
「おはようございます」
エレベーター待ちをしている時、声をかけられた。隣には、リオが立っていた。
「おはよう」
彼女に会えるなんて、朝からラッキー。とは思いつつ、努めて冷静に返す。
今日も彼女は綺麗だし、美人だ。黒いスーツ姿ではなく、灰色のスーツを着ている。
はちきれんばかりの胸のせいで、ボタンを無理やりしめている感じだ。あまり見ないように、視線が下にいかないように注意をする。
彼女と会話するのは、このくらいしかない。そもそも部署が違うのだ。
総務の自分から、営業部の彼女に言えることは、20日までに交通費精算処出してね、くらいだ。
朝だから、朝食食べた?とか訊けば良いのだろうか。
マドカはエレベーターが来る前に、悩みに悩み抜いていたが。
「おはようございます!」
元気に挨拶してきたのは、営業部の鹿元のおかげで、リオに話しかけることもなかった。
確か25歳くらいではなかろうか。
「おはよう」
「おはようございます、鹿元さん」
自分は同じように返事をし、リオは笑みを口に湛えたまま返事をする。鹿元はリオを見るとわかりやすく鼻の下を伸ばす。
自分とリオの間に、鹿元は立った。
「時田さーん、昨日時田さんが好きって言ってた映画観たよ。超面白かった!」
「あ、本当ですか?気に入って頂けたようで嬉しいです」
あー、鹿元もリオ狙いか。わかりやすすぎる彼に対し、呆れ返る。リオはわかってるのか?
「映画好きなら、今度一緒に観に行こうよ」
「···いいですねぇ」
わかっていて、かわしているのだろうか。リオの返事が若干遅い。
嫌なら断れば良いのに。
そう思わざるを得ないが、彼女が気を遣っているのだろう。
鹿元だけでなく、彼女を狙う男が多いことは、新入社員歓迎会で気づいた。
飲み会は、うちの会社がよく使う居酒屋で行われた。100人近い規模の社員が歓迎会に来るため、もはや貸し切りに近い。
「今年の新入社員、全員、彼氏彼女いないんだって」
マドカがオレンジジュースを飲んでいると、そんな声が聞こえてきた。自分から、リオの座る席は隣のテーブルだった。新入社員はかたまっておらず、各席に分散されていた。
リオは、営業部の男たちに囲まれている。
「あー、じゃあ時田さんもいないんだ。意外」
マドカと同じ部の蓮沼が言った。蓮沼は40代になる女性だ。同じ総務部である。
「うちの会社の人間だって、既婚は少ないじゃないですか」
マドカはフォローする訳でもないが、言った。
リオも恋人がいないのか。不思議と安心するが、逆に時間の問題ではないかと思った。彼女の周りにいるのは独身の男ばかりだ。
「社内恋愛でもいいから、なるべくみんな恋愛したほうがいいですよ」
自分の隣にいた、同期の男が言った。真田はリオと同じ営業部だ。数少ない既婚者でもあるし、数年前に社内恋愛で結婚している。もう酒が入っており、自分に腕を回してくる。
(う、うざい)
「うっざぁ···」
「朝比奈くんもずーっと彼女いませんよね。恋愛したほうがいいんじゃないですか?」
「うわぁ、うざ」
余計なお世話だ。
「何?ゲイなの?疑ってたけど」
と、向かい側の蓮沼。
「いや、いい人がいないんですよ」
「そうですよ。最近街コンとかお見合いパーティとかも行ってますもんね」
「うざいよ、真田」
(うぜぇ)
真田のうざさに辟易していると、彼女がこちらを見ていることにハッと気がついた。
「朝比奈さん、独身なんですね」
隣のテーブルにいたリオが、声をかけてきた。
挨拶をするぐらいの仲だと思っていた。特段、2人で会話もしたことがなかった。
それなのに、自分のことに興味を持たれるなんて、思わなかった。
「へぇ、意外ですね」
「そ、そうかな?」
緊張して上手く答えられなかった。
彼女の瞳が、らんらんと輝いた――ことに、自分は気づけていなかった。
「10年はいないですよね。入社してから1人もいないんだし。最早童貞と言っていいのでは」
「真田さぁ、さっきからウザいよ」
正直、童貞なのだが。
こんな大勢の前で口になんかできない。
「そのお見合いパーティとかでは、いい人はいましたか?」
「いや···なかなか」
「そうなんですか」
そういうお見合いパーティ、楽しそうですよね。行ってみたいなぁとリオが口にすると、周りの男が「時田さんは行く必要ないでしょ」と冗談っぽく止める。
全くだ。彼女がお見合いパーティなんて行ったら、いろんな男から言い寄られるだろう。
その後、リオと喋ることはなかった。それぞれのテーブルで、それぞれ会話をする。席が違うのだから、話せなくても仕方がなかった。
歓迎会が終わり、撤収しようとした時、当然二次会の話が出てくる。営業の真田も良い感じに酔っぱらっていて、立ち上がるリオに話しかけていた。
「時田さん、二次会行きますよね?」
「私は――」
「営業なんだし」
彼女が何かを言おうとした時、真田が言葉を重ねて言った。リオの瞳が暗くなったように見え、ついマドカは口を出してしまった。
「真田、あんまり無理強いしちゃいけないよ」
「えー、朝比奈くん」
「時田さんの代わりにはなんないけど、僕が行くよ。オレンジジュースなら飲めるし」
「――朝比奈くん、下戸ですよねぇ。しかも華がないじゃないですか」
真田も無理強いすべきではないことを悟ったのだろう。リオが困ったように笑っているのを見ると、やはり2次会に行きたくはなかったのだろう。
(余計なお世話じゃなかったら良いけれど)
「ありがとうございます」
後ろから、小さく言われたのがわかった。こっそりと彼女が言うと、自分は返事に窮した。
(えっ)
自分の背中に、柔らかさを感じた。
たまたま、掠めただけだったのだろう。偶然当たってしまっただけ。
(これって、多分)
彼女の大きな胸だろう。
弾力があり、自分の背中に押し付けられて少し弾んだのがわかる。
「あ、ごめんなさいね」
リオがにんまり笑った。悪戯っぽく自分に笑みを向け、去っていく。
彼女の悪戯な笑みは、わざと自分に胸を押し付けたように思えた。
この夜、彼女の柔らかな胸の感触で何回も自分を慰めた。
▲▲▲
「この後、飲みに行きませんか?朝比奈さん」
たまたま帰りにエレベーターが一緒になった時、リオに言われた。
新入社員歓迎会から、1週間が経った時である。彼女と話す機会も特になかったのに、突然機会は訪れた。
彼女も遅くまで残業していたのは、自席からでも見えていた。
彼女は優艶な笑みを浮かべて、自分の横に立っている。
「な、何て言った?」
「飲みに行きませんか?」
妄想ではないだろうかと思い、もう一度訊いてしまった。
彼女から飲みに誘われる?まさか!
「ちょっと嫌なことがありまして。このまま帰るのはなぁと」
リオは、困ったように眉を寄せる。
時間は夜9時。金曜日に残業していて、何か嫌なことでもあったのだろうか。
「あ、でも、お茶の方が良いですか?朝比奈さん飲めないですもんね」
自分の下戸を、彼女は覚えていたのか。
「いや、付き合うよ」
会社に残っている人間を、誰か誘った方が良いのだろうか。まだ会社に真田が残っていたと思ったが、同じ部署の人間ではなく、自分を誘ってくる意味を考えた。営業部以外の人間に愚痴を吐きたいのかもしれない。
「それでは駅前のお店に、適当に入りましょうか」
自分は、無口だったと思う。彼女と隣に歩いている時も、主に話をしてくれたのはリオだった。何を話していいかわからなかった。
「おや、カップル席ですか」
駅前の居酒屋に入り、通された席でリオが言った。
いつも会社で浮かべている、優艶な微笑みではない。自分を試すような、悪戯っぽい笑みだった。
それはカップル席としか言いようがない。夜景が見える2つの席の距離は近く、座ってみれば、案の定足がくっつく。少し引いても、やはり足がくっついてしまう。
リオはスカートを履いていた。そのスーツのスカートにはスリットが入っていて、肉付きの良い太ももがちらりと見える。
(なるべく、見ないように)
マドカは自身の平静を保つため、心中に言い聞かせる。
大きな胸もすぐ近くにある。カップルだったら、さぞかし喜ばしいことだろう。
「大丈夫?席、変えてもらおうか」
足が密着しないように引きつつ、マドカは言った。
「私は大丈夫ですよ」
「そ、そう?」
とは言いつつ、嫌なのではなかろうか。彼女が適当に選んだ店なのだし、よほど嫌だったら「店変えましょう」とか言うだろう。それでも、なるべく近づかないようには、心がけよう。
「朝比奈さんは、村田さんが私の肩に触っているのを見て、セクハラだって言ってくれたようですね」
「え?」
「私が入社した時です」
リオは自分と話しつつも、店員に「ビールとオレンジジュース」と注文をする。新入社員歓迎会でも、彼女はそれなりに飲んでいた。自分と違い、それなりに飲めるクチのようだ。
「飲み会でもそうでしたが、間接的に助けて頂いていたんですね」
誰から聞いたかしらないが、彼女は知っていたのか。
「普通のことを言っただけだよ」
「いいえ、ありがとうございます」
ビールを飲んでも、彼女の調子は変わらない。自分は緊張してばかりで、リオの言っていることに相槌を打つなり、同意をするなりしかできなかった。
リオが隣にいることが、まるで夢のようだった。あまり食べている気にも、飲んでいる気にもならない。
しかし、彼女が自分を飲みに誘った理由の「嫌なこと」は話さなかった。話せないほど嫌なことなのだろうか。訊くこともできずにいると、
「朝比奈さんといると楽しいですね。また、こういう時間を過ごしたいな」
リオは優艶に微笑んで言った。
彼女は、とても綺麗だ。そうやって言ってはくれるが、気を遣って言ってくれたのだろう。
もっと自分が若くて、彼女と年が近ければ、今の彼女のセリフで浮かれていただろう。
若くて綺麗な子が、自分といて楽しいものか。
「また、機会があれば」
そう答えながらも、週末、マドカはお見合いパーティに出かけた。
リオは、高値の花である。
自分になど相応しくない。
▲▲▲
「ほら、触ってもいいんですよ」
どうしてこんなことになったのだろう。
自分と彼女以外、オフィスにはいない。1時間ほど前に、マドカはまだリオが会社に残っていることを意外に思っていた。いつまで残るんだろうと思っていたら、いよい自分たちが最後になってしまった。
二人になったなーーと思っていたら、朝比奈さん、と彼女が話しかけてきた。
そのエクセルデータ、保存したほうがいいですよ。と、いきなり言われた。リオから、自分のモニター画面が見えていた。え?と返すと、彼女は微笑んだままだったので、はぁ、と言いながらも、開いていたデータを上書き保存した。
「朝比奈さん」
可愛らしく、彼女が自分を呼んだ。彼女が自分の席まで来ることなんて、ない。
そんな彼女が、突然自分の上に乗っかってきたのだ。
「えっ!?」
悪戯っぽい笑みを浮かべて、リオは自分に抱き着いてきた。
大きな胸が自分の胸に押し付けられる。彼女は白いワイシャツを着ている。いつものジャケット姿ではないが、ワイシャツでも、彼女の胸のボタンははちきれそうだった。
「時田さんっ?」
(な、なにこれ)
ぎょっとしつつ、両手を上げる。触ってませんよーーというポーズ。何のためにしたのかは自分でもわからない。咄嗟にだ。
「童貞なんですよねぇ?どうぞ、お好きなだけ触ってください」
「ど···で···っ?」
マドカは、言葉にならない。
彼女の口から「童貞」と言われ、突然抱きしめられて、膝の上に乗られてーーー。
自分の膝に、彼女の尻が乗っかっている。大きな胸につい目を捉えられがちだが、彼女は尻も素晴らしい。きゅっと引き締まったウェストがあるからか、膨らみがある尻が目立つ。膝の上にその感触があり、マドカの体は自然にこわばった。
(な、なんだこの状況ーーーどっきり?罰ゲーム?)
だとしたら、絶対自分は触っちゃいけないのではないか。上司とか真田に注意しながら、自分は新入社員をさわるとか、はっきり言って、ない。
だがーーーリオが、自分の唇に唇を重ねてきた。
「んっ」
驚いて、マドカが声を上げた。彼女の唇は柔らかく、甘かった。チョコレートでも食べていたのだろうか。
(キスなんて、何年ぶりだ)
驚きつつも、自分がキスをしたのは大学生ぶりではなかろうかと考えていた。
「んぅ」
リオは自分の首に腕を回してきて、深くキスを重ねてきた。自分の唇を舌で舐め、挑発してくる。
「どうして」
ちゅっちゅとキスをされながら、自分は言った。
「私、童貞の方って大好きなんですよね。自信がなくて、可愛らしいじゃありませんか」
「かわ···」
35歳の男をつかまえて、可愛い。
(それはないだろう···)
失礼だなとかは考えないが。
「本当、朝比奈さんは可愛いですねぇ」
感嘆するように言い、彼女は再び自分にキスを仕掛けてきた。
いいなぁと思っていたリオは、いつも優艶な笑みを浮かべる女の子だった。しかし、今の彼女の瞳はぎらぎらしていて、自分に対して淫靡に挑発するように笑みを向けてくる。
「ほら、触って良いんですよ」
「ちょっ」
キスをしながら、彼女がシャツのボタンを外した。慌てて手が出てしまった。外した彼女のボタンをつけようとしてしまうが、もう遅かった。
たぷんと、彼女の胸がこぼれ落ちた。赤いブラも彼女が外し、真っ白い乳房が露わになる。
「ここ、会社···」
マドカの声は、小さかった。目の前の乳房を見たら、生唾を呑み込むしかない。
リオのことを、可愛いと思っていた。キスされても決して嫌ということはなく、体を密着されても嫌ではない。
「触って下さいな」
彼女も、自分の視線には気がついているのだろう。彼女の胸に、自分は釘付けだった。上にあげていた手を、彼女が自らの胸に導く。
ふわりとした肌触りだった。きめ細かい肌はなめらかだ。少し指を動かしただけで、そのきめ細かさがわかる。
「あっ」
両手で彼女の胸に触れると、リオが甘い吐息を零す。揉み込むと、体をびくびくと震わせだす。
「時田さん」
「うん···そう、たくさん触って下さい···」
はぁ、と甘いため息を零されたら、我慢なんかできるはずがないだろう。
「あんっ···!」
胸の突起を掠めると、彼女は腰を動かした。眉を寄せ、声を耐えるように口を紡ぐ。
今更声を抑えなくてもいいのに。
「ここ好き?」
自分の息が、興奮のせいで荒くなっていた。彼女が感じているのをもっと見たくて、指で両胸の突起を集中的にいじる。指でつまむと、彼女はいやいやするように首を横に振った。彼女自身も快感に悶え、腰がびくびくと跳ねる。跳ねるたびに自分の膝に、尻の感触が伝わる。
「す、好き···です」
赤面して、恥ずかしそうに言われるのは反則だ。先程まで挑戦的だったくせに。
「いや···ん···!あ、朝比奈さん」
興奮して、目の前の彼女の乳房にむしゃぶりついた。胸の突起を口に含むと、今まで以上に彼女が嬌声をあげる。自分の頭を抱き、髪をやや引っ張られる。
「先っぽばっかりぃ···んぅ」
彼女は、胸が弱いらしい。びくびくと身体をはねさせ、悶ている。顔を赤らめさせ、快感のためか目尻に涙をためていた。
「あっ···ふ···そんなにしたら···」
リオが、腰を動かす。淫らに誘うような腰の動きをしなから、彼女はマドカの股に触れた。リオの痴態をさんざん見せつけられ、もう痛いくらいに自分のそれは固く張り詰めている。彼女が、少し笑ったのがわかった。
「すごい···おっきくなってる」
かすれた声で囁かれ、ドキドキした。リオは一度自分の上から退いて、赤い下着を脱ぐ。下着を脱ぐとき、愛液が滴ったのがわかった。
リオが、かたくなった自分のそれを取り出す。慈しむように触れられると、マドカも熱い息を吐く。
「可愛い」
それを取り出し、リオは嬉しそうに呟いた。固く張り詰めたそれは上を向き、収まる気配は一切ない。
むしろ、下着を脱いだ彼女を見て、かなり期待していた。ここが会社とか、もうどうだっていい。
「でも、準備が···」
気がかりがあるとしたら、それだ。自分は持っていない。これでコンビニに行けとか言われるのは、かなりの苦痛だ。
「大丈夫です。用意済みですから」
リオがそう言ってゴムをスカートのポケットから取り出し、慎重に自分のそれにかぶせてきた。
(なんか···慣れてる?)
彼女に興奮してはいるが、ちょっとショックだ。自分以外にも、同じようにしているのだろうか。
ショックをうけているが、それでも自らのそれはおさまらない。
「それじゃ、入れちゃいますね」
リオが自分のそれと、自らの秘処をあてがう。自分の先っぽに、何かが当てられてる気配がする。スカートの中なので、よく見えない。
「···時田さん」
芽生えた暗い感情を打ち消すように、目の前の胸にまた触れる。すると、彼女は困ったように笑う。
「あっ、もぅ···」
マドカも彼女の腰に触れた。早く中に入りたい。女性の中はどれほど気持ちがいいのだろう。
自分のそれの先に、あたたかな感触を感じる。狭いそこに、ついに入ることがーーー。
「いっ」
ついに入ることができ、るーーー?
先っぽにあたたかさを感じた瞬間、リオの顔が悲痛に歪んだ。耐えきれないとばかりに、自分の肩を強く掴む。
「い···いったーーーーーーい!!!」
え?
リオが、大きく叫んだ。
▲▲▲
「えと···大丈夫?」
「大丈夫です」
リオは、不機嫌そうに言った。股をティッシュで拭くと、愛液と血が混じったものが付着している。大きな胸をしまいつつも、彼女は自分の隣の席で股をおさえていた。
かなり、シュールな光景だ。昼の営業時間では考えられない。
「でも、血が···」
マドカはリオの不機嫌さにハラハラしつつも、彼女の血も心配だった。
彼女が悲鳴を上げ、行為は中止にすることにした。涙を流すほど痛そうにされたら、あれ以上続きはできない。彼女も「痛い痛い!」と騒ぐし、マドカも「どうしても!」とねだることはしなかった。
(寂しいことは寂しいけど···)
それよりも、もしかして、と思った。
いやでも、思い上がりだろうか。あんなに慣れて触れてきた彼女に対し、失礼か。
自分を誘っておいて、処女なわけがないだろう。
「どうして、こんなことを···」
冷静になり、マドカは訊くことにした。
何故リオが、自分なんて誘ったのか。童貞だから?でも、彼女だって最終的には痛がってやめてしまった。
流されてしまったが、彼女の真意が知りたい。真摯にリオを見つめれば、リオは顔を背ける。気に入らなそうな顔をして。
「あなた、私のこと好きなんですよね?」
「え?」
「好きなんですよね?私のこと」
え、と思った。
そんな、彼女のことをいいなぁと思ってはいたが。
本人に問い詰められるとは思わなかった。
「好きなんでしょ?私のこと」
「···好き、です」
苛立つように言われてしまうと、もはや肯定するしかない。間違ってはいないが、無理矢理言わされた感もある。
「···私も、好きですよ。あなたのこと」
「···えっ!?」
あからさまに、驚いてしまう。
好き?自分のことを?
リオが、自分のことを好き?
「全く···あなたは、鈍すぎます。こんなに美人な私を口説かないとか、ありえないです。私が他の人と付き合ったら、どうするおつもりだったんですか?」
鼻から諦めていたというのが正直だが、今は言えないような気がした。益々怒られそうだ。
「大体、飲みに行ったじゃないですか!そこで、この私から遊びに行きたいと言ったんですよ?誘えっていう話です。お見合いパーティなんか行ってんじゃないって話ですよ」
「ご、ごめ···っていうか、何でお見合いパーティのことを」
「真田さんから聞きました。···この私に惚れてるのに、それはないでしょう?!」
いつもニコニコしている彼女と、違っていた。先程までの余裕しゃくしゃくな感じでもない、
リオは自分のことが好きで、いつまでも誘っても来ないし、お見合いパーティとか行ってる自分に苛立っていたようだ。彼女は昔からモテていた。だからこそ、リオを口説こうともしないマドカに苛立ってーー強攻策に出た、らしい。
「時田さんさ、血が出たってことはさ」
リオから話を聞いたマドカは、聞きづらくても、訊いてみた。
「そうですよ、あなたと一緒です。私も経験ないんです」
開き直ったようにリオは言う。
処女なのに、あんなことしたのかーーそう考えると、元気がなかったそこが、また復活する。
処女が、好きな相手となら···と、頑張っていたのだ。
(何だそれ。可愛すぎる)
愛しい、と思った。
「···よく、あんなことしたね」
「例えあなたが、パーティで出会った方を好きになっても···若い私なら、胸も大きい私なら、ころっとなってくれると思って」
余計に彼女のことが愛しく思える。
リオは、本当にマドカのことが好きなのだ。自分が彼女に好かれているとわかると、顔がニヤける。
「ああ···私は、なんてことを···。恥ずかしくなります。死にたい···」
今まで散々淫らに誘ったことを、リオは後悔しだす。顔を俯かせ、赤面する顔を隠した。
「···好きだよ。とても」
この愛しさを伝えるために、短い言葉だけでは足らないようにも思えた。しかし、言葉を紡ぐ以外に何ができようか。
「···ありがとうございます」
リオは驚いて顔を上げ、優艶に微笑む。美しい笑い方を見て、自分はまた元気になる。それを彼女は気がつき、目を瞬かせーーにやりと笑った。
「リベンジします?」
「今は···なんか痛そうだから、我慢する」
ティッシュで股をおさえている女の子に、またやるぞとは言えない。
「今度、また。僕から誘う」
頑張って恥を偲んで誘ってくれたリオに敬意を払い、自分は言った。
自分はリオのことが、好きだった。優艶な微笑みを浮かべる彼女も、処女のくせに挑発的に自分を誘おうとする彼女のことも、失敗して怒る彼女のことも、全部が好きだ。
もう自分に相応しくないなどとは、思わない。
「お待ちしていますね」
ふんわりと彼女は微笑む。嬉しそうな笑い方は、はっきり言って可愛らしい。愛らしさに引かれ、マドカはリオの頬にキスをした。
目の前に、大きな乳房があった。
それも、いつもは服に隠されているものが、生まれたままの姿でさらけ出されている。
このインターネットが普及した世界で、女性の乳房を見るのは容易いことではある。「おっぱい」という言葉を検索すれば、画面に出てくる。今の若者は恵まれていると思う。自分が性欲に目覚めた頃は、中学生くらいの兄がいる友達の家庭にエロ本を見に行くか、山奥近くのエロ本を売っている自動販売機の近くに行って、捨てられたエロ本を物色するしかなかった。対して、今の若者は大した労力をかけることなく、女の子の乳房を見ることができるわけだ。
全く、羨ましい話である。
「朝比奈さん?」
そんな話はともかくとして、大きな胸が喋ってるーーー訳ではない。現実を直視できないが、それくらいはわかる。
喋っているのは、3ヶ月前に入社したばかりの時田リオ。20歳の子だ。とても美人で、気が遣えて、おまけに巨乳だ。彼女を狙っている男は多いと聞いている。
そんな高嶺の花を狙うほど、自分は容姿端麗でもないし、彼女とは部署も違う。自分はリオのことがいいなぁとは思いつつも、若い男たちのように彼女と接することはなかった。
それなのに、彼女は自分に笑みを向け、自分の膝の上に乗り、大きな胸を自分の目の前にさらけだしている。
(な、なんだ。この状況は····)
夢か?幻か?どうしても、現実とは思えない。
しかし、現実に、彼女の大きな胸が目の前にあった。先程彼女は赤いブラを外し、自分のオフィス机の上にそれを置いた。大きな胸を十分覆えるほどのブラには、花が刺繍されている。よくあるカーテンの花の刺繍みたい、と思った。
「童貞だから、感動しちゃいましたか?」
彼女は美しい顔で、にんまりと笑った。
ど、童貞ちゃうわーーとか言ってる余裕はない。何で知ってるの、とか言う余裕もない。
真実に、自分は童貞だ。35歳で結婚して2児のパパになってる同級生もいるが、自分は、35年間も女の子と縁がなかった。
最近流行りの街コンとか、オタク向け合コンパーティにも行ってはいるが、誰とも交際には至っていない。
「ほら、どうぞお気軽に触ってください」
彼女の2つの乳房は、とても形が良かった。大きな膨らみの先に、ピンと尖った突起がある。大きな胸に対して、少し突起が小さめだ。
Fカップくらいある、と営業部の若者が推測していたが、女性の胸のサイズなんて見ただけではわからない。
「時田さん、僕は」
生唾を呑み込む。
さわりたい。そりゃ、さわりたいだろう。
でも、椅子から手が離せない。向かい合わせになっている彼女に、手を伸ばすこともできない。
「ほら」
リオが囁いてくる。
彼女が動くと、ぷるんと胸が揺れた。誘うように、乳房が揺れる。
(ああ、もうーーー)
仕方がないじゃないか、こんな状況になったのなら。
そんな言い訳をしながら、朝比奈マドカはリオの胸に手を伸ばした。
▲▲▲
「時田リオです。短大では経済学を勉強しておりました。早く皆さんのお役に立てるよう、頑張りますので···よろしくお願いします」
優艶に、彼女は言った。
ずいぶん、落ち着いた子だな。
それが彼女の第一印象だった。自他共に認めるような、美人な子でもある。彼女が会社に現れた瞬間、目を奪われていた男たちがいたのも確かだ。茶に近い色に染められた長い髪は今風で、背丈もすらっとしている。良い家に育ったのだろう。話し方がゆっくりしていて、社員全員の前での挨拶でも物怖じしていない。
「スタイルいいですね、あの子」
営業部の若者が、こっそり呟いた。女子社員と離れており、油断したのだろう。
スタイルも、良い。黒いスーツを着ていてもウェストがしまっていることがわかる。でも彼が言いたいのは、そこではない。
胸が大きいことだ。
あきらかに、大きい。
リオは黒いジャケットのボタンを閉めているが、ボタンが不自然に引っ張られている。はちきれんばかりの胸が、ジャケットに収まりきっていないのだ。それに気がついた男性社員がどれほどいることだろう。多分、この会社で7割以上を占める男性社員全員が気づいているはずだ。
「今年の新入社員は6人です。2週間のマナー研修の後、それぞれ配属先の部署に戻します。皆さん、お手柔らかにお願いしますよ」
新入社員6人の挨拶が終わり、総務部長の村田が社員全員の前に立った。村田は自分の直属の上司でもある。50代になったばかりの、快活な男だ。
「今年の新入社員は元気が良くていいなぁ。特に時田さんはしっかりしてる」
「ありがとうございます」
リオが軽く頭を下げる。村田の手が、リオの肩に乗った。
ぽんぽん、と軽く、彼女の細い肩を叩く。リオの笑みは揺るがなかった。
あっ、と思った。
全体朝礼が終わり、解散になる。通常業務の開始だ。皆が扉に向かい、社員全員が入る会議室から出ていく。自分は逆流して、村田の前に出た。
「村田さん。あれ、駄目です」
もう新入社員はいなかった。まだ部屋に残っていた村田は、目を瞬かせる。
「え、何がだめ?」
「肩に手を置くのは、駄目です。セクハラになります」
村田は少し考えていた。
「朝比奈くん、かたいなぁ」
「駄目なものは、だめです。セクハラ研修でも言っていました」
部屋には、もう自分たちしかいなかった。
「かたいなぁ」
村田はもう一度言った。
かたくて結構。ただ自分は決まりを言っただけだ。
▲▲▲
「おはようございます」
エレベーター待ちをしている時、声をかけられた。隣には、リオが立っていた。
「おはよう」
彼女に会えるなんて、朝からラッキー。とは思いつつ、努めて冷静に返す。
今日も彼女は綺麗だし、美人だ。黒いスーツ姿ではなく、灰色のスーツを着ている。
はちきれんばかりの胸のせいで、ボタンを無理やりしめている感じだ。あまり見ないように、視線が下にいかないように注意をする。
彼女と会話するのは、このくらいしかない。そもそも部署が違うのだ。
総務の自分から、営業部の彼女に言えることは、20日までに交通費精算処出してね、くらいだ。
朝だから、朝食食べた?とか訊けば良いのだろうか。
マドカはエレベーターが来る前に、悩みに悩み抜いていたが。
「おはようございます!」
元気に挨拶してきたのは、営業部の鹿元のおかげで、リオに話しかけることもなかった。
確か25歳くらいではなかろうか。
「おはよう」
「おはようございます、鹿元さん」
自分は同じように返事をし、リオは笑みを口に湛えたまま返事をする。鹿元はリオを見るとわかりやすく鼻の下を伸ばす。
自分とリオの間に、鹿元は立った。
「時田さーん、昨日時田さんが好きって言ってた映画観たよ。超面白かった!」
「あ、本当ですか?気に入って頂けたようで嬉しいです」
あー、鹿元もリオ狙いか。わかりやすすぎる彼に対し、呆れ返る。リオはわかってるのか?
「映画好きなら、今度一緒に観に行こうよ」
「···いいですねぇ」
わかっていて、かわしているのだろうか。リオの返事が若干遅い。
嫌なら断れば良いのに。
そう思わざるを得ないが、彼女が気を遣っているのだろう。
鹿元だけでなく、彼女を狙う男が多いことは、新入社員歓迎会で気づいた。
飲み会は、うちの会社がよく使う居酒屋で行われた。100人近い規模の社員が歓迎会に来るため、もはや貸し切りに近い。
「今年の新入社員、全員、彼氏彼女いないんだって」
マドカがオレンジジュースを飲んでいると、そんな声が聞こえてきた。自分から、リオの座る席は隣のテーブルだった。新入社員はかたまっておらず、各席に分散されていた。
リオは、営業部の男たちに囲まれている。
「あー、じゃあ時田さんもいないんだ。意外」
マドカと同じ部の蓮沼が言った。蓮沼は40代になる女性だ。同じ総務部である。
「うちの会社の人間だって、既婚は少ないじゃないですか」
マドカはフォローする訳でもないが、言った。
リオも恋人がいないのか。不思議と安心するが、逆に時間の問題ではないかと思った。彼女の周りにいるのは独身の男ばかりだ。
「社内恋愛でもいいから、なるべくみんな恋愛したほうがいいですよ」
自分の隣にいた、同期の男が言った。真田はリオと同じ営業部だ。数少ない既婚者でもあるし、数年前に社内恋愛で結婚している。もう酒が入っており、自分に腕を回してくる。
(う、うざい)
「うっざぁ···」
「朝比奈くんもずーっと彼女いませんよね。恋愛したほうがいいんじゃないですか?」
「うわぁ、うざ」
余計なお世話だ。
「何?ゲイなの?疑ってたけど」
と、向かい側の蓮沼。
「いや、いい人がいないんですよ」
「そうですよ。最近街コンとかお見合いパーティとかも行ってますもんね」
「うざいよ、真田」
(うぜぇ)
真田のうざさに辟易していると、彼女がこちらを見ていることにハッと気がついた。
「朝比奈さん、独身なんですね」
隣のテーブルにいたリオが、声をかけてきた。
挨拶をするぐらいの仲だと思っていた。特段、2人で会話もしたことがなかった。
それなのに、自分のことに興味を持たれるなんて、思わなかった。
「へぇ、意外ですね」
「そ、そうかな?」
緊張して上手く答えられなかった。
彼女の瞳が、らんらんと輝いた――ことに、自分は気づけていなかった。
「10年はいないですよね。入社してから1人もいないんだし。最早童貞と言っていいのでは」
「真田さぁ、さっきからウザいよ」
正直、童貞なのだが。
こんな大勢の前で口になんかできない。
「そのお見合いパーティとかでは、いい人はいましたか?」
「いや···なかなか」
「そうなんですか」
そういうお見合いパーティ、楽しそうですよね。行ってみたいなぁとリオが口にすると、周りの男が「時田さんは行く必要ないでしょ」と冗談っぽく止める。
全くだ。彼女がお見合いパーティなんて行ったら、いろんな男から言い寄られるだろう。
その後、リオと喋ることはなかった。それぞれのテーブルで、それぞれ会話をする。席が違うのだから、話せなくても仕方がなかった。
歓迎会が終わり、撤収しようとした時、当然二次会の話が出てくる。営業の真田も良い感じに酔っぱらっていて、立ち上がるリオに話しかけていた。
「時田さん、二次会行きますよね?」
「私は――」
「営業なんだし」
彼女が何かを言おうとした時、真田が言葉を重ねて言った。リオの瞳が暗くなったように見え、ついマドカは口を出してしまった。
「真田、あんまり無理強いしちゃいけないよ」
「えー、朝比奈くん」
「時田さんの代わりにはなんないけど、僕が行くよ。オレンジジュースなら飲めるし」
「――朝比奈くん、下戸ですよねぇ。しかも華がないじゃないですか」
真田も無理強いすべきではないことを悟ったのだろう。リオが困ったように笑っているのを見ると、やはり2次会に行きたくはなかったのだろう。
(余計なお世話じゃなかったら良いけれど)
「ありがとうございます」
後ろから、小さく言われたのがわかった。こっそりと彼女が言うと、自分は返事に窮した。
(えっ)
自分の背中に、柔らかさを感じた。
たまたま、掠めただけだったのだろう。偶然当たってしまっただけ。
(これって、多分)
彼女の大きな胸だろう。
弾力があり、自分の背中に押し付けられて少し弾んだのがわかる。
「あ、ごめんなさいね」
リオがにんまり笑った。悪戯っぽく自分に笑みを向け、去っていく。
彼女の悪戯な笑みは、わざと自分に胸を押し付けたように思えた。
この夜、彼女の柔らかな胸の感触で何回も自分を慰めた。
▲▲▲
「この後、飲みに行きませんか?朝比奈さん」
たまたま帰りにエレベーターが一緒になった時、リオに言われた。
新入社員歓迎会から、1週間が経った時である。彼女と話す機会も特になかったのに、突然機会は訪れた。
彼女も遅くまで残業していたのは、自席からでも見えていた。
彼女は優艶な笑みを浮かべて、自分の横に立っている。
「な、何て言った?」
「飲みに行きませんか?」
妄想ではないだろうかと思い、もう一度訊いてしまった。
彼女から飲みに誘われる?まさか!
「ちょっと嫌なことがありまして。このまま帰るのはなぁと」
リオは、困ったように眉を寄せる。
時間は夜9時。金曜日に残業していて、何か嫌なことでもあったのだろうか。
「あ、でも、お茶の方が良いですか?朝比奈さん飲めないですもんね」
自分の下戸を、彼女は覚えていたのか。
「いや、付き合うよ」
会社に残っている人間を、誰か誘った方が良いのだろうか。まだ会社に真田が残っていたと思ったが、同じ部署の人間ではなく、自分を誘ってくる意味を考えた。営業部以外の人間に愚痴を吐きたいのかもしれない。
「それでは駅前のお店に、適当に入りましょうか」
自分は、無口だったと思う。彼女と隣に歩いている時も、主に話をしてくれたのはリオだった。何を話していいかわからなかった。
「おや、カップル席ですか」
駅前の居酒屋に入り、通された席でリオが言った。
いつも会社で浮かべている、優艶な微笑みではない。自分を試すような、悪戯っぽい笑みだった。
それはカップル席としか言いようがない。夜景が見える2つの席の距離は近く、座ってみれば、案の定足がくっつく。少し引いても、やはり足がくっついてしまう。
リオはスカートを履いていた。そのスーツのスカートにはスリットが入っていて、肉付きの良い太ももがちらりと見える。
(なるべく、見ないように)
マドカは自身の平静を保つため、心中に言い聞かせる。
大きな胸もすぐ近くにある。カップルだったら、さぞかし喜ばしいことだろう。
「大丈夫?席、変えてもらおうか」
足が密着しないように引きつつ、マドカは言った。
「私は大丈夫ですよ」
「そ、そう?」
とは言いつつ、嫌なのではなかろうか。彼女が適当に選んだ店なのだし、よほど嫌だったら「店変えましょう」とか言うだろう。それでも、なるべく近づかないようには、心がけよう。
「朝比奈さんは、村田さんが私の肩に触っているのを見て、セクハラだって言ってくれたようですね」
「え?」
「私が入社した時です」
リオは自分と話しつつも、店員に「ビールとオレンジジュース」と注文をする。新入社員歓迎会でも、彼女はそれなりに飲んでいた。自分と違い、それなりに飲めるクチのようだ。
「飲み会でもそうでしたが、間接的に助けて頂いていたんですね」
誰から聞いたかしらないが、彼女は知っていたのか。
「普通のことを言っただけだよ」
「いいえ、ありがとうございます」
ビールを飲んでも、彼女の調子は変わらない。自分は緊張してばかりで、リオの言っていることに相槌を打つなり、同意をするなりしかできなかった。
リオが隣にいることが、まるで夢のようだった。あまり食べている気にも、飲んでいる気にもならない。
しかし、彼女が自分を飲みに誘った理由の「嫌なこと」は話さなかった。話せないほど嫌なことなのだろうか。訊くこともできずにいると、
「朝比奈さんといると楽しいですね。また、こういう時間を過ごしたいな」
リオは優艶に微笑んで言った。
彼女は、とても綺麗だ。そうやって言ってはくれるが、気を遣って言ってくれたのだろう。
もっと自分が若くて、彼女と年が近ければ、今の彼女のセリフで浮かれていただろう。
若くて綺麗な子が、自分といて楽しいものか。
「また、機会があれば」
そう答えながらも、週末、マドカはお見合いパーティに出かけた。
リオは、高値の花である。
自分になど相応しくない。
▲▲▲
「ほら、触ってもいいんですよ」
どうしてこんなことになったのだろう。
自分と彼女以外、オフィスにはいない。1時間ほど前に、マドカはまだリオが会社に残っていることを意外に思っていた。いつまで残るんだろうと思っていたら、いよい自分たちが最後になってしまった。
二人になったなーーと思っていたら、朝比奈さん、と彼女が話しかけてきた。
そのエクセルデータ、保存したほうがいいですよ。と、いきなり言われた。リオから、自分のモニター画面が見えていた。え?と返すと、彼女は微笑んだままだったので、はぁ、と言いながらも、開いていたデータを上書き保存した。
「朝比奈さん」
可愛らしく、彼女が自分を呼んだ。彼女が自分の席まで来ることなんて、ない。
そんな彼女が、突然自分の上に乗っかってきたのだ。
「えっ!?」
悪戯っぽい笑みを浮かべて、リオは自分に抱き着いてきた。
大きな胸が自分の胸に押し付けられる。彼女は白いワイシャツを着ている。いつものジャケット姿ではないが、ワイシャツでも、彼女の胸のボタンははちきれそうだった。
「時田さんっ?」
(な、なにこれ)
ぎょっとしつつ、両手を上げる。触ってませんよーーというポーズ。何のためにしたのかは自分でもわからない。咄嗟にだ。
「童貞なんですよねぇ?どうぞ、お好きなだけ触ってください」
「ど···で···っ?」
マドカは、言葉にならない。
彼女の口から「童貞」と言われ、突然抱きしめられて、膝の上に乗られてーーー。
自分の膝に、彼女の尻が乗っかっている。大きな胸につい目を捉えられがちだが、彼女は尻も素晴らしい。きゅっと引き締まったウェストがあるからか、膨らみがある尻が目立つ。膝の上にその感触があり、マドカの体は自然にこわばった。
(な、なんだこの状況ーーーどっきり?罰ゲーム?)
だとしたら、絶対自分は触っちゃいけないのではないか。上司とか真田に注意しながら、自分は新入社員をさわるとか、はっきり言って、ない。
だがーーーリオが、自分の唇に唇を重ねてきた。
「んっ」
驚いて、マドカが声を上げた。彼女の唇は柔らかく、甘かった。チョコレートでも食べていたのだろうか。
(キスなんて、何年ぶりだ)
驚きつつも、自分がキスをしたのは大学生ぶりではなかろうかと考えていた。
「んぅ」
リオは自分の首に腕を回してきて、深くキスを重ねてきた。自分の唇を舌で舐め、挑発してくる。
「どうして」
ちゅっちゅとキスをされながら、自分は言った。
「私、童貞の方って大好きなんですよね。自信がなくて、可愛らしいじゃありませんか」
「かわ···」
35歳の男をつかまえて、可愛い。
(それはないだろう···)
失礼だなとかは考えないが。
「本当、朝比奈さんは可愛いですねぇ」
感嘆するように言い、彼女は再び自分にキスを仕掛けてきた。
いいなぁと思っていたリオは、いつも優艶な笑みを浮かべる女の子だった。しかし、今の彼女の瞳はぎらぎらしていて、自分に対して淫靡に挑発するように笑みを向けてくる。
「ほら、触って良いんですよ」
「ちょっ」
キスをしながら、彼女がシャツのボタンを外した。慌てて手が出てしまった。外した彼女のボタンをつけようとしてしまうが、もう遅かった。
たぷんと、彼女の胸がこぼれ落ちた。赤いブラも彼女が外し、真っ白い乳房が露わになる。
「ここ、会社···」
マドカの声は、小さかった。目の前の乳房を見たら、生唾を呑み込むしかない。
リオのことを、可愛いと思っていた。キスされても決して嫌ということはなく、体を密着されても嫌ではない。
「触って下さいな」
彼女も、自分の視線には気がついているのだろう。彼女の胸に、自分は釘付けだった。上にあげていた手を、彼女が自らの胸に導く。
ふわりとした肌触りだった。きめ細かい肌はなめらかだ。少し指を動かしただけで、そのきめ細かさがわかる。
「あっ」
両手で彼女の胸に触れると、リオが甘い吐息を零す。揉み込むと、体をびくびくと震わせだす。
「時田さん」
「うん···そう、たくさん触って下さい···」
はぁ、と甘いため息を零されたら、我慢なんかできるはずがないだろう。
「あんっ···!」
胸の突起を掠めると、彼女は腰を動かした。眉を寄せ、声を耐えるように口を紡ぐ。
今更声を抑えなくてもいいのに。
「ここ好き?」
自分の息が、興奮のせいで荒くなっていた。彼女が感じているのをもっと見たくて、指で両胸の突起を集中的にいじる。指でつまむと、彼女はいやいやするように首を横に振った。彼女自身も快感に悶え、腰がびくびくと跳ねる。跳ねるたびに自分の膝に、尻の感触が伝わる。
「す、好き···です」
赤面して、恥ずかしそうに言われるのは反則だ。先程まで挑戦的だったくせに。
「いや···ん···!あ、朝比奈さん」
興奮して、目の前の彼女の乳房にむしゃぶりついた。胸の突起を口に含むと、今まで以上に彼女が嬌声をあげる。自分の頭を抱き、髪をやや引っ張られる。
「先っぽばっかりぃ···んぅ」
彼女は、胸が弱いらしい。びくびくと身体をはねさせ、悶ている。顔を赤らめさせ、快感のためか目尻に涙をためていた。
「あっ···ふ···そんなにしたら···」
リオが、腰を動かす。淫らに誘うような腰の動きをしなから、彼女はマドカの股に触れた。リオの痴態をさんざん見せつけられ、もう痛いくらいに自分のそれは固く張り詰めている。彼女が、少し笑ったのがわかった。
「すごい···おっきくなってる」
かすれた声で囁かれ、ドキドキした。リオは一度自分の上から退いて、赤い下着を脱ぐ。下着を脱ぐとき、愛液が滴ったのがわかった。
リオが、かたくなった自分のそれを取り出す。慈しむように触れられると、マドカも熱い息を吐く。
「可愛い」
それを取り出し、リオは嬉しそうに呟いた。固く張り詰めたそれは上を向き、収まる気配は一切ない。
むしろ、下着を脱いだ彼女を見て、かなり期待していた。ここが会社とか、もうどうだっていい。
「でも、準備が···」
気がかりがあるとしたら、それだ。自分は持っていない。これでコンビニに行けとか言われるのは、かなりの苦痛だ。
「大丈夫です。用意済みですから」
リオがそう言ってゴムをスカートのポケットから取り出し、慎重に自分のそれにかぶせてきた。
(なんか···慣れてる?)
彼女に興奮してはいるが、ちょっとショックだ。自分以外にも、同じようにしているのだろうか。
ショックをうけているが、それでも自らのそれはおさまらない。
「それじゃ、入れちゃいますね」
リオが自分のそれと、自らの秘処をあてがう。自分の先っぽに、何かが当てられてる気配がする。スカートの中なので、よく見えない。
「···時田さん」
芽生えた暗い感情を打ち消すように、目の前の胸にまた触れる。すると、彼女は困ったように笑う。
「あっ、もぅ···」
マドカも彼女の腰に触れた。早く中に入りたい。女性の中はどれほど気持ちがいいのだろう。
自分のそれの先に、あたたかな感触を感じる。狭いそこに、ついに入ることがーーー。
「いっ」
ついに入ることができ、るーーー?
先っぽにあたたかさを感じた瞬間、リオの顔が悲痛に歪んだ。耐えきれないとばかりに、自分の肩を強く掴む。
「い···いったーーーーーーい!!!」
え?
リオが、大きく叫んだ。
▲▲▲
「えと···大丈夫?」
「大丈夫です」
リオは、不機嫌そうに言った。股をティッシュで拭くと、愛液と血が混じったものが付着している。大きな胸をしまいつつも、彼女は自分の隣の席で股をおさえていた。
かなり、シュールな光景だ。昼の営業時間では考えられない。
「でも、血が···」
マドカはリオの不機嫌さにハラハラしつつも、彼女の血も心配だった。
彼女が悲鳴を上げ、行為は中止にすることにした。涙を流すほど痛そうにされたら、あれ以上続きはできない。彼女も「痛い痛い!」と騒ぐし、マドカも「どうしても!」とねだることはしなかった。
(寂しいことは寂しいけど···)
それよりも、もしかして、と思った。
いやでも、思い上がりだろうか。あんなに慣れて触れてきた彼女に対し、失礼か。
自分を誘っておいて、処女なわけがないだろう。
「どうして、こんなことを···」
冷静になり、マドカは訊くことにした。
何故リオが、自分なんて誘ったのか。童貞だから?でも、彼女だって最終的には痛がってやめてしまった。
流されてしまったが、彼女の真意が知りたい。真摯にリオを見つめれば、リオは顔を背ける。気に入らなそうな顔をして。
「あなた、私のこと好きなんですよね?」
「え?」
「好きなんですよね?私のこと」
え、と思った。
そんな、彼女のことをいいなぁと思ってはいたが。
本人に問い詰められるとは思わなかった。
「好きなんでしょ?私のこと」
「···好き、です」
苛立つように言われてしまうと、もはや肯定するしかない。間違ってはいないが、無理矢理言わされた感もある。
「···私も、好きですよ。あなたのこと」
「···えっ!?」
あからさまに、驚いてしまう。
好き?自分のことを?
リオが、自分のことを好き?
「全く···あなたは、鈍すぎます。こんなに美人な私を口説かないとか、ありえないです。私が他の人と付き合ったら、どうするおつもりだったんですか?」
鼻から諦めていたというのが正直だが、今は言えないような気がした。益々怒られそうだ。
「大体、飲みに行ったじゃないですか!そこで、この私から遊びに行きたいと言ったんですよ?誘えっていう話です。お見合いパーティなんか行ってんじゃないって話ですよ」
「ご、ごめ···っていうか、何でお見合いパーティのことを」
「真田さんから聞きました。···この私に惚れてるのに、それはないでしょう?!」
いつもニコニコしている彼女と、違っていた。先程までの余裕しゃくしゃくな感じでもない、
リオは自分のことが好きで、いつまでも誘っても来ないし、お見合いパーティとか行ってる自分に苛立っていたようだ。彼女は昔からモテていた。だからこそ、リオを口説こうともしないマドカに苛立ってーー強攻策に出た、らしい。
「時田さんさ、血が出たってことはさ」
リオから話を聞いたマドカは、聞きづらくても、訊いてみた。
「そうですよ、あなたと一緒です。私も経験ないんです」
開き直ったようにリオは言う。
処女なのに、あんなことしたのかーーそう考えると、元気がなかったそこが、また復活する。
処女が、好きな相手となら···と、頑張っていたのだ。
(何だそれ。可愛すぎる)
愛しい、と思った。
「···よく、あんなことしたね」
「例えあなたが、パーティで出会った方を好きになっても···若い私なら、胸も大きい私なら、ころっとなってくれると思って」
余計に彼女のことが愛しく思える。
リオは、本当にマドカのことが好きなのだ。自分が彼女に好かれているとわかると、顔がニヤける。
「ああ···私は、なんてことを···。恥ずかしくなります。死にたい···」
今まで散々淫らに誘ったことを、リオは後悔しだす。顔を俯かせ、赤面する顔を隠した。
「···好きだよ。とても」
この愛しさを伝えるために、短い言葉だけでは足らないようにも思えた。しかし、言葉を紡ぐ以外に何ができようか。
「···ありがとうございます」
リオは驚いて顔を上げ、優艶に微笑む。美しい笑い方を見て、自分はまた元気になる。それを彼女は気がつき、目を瞬かせーーにやりと笑った。
「リベンジします?」
「今は···なんか痛そうだから、我慢する」
ティッシュで股をおさえている女の子に、またやるぞとは言えない。
「今度、また。僕から誘う」
頑張って恥を偲んで誘ってくれたリオに敬意を払い、自分は言った。
自分はリオのことが、好きだった。優艶な微笑みを浮かべる彼女も、処女のくせに挑発的に自分を誘おうとする彼女のことも、失敗して怒る彼女のことも、全部が好きだ。
もう自分に相応しくないなどとは、思わない。
「お待ちしていますね」
ふんわりと彼女は微笑む。嬉しそうな笑い方は、はっきり言って可愛らしい。愛らしさに引かれ、マドカはリオの頬にキスをした。
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