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第1章 超イケメン、死す!
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ある日、変わり者の女に出会った。何が変わっているのかといえば、その女は俺を見ないのだ。
普通、ほとんどの女は街で俺を見かけると、必ずこちらを見てくる。その見方は尋常ではない。まるでそれが人生における使命とでもいうようにまじまじと見てくるのだ。だが、俺にしてみればそれが普通の女の反応にすぎない。
しかし、その女は違った。俺を一瞥すると、まるで電柱でも視界に入れたあとのように無反応のまま歩き去って行ったのだ。
俺はあらゆる神を凌駕する超越的なイケメン。そんな俺を一瞥だけして去っていくとは、なかなか興味深い。俺は狩猟本能をくすぐられた。すぐにその女のあとを追った。
「おい、そこの女」
俺は女の背中に声をかけた。女は立ち止ると、無言のまま振り返った。なかなかの美女ではないか。俺は、この女を抱いてやらねばならない、という義務感を覚えた。
「何か用ですか?」
真っ赤な口紅が答えた。俺は、女が俺の顔を真っすぐに見つめてきたことに満足した。そう、見るがいい。人間界最高峰のイケメンを!
俺は、女の美しい瞳を狩るがごとく彼女に近づいた。
「なかなか美しい。俺を愛する資格を与えよう」
次の瞬間、女は意外な行動に出た。俺から視線を外して再び歩き始めたのだ。
何ということだ! このイケメンの代名詞たるこの俺から視線を外して歩き去るとは!
俺は自尊心を傷つけられた屈辱感と同時に激しい性欲の焔が己の全身に燃焼していくのを感じた。
これほどの性欲の焔を感じるのは何年ぶりだろう。数年前、ミス・ワールドで世界の頂点に輝いた女を、俺の性欲の焔で焼き尽くしたとき以来だ。
俺の下半身は巨石をぶらさげているかのように重く、硬くなっていた。
もしかしたらこの女こそ、俺が探し求め続けていた女なのかもしれない。
俺に背中を向けて腰を振りながら歩き去っていく女のピンクのミニスカートを見つめながら、俺は微笑みながら舌なめずりした。
「待て、女!」
俺はピンクのミニワンピース姿の女に命じた。女は再び立ち止まると、背中まで届く長い黒髪を揺らしながら振り向いた。女は無言だったが、訝しげな表情を浮かべていた。俺は、女の視界の中に再び侵入できたことに喜びを感じた。
「1分だけ俺の話を聞くことを許そう」
「私、今から仕事なんだけど」
そう答える女の美しい瞳を見つめながら、いい女だ、と俺は満足して頷いた。
「今日のお前の仕事は、俺の話を聞くことだ」
女は呆れたように頭を振った。
「あなた、誰なの?」
「神を超えたイケメン」
「まあ、確かにイケメンね。だけど、あなたには興味ないわ」
「ならば、俺に興味を抱くことを許そう」
「ちょっと! 勝手に許さないでよ」
俺は、不機嫌そうな表情を浮かべてこちらを見ている女に近づいた。
「喜べ。特別に俺の女にしてやる」
俺の言葉に、女は呆気にとられたような表情になった。
「ああ、あなた。イケメンで有名な龍尖寺魔堕斗ね?」
「その通りだ。喜べ。俺に出会えたことを」
「私ね、あなたみたいなイケメンを武器に女を弄《もてあそ》ぶ男は嫌いなの」
「じゃあ、俺を好きになれ。すぐに許可しよう」
「結構です」
女は、そっぽを向いた。そんな女の意外な態度に俺は動揺した。
なぜこの女は俺のイケメンぶりに好反応を示さないのだ?
なぜ俺に抱かれようと色目を使ってこないのだ?
なぜ俺に愛されるために、俺の口座番号を訊ねようとしないのだ?
そうか、俺に愛される自信がないか、俺に愛されたいがために俺の口座に振り込むお金が無いんだな。
だから女は俺を拒んでいるふりをしているのか、と納得した俺は、頷きながら微笑んだ。
「お金など振り込まなくていい。それに、お前なら俺に愛される資格があることを特別に認めてやろう」
女は頭を振りながらため息をついた。
「イケメンってナルシストが多いっていうけど、本当なのね」
「これで交渉成立だ。今からお前は俺の女だ」
「ちょっと! 勝手に決めないでよ」
俺は胸元のポケットからスマホを取り出すと、画面を数回タップして左耳にあてた。
「近くの公衆トイレを確保しろ」
俺は電話で奴隷たちに命じた。
「さあ、行こうか」
俺は、女の細い左手首を掴むと優しく微笑んだ。
普通、ほとんどの女は街で俺を見かけると、必ずこちらを見てくる。その見方は尋常ではない。まるでそれが人生における使命とでもいうようにまじまじと見てくるのだ。だが、俺にしてみればそれが普通の女の反応にすぎない。
しかし、その女は違った。俺を一瞥すると、まるで電柱でも視界に入れたあとのように無反応のまま歩き去って行ったのだ。
俺はあらゆる神を凌駕する超越的なイケメン。そんな俺を一瞥だけして去っていくとは、なかなか興味深い。俺は狩猟本能をくすぐられた。すぐにその女のあとを追った。
「おい、そこの女」
俺は女の背中に声をかけた。女は立ち止ると、無言のまま振り返った。なかなかの美女ではないか。俺は、この女を抱いてやらねばならない、という義務感を覚えた。
「何か用ですか?」
真っ赤な口紅が答えた。俺は、女が俺の顔を真っすぐに見つめてきたことに満足した。そう、見るがいい。人間界最高峰のイケメンを!
俺は、女の美しい瞳を狩るがごとく彼女に近づいた。
「なかなか美しい。俺を愛する資格を与えよう」
次の瞬間、女は意外な行動に出た。俺から視線を外して再び歩き始めたのだ。
何ということだ! このイケメンの代名詞たるこの俺から視線を外して歩き去るとは!
俺は自尊心を傷つけられた屈辱感と同時に激しい性欲の焔が己の全身に燃焼していくのを感じた。
これほどの性欲の焔を感じるのは何年ぶりだろう。数年前、ミス・ワールドで世界の頂点に輝いた女を、俺の性欲の焔で焼き尽くしたとき以来だ。
俺の下半身は巨石をぶらさげているかのように重く、硬くなっていた。
もしかしたらこの女こそ、俺が探し求め続けていた女なのかもしれない。
俺に背中を向けて腰を振りながら歩き去っていく女のピンクのミニスカートを見つめながら、俺は微笑みながら舌なめずりした。
「待て、女!」
俺はピンクのミニワンピース姿の女に命じた。女は再び立ち止まると、背中まで届く長い黒髪を揺らしながら振り向いた。女は無言だったが、訝しげな表情を浮かべていた。俺は、女の視界の中に再び侵入できたことに喜びを感じた。
「1分だけ俺の話を聞くことを許そう」
「私、今から仕事なんだけど」
そう答える女の美しい瞳を見つめながら、いい女だ、と俺は満足して頷いた。
「今日のお前の仕事は、俺の話を聞くことだ」
女は呆れたように頭を振った。
「あなた、誰なの?」
「神を超えたイケメン」
「まあ、確かにイケメンね。だけど、あなたには興味ないわ」
「ならば、俺に興味を抱くことを許そう」
「ちょっと! 勝手に許さないでよ」
俺は、不機嫌そうな表情を浮かべてこちらを見ている女に近づいた。
「喜べ。特別に俺の女にしてやる」
俺の言葉に、女は呆気にとられたような表情になった。
「ああ、あなた。イケメンで有名な龍尖寺魔堕斗ね?」
「その通りだ。喜べ。俺に出会えたことを」
「私ね、あなたみたいなイケメンを武器に女を弄《もてあそ》ぶ男は嫌いなの」
「じゃあ、俺を好きになれ。すぐに許可しよう」
「結構です」
女は、そっぽを向いた。そんな女の意外な態度に俺は動揺した。
なぜこの女は俺のイケメンぶりに好反応を示さないのだ?
なぜ俺に抱かれようと色目を使ってこないのだ?
なぜ俺に愛されるために、俺の口座番号を訊ねようとしないのだ?
そうか、俺に愛される自信がないか、俺に愛されたいがために俺の口座に振り込むお金が無いんだな。
だから女は俺を拒んでいるふりをしているのか、と納得した俺は、頷きながら微笑んだ。
「お金など振り込まなくていい。それに、お前なら俺に愛される資格があることを特別に認めてやろう」
女は頭を振りながらため息をついた。
「イケメンってナルシストが多いっていうけど、本当なのね」
「これで交渉成立だ。今からお前は俺の女だ」
「ちょっと! 勝手に決めないでよ」
俺は胸元のポケットからスマホを取り出すと、画面を数回タップして左耳にあてた。
「近くの公衆トイレを確保しろ」
俺は電話で奴隷たちに命じた。
「さあ、行こうか」
俺は、女の細い左手首を掴むと優しく微笑んだ。
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