オメガの花魁

花園侑

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9話「花魁の番」

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9話「花魁の番」

 「楼主さん。白雪花魁をお願いします。今夜は一晩過ごしたい。」
 今日はユキはヒート状態。その日に合わせて圭司はユキの店を訪れた。圭司は受付の楼主に他の客の1000倍の金を払った。受付の台の上に置かれた沢山の金に楼主は思わず驚いてしまった。
 「……え!?こんなに!!さすが九条家のご子息様。ありがとうございます。ではこちらへ。」
 「はい。」
 ユキの部屋の前へ案内された圭司は部屋の前に立ち止まり声をかける。
 「ユキさん。九条です。」
 部屋の扉が開かれ圭司は部屋にいるユキを見つめる。久しぶりの圭司との再開にユキはぱっと笑顔を見せる。
 「……け、圭司!来てくれたの……。」
 しかしヒート状態のため表情がかなり苦しそうだった。
 「……待っていたよ。あのね、今日……。」
 「……わかってる。抱いて欲しいんだろう?この前は申し訳なかった。きっと傷つけてしまったよね。」
 「……ううん。君は私のこと大切にしてくれているってわかったし嬉しかった。今日、ヒートなんだ。だから、その、噛んで欲しいんだ。君と番になりたい。お願い、圭司!」
 ユキは首元を指さし、顔を赤らめて訴えた。
 「わかっているよ。ユキ……。」

 「っ圭司、圭司……!」
 「どうしたの?苦しい?」
 ユキの中には既に圭司のものが奥まで全て入り込んでいた。ユキの腹部は少し膨らんでいた。
 「……違う。僕、今とても幸せなんだ。僕、圭司が好きだよ。」
 「俺も。ユキが大好きだ。愛している。」
 ユキは愛おしそうに圭司のものが入っている所を撫でる。
 「ここに、君が……。動いて……。」
 するとユキの中に入っているものは遠慮がちにゆっくりと突く。そしてそれを繰り返す。
 「ん、あ……。けいし……。もっと、強くしても、いいよ……。」
 「こう?」
 先程よりも力強く突かれる。するとユキはその動きに合わせ声が漏れる。
 「っあ!!……けいし、口付けして……。」
 圭司はユキの唇に自身の唇を重ねる。ユキは目を細めて涙を流す。そして唇が離れると今度はユキの首筋を思い切り噛み付いた。
 「っあ……!!」
 噛まれた首筋は電流のような強い刺激を受ける。そして同時に二人は達した。
 (圭司……。僕、今とても幸せだよ。ありがとう……。)
 「……ユキ。」
 「……けいし。」
 二人は今夜、アルファとオメガとして番の契りが結ばれた。そしてユキは幸せそうな笑みを浮かべながらそのまま眠ってしまった。
 
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