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五章 ムーンサルト
007 悪
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妖怪退治稼業をしている奴らは全員クズだ。
それが、一六歳の頃に氷華が抱いていたことである。
妖怪退治屋は皆、妖術を使う事が出来る――妖術を用いればライターを持たずして火を起こせるし、意のままに雷を操れる。まるで神のような所業だ。その力を以てすれば、この世に蔓延るありとあらゆる『困った』を解決できる。貧困もなくなるだろう。戦争もなくなる筈だ。
だが、妖怪退治屋は皆、その能力を誰かの役に立てようとしない。二束三文を貰って、依頼主が目障りに思っている妖怪達を殺す。下種な奴は、ターゲットである妖怪を殺した後、更に駄賃と称して所持金を奪い取る。まるで賊だ。
力を持つ者が金と権力を持つ者に尻尾を振り、自分よりも弱い奴を叩きのめす。
これが屑と言わずして何と言うか。
氷華は妖怪退治を生業としている奴が大嫌いだった。
勿論それは両親も例外ではかった――自分の目の前に出された食べ物が弱い者イジメで得た金で買われたと思うだけで反吐がでる。だが、だからと言って、その食べ物を拒否できるほど氷華は自立できていなかったので、子供の彼女はそれを喰らうしか出来ない。
氷華の不満はそれだけではない。氷華には才があった。妖術の才能が――両親はそれをいちはやく見抜き、彼女が六歳になった頃から仕込み始めた。つまり、氷華は遅かれ屑共の仲間入りを果たさざる運命に置かれたのだ。これはとんでもない屈辱である。
そんなある時、訃報が家の門を叩いた。
父と母が死んだという。
立て籠りを図った妖怪を説得している最中に、犯人諸共爆殺されたのだとか。
それを聞いた氷華は――とても嬉しかった。
これから先、屑共に育てられる事も、屑共が稼いだ金でメシを食う事もなくなったから。これから清廉潔白な人生を歩めると思ったから。何よりも、屑しかいないと思っていた妖怪退治屋の中でも、最後まで犯人説得に努めた両親だけは、ほんの少しだけ『善人』に思えたから。
もっとも、隣に居た弟は違ったようで――弟は訃報を聞いたその夜から三日三晩泣き続けた。泣いて、泣いて、泣き続けた。
何がそんなにも悲しいのかわからなかった。どうしてそんなにも涙を流せるのか、心底不思議でならない。どのような感性をしているのだろう。
微塵もわからない。
だから――他心通を発動させて、彼の心を読んでみた。
すると、果てしない量の悲しみと慈しみが氷華に流れ込んできた。
小さな体からは想像もつかない量だった。
氷華は思わず涙を流した。
そして、決意した。
彼に二度とこのような悲しい思いをさせない、と。
それから氷華は弟と二人暮らしを始めた――実は、親戚の叔父さん夫婦が「ウチに来ないか」と誘ってくれていたのだが、氷華はその手を拒んだ。理由は無論、彼らも妖怪退治を生業にしている屑だからだ。
二人暮らしは苦難の連続だった。中でも家事に苦労した。両親は妖術の事は教えてくれたが、家事に関する事は一切教えてくれなかったからだ――卵焼きは上手く焼けないし、洗濯物を干したら全部の服が皺くちゃになってしまうし、お風呂の掃除をしようにもどの洗剤を使えばわからないし、弟の中学校の制服にアイロンをかけたら焦がしてしまったし……。何一つ上手く行かない。何一つ満足に出来ない。それでも氷華は諦めずに家事をこなした。
そんな日々は、苦労とは裏腹に、非常に充実感で満たされていた。理由は様々あるが、最も大きいのは、好きでもない妖術の練習をさせられる事と、「貴女は将来、妖怪退治稼業を継ぐのよ」と言ってくる人間が居ない事だ。これら二つが無いだけで、自分は自由だと思える。心がとても軽くなったような気がする。
しかし、そんな氷華に現実が牙を剥いた。
半年くらい経った頃、両親が遺した貯金が底をつきたのだ。
生活費がない――これは一六歳の氷華でも解るくらい危機的状況である。
焦った氷華がまずとったのは、所有物の売却だ。金になるものを売り、現金を入手しようとした――最初は両親の私物を売った。どれもあまり値が付かなかったが、父の腕時計と母のブランド物のバッグだけは高値で売れた。次に、箪笥を売り、鏡台も売り、車を売った。
結果、二〇〇万円の現金が手に入った。これだけお金があれば、一年は暮らせるだろう。その一年の間に、バイトを始めれば、少しは家計に余裕が出てくるだろう。
そう思った矢先に――次の現実と衝突した。
両親に借金が発覚したのだ。
その額は利息込みで二五〇〇万円――父のギャンブルと母の浪費癖が原因だ。更に最悪な事に、借りた相手は闇金業者であった。彼らは子供相手だろうがお構いなく、昼夜問わず取り立てを行った。家の戸を叩いて大きな声を上げる程度ならば、まだ良い。居留守を決め込めば済むのだが。だが闇金業者は氷華の高校にまで乗り込んでくることもあった。流石にこればかりは氷華も堪えた。
借金を軽くするには、残る全ての物を売るしかなかった。家電、建屋、土地そして身体――全て売っても、帳消しにはならないだろう。だが、それしか道はない。
土地や建屋を売る事には一切抵抗はない。親が汚れた稼業で稼いだ汚れた金で買った物だから。寧ろ、手放すいいチャンスとさえ思う。身を売る事も、問題はない。歯を食いしばって耐えるのは得意だ。けれども、それら全てを売った瞬間、弟は住居も身内も何もかも失うことになる。それだけは避けなければならない。
しかし、他に借金を返済する術はない。
どうすれば良いのか――氷華は悩んだ。
悩んで悩んで悩みまくった。
そんなある日――確か下校途中だった――目の前にとある女性が目の前に現れた。
高校生の氷華にもわかるくらい上質なスーツを身に付けた、三〇代の女性だ。
氷華は彼女の顔に見覚えがあった。
「御両親のお葬式以来だね」と女は言った。
「私の名前は針姫風歌。君の御両親とはビジネス関係にあった」
思い出した。
妖怪退治屋を支配し搾取する屑の王にして――両親を爆殺した仇だ。
「君に提案があって来た。君、借金で首が回らなくなって、家を売ったらしいじゃないか。すごいね。すごい決断力だ。でも、まだ借金はあるんだろう? 次は何を売る? その身か? すごいね。高校生にしては、肝が据わってる。でも、ちょっと甘いな――君のその身を売ってもチャラにはならないはずだ」
何を言い出すのかと思えば――氷華は無視して素通りしようと思ったが、女は氷華の肩に手を回して続けた。
「そこで提案があるんだ――どうせ身を売るなら、私に売ってよ。二三〇〇万円くらいで買うよ?」
氷華は足を止め、詳しい話を聞く事にした。
「お恥ずかしい話なんだがね、今ウチが抱えてる下請けがジジイばっかりなんだよ。腕も三流で、そのクセ報酬だけは一丁前に要求してくるの。うんざりだよ。だから、君みたいな才能溢れる若い子が欲しいんだ。なに、報酬は別途しっかりと払うよ。独り立ちするまでは、手取り足取り教えてあげる。だから、さ――ウチにおいでよ」
氷華は二つ返事で承諾した。
妖怪退治稼業を継ぐなんて馬鹿げている、と思った。心のどこかで、「両親の仇の配下に加わるなんてどうかしてる」という声も聞こえる。勿論、そんな上手い話しがあるわけない、という疑いもある。
だが、それ以上に、安堵する気持ちがあった。
これで、弟は独りにならずに済む。
借金や生活費を気にせずに人間らしい生活を送る事が出来る。
またあんな悲しい思いをさせずに済む。
愛する弟を守るためならば、どんな屈辱も耐えられる。
愛する弟が守れるならば、全てを棄てても構わない。
氷華が地獄の門を叩いた瞬間であった。
それが、一六歳の頃に氷華が抱いていたことである。
妖怪退治屋は皆、妖術を使う事が出来る――妖術を用いればライターを持たずして火を起こせるし、意のままに雷を操れる。まるで神のような所業だ。その力を以てすれば、この世に蔓延るありとあらゆる『困った』を解決できる。貧困もなくなるだろう。戦争もなくなる筈だ。
だが、妖怪退治屋は皆、その能力を誰かの役に立てようとしない。二束三文を貰って、依頼主が目障りに思っている妖怪達を殺す。下種な奴は、ターゲットである妖怪を殺した後、更に駄賃と称して所持金を奪い取る。まるで賊だ。
力を持つ者が金と権力を持つ者に尻尾を振り、自分よりも弱い奴を叩きのめす。
これが屑と言わずして何と言うか。
氷華は妖怪退治を生業としている奴が大嫌いだった。
勿論それは両親も例外ではかった――自分の目の前に出された食べ物が弱い者イジメで得た金で買われたと思うだけで反吐がでる。だが、だからと言って、その食べ物を拒否できるほど氷華は自立できていなかったので、子供の彼女はそれを喰らうしか出来ない。
氷華の不満はそれだけではない。氷華には才があった。妖術の才能が――両親はそれをいちはやく見抜き、彼女が六歳になった頃から仕込み始めた。つまり、氷華は遅かれ屑共の仲間入りを果たさざる運命に置かれたのだ。これはとんでもない屈辱である。
そんなある時、訃報が家の門を叩いた。
父と母が死んだという。
立て籠りを図った妖怪を説得している最中に、犯人諸共爆殺されたのだとか。
それを聞いた氷華は――とても嬉しかった。
これから先、屑共に育てられる事も、屑共が稼いだ金でメシを食う事もなくなったから。これから清廉潔白な人生を歩めると思ったから。何よりも、屑しかいないと思っていた妖怪退治屋の中でも、最後まで犯人説得に努めた両親だけは、ほんの少しだけ『善人』に思えたから。
もっとも、隣に居た弟は違ったようで――弟は訃報を聞いたその夜から三日三晩泣き続けた。泣いて、泣いて、泣き続けた。
何がそんなにも悲しいのかわからなかった。どうしてそんなにも涙を流せるのか、心底不思議でならない。どのような感性をしているのだろう。
微塵もわからない。
だから――他心通を発動させて、彼の心を読んでみた。
すると、果てしない量の悲しみと慈しみが氷華に流れ込んできた。
小さな体からは想像もつかない量だった。
氷華は思わず涙を流した。
そして、決意した。
彼に二度とこのような悲しい思いをさせない、と。
それから氷華は弟と二人暮らしを始めた――実は、親戚の叔父さん夫婦が「ウチに来ないか」と誘ってくれていたのだが、氷華はその手を拒んだ。理由は無論、彼らも妖怪退治を生業にしている屑だからだ。
二人暮らしは苦難の連続だった。中でも家事に苦労した。両親は妖術の事は教えてくれたが、家事に関する事は一切教えてくれなかったからだ――卵焼きは上手く焼けないし、洗濯物を干したら全部の服が皺くちゃになってしまうし、お風呂の掃除をしようにもどの洗剤を使えばわからないし、弟の中学校の制服にアイロンをかけたら焦がしてしまったし……。何一つ上手く行かない。何一つ満足に出来ない。それでも氷華は諦めずに家事をこなした。
そんな日々は、苦労とは裏腹に、非常に充実感で満たされていた。理由は様々あるが、最も大きいのは、好きでもない妖術の練習をさせられる事と、「貴女は将来、妖怪退治稼業を継ぐのよ」と言ってくる人間が居ない事だ。これら二つが無いだけで、自分は自由だと思える。心がとても軽くなったような気がする。
しかし、そんな氷華に現実が牙を剥いた。
半年くらい経った頃、両親が遺した貯金が底をつきたのだ。
生活費がない――これは一六歳の氷華でも解るくらい危機的状況である。
焦った氷華がまずとったのは、所有物の売却だ。金になるものを売り、現金を入手しようとした――最初は両親の私物を売った。どれもあまり値が付かなかったが、父の腕時計と母のブランド物のバッグだけは高値で売れた。次に、箪笥を売り、鏡台も売り、車を売った。
結果、二〇〇万円の現金が手に入った。これだけお金があれば、一年は暮らせるだろう。その一年の間に、バイトを始めれば、少しは家計に余裕が出てくるだろう。
そう思った矢先に――次の現実と衝突した。
両親に借金が発覚したのだ。
その額は利息込みで二五〇〇万円――父のギャンブルと母の浪費癖が原因だ。更に最悪な事に、借りた相手は闇金業者であった。彼らは子供相手だろうがお構いなく、昼夜問わず取り立てを行った。家の戸を叩いて大きな声を上げる程度ならば、まだ良い。居留守を決め込めば済むのだが。だが闇金業者は氷華の高校にまで乗り込んでくることもあった。流石にこればかりは氷華も堪えた。
借金を軽くするには、残る全ての物を売るしかなかった。家電、建屋、土地そして身体――全て売っても、帳消しにはならないだろう。だが、それしか道はない。
土地や建屋を売る事には一切抵抗はない。親が汚れた稼業で稼いだ汚れた金で買った物だから。寧ろ、手放すいいチャンスとさえ思う。身を売る事も、問題はない。歯を食いしばって耐えるのは得意だ。けれども、それら全てを売った瞬間、弟は住居も身内も何もかも失うことになる。それだけは避けなければならない。
しかし、他に借金を返済する術はない。
どうすれば良いのか――氷華は悩んだ。
悩んで悩んで悩みまくった。
そんなある日――確か下校途中だった――目の前にとある女性が目の前に現れた。
高校生の氷華にもわかるくらい上質なスーツを身に付けた、三〇代の女性だ。
氷華は彼女の顔に見覚えがあった。
「御両親のお葬式以来だね」と女は言った。
「私の名前は針姫風歌。君の御両親とはビジネス関係にあった」
思い出した。
妖怪退治屋を支配し搾取する屑の王にして――両親を爆殺した仇だ。
「君に提案があって来た。君、借金で首が回らなくなって、家を売ったらしいじゃないか。すごいね。すごい決断力だ。でも、まだ借金はあるんだろう? 次は何を売る? その身か? すごいね。高校生にしては、肝が据わってる。でも、ちょっと甘いな――君のその身を売ってもチャラにはならないはずだ」
何を言い出すのかと思えば――氷華は無視して素通りしようと思ったが、女は氷華の肩に手を回して続けた。
「そこで提案があるんだ――どうせ身を売るなら、私に売ってよ。二三〇〇万円くらいで買うよ?」
氷華は足を止め、詳しい話を聞く事にした。
「お恥ずかしい話なんだがね、今ウチが抱えてる下請けがジジイばっかりなんだよ。腕も三流で、そのクセ報酬だけは一丁前に要求してくるの。うんざりだよ。だから、君みたいな才能溢れる若い子が欲しいんだ。なに、報酬は別途しっかりと払うよ。独り立ちするまでは、手取り足取り教えてあげる。だから、さ――ウチにおいでよ」
氷華は二つ返事で承諾した。
妖怪退治稼業を継ぐなんて馬鹿げている、と思った。心のどこかで、「両親の仇の配下に加わるなんてどうかしてる」という声も聞こえる。勿論、そんな上手い話しがあるわけない、という疑いもある。
だが、それ以上に、安堵する気持ちがあった。
これで、弟は独りにならずに済む。
借金や生活費を気にせずに人間らしい生活を送る事が出来る。
またあんな悲しい思いをさせずに済む。
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