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第一章
貴族は名誉
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帝国侯爵家エドガー・ヴァンデルガスト。
その名前には聞き覚えがあります。
「帝国こそが世界の秩序なのだ! 最強は帝国、帝国に従え!」
これがエドガー・ヴァンデルガストの印象的なセリフであり、帝国が悪の象徴として書かれていることが多い中で、ブライド皇子が悪辣な狂王と呼ばれるのに対して、実際に指揮を執り悪の限りを尽くす実行犯として書かれる。
それが、エドガー・ヴァンデルガストなのです。
「失礼、セシリア嬢」
眼力の強い濃い目の顔に彫りの深い顔をしたエドガーは、その眼力を持ってセシリア嬢の前に立つ。
「これはこれはヴァンデルガスト様、どうされたのです?」
「セシリア嬢、どうか私のことはエドガーと呼んでくださいませ」
「ふふふ、ヴァンデルガスト様。今日は新たな友人が来てくださっていますので、どうぞご用件があるならば、先に申して頂けませんか?」
どうやら私を口実にエドガーを追い返したいようだ。まぁこの圧力はなかなかに強いとは確かに思う。
「ふむ」
エドガーの視線が、セシリア嬢の隣に座る。私とエリザベートに向けられる。
「ほう、これはユーハイム伯爵家のご令嬢ではないか? 確か貴殿はどこの派閥にも属さずにいたはずでは? セシリア嬢とお茶をしているとは珍しい。何よりも帝国貴族であるにもかかわらず、ブライド様の派閥に誘われていないとは情けないことだ」
どうやらエリザベートがブライド様に入学式の日に声をかけられたことを知らないようだな。それに随分とブライド様にご執心のようだね。
「それにどうやら見たことがない男を連れているようで、女はいいな。婚約者がいるのに気楽なものだ」
「ヴァンデルガスト様! 私のお客様に無礼な態度はおやめいただきたい!」
「これは失敬。私は正直者で、嘘をつけないのです。本当のことを口にして、気分を害されたのなら申し訳ない」
なるほど、こういう人種か……。
人には、出会った瞬間に好意を持つ2ー6ー2の法則があるという。
人間関係において、自分や相手のことを好きでいてくれる人が2割、良くも悪くも思わない人が6割、嫌いになる人が2割という割合だ。
ブライド皇子とアイス王子は、出会った瞬間から嫌いな者同士として2割の嫌いな者同士ということだ。
そして、私にとってエドガー・ヴァンデルガストこそが、出会った瞬間から嫌いだと思える2割の人間なんだと認識できた。
「セシリア嬢、申し訳ない」
「えっ?」
私は、自分にとって平和的にのらりくらりと誰に対してもコミュニケーション能力で乗り切れると思っている。
何よりも自分のことをいくら貶されても何とも思わない自信もあった。
だけど、大切な人(エリザベート)に対して暴言を吐いた。男を許せるほど、心が広くて穏やかではない。
「頭が高い!」
私はエドガーの頭に手を置いて、地面に叩きつけた。
「なっ!?」
「えっ?」
「うわっ!?」
悲鳴を無視して、私はエドガーの頭を踏みつける。
「我が兄上の婚約者に何と無礼な物言いだ? 侯爵家はいつからそこまで偉くなった? 貴族とは名誉を重んじる。その貴族が自分よりも位が上の者に対してその態度で許されると本気で思っているのか? 貴族の位も気にすることなくマナーを無視した無礼な振る舞いをしている恥を知れ!」
誰も言葉を発しない。最悪な雰囲気の中で私はエドガーに名乗りをあげる。
「僕の名前は、フライ・エルトールだ。帝国公爵家の次男であり、この方はエリック兄上の婚約者のエリザベート様である」
「なっ!?」
どうやら自分が誰に対して、生意気な口を聞いたのかやっと理解したようだ。
「エリザベート・ユーハイム伯爵令嬢の騎士として、公女であるセシリア・ローズ・アーリントン様のお茶会に参加させてもらったのだ。まだ何か文句があるのか?」
「もっ、申し訳ございません」
エドガー・ヴァンデルガストは良くも悪くも貴族であり、相手の位が高いほどに媚びへつらう。
帝国が最高だと思っているため、公国の公女であるセシリア嬢に対しては、自分の方が偉く。伯爵家よりも侯爵家の方が位が高いために今まで偉そうにしていた。
だが、エドガーにとって、皇子と公爵は自分よりも位が高い立場であり、私がその公爵家の者であった時点で態度は変わる。
「エドガー君、僕は温厚な方でね。普段は怒ったりはしないんだ。だけど、連れが失礼なことを言われれば怒って当たり前だよね?」
「はっ、はい」
「わかってくれてよかったよ。なら、消えてくれるかい?」
足を退けてあげて彼が立ち上がるのを黙って見つめる。弁は剣よりも強いと言ったが、弁論で相手を嵌めようとする者には、容赦なく剣を振り下ろす。
「しっ、失礼します!?」
私の顔をチラリと見た後は、彼は急いで立ち去っていく。
エドガー君が立ち去って、鎮まり帰るお茶会の面々に向かって、私は頭を下げた。
「帝国の者が失礼をしました。どうか、あのような者ばかりではないとご理解くだされば幸いです。場の空気を損なわせて申し訳ない。セシリア様」
私の謝罪にセシリア様は唖然としておられましたが、真顔で拍手をしました。
「エリザベート、我々は失礼しようか?」
「そうですわね! フライ様、ありがとうざいます」
声をかけたエリザベートは嬉しそうに、私の手を取った。
「フライ・エルトール様!」
立ち去ろうとする私にセシリア様が声をかける。
「はい?」
「ぜひ、私とも友人になってくださいませ!」
「このような野蛮な私でもよろしいのでしょうか?」
「もちろんです! お付き合いする人物は、私にも選ぶ権利がありますので」
「それでは喜んで、ですが皆さんの手前、今日は失礼します」
「ええ、またいらしてくださいね」
セシリア嬢に見送っていただいて、私はエリザベートと共に立ち去った。
その名前には聞き覚えがあります。
「帝国こそが世界の秩序なのだ! 最強は帝国、帝国に従え!」
これがエドガー・ヴァンデルガストの印象的なセリフであり、帝国が悪の象徴として書かれていることが多い中で、ブライド皇子が悪辣な狂王と呼ばれるのに対して、実際に指揮を執り悪の限りを尽くす実行犯として書かれる。
それが、エドガー・ヴァンデルガストなのです。
「失礼、セシリア嬢」
眼力の強い濃い目の顔に彫りの深い顔をしたエドガーは、その眼力を持ってセシリア嬢の前に立つ。
「これはこれはヴァンデルガスト様、どうされたのです?」
「セシリア嬢、どうか私のことはエドガーと呼んでくださいませ」
「ふふふ、ヴァンデルガスト様。今日は新たな友人が来てくださっていますので、どうぞご用件があるならば、先に申して頂けませんか?」
どうやら私を口実にエドガーを追い返したいようだ。まぁこの圧力はなかなかに強いとは確かに思う。
「ふむ」
エドガーの視線が、セシリア嬢の隣に座る。私とエリザベートに向けられる。
「ほう、これはユーハイム伯爵家のご令嬢ではないか? 確か貴殿はどこの派閥にも属さずにいたはずでは? セシリア嬢とお茶をしているとは珍しい。何よりも帝国貴族であるにもかかわらず、ブライド様の派閥に誘われていないとは情けないことだ」
どうやらエリザベートがブライド様に入学式の日に声をかけられたことを知らないようだな。それに随分とブライド様にご執心のようだね。
「それにどうやら見たことがない男を連れているようで、女はいいな。婚約者がいるのに気楽なものだ」
「ヴァンデルガスト様! 私のお客様に無礼な態度はおやめいただきたい!」
「これは失敬。私は正直者で、嘘をつけないのです。本当のことを口にして、気分を害されたのなら申し訳ない」
なるほど、こういう人種か……。
人には、出会った瞬間に好意を持つ2ー6ー2の法則があるという。
人間関係において、自分や相手のことを好きでいてくれる人が2割、良くも悪くも思わない人が6割、嫌いになる人が2割という割合だ。
ブライド皇子とアイス王子は、出会った瞬間から嫌いな者同士として2割の嫌いな者同士ということだ。
そして、私にとってエドガー・ヴァンデルガストこそが、出会った瞬間から嫌いだと思える2割の人間なんだと認識できた。
「セシリア嬢、申し訳ない」
「えっ?」
私は、自分にとって平和的にのらりくらりと誰に対してもコミュニケーション能力で乗り切れると思っている。
何よりも自分のことをいくら貶されても何とも思わない自信もあった。
だけど、大切な人(エリザベート)に対して暴言を吐いた。男を許せるほど、心が広くて穏やかではない。
「頭が高い!」
私はエドガーの頭に手を置いて、地面に叩きつけた。
「なっ!?」
「えっ?」
「うわっ!?」
悲鳴を無視して、私はエドガーの頭を踏みつける。
「我が兄上の婚約者に何と無礼な物言いだ? 侯爵家はいつからそこまで偉くなった? 貴族とは名誉を重んじる。その貴族が自分よりも位が上の者に対してその態度で許されると本気で思っているのか? 貴族の位も気にすることなくマナーを無視した無礼な振る舞いをしている恥を知れ!」
誰も言葉を発しない。最悪な雰囲気の中で私はエドガーに名乗りをあげる。
「僕の名前は、フライ・エルトールだ。帝国公爵家の次男であり、この方はエリック兄上の婚約者のエリザベート様である」
「なっ!?」
どうやら自分が誰に対して、生意気な口を聞いたのかやっと理解したようだ。
「エリザベート・ユーハイム伯爵令嬢の騎士として、公女であるセシリア・ローズ・アーリントン様のお茶会に参加させてもらったのだ。まだ何か文句があるのか?」
「もっ、申し訳ございません」
エドガー・ヴァンデルガストは良くも悪くも貴族であり、相手の位が高いほどに媚びへつらう。
帝国が最高だと思っているため、公国の公女であるセシリア嬢に対しては、自分の方が偉く。伯爵家よりも侯爵家の方が位が高いために今まで偉そうにしていた。
だが、エドガーにとって、皇子と公爵は自分よりも位が高い立場であり、私がその公爵家の者であった時点で態度は変わる。
「エドガー君、僕は温厚な方でね。普段は怒ったりはしないんだ。だけど、連れが失礼なことを言われれば怒って当たり前だよね?」
「はっ、はい」
「わかってくれてよかったよ。なら、消えてくれるかい?」
足を退けてあげて彼が立ち上がるのを黙って見つめる。弁は剣よりも強いと言ったが、弁論で相手を嵌めようとする者には、容赦なく剣を振り下ろす。
「しっ、失礼します!?」
私の顔をチラリと見た後は、彼は急いで立ち去っていく。
エドガー君が立ち去って、鎮まり帰るお茶会の面々に向かって、私は頭を下げた。
「帝国の者が失礼をしました。どうか、あのような者ばかりではないとご理解くだされば幸いです。場の空気を損なわせて申し訳ない。セシリア様」
私の謝罪にセシリア様は唖然としておられましたが、真顔で拍手をしました。
「エリザベート、我々は失礼しようか?」
「そうですわね! フライ様、ありがとうざいます」
声をかけたエリザベートは嬉しそうに、私の手を取った。
「フライ・エルトール様!」
立ち去ろうとする私にセシリア様が声をかける。
「はい?」
「ぜひ、私とも友人になってくださいませ!」
「このような野蛮な私でもよろしいのでしょうか?」
「もちろんです! お付き合いする人物は、私にも選ぶ権利がありますので」
「それでは喜んで、ですが皆さんの手前、今日は失礼します」
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セシリア嬢に見送っていただいて、私はエリザベートと共に立ち去った。
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