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すれ違う輪
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シェリアが消えた。しっかりと抱えていたにも関わらずだ。ここは、神域ではないのか!神域は、人を拐うのか!!!
「どうなってる!!!」
「アルフォンスよ。お主の番の印はどうなっておる?」
「は?今はそれどころじゃ「大事なことじゃ」」
私は、シェリアが突然自分の腕をすり抜け、居なくなったことでおかしくなりそうだった。だが、緑葉の普段とは異なる鋭く重い声音に渋々、番の印を確認した。
「なんだこれは・・・・」
車輪に蔦が絡まる意匠を象った番の印は、その形を崩し、一部が欠けている。
「ステータスで状態を確認するんじゃ」
緑葉のアドバイスに、急いでステータスを開いた。そこには・・・・。
“番の消滅まで残り3日23時間54分”
「ふざけるなー!!!!!」
あたり一面に私の魔力の暴走によって風が巻き起こった。普通なら、クレーターが出来ただろう。それくらい、魔力の制御が出来なくなっていた。
「落ち着け!シェリアを取り返しに行くぞ」
「アルフォンス、シェリアの位置は分かるか?」
「集中して!まだ、分かるはずだよ!」
そうだ。落ち着け。番の印が消える前にこのくそ忌々しい表示を消してやる!私はシェリアの魂に波長を合わせた。今までと違いなかなか合わせられない。
くっそ!
落ち着け。集中しろ。
・・・・・・・・。
居た!見つけた!
「例の島だ!」
「よし。我がその島までお主を連れていく。だが、我らはあの島には入れないだろう。上空で落とすから自力で飛べ」
「僕も蒼貴と行くよ。蒼貴ひとりより近づきやすくなるからね」
「私は、エドガー達への伝令役をしよう」
「なら、儂は王宮に行こうかの。その後は、周辺の小島でお主達を待つとしよう」
「私も緑葉と合流する。蒼貴、着いたら呼ぶ」
「分かった」
「必ず、シェリアを取り戻す!」
私が蒼貴に飛び乗ったのを見届けると、それぞれに目的の場所へと散った。
その頃私は、狭間に居た。そこで夢を見ていた。私ではない私の夢を・・・・。
「べリア、やっと許可が降りたよ♪!」
ひとりの男が満面の笑顔でこちらに駆け寄ってくるのが見えた。
「本当に?嬉しい!漸く貴方の奥さんになれるのね、グリーズ」
私ではない私、べリアは踊り出さんばかりに喜んでいる。グリーズと呼ばれた彼も全身で喜びを表している。蕩けるような笑顔とは、こういうのを言うんだろう。その彼には見覚えがある。どこで見たのか?って、額に角の生えた人なんて一人しか知らない。異世界の魔術師だ。
えー!これって異世界の魔術師の記憶?
「これで、異世界渡りの研究なんて、止めてくれるわね?」
「それは・・・・」
「ダメよ。少し前だって、危うく貴方一人だけで行ってしまうところだったじゃない!私、貴方に置いていかれたら、第二王子に嫁ぐことになるのよ。貴方はそれでいいの?私は嫌よ」
「分かった。明日、片付けるよ」
「私も手伝うわ。いいでしょう?」
グリーズは、苦笑しながらも愛しさを隠しきれない顔で頷いた。
そして、場面は変わって、何処かの部屋にいる。本や紙が散乱しているように見える。
「相変わらず、凄いことになってるわね」
「研究中のものが幾つもあるからね。片付けてる暇がないんだよ」
ここは、研究室のようだ。
「この辺に有るのが、例の資料だよ。あ、その魔方陣には触れないで。魔力が流れると発動してしまうからね。君は制御が苦手だろう?」
「分かったわ」
膨大な資料の一角に積み上げられた紙の束を暖炉に放り込んでいく。その紙の束が燃えるのを見るべリアの心が幸せに満たされていくのが分かる。愛されていると実感できるのだ。
「グリーズ、こっちはもう終わるわ」
「こちらも魔方陣を消滅させれば終わりだよ。君の魔力が流れ込まないように、このポンチョを着てて」
べリアは、安堵で満たされた。この魔方陣さえなければ、あんなことは起こらない。突然私の中に数年前の彼女の記憶が流れ込んできた。それは、目の前の魔方陣が光を放って起動し、グリーズが掻き消えた時の記憶だった。幸いにも同じ世界の別の国へ飛ばされただけで、1月のちに無事戻ってきたのだが、その時は、置いていかれた!と、同じところに行こう!と躍起になってその魔方陣を起動しようとしたが、ピクリとも反応しなかった。その魔方陣が消滅するのだ。こんなに嬉しいことはない。
グリーズは、べリアが魔方陣から離れたのを確認すると、消滅の呪文を唱え出した。が、それは途中から聞こえなくなった。
「え?」
目の前で、あの時よりも恐ろしいことが起きたのだ。グリーズが魔方陣と共に一瞬で姿を消した。声を発する間もなかった。
「いやーーーーー!!!!!」
グリーズは、その後、待てども待てども帰っては来なかった。べリアは、王命により結局第二王子に嫁ぐことになった。その婚礼前日。絶望の中、自らの胸に隠し持ってきたハサミを突き立てた。そして、命が終わったなら、どんなによかっただろう。運命はべリアをグリーズの元へと引き寄せた、召喚聖女として。
そして、夢は終わる。
異世界の魔術師に封印の術を施したのは、召喚聖女だ。例えその魂と肉体を分離させて魂だけを輪廻に戻したのが、神の御業であったとしても、それを望んだのがグリーズ本人であったとしても、誰よりも愛し、側に居たいと願った者を喪う一助を担った自分を赦せない。失意の中、グリーズへの贖罪と共に神に願った。グリーズの願いを叶えてほしいと。
私は、冷たい何かが頬に触れる感触がして目を開けた。そこには・・・・
「・・グリーズ・・・・」
「ああ、思い出してくれたんだね、べリア」
冷たい身体に抱き締められた。
血の通わない冷たい冷たい身体に。
私は誰?
私は・・・・べリア?
・・・・本当に?
遠くの奥深くで、誰かの呼ぶ声が聞こえる。べリアではない別の名前で私を呼ぶ。その名前が聞こえない。分からない。
私は誰?
「君はべリアだよ。僕の愛しいべリア。僕はグリーズ。分かるだろう?」
冷たい手が私の頬を包み、甘く蕩けそうに微笑んでくる。
そう、この人はグリーズ。私の愛してやまないただひとりの人。
本当に?
何故か心が納得しない。違うと訴えてくる。
「貴方は、不死の身体だけになったのではないの?私が貴方を封印した。そうでしょう?」
グリーズは、辛そうな顔で私を抱き締める。
「ごめんね。君に辛いことを押し付けてしまった。でも、君が願ってくれたでしょう?僕の願いを叶えてと。だから僕は君がこの世界に来た時に、一時だけ復活できるようにしたんだよ。幸いにもこの世界を破滅させたいと願う者があったからね。利用させてもらった。彼の願いも少しは叶えようと思ってね、魔獣の餌を増やしてる」
そうか。あの魔獣の多さはそういうことか。
えっと、どういうこと?なんで私はそんなことを知ってるの?
「さあ、もう少しで完了するよ。楽しみだねぇ」
何が完了するの?
不安になってグリーズを見つめた。何もかもが霞の向こうにあって掴みとれない。
「心配ないよ。君の魂を縛る鎖はすぐに消える。僕達はこれからずっと一緒だ。その器を脱いで僕の中でひとつになるんだよ」
意味がわからない。
「ああ、もうすぐだね。さあ、あっちで横になろう。僕のこの身体が動くのもあと少しだ」
グリーズは、私を抱き上げるとふかふかのベッドへ連れていった。ふたり並んで横になっていると、左胸に違和感がある。
「時間だ。おいで、べリア」
私の意識が薄れると同時に、私の中の何かがスウーと私から抜けて、異世界の魔術師の中に入っていくのが見えた。その記憶を最後に私の意識は暗転した。
「シェリア!」
蒼貴に島まで送ってもらった後、島をさ迷い、やっと私がシェリアを見つけた時、番の印は消えてなくなっていた。
「どうなってる!!!」
「アルフォンスよ。お主の番の印はどうなっておる?」
「は?今はそれどころじゃ「大事なことじゃ」」
私は、シェリアが突然自分の腕をすり抜け、居なくなったことでおかしくなりそうだった。だが、緑葉の普段とは異なる鋭く重い声音に渋々、番の印を確認した。
「なんだこれは・・・・」
車輪に蔦が絡まる意匠を象った番の印は、その形を崩し、一部が欠けている。
「ステータスで状態を確認するんじゃ」
緑葉のアドバイスに、急いでステータスを開いた。そこには・・・・。
“番の消滅まで残り3日23時間54分”
「ふざけるなー!!!!!」
あたり一面に私の魔力の暴走によって風が巻き起こった。普通なら、クレーターが出来ただろう。それくらい、魔力の制御が出来なくなっていた。
「落ち着け!シェリアを取り返しに行くぞ」
「アルフォンス、シェリアの位置は分かるか?」
「集中して!まだ、分かるはずだよ!」
そうだ。落ち着け。番の印が消える前にこのくそ忌々しい表示を消してやる!私はシェリアの魂に波長を合わせた。今までと違いなかなか合わせられない。
くっそ!
落ち着け。集中しろ。
・・・・・・・・。
居た!見つけた!
「例の島だ!」
「よし。我がその島までお主を連れていく。だが、我らはあの島には入れないだろう。上空で落とすから自力で飛べ」
「僕も蒼貴と行くよ。蒼貴ひとりより近づきやすくなるからね」
「私は、エドガー達への伝令役をしよう」
「なら、儂は王宮に行こうかの。その後は、周辺の小島でお主達を待つとしよう」
「私も緑葉と合流する。蒼貴、着いたら呼ぶ」
「分かった」
「必ず、シェリアを取り戻す!」
私が蒼貴に飛び乗ったのを見届けると、それぞれに目的の場所へと散った。
その頃私は、狭間に居た。そこで夢を見ていた。私ではない私の夢を・・・・。
「べリア、やっと許可が降りたよ♪!」
ひとりの男が満面の笑顔でこちらに駆け寄ってくるのが見えた。
「本当に?嬉しい!漸く貴方の奥さんになれるのね、グリーズ」
私ではない私、べリアは踊り出さんばかりに喜んでいる。グリーズと呼ばれた彼も全身で喜びを表している。蕩けるような笑顔とは、こういうのを言うんだろう。その彼には見覚えがある。どこで見たのか?って、額に角の生えた人なんて一人しか知らない。異世界の魔術師だ。
えー!これって異世界の魔術師の記憶?
「これで、異世界渡りの研究なんて、止めてくれるわね?」
「それは・・・・」
「ダメよ。少し前だって、危うく貴方一人だけで行ってしまうところだったじゃない!私、貴方に置いていかれたら、第二王子に嫁ぐことになるのよ。貴方はそれでいいの?私は嫌よ」
「分かった。明日、片付けるよ」
「私も手伝うわ。いいでしょう?」
グリーズは、苦笑しながらも愛しさを隠しきれない顔で頷いた。
そして、場面は変わって、何処かの部屋にいる。本や紙が散乱しているように見える。
「相変わらず、凄いことになってるわね」
「研究中のものが幾つもあるからね。片付けてる暇がないんだよ」
ここは、研究室のようだ。
「この辺に有るのが、例の資料だよ。あ、その魔方陣には触れないで。魔力が流れると発動してしまうからね。君は制御が苦手だろう?」
「分かったわ」
膨大な資料の一角に積み上げられた紙の束を暖炉に放り込んでいく。その紙の束が燃えるのを見るべリアの心が幸せに満たされていくのが分かる。愛されていると実感できるのだ。
「グリーズ、こっちはもう終わるわ」
「こちらも魔方陣を消滅させれば終わりだよ。君の魔力が流れ込まないように、このポンチョを着てて」
べリアは、安堵で満たされた。この魔方陣さえなければ、あんなことは起こらない。突然私の中に数年前の彼女の記憶が流れ込んできた。それは、目の前の魔方陣が光を放って起動し、グリーズが掻き消えた時の記憶だった。幸いにも同じ世界の別の国へ飛ばされただけで、1月のちに無事戻ってきたのだが、その時は、置いていかれた!と、同じところに行こう!と躍起になってその魔方陣を起動しようとしたが、ピクリとも反応しなかった。その魔方陣が消滅するのだ。こんなに嬉しいことはない。
グリーズは、べリアが魔方陣から離れたのを確認すると、消滅の呪文を唱え出した。が、それは途中から聞こえなくなった。
「え?」
目の前で、あの時よりも恐ろしいことが起きたのだ。グリーズが魔方陣と共に一瞬で姿を消した。声を発する間もなかった。
「いやーーーーー!!!!!」
グリーズは、その後、待てども待てども帰っては来なかった。べリアは、王命により結局第二王子に嫁ぐことになった。その婚礼前日。絶望の中、自らの胸に隠し持ってきたハサミを突き立てた。そして、命が終わったなら、どんなによかっただろう。運命はべリアをグリーズの元へと引き寄せた、召喚聖女として。
そして、夢は終わる。
異世界の魔術師に封印の術を施したのは、召喚聖女だ。例えその魂と肉体を分離させて魂だけを輪廻に戻したのが、神の御業であったとしても、それを望んだのがグリーズ本人であったとしても、誰よりも愛し、側に居たいと願った者を喪う一助を担った自分を赦せない。失意の中、グリーズへの贖罪と共に神に願った。グリーズの願いを叶えてほしいと。
私は、冷たい何かが頬に触れる感触がして目を開けた。そこには・・・・
「・・グリーズ・・・・」
「ああ、思い出してくれたんだね、べリア」
冷たい身体に抱き締められた。
血の通わない冷たい冷たい身体に。
私は誰?
私は・・・・べリア?
・・・・本当に?
遠くの奥深くで、誰かの呼ぶ声が聞こえる。べリアではない別の名前で私を呼ぶ。その名前が聞こえない。分からない。
私は誰?
「君はべリアだよ。僕の愛しいべリア。僕はグリーズ。分かるだろう?」
冷たい手が私の頬を包み、甘く蕩けそうに微笑んでくる。
そう、この人はグリーズ。私の愛してやまないただひとりの人。
本当に?
何故か心が納得しない。違うと訴えてくる。
「貴方は、不死の身体だけになったのではないの?私が貴方を封印した。そうでしょう?」
グリーズは、辛そうな顔で私を抱き締める。
「ごめんね。君に辛いことを押し付けてしまった。でも、君が願ってくれたでしょう?僕の願いを叶えてと。だから僕は君がこの世界に来た時に、一時だけ復活できるようにしたんだよ。幸いにもこの世界を破滅させたいと願う者があったからね。利用させてもらった。彼の願いも少しは叶えようと思ってね、魔獣の餌を増やしてる」
そうか。あの魔獣の多さはそういうことか。
えっと、どういうこと?なんで私はそんなことを知ってるの?
「さあ、もう少しで完了するよ。楽しみだねぇ」
何が完了するの?
不安になってグリーズを見つめた。何もかもが霞の向こうにあって掴みとれない。
「心配ないよ。君の魂を縛る鎖はすぐに消える。僕達はこれからずっと一緒だ。その器を脱いで僕の中でひとつになるんだよ」
意味がわからない。
「ああ、もうすぐだね。さあ、あっちで横になろう。僕のこの身体が動くのもあと少しだ」
グリーズは、私を抱き上げるとふかふかのベッドへ連れていった。ふたり並んで横になっていると、左胸に違和感がある。
「時間だ。おいで、べリア」
私の意識が薄れると同時に、私の中の何かがスウーと私から抜けて、異世界の魔術師の中に入っていくのが見えた。その記憶を最後に私の意識は暗転した。
「シェリア!」
蒼貴に島まで送ってもらった後、島をさ迷い、やっと私がシェリアを見つけた時、番の印は消えてなくなっていた。
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