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半身なんて要らなかった~シュベリーズ~
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どうして、こんなことに?理由は分かっている。わたくしが半身に振り回されたから。半身に愛して欲しかったから。すべてわたくしの弱さが招いたこと。でも、それももう終わりにしなくては。
熊族のわたくしが半身に出逢ったのは、7歳の時。7歳になると貴族の子女は、年に1度だけお城で開かれるお茶会に招待される。そのお茶会で王妃様の隣にいた第1王子殿下がわたくしの半身だった。その時の衝撃は今でも忘れることが出来ない。目の前に薔薇が咲き誇ったのだ。硬直して名前も言えないわたくしに第1王子殿下は優しく話しかけてくれた。天にも昇る心地とはあのことを言うのだろう。
「気分が優れないのですか?」
「あらあらまあまあ。緊張してしまったのかしら?」
「シュベリーズ?」
困惑したお母様の声が遠くで聞こえた。わたくしは、なけなしの勇気を振り絞ってひと言だけやっとの思いで声に出した。
「は、はん、しん」
と。
「「!!!!!」」
当然、周りは驚きに固まった。他の誰も気付かなかったけれど、わたくしだけは見てしまった。第1王子殿下が一瞬嫌そうな顔をしたのを。気のせいかと思ったが、すぐに取り繕った笑顔で残酷なことをわたくしに言ってのけたのだ。
「気のせいですよ、きっと」
と。
先程の嫌そうな顔とその言葉にショックを受けたわたくしは、その場で気を失ってしまったようだ。気が付いたときには、自宅のベッドの上だった。
後に、彼のタイプはわたくしと正反対の、嫋やかで儚げな美しい人だと知った。まさにアルキナッサそのものだ。大木となりやすい樹族にあって、細身でスラッとした第1王子殿下は、その容姿を自慢に思っていた。そして、横に立つに相応しいのはアルキナッサだと、残酷にも半身であるわたくしに豪語したのだ。わたくしは、熊族の中では小柄だが、嫋やかさとはほど遠く、儚げな面影は皆無と言っていい。コロンとしてフワフワの、可愛いと表現する方がしっくりくる容姿をしている。お母様がドワーフ族なことが多少なりとも影響しているらしい。熊族らしいガッチリとした大女とどちらがマシか、わたくしには分からない。どちらであっても半身のお眼鏡には叶わないのだから。とは言え、わたくしは、公爵家の令嬢であり、家柄にも問題はなく、第1王子殿下の後ろ盾もしても申し分がなかったため、半身という種族特性を考慮された結果、第1王子殿下の婚約者に納まった。そして、第1王子殿下は立太子され、王太子となる。
そこからわたくしの苦難と屈辱と苦痛の日々が始まった。
毎日の王太子妃教育が終わると、わたくしは王太子殿下とお茶の時間がある。わたくしたちふたりが仲を深められるようにと配慮された故のものだ。だが・・・・。その初日から王太子殿下は別の令嬢と既にお茶をしていた。
「あら、こちら、どなたですの?ライオネル」
王太子殿下の愛称を呼ぶ令嬢の存在に驚きを隠せない。婚約者のわたくしですら、そう呼ぶことは許されていないのに。
「ちっ。本当に来たのか。これは、キルギリス公爵家の令嬢だ」
「まあ!では、ライオネルの婚約者ではございませんか」
「残念だが、そういうことになる」
王太子殿下の彼女を見る目は優しい。
「そんなことおっしゃってはダメよ。わたくしは、アルキナッサ。メロディアン大公家のひとり娘よ。さあ、こちらにいらっしゃいな」
「お初にお目にかかります、キルギリス公爵家のシュベリーズと申します」
図々しくも婚約者同士の逢瀬に居座る令嬢が格上の者だと知り、どうすることも出来ない。わたくしの侍女も一瞬だが、眉を顰めたのが目の端に映った。ふたりはその後もわたくしなどいないかのようにふたりだけで会話を楽しんでいた。
「おまえ、まだいたのか。アルキナッサ、少し風が出てきた。迎えが来るまで部屋に居よう」
そう言うと、アルキナッサをエスコートして行ってしまった。わたくしは、呆然とそれを見送るしか出来なかった。以来、一事が万事こんな状態で、それでも、半身の近くに居られるだけで幸せだと会いに行った。お父様たちに知らせることはしなかった。逢えなくなることの方が怖かった。わたくしを心配したジェラルドからある物を渡され、それを肌身離さず持つことで使用人も黙らせた。
そのうち、アルキナッサにも半身が現れ、わたくしたちのお茶会には現れなくなったが、王太子殿下とわたくしの間に会話はついぞ生まれなかった。学園に入ると、更に酷いことになる。
「おい!この課題だが、完璧に仕上げておけ。幽霊のようなおまえを手元に置いてやっているんだ。感謝しろ」
課題を押しつけられるのは当たり前。王太子としての書類もすべてわたくしに押しつけた。寝る間もなく、どんどん窶れていくわたくしに対して、彼は、精霊族や天使族、花人族などの嫋やかで儚げな令嬢との逢瀬を楽しむのだ。
「あら、わたくしのもお願いするわ。クライスター様とお出かけなの。半身を持つあなたなら、それがいかに重要か分かってくださるでしょう?」
そこにアルキナッサも便乗する。
「そうだな。それくらい出来なくては、王太子妃など務まらん。手を抜くなよ」
「承知いたしました」
わたくしに出来るのは、肯定することだけ。少しでも刃向かえば「おまえなど、棄ててもいいのだぞ?狂って死ぬか?」と冷たく突き放される。わたくしは、少しずつ少しずつ壊れていったのだと思う。そして、あの日。アルキナッサの婚約者であるクライスターが処刑された日。
「赦さない!わたくしと同じ目に遭わせなければ。あの女の半身を目の前で八つ裂きにしてやる!一生抜け出せない奴隷に堕とさなければ、わたくしの気持ちが収まらないわ」
アルキナッサの怒りは相当なものだった。
「もちろん、私もシュベリーズも協力する。王妃となる婚約者に協力するのは当然だ。側妃にしてもらえるシュベリーズだって、協力するさ」
「え?」
アルキナッサが婚約者ってどういうこと?わたくしが側妃って?いつの間にそうなったのだろう?
「なんだ?不満なのか?」
眉間に皺を寄せ不機嫌な顔を向ける王太子殿下にわたくしは萎縮し、首を横に振るしか出来なかった。
「そうだよな。不満なんてあるわけない。半身であるの私のそばにいられるように配慮してもらえるんだ。アルキナッサには、どれだけ感謝してもしたりない。そうだろう?」
半身に威圧されたわたくしは、もう何も考えることなど出来ず、ただただ首を縦に振るしかなかった。そして、最悪のことが起こる。
「わた、わたくしは、キルギリス公爵令嬢に唆されたのです。クライスター様を喪ったとは言え、このような大それたこと出来ないと止めたのです!」
「その通りです。私も反対しました。ですが、専属執事が勝手にシュベリーズに従ったのです!」
「そうですわ。執事が勝手にやったこと。わたくしは、無関係です!」
わたくしをどこまでも軽く扱い、周りにその責任を押しつけるその態度に、憎悪が湧いた。半身を憎悪するなど今までのわたくしではあり得なかったが、砕けてしまったのだ。半身を想う魂そのものが。わたくしは、無言で今までの仕打ちを記録した魔石を取り出して再生した。10年分の記録を。
「どうやら、すべておまえたちの戯れ言だったようだな。学園からも苦情が来ている。半身を脅して奴隷のように扱うとはな。半身のいる種族を蔑ろにする行為だということにも気付かない。他国の王族に手を出したらどうなるのかさえ想像できない。なあ、ライオネルサーガ。この国の評判は、おまえたちのせいでガタ落ちだよ。ただの逆恨みで稀代の魔法陣描きと言われるお方とその半身を害そうとするなど。どう落とし前をつける気だ?」
「クッ。私の気持ちなど、伴侶を押しつけられる私の気持ちなど父上には分からない!」
「フン!何を甘えたことを。王侯貴族などみな政略結婚だ。伴侶など選べん。半身でなくても、おまえの婚約者はシュベリーズだった。大公家の者は血が近すぎて候補にもあがることはない」
「そんな・・・・」
「さて、今回の件、これ以上、我が国の評価を下げることは出来ない。よって、名の上がった3名は、引き渡し直後に自害を命じる。また、首謀者であるアルキナッサの保護者であるメロディアン大公は監督不行届きとして、大公の座を剥奪。領地はすべて没収。アルキナッサは、北の棟にて幽閉。シュベリーズについては、情状酌量の余地ありとみなし、キルギリス公爵領の一部没収に加え1階級の降爵。婚約は白紙撤回とし、領地にて幽閉。王太子である第1王子は、廃嫡の上幽閉とする。また、第1王子とアルキナッサは、特殊な隷属の魔法陣を施すこととする。異議は受け付けぬ!!!」
「そんな」
「わたくしは悪くないのに」
「畏まりました」
ジェラルドには、申し訳なさしかない。彼の「いいのですよ、お嬢様」と笑う姿が浮かんでくる。指示されただけの彼にそのような沙汰が下されるとは思ってもみなかった。わたくしの浅はかさが招いた結果だと悔やんでも悔やみきれない。首謀者である第1王子殿下、アルキナッサ、わたくしの3人だけが、死罪を賜ってすべて終わると思っていたのだ。一族にまで迷惑をかけるなど、想像すらしていなかった。本当に浅慮だったと悔やまれるが、半身に振り回されていたわたくしでは、気付いていても同じ選択しか出来なかったでしょう。もう、思い残すことはない。魂の砕けたわたくしは、狂い死ぬこともない。ただ、微笑んで朽ち果てていく。それが、わたくしの選んだ未来。
熊族のわたくしが半身に出逢ったのは、7歳の時。7歳になると貴族の子女は、年に1度だけお城で開かれるお茶会に招待される。そのお茶会で王妃様の隣にいた第1王子殿下がわたくしの半身だった。その時の衝撃は今でも忘れることが出来ない。目の前に薔薇が咲き誇ったのだ。硬直して名前も言えないわたくしに第1王子殿下は優しく話しかけてくれた。天にも昇る心地とはあのことを言うのだろう。
「気分が優れないのですか?」
「あらあらまあまあ。緊張してしまったのかしら?」
「シュベリーズ?」
困惑したお母様の声が遠くで聞こえた。わたくしは、なけなしの勇気を振り絞ってひと言だけやっとの思いで声に出した。
「は、はん、しん」
と。
「「!!!!!」」
当然、周りは驚きに固まった。他の誰も気付かなかったけれど、わたくしだけは見てしまった。第1王子殿下が一瞬嫌そうな顔をしたのを。気のせいかと思ったが、すぐに取り繕った笑顔で残酷なことをわたくしに言ってのけたのだ。
「気のせいですよ、きっと」
と。
先程の嫌そうな顔とその言葉にショックを受けたわたくしは、その場で気を失ってしまったようだ。気が付いたときには、自宅のベッドの上だった。
後に、彼のタイプはわたくしと正反対の、嫋やかで儚げな美しい人だと知った。まさにアルキナッサそのものだ。大木となりやすい樹族にあって、細身でスラッとした第1王子殿下は、その容姿を自慢に思っていた。そして、横に立つに相応しいのはアルキナッサだと、残酷にも半身であるわたくしに豪語したのだ。わたくしは、熊族の中では小柄だが、嫋やかさとはほど遠く、儚げな面影は皆無と言っていい。コロンとしてフワフワの、可愛いと表現する方がしっくりくる容姿をしている。お母様がドワーフ族なことが多少なりとも影響しているらしい。熊族らしいガッチリとした大女とどちらがマシか、わたくしには分からない。どちらであっても半身のお眼鏡には叶わないのだから。とは言え、わたくしは、公爵家の令嬢であり、家柄にも問題はなく、第1王子殿下の後ろ盾もしても申し分がなかったため、半身という種族特性を考慮された結果、第1王子殿下の婚約者に納まった。そして、第1王子殿下は立太子され、王太子となる。
そこからわたくしの苦難と屈辱と苦痛の日々が始まった。
毎日の王太子妃教育が終わると、わたくしは王太子殿下とお茶の時間がある。わたくしたちふたりが仲を深められるようにと配慮された故のものだ。だが・・・・。その初日から王太子殿下は別の令嬢と既にお茶をしていた。
「あら、こちら、どなたですの?ライオネル」
王太子殿下の愛称を呼ぶ令嬢の存在に驚きを隠せない。婚約者のわたくしですら、そう呼ぶことは許されていないのに。
「ちっ。本当に来たのか。これは、キルギリス公爵家の令嬢だ」
「まあ!では、ライオネルの婚約者ではございませんか」
「残念だが、そういうことになる」
王太子殿下の彼女を見る目は優しい。
「そんなことおっしゃってはダメよ。わたくしは、アルキナッサ。メロディアン大公家のひとり娘よ。さあ、こちらにいらっしゃいな」
「お初にお目にかかります、キルギリス公爵家のシュベリーズと申します」
図々しくも婚約者同士の逢瀬に居座る令嬢が格上の者だと知り、どうすることも出来ない。わたくしの侍女も一瞬だが、眉を顰めたのが目の端に映った。ふたりはその後もわたくしなどいないかのようにふたりだけで会話を楽しんでいた。
「おまえ、まだいたのか。アルキナッサ、少し風が出てきた。迎えが来るまで部屋に居よう」
そう言うと、アルキナッサをエスコートして行ってしまった。わたくしは、呆然とそれを見送るしか出来なかった。以来、一事が万事こんな状態で、それでも、半身の近くに居られるだけで幸せだと会いに行った。お父様たちに知らせることはしなかった。逢えなくなることの方が怖かった。わたくしを心配したジェラルドからある物を渡され、それを肌身離さず持つことで使用人も黙らせた。
そのうち、アルキナッサにも半身が現れ、わたくしたちのお茶会には現れなくなったが、王太子殿下とわたくしの間に会話はついぞ生まれなかった。学園に入ると、更に酷いことになる。
「おい!この課題だが、完璧に仕上げておけ。幽霊のようなおまえを手元に置いてやっているんだ。感謝しろ」
課題を押しつけられるのは当たり前。王太子としての書類もすべてわたくしに押しつけた。寝る間もなく、どんどん窶れていくわたくしに対して、彼は、精霊族や天使族、花人族などの嫋やかで儚げな令嬢との逢瀬を楽しむのだ。
「あら、わたくしのもお願いするわ。クライスター様とお出かけなの。半身を持つあなたなら、それがいかに重要か分かってくださるでしょう?」
そこにアルキナッサも便乗する。
「そうだな。それくらい出来なくては、王太子妃など務まらん。手を抜くなよ」
「承知いたしました」
わたくしに出来るのは、肯定することだけ。少しでも刃向かえば「おまえなど、棄ててもいいのだぞ?狂って死ぬか?」と冷たく突き放される。わたくしは、少しずつ少しずつ壊れていったのだと思う。そして、あの日。アルキナッサの婚約者であるクライスターが処刑された日。
「赦さない!わたくしと同じ目に遭わせなければ。あの女の半身を目の前で八つ裂きにしてやる!一生抜け出せない奴隷に堕とさなければ、わたくしの気持ちが収まらないわ」
アルキナッサの怒りは相当なものだった。
「もちろん、私もシュベリーズも協力する。王妃となる婚約者に協力するのは当然だ。側妃にしてもらえるシュベリーズだって、協力するさ」
「え?」
アルキナッサが婚約者ってどういうこと?わたくしが側妃って?いつの間にそうなったのだろう?
「なんだ?不満なのか?」
眉間に皺を寄せ不機嫌な顔を向ける王太子殿下にわたくしは萎縮し、首を横に振るしか出来なかった。
「そうだよな。不満なんてあるわけない。半身であるの私のそばにいられるように配慮してもらえるんだ。アルキナッサには、どれだけ感謝してもしたりない。そうだろう?」
半身に威圧されたわたくしは、もう何も考えることなど出来ず、ただただ首を縦に振るしかなかった。そして、最悪のことが起こる。
「わた、わたくしは、キルギリス公爵令嬢に唆されたのです。クライスター様を喪ったとは言え、このような大それたこと出来ないと止めたのです!」
「その通りです。私も反対しました。ですが、専属執事が勝手にシュベリーズに従ったのです!」
「そうですわ。執事が勝手にやったこと。わたくしは、無関係です!」
わたくしをどこまでも軽く扱い、周りにその責任を押しつけるその態度に、憎悪が湧いた。半身を憎悪するなど今までのわたくしではあり得なかったが、砕けてしまったのだ。半身を想う魂そのものが。わたくしは、無言で今までの仕打ちを記録した魔石を取り出して再生した。10年分の記録を。
「どうやら、すべておまえたちの戯れ言だったようだな。学園からも苦情が来ている。半身を脅して奴隷のように扱うとはな。半身のいる種族を蔑ろにする行為だということにも気付かない。他国の王族に手を出したらどうなるのかさえ想像できない。なあ、ライオネルサーガ。この国の評判は、おまえたちのせいでガタ落ちだよ。ただの逆恨みで稀代の魔法陣描きと言われるお方とその半身を害そうとするなど。どう落とし前をつける気だ?」
「クッ。私の気持ちなど、伴侶を押しつけられる私の気持ちなど父上には分からない!」
「フン!何を甘えたことを。王侯貴族などみな政略結婚だ。伴侶など選べん。半身でなくても、おまえの婚約者はシュベリーズだった。大公家の者は血が近すぎて候補にもあがることはない」
「そんな・・・・」
「さて、今回の件、これ以上、我が国の評価を下げることは出来ない。よって、名の上がった3名は、引き渡し直後に自害を命じる。また、首謀者であるアルキナッサの保護者であるメロディアン大公は監督不行届きとして、大公の座を剥奪。領地はすべて没収。アルキナッサは、北の棟にて幽閉。シュベリーズについては、情状酌量の余地ありとみなし、キルギリス公爵領の一部没収に加え1階級の降爵。婚約は白紙撤回とし、領地にて幽閉。王太子である第1王子は、廃嫡の上幽閉とする。また、第1王子とアルキナッサは、特殊な隷属の魔法陣を施すこととする。異議は受け付けぬ!!!」
「そんな」
「わたくしは悪くないのに」
「畏まりました」
ジェラルドには、申し訳なさしかない。彼の「いいのですよ、お嬢様」と笑う姿が浮かんでくる。指示されただけの彼にそのような沙汰が下されるとは思ってもみなかった。わたくしの浅はかさが招いた結果だと悔やんでも悔やみきれない。首謀者である第1王子殿下、アルキナッサ、わたくしの3人だけが、死罪を賜ってすべて終わると思っていたのだ。一族にまで迷惑をかけるなど、想像すらしていなかった。本当に浅慮だったと悔やまれるが、半身に振り回されていたわたくしでは、気付いていても同じ選択しか出来なかったでしょう。もう、思い残すことはない。魂の砕けたわたくしは、狂い死ぬこともない。ただ、微笑んで朽ち果てていく。それが、わたくしの選んだ未来。
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