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最悪な一日
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今日も頭から水を被り、笑われる一日が始まる。
授業が頭に入らないほど、ボーッと教室の窓を見つめる。
将来は小さな畑で農家をやりたくて農業の授業を受けている。
下層部の土はあまり良くないと聞くから、上層部の土を買う事から始めないとな。
他にも農業の授業を受けている人はいるけど、他の授業より少ない。
基本身体が汚れる仕事は、上層部の人間は好まない。
畑の授業で、実際に学校の花壇に花を植えていた時通りかかった貴族達がバカにしていた事があった。
彼らも高級食材だとしても、畑で作った野菜を食べているのにな。
農業の授業は、陰口を言われても他の授業よりも楽しい。
貴族がほとんどいないから下層部をバカにする人はいない。
この授業の時だけはゆっくりと安心する時間が流れていく。
農業なら売れ残った野菜は食べられるから一石二鳥だと思った。
一番人気がある武術の授業は俺には合わない。
痛いのも攻撃するのも怖くて身体が震えてダメだ。
それに、貴族が多い授業だからリンチされるのは目に見えている。
授業のチャイムが響き渡り、終了の時間を教えてくれる。
次の授業は移動か、ここの教室から離れているから早めにいかないとな。
朝軽く仕事してから来たからちょっと頭が痛いな。
薬は高いから持っていないから、自力で治すしかない。
今までもそうして何とかなってきたから大丈夫だ。
頭を軽く叩いて、次の授業に向かった。
この授業が終わったら今日の授業は全て終わる。
すぐに仕事が始まるけど明日は学校も仕事もない初めての休日だ。
学校の生徒達も自分の事のように浮き足立っていた。
明日はこの国の建国記念日だ。
年に一度のビックイベントで、この日は上層部も下層部も関係ない。
街もカラフルな装飾がされ、今から出店屋台の準備も始まっている。
下層部の生徒達は、建国記念日でも許可がないと上層部に入れない。
明日が初めての建国記念日の子も多い、俺もその一人だ。
でも、正直行くかどうかは迷っている。
せっかくの建国記念日で学校も仕事も休みだから、気分転換でお祭りを楽しむのもいい。
建国記念日に行われるパレードがお祭りのメインだ。
国王様や王妃様は勿論の事、騎士団のトップも参加する。
滅多にイベントに参加しないが、王族が多く参加するイベントだから来るだけだ。
別人だって分かっているが、ゲーム通りなら彼とそっくりな容姿の騎士団長だ。
未だに騎士団長を見た事はないが、俺はゲームでは悪役だから関わりたくない。
それに、別人でも顔を見たら勝手に悲しい気持ちになる。
せっかくの休日だ、家で一日中ゴロゴロしていようかな。
授業が終わり、学校を出るためにカバンを抱えて廊下を歩いていた。
授業が遅れたから少し早足で仕事場にいかないといけない、下層部と上層部は少し距離があるからな。
「おいお前」
「……」
「無視してんじゃねぇよ!下層部のゴミ」
目の前に誰かの足が延びてきて、横にある壁を蹴った。
びっくりして目を丸くさせながらなにが起きたのか固まった。
自分に声を掛けてくるとは思わなかった。
友好的ではないのは明らかだが、水を被せられる事しかされていなかった。
上層部の人はこうして気まぐれで下層部の人を使う。
サンドバッグだろうな、でもこれから仕事があるから出来るなら明日にして欲しい。
「お前、自分の立場分かってんのか?」
「…な、なんですか?」
「今すぐ買ってこい」
「今はちょっと…」
断ろうとしたら、思いっきり腹を殴られた。
息が出来なくなり、後ろによろけて床に尻餅を付いた。
腹を押さえる俺を三人の男達は見下ろしていた。
そこからの記憶はほとんど覚えていない。
お腹だけではなく、頭や背中、腕、足などを蹴られた。
どのくらい経ったのか分からないが、気が済んでいなくなったのは空が薄暗くなっている時間だった。
壁に寄りかかり、ゆっくりと立ち上がる。
気を緩むと倒れそうになる身体を必死に支える。
大丈夫、まだ歩ける…今からでも仕事に行かないと…
両腕で顔を隠したから顔は痣にはなっていないから、それだけは良かった。
配達の仕事だから、顔が痛々しいのは見ていて気分がいいものではない。
生きていくには一日でも仕事がある日は休めない。
急いで足を動かしても、スピードは普通にあるのと変わりがなかった。
時間掛かっても、下層部の配達所に到着した。
「遅く、なりました」
「あぁ君か、もう来なくていいよ」
「……えっ」
「一日休む奴はいらないんだよ、仕事ほしい奴は下層部に溢れるほどいるからね」
俺の言葉を聞く気がないのか、配達所の社長さんは仕事に戻った。
仕事がなくなるのは呆気なくて、俺は配達所を出た。
電話がない世界で遅れると伝える手段がなかった。
次はもう少し余裕もっていかないと…
その前に仕事を探さないと、いつあのアパートに居られるか分からない。
家族に迷惑掛けたくなくて、実家に帰る事は考えていない。
まだ一人暮らしをしてそう経っていないのに出戻りしたら余計な心配を掛ける。
濡れた制服の事もあるし、最悪野宿を考えている。
そうならないように、地べたを這いずってでも一人前だと家族を安心させたい。
痛む身体に鞭を打って、仕事を探した。
上層部も下層部も片っ端から店を回ったが、上層部は下層部というだけで相手にしてくれなかった。
求人に対して、仕事がほしい人の方が多い。
経験が浅い十六歳の学生を雇うところは何処にもなかった。
授業が頭に入らないほど、ボーッと教室の窓を見つめる。
将来は小さな畑で農家をやりたくて農業の授業を受けている。
下層部の土はあまり良くないと聞くから、上層部の土を買う事から始めないとな。
他にも農業の授業を受けている人はいるけど、他の授業より少ない。
基本身体が汚れる仕事は、上層部の人間は好まない。
畑の授業で、実際に学校の花壇に花を植えていた時通りかかった貴族達がバカにしていた事があった。
彼らも高級食材だとしても、畑で作った野菜を食べているのにな。
農業の授業は、陰口を言われても他の授業よりも楽しい。
貴族がほとんどいないから下層部をバカにする人はいない。
この授業の時だけはゆっくりと安心する時間が流れていく。
農業なら売れ残った野菜は食べられるから一石二鳥だと思った。
一番人気がある武術の授業は俺には合わない。
痛いのも攻撃するのも怖くて身体が震えてダメだ。
それに、貴族が多い授業だからリンチされるのは目に見えている。
授業のチャイムが響き渡り、終了の時間を教えてくれる。
次の授業は移動か、ここの教室から離れているから早めにいかないとな。
朝軽く仕事してから来たからちょっと頭が痛いな。
薬は高いから持っていないから、自力で治すしかない。
今までもそうして何とかなってきたから大丈夫だ。
頭を軽く叩いて、次の授業に向かった。
この授業が終わったら今日の授業は全て終わる。
すぐに仕事が始まるけど明日は学校も仕事もない初めての休日だ。
学校の生徒達も自分の事のように浮き足立っていた。
明日はこの国の建国記念日だ。
年に一度のビックイベントで、この日は上層部も下層部も関係ない。
街もカラフルな装飾がされ、今から出店屋台の準備も始まっている。
下層部の生徒達は、建国記念日でも許可がないと上層部に入れない。
明日が初めての建国記念日の子も多い、俺もその一人だ。
でも、正直行くかどうかは迷っている。
せっかくの建国記念日で学校も仕事も休みだから、気分転換でお祭りを楽しむのもいい。
建国記念日に行われるパレードがお祭りのメインだ。
国王様や王妃様は勿論の事、騎士団のトップも参加する。
滅多にイベントに参加しないが、王族が多く参加するイベントだから来るだけだ。
別人だって分かっているが、ゲーム通りなら彼とそっくりな容姿の騎士団長だ。
未だに騎士団長を見た事はないが、俺はゲームでは悪役だから関わりたくない。
それに、別人でも顔を見たら勝手に悲しい気持ちになる。
せっかくの休日だ、家で一日中ゴロゴロしていようかな。
授業が終わり、学校を出るためにカバンを抱えて廊下を歩いていた。
授業が遅れたから少し早足で仕事場にいかないといけない、下層部と上層部は少し距離があるからな。
「おいお前」
「……」
「無視してんじゃねぇよ!下層部のゴミ」
目の前に誰かの足が延びてきて、横にある壁を蹴った。
びっくりして目を丸くさせながらなにが起きたのか固まった。
自分に声を掛けてくるとは思わなかった。
友好的ではないのは明らかだが、水を被せられる事しかされていなかった。
上層部の人はこうして気まぐれで下層部の人を使う。
サンドバッグだろうな、でもこれから仕事があるから出来るなら明日にして欲しい。
「お前、自分の立場分かってんのか?」
「…な、なんですか?」
「今すぐ買ってこい」
「今はちょっと…」
断ろうとしたら、思いっきり腹を殴られた。
息が出来なくなり、後ろによろけて床に尻餅を付いた。
腹を押さえる俺を三人の男達は見下ろしていた。
そこからの記憶はほとんど覚えていない。
お腹だけではなく、頭や背中、腕、足などを蹴られた。
どのくらい経ったのか分からないが、気が済んでいなくなったのは空が薄暗くなっている時間だった。
壁に寄りかかり、ゆっくりと立ち上がる。
気を緩むと倒れそうになる身体を必死に支える。
大丈夫、まだ歩ける…今からでも仕事に行かないと…
両腕で顔を隠したから顔は痣にはなっていないから、それだけは良かった。
配達の仕事だから、顔が痛々しいのは見ていて気分がいいものではない。
生きていくには一日でも仕事がある日は休めない。
急いで足を動かしても、スピードは普通にあるのと変わりがなかった。
時間掛かっても、下層部の配達所に到着した。
「遅く、なりました」
「あぁ君か、もう来なくていいよ」
「……えっ」
「一日休む奴はいらないんだよ、仕事ほしい奴は下層部に溢れるほどいるからね」
俺の言葉を聞く気がないのか、配達所の社長さんは仕事に戻った。
仕事がなくなるのは呆気なくて、俺は配達所を出た。
電話がない世界で遅れると伝える手段がなかった。
次はもう少し余裕もっていかないと…
その前に仕事を探さないと、いつあのアパートに居られるか分からない。
家族に迷惑掛けたくなくて、実家に帰る事は考えていない。
まだ一人暮らしをしてそう経っていないのに出戻りしたら余計な心配を掛ける。
濡れた制服の事もあるし、最悪野宿を考えている。
そうならないように、地べたを這いずってでも一人前だと家族を安心させたい。
痛む身体に鞭を打って、仕事を探した。
上層部も下層部も片っ端から店を回ったが、上層部は下層部というだけで相手にしてくれなかった。
求人に対して、仕事がほしい人の方が多い。
経験が浅い十六歳の学生を雇うところは何処にもなかった。
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