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せつなときずな 53
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「せつなときずな」53
その日、刹那は早上がりで帰ってきた。
絆はドアが開く音で驚いたが、ベッドに潜ったまま黙っていた。
「絆、いるの?」
刹那は部屋のドアを開けた。
絆は布団を頭から被ったまま、「うん」と小さく返事をした。
「どうしたの?」
「ちょっと体がだるい」
確かに体はだるかった。あんなに激しい行為に夢中になったのだ。
それより、この言葉がなんとなく言い訳になる気がして口から出たのだ。
「お熱あるんじゃないの?」
刹那は布団をめくり、絆の額に手を当てたが、あっても微熱ぐらいにしかわからない。
「熱を計るね。今日はご飯は食べれそう?」
刹那は少しがっかりしている。
今夜はせっかく誂えたお楽しみが待っているのに、絆の調子が悪かったら台無しになってしまう。
「疲れてるだけ。あんまり食欲ないけど…」
体温計は平熱で、取り立てて風邪の様子もない絆の言葉に、刹那はなんとかよくなって欲しいと思っていた。
「じゃあ、これから夕食の支度するね。
杉山さんが7時に来たら起こすから、食べれそうだったら一緒に食べようね。
今日はデザートとメロンソーダも買ってあるから」
絆はなんだか妙に感じた。
杉山が家に来るのは初めてとしても、絆が好物だと知っていながら、刹那がわざわざメロンソーダを買ってきたことは今までない。
お客さんが来るというのは、そういうことなのかなと絆は思った。
19時にインターホンが鳴り、杉山が福原家の玄関を跨いだ。
杉山はスーツ姿で細身だ。
絆は気が乗らないまま、刹那の呼び声でのろのろと部屋から出てきたが、杉山を見ると記憶も曖昧な父親の公彦に似ているといつも思う。
ただ、やさしい感じは出してはいるものの、どうも取っつきにくい感じがして、できたらあまり会いたくはない大人だった。
「こんばんは」
「絆、調子はどう?」刹那が挨拶をする絆に心配げに近寄った。
「さっきよりはちょっと良くなった」
絆は刹那から少しだけ目を逸らして答えた。
「絆君、調子が悪いのかい?」
杉山の問いに、絆は「大丈夫です」とだけ答えた。
そう答える意外、何も話すことが思いつかないのだから。
食事を終わった後、刹那は買ってきたプリン・アラモードとメロンソーダを絆に見せて「食べれる?」と聞いた。
好きだった刹那のハンバーグはいつもより減らしてもらったが、甘いものは別腹のようだ。
テーブルでデザートを頬張る絆を見ながら、刹那はほっとした。
杉山は、刹那から今夜は泊まって虐めて欲しいと言われている。
息子は大丈夫かと聞いたが、刹那は大丈夫と答えた。
目の前の絆を見ながら、杉山は本当に大丈夫なのかと訝った。
絆を風呂に促すと、刹那はおもむろに服を脱ぎ、下着を着替えてまた服を着直した。
「後で鈴を着けるわ」
「お前、本気か?」
杉山は確かにやりたかったが、この2LDKのマンションでいつものような行為が可能だとは思えなかった。
「息子は本当に大丈夫なのか?」
「ええ、多分」
刹那はそう言うと、やおら杉山のジッパーを降ろし、無理矢理陰部を引きずり出して口淫を始めた。
「お前、マジか?」
そう言いながら、思わず杉山はいつものように刹那の頭を押さえつけた…
絆は風呂から上がると、いつものように自分で用意しておいた寝間着に着替えてリビングに出てきた。
「今日は勉強は無しね。もうお休みなさい」
刹那は絆に就寝するように言った。
それは絆にとっても渡りに船で、今日の出来事やら杉山やらに気まずかったから、早く部屋に退散したかったのだ。
…絆は、ベッドに横になり直ぐ眠ってしまったが、何か微かな音で目を覚ました。
来てはいけないと言われた刹那の部屋から、その音は聴こえてくる。
絆は、足音を忍ばせて部屋の近くまで歩いて行った。
微かな鈴の音と、人が擦れ合うような音、そして、女性の悦楽的なむせび声、それはきっと殺してはいるのだろうが、どうにも漏れてしまっているような、そんな声だった。
お母さんの声なのか、それはわからない。
でも、お母さんの部屋だ…
絆は、またもや自分の下半身がいけない反応を起こしていることに激しく狼狽した。
怖くなって、部屋に戻るとベッドに潜り込んで耳を塞いだ。
その頃、部屋の中でまぐわう杉山は、刹那からの懇願で、珍しくコンドームを付けていた。
いつも膣内射精を欲する杉山は、自分の元職のコネでピルを入手して刹那に服用させていたが、今日は避妊のためでなくお楽しみだからと刹那は言った。
コンドームには、極く小さなビー玉をいくつか入れて着用する。
挿入時と抜き出す時は少し痛みを伴うが、性行時は互いに激しい悦楽を得ることができる。
刹那は、女性週刊誌のエロネタの読者投稿でこれを知った。
「2回目で、生でしよう」刹那は異形の性器を味わいながら、杉山に囁いた。
私は、あんたが使ったゴムが欲しいだけなんだ。
それが、これからの絆の贖罪の合図なんだから…
その日、刹那は早上がりで帰ってきた。
絆はドアが開く音で驚いたが、ベッドに潜ったまま黙っていた。
「絆、いるの?」
刹那は部屋のドアを開けた。
絆は布団を頭から被ったまま、「うん」と小さく返事をした。
「どうしたの?」
「ちょっと体がだるい」
確かに体はだるかった。あんなに激しい行為に夢中になったのだ。
それより、この言葉がなんとなく言い訳になる気がして口から出たのだ。
「お熱あるんじゃないの?」
刹那は布団をめくり、絆の額に手を当てたが、あっても微熱ぐらいにしかわからない。
「熱を計るね。今日はご飯は食べれそう?」
刹那は少しがっかりしている。
今夜はせっかく誂えたお楽しみが待っているのに、絆の調子が悪かったら台無しになってしまう。
「疲れてるだけ。あんまり食欲ないけど…」
体温計は平熱で、取り立てて風邪の様子もない絆の言葉に、刹那はなんとかよくなって欲しいと思っていた。
「じゃあ、これから夕食の支度するね。
杉山さんが7時に来たら起こすから、食べれそうだったら一緒に食べようね。
今日はデザートとメロンソーダも買ってあるから」
絆はなんだか妙に感じた。
杉山が家に来るのは初めてとしても、絆が好物だと知っていながら、刹那がわざわざメロンソーダを買ってきたことは今までない。
お客さんが来るというのは、そういうことなのかなと絆は思った。
19時にインターホンが鳴り、杉山が福原家の玄関を跨いだ。
杉山はスーツ姿で細身だ。
絆は気が乗らないまま、刹那の呼び声でのろのろと部屋から出てきたが、杉山を見ると記憶も曖昧な父親の公彦に似ているといつも思う。
ただ、やさしい感じは出してはいるものの、どうも取っつきにくい感じがして、できたらあまり会いたくはない大人だった。
「こんばんは」
「絆、調子はどう?」刹那が挨拶をする絆に心配げに近寄った。
「さっきよりはちょっと良くなった」
絆は刹那から少しだけ目を逸らして答えた。
「絆君、調子が悪いのかい?」
杉山の問いに、絆は「大丈夫です」とだけ答えた。
そう答える意外、何も話すことが思いつかないのだから。
食事を終わった後、刹那は買ってきたプリン・アラモードとメロンソーダを絆に見せて「食べれる?」と聞いた。
好きだった刹那のハンバーグはいつもより減らしてもらったが、甘いものは別腹のようだ。
テーブルでデザートを頬張る絆を見ながら、刹那はほっとした。
杉山は、刹那から今夜は泊まって虐めて欲しいと言われている。
息子は大丈夫かと聞いたが、刹那は大丈夫と答えた。
目の前の絆を見ながら、杉山は本当に大丈夫なのかと訝った。
絆を風呂に促すと、刹那はおもむろに服を脱ぎ、下着を着替えてまた服を着直した。
「後で鈴を着けるわ」
「お前、本気か?」
杉山は確かにやりたかったが、この2LDKのマンションでいつものような行為が可能だとは思えなかった。
「息子は本当に大丈夫なのか?」
「ええ、多分」
刹那はそう言うと、やおら杉山のジッパーを降ろし、無理矢理陰部を引きずり出して口淫を始めた。
「お前、マジか?」
そう言いながら、思わず杉山はいつものように刹那の頭を押さえつけた…
絆は風呂から上がると、いつものように自分で用意しておいた寝間着に着替えてリビングに出てきた。
「今日は勉強は無しね。もうお休みなさい」
刹那は絆に就寝するように言った。
それは絆にとっても渡りに船で、今日の出来事やら杉山やらに気まずかったから、早く部屋に退散したかったのだ。
…絆は、ベッドに横になり直ぐ眠ってしまったが、何か微かな音で目を覚ました。
来てはいけないと言われた刹那の部屋から、その音は聴こえてくる。
絆は、足音を忍ばせて部屋の近くまで歩いて行った。
微かな鈴の音と、人が擦れ合うような音、そして、女性の悦楽的なむせび声、それはきっと殺してはいるのだろうが、どうにも漏れてしまっているような、そんな声だった。
お母さんの声なのか、それはわからない。
でも、お母さんの部屋だ…
絆は、またもや自分の下半身がいけない反応を起こしていることに激しく狼狽した。
怖くなって、部屋に戻るとベッドに潜り込んで耳を塞いだ。
その頃、部屋の中でまぐわう杉山は、刹那からの懇願で、珍しくコンドームを付けていた。
いつも膣内射精を欲する杉山は、自分の元職のコネでピルを入手して刹那に服用させていたが、今日は避妊のためでなくお楽しみだからと刹那は言った。
コンドームには、極く小さなビー玉をいくつか入れて着用する。
挿入時と抜き出す時は少し痛みを伴うが、性行時は互いに激しい悦楽を得ることができる。
刹那は、女性週刊誌のエロネタの読者投稿でこれを知った。
「2回目で、生でしよう」刹那は異形の性器を味わいながら、杉山に囁いた。
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