転生後推しが俺の執事になっていました

チヒロ

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二十四

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「ねぇ、ヨーク。ちょっといい?」

「なになに?」
ヨークは好奇心いっぱいの目で俺を見る。

「執事会議って何しているの?」

そうだね~とヨークは言い

「特に何もしてないよ」
と答える。

「え?」

「何かしたことあったっけ?」

ヨークはユグナに視線を向ける。

「今のところないですね」

とユグナはあっさりと答える。

「かれこれ五年前から何にもしてないです」

「え?そうなんですか?」

「主にヨークが先頭きってしょーもない話ばっかしてるだけだし」
リギアは呆れたように言う。

「しょーもない話ってどんな話ですか?」

俺が訊ねると、にやっとヨークがユグナ、リギアの二人に視線を送る。

ユグナは顔を真っ赤にし、リギアは顔をそらす。

「…………凪様には関係のないことです」

ユグナはうつむき加減で話す。

「関係大ありだけどね」
ヨークは一人で楽しそうにしている。

「というかもう主の部屋で執事会議しちゃってるけどね~」

「執事会議の頻度多すぎだろ…一月に一度かと思ったら」

リギアは納得のいかないといった表情である。

「ほぼ毎日やっていることになりますね」

ユグナはちょっと楽しそうである。

「やばい話じゃなかったらアオとも一緒に話したいんだけどね~まぁ主がいる時は大丈夫そうだし連れて来ても良さそうだね~」

「お前がそーゆー話を振らなければいいだけの話だ」

「ヨークさんも凪様の前では場をわきまえているみたいですしね」

「いいとこに気づくねユグナさん!僕偉いでしょ?」

「それが普通だ」

褒められて嬉しそうにしているヨークにリギアは正論をつく。

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