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二十七**
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……でもそうか…ここは元々BLゲームの世界だった。
主人公は執事から愛されるのがこの世界のお決まりだ。
忘れかけていた事を今更思い出す。
でも…第二の性なんてゲームの中にあったかなぁ…
あ、そういえば…ヨークは大丈夫なのだろうか…俺のフェロモン
「あのさ…変な事訊くようだけど……俺の近くにいてもヨーク君は大丈夫なの?」
「……いやぁ大丈夫じゃないよ」
「え?」
「僕こう見えて心を鬼にして話してるから。……解いちゃうとさ……いろいろ……やばいじゃん?…
……でも……主が…平気なら……さ………」
ヨークは俺の頬に手を当てる。
「可愛い」
はにかみながらヨークは言う。
「……ねぇ…主……僕の頬を触って」
そう言うとヨークは自分の顔を近づけてくる。
触っていいものか迷いながらもヨークの頬に触れる。
……熱い
「……熱いでしょ…これが僕の気持ち」
朗らかに笑うヨークが可愛いと思った。
周りを楽しませようといつも執事をからかってばかりのヨーク。
でもそれは他の執事達と仲良くしようと思っているから
心の底では執事達のことを大切に思っているはずだ……
そんなヨークの人柄が急に愛おしく思えてくる。
親指でヨークの頬を撫でる。
どうしようもなく可愛い。
ふっと笑いかけるとヨークの顔が迫ってきた。
柔らかな唇が重なる。
「…………もう我慢できない……口を開けて」
口を開くとヨークの温かな舌が入ってくる。
舌を絡められ頬が紅色する。
唾液を吸い寄せられる。
ごくんとヨークは飲み込み
「……主……すっごく可愛かった…まさか主とこんなことができるなんて思わなかった」
ヨークはきらきらした目で俺をしばらく見ていた。
主人公は執事から愛されるのがこの世界のお決まりだ。
忘れかけていた事を今更思い出す。
でも…第二の性なんてゲームの中にあったかなぁ…
あ、そういえば…ヨークは大丈夫なのだろうか…俺のフェロモン
「あのさ…変な事訊くようだけど……俺の近くにいてもヨーク君は大丈夫なの?」
「……いやぁ大丈夫じゃないよ」
「え?」
「僕こう見えて心を鬼にして話してるから。……解いちゃうとさ……いろいろ……やばいじゃん?…
……でも……主が…平気なら……さ………」
ヨークは俺の頬に手を当てる。
「可愛い」
はにかみながらヨークは言う。
「……ねぇ…主……僕の頬を触って」
そう言うとヨークは自分の顔を近づけてくる。
触っていいものか迷いながらもヨークの頬に触れる。
……熱い
「……熱いでしょ…これが僕の気持ち」
朗らかに笑うヨークが可愛いと思った。
周りを楽しませようといつも執事をからかってばかりのヨーク。
でもそれは他の執事達と仲良くしようと思っているから
心の底では執事達のことを大切に思っているはずだ……
そんなヨークの人柄が急に愛おしく思えてくる。
親指でヨークの頬を撫でる。
どうしようもなく可愛い。
ふっと笑いかけるとヨークの顔が迫ってきた。
柔らかな唇が重なる。
「…………もう我慢できない……口を開けて」
口を開くとヨークの温かな舌が入ってくる。
舌を絡められ頬が紅色する。
唾液を吸い寄せられる。
ごくんとヨークは飲み込み
「……主……すっごく可愛かった…まさか主とこんなことができるなんて思わなかった」
ヨークはきらきらした目で俺をしばらく見ていた。
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