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4章 学園〜対策〜
34 解決の兆し②
しおりを挟む僕とアルは食事の後に屋敷を回ってレイラ様の魔術にかかった人たちの解術をしていった。
使用人たちの解術は終わったから、、後は母様とカイル兄様だね!
「……………アル、魔力は大丈夫?」
「問題ないぞ!」
結構いっぱい魔術を使っているのに、アルの魔力はほとんど減っていない。
……………〈聖〉属性魔術の特徴なのかな?
「この屋敷はもう母様とカイル兄様だけだから、後少しだけお願いね!」
「あぁ」
――――――――――――――――
──────コンコンコン
「母様、ラストルです。入ってもよろしいですか?」
「まぁ、ラストル? 入りなさい!」
母様と話すのも久しぶりだな、、レイラ様の魔術にかかってからは一度も話してなかったもんね…………
あっ、カイル兄様もいたのか、、一気に解術出来るかな。
「カイル兄様もいらしたのですね」
「あぁ、母上とレイラの素晴らしさを語り合ってたんだ!」
………………ハキハキしてるね、、
やっぱり、カイル兄様は他の人と様子が違うんだよね。
目はそこまで虚ろじゃないけど、レイラ様への酔狂っぷりは随一…………………とりあえず、
「アル、お願い」
「了解した─────」
アルは何度も解術をしていく内に、数人にまとめて〈聖〉魔術を使えるようになった。
今も、母様とカイル兄様を同時に光が包んでいる。
「───今のは……………?」
「母様、レイラ様のことをどう思いますか?」
「可愛らしい子だと思うけど………貴族としての礼儀は守れていなかったわね? 何であんなに陶酔してたのかしら?」
よし!
母様は大丈夫そうだね!
後は─────
「カイル兄様はどう思いますか?」
「レイラのことか? レイラは、、美しく聡明で慈愛に溢れている素晴らしい女性だ! 確かに、貴族として至らない所はあるかもしれないが、あの無邪気さと自由奔放な所は礼儀やしきたりに縛られた貴族社会の光だ! そもそも、レイラは美しいのだから、彼女が間違っていると考える方がおかしい。皆、彼女の優しさを享受しているのだから、彼女が何をしても許すのは当然だろう!? レイラの素晴らしさやレイラを自由にさせることの意味が分からない者たちは頭が固いんだ!それに────────」
「カ、カイル兄様もう大丈夫です…」
あれ?解けてないな?
「私はちょっと前まであれだったのね……………」
あぁ! 母様がショックを受けちゃったじゃないか!
「ラストル、、もう一度やってみていいか?」
「うん………お願い」
今度も発動はちゃんとしてるね、、
「───兄様、レイラ様のことをどう思っていますか?」
「??さっきも言ったが、レイラは美しく聡明で、慈愛に溢れている女性だ!……………まさかお前、レイラを狙っているのか!?」
「「「…………………………」」」
やっぱり、解けてないね…………話が変なところに飛躍したし、、
「………………狙ってないです」
僕はイル一筋だから!
「………………カイル兄様、僕は失礼します、、」
「「私も」」
うん、アルと母様もついてきたね!
ってゆうか、ここは母様の部屋だよね?
――――――――――――――――
「……………ラストル、これはどういうことなの? それに……………アルバート殿下ですよね?」
「はい、アルバート・シャインです。レイ伯爵夫人、学園が長期休暇の間はお世話になることになりましたので、よろしくお願いします」
「母様、何が起こっているのかは父様にお聞きください、、、、随分と長い間、話されていないでしょう?」
「そうね……………どうかしてたわ。レイラちゃんに酔狂して、イリスちゃんに酷いことを…………」
本来の母様は優しい人だもん。
気にしちゃうよね………………
「僕とアル…バート殿下は、これから父様の部屋に向かいますが、、母様はどうされます?」
「一緒に行くわ。………殿下、ご一緒しても?」
「もちろんです」
―――――――――――――――
───────コンコンコン
「父様、ラストルです。ご報告に来ました」
「おぉ!早いな」
確かに、父様の部屋を出て、ちょっと早めの昼食?を食べて、解術して回って、、、、まだ3時間くらいしか経ってない。
「ラストルお兄様?」
オパールもまだ居たんだね!
「貴方、お疲れ様です」
「……………ローズ! 殿下、ありがとうございます!」
うんうん!感動の再会だね!
……………でも、子供、、それも王太子殿下の前でキスをするのはどうかと思う。
「ゴホンッ───旦那様、奥様、、人前でございますよ?」
グレン、ありがとうっ!
「す、すまないっ」
「ごめんなさいっ!」
いや、仲が良いのはいいんだけど…………
「そ、それで報告というのは?」
母様とオパール に聞かせていいのかな?
…………二人とも、僕が連れてきたんだけどさ、、
「───オパールには簡単に話しておいた。ローズも知っておくべきだろうから話していい」
……………相変わらずの読心術ですね、、
「では、、屋敷の者たちの解術は完了したのですが……カイル兄様だけ、〈聖〉属性魔術が効きませんでした」
「力が足らず申し訳ありません……」
「いえ、殿下は十分に尽力してくださいました」
僕もそう思う。
……………母様は何の話か、よく分からないみたいだね。
「カイル兄様は他の者と様子が違っていましたので、そのせいかと………」
「あぁ、取り敢えず解決出来そうでよかった。陛下にもご報告しよう」
「「はい」」
そういえば、予定より早くアルの〈聖〉属性魔術が完成したけど、まだこの屋敷に滞在するのかな?
「私たちは、これで失礼しよう」
「はい、、オパールも僕と一緒に行こうか!」
久しぶりの夫婦二人の時間だもんね…………!
グレンはいるけど、、
「……………旦那様、私も失礼します」
あっ!
グレンも逃げた。
─────この後は、夕食の時間まで3人でのんびりしようかな。
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