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第一章 ここから私達の全てが始まったんですよね先輩!
私と先輩の愛の巣その3
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八重染琥珀で強硬突破も出来そうにないし。
そんな派手な事をしたら多分あのコックがやってきて戦いになると思う。
これは私の経験則なんだけど、特色者は変な奴ほど強い。
私や漢野もそうだし、麗紗ちゃんは一番の典型だろう。その理論で行くと年の割にやたら丁寧なあのコックも結構強い事になる。出来るだけあいつとの戦闘は避けたい。
ていうか私の力で回せないドアノブって何だよ。
多分あいつの能力だな。間違いない。
まあ、玄関以外の出口を探してみよう。必ずどこかにはあるはず。
そうして私は出口を探して屋敷を歩き回った。
でも出口は玄関以外に無いようだった。
窓はあるけど絶対庭には監視カメラとかセンサーが設置されていると思うから窓から出るのは最終手段かな。
あ、裏口がある。試しにドアノブを回してみたけど玄関と同じ手応えだった。
もうイチかバチか窓から出てみるか……監視カメラとか無いかもしれないし。
私が屋敷を彷徨いながらそう思い始めた頃だった。
「……ん? あれは……」
その部屋は他の部屋とは違って、なにやら異質な気配を漂わせていた。
屋敷の奥まった所にあるその部屋の扉には、『麗紗の部屋』とあった。
れ、麗紗ちゃんの部屋……!
あれだけの狂人を生み出した秘密が、ここにあるのかもしれない。
私は出口を探す事よりもそれへの好奇心が勝ち、麗紗ちゃんの部屋へと足を踏み入れた。
道徳的に人の部屋に勝手に入るのは良くないし状況的に追い込まれるのも分かってるけど今はどうしてもあの子がああなった原因は何なのか凄く気になった。
好奇心に、勝てなかったのだ。
麗紗ちゃんの部屋はぬいぐるみや人形が山のように置かれておりかなり不気味だった。
所々破れていたり手や足が引き千切られたものも結構ある。部屋自体は可愛い内装なのに所々何かが壊れている。
まるで心霊スポットだな……。
勉強机もある。ノートは広げられたまま。机に並んでいる参考書や問題集は使いこまれており日々の努力が見て取れる。
「ん? これは……」
私はその中に一冊、可愛らしいデザインの物があった。
それは……あの子の日記帳だった。
一番狂気が滲んでそうな物が出てきたな……。
私は日記帳のページをめくった。
〇月×日
何なのあの人達。何なのあの人達。何なの何なの何なの何なの! 私何もしてないよね? 何〇〇君に色目使ったって。私は〇〇君に1ナノメートルも興味ないのに。私が調子乗ってるってどういうことなの? 私1度もあなたに自慢とかした事無いしそもそも今まで話した事も無かったじゃない。ねえ、××さん。何がしたいのあなたは。私の机にあんな落書きして何が楽しいの? 私の鞄にカラスの死体を入れて何がしたいの? 私の顔の前で黒板消し叩いて何の意味があるの? 私のコンクールの賞状破いて何の利益があるの? ねえ。
はあ…そろそろあの異常者共はきちんと潰さないとね。
ちゃんと力の差は毎回分からせてあげてたのに全く懲りないどうしようもない馬鹿なんだから××さん。
もちろんその取り巻きもね。せいぜい今の内に残り少ない普通の人生を堪能しておいてね。
あなた達の言うくっだらないマトモな人生っていうのを私が矯正してあげるからね♪
い……いきなり怖いな……。
これいじめだよね……それにしても陰湿ないじめだ。あの子……かなり嫉妬されたんだろうな。
何せお金持ちで顔可愛くて特殊型のレベル10特色者だし、傍から見れば才能の塊だ。
嫉妬されるのは無理もないか……。あの子が歪んでしまったのはこういう所なのかもしれない。
そこはちょっと可哀想だな。
力の差は毎回分からせてあげてたって……一体何をしてたんだろう。
考えるのが怖い。この後この人達がどうなったのかは想像しないでおこう。
他の日も見てみよう。
〇月×日
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい
これは赤い字で書かれていた。何があったんだろう……。
そしてその翌日。
〇月×日
今日は詩を書こう!
テーマは『愛』にしようかな~?
愛が足りないの。
さみしいの悲しいの辛いの空っぽなの。
誰でもいいの。はやくきて。
学校が嫌い人間が嫌い勉強が嫌い運動が嫌い努力が嫌い猫被るのが嫌い自分が嫌い自分が汚れるのが嫌い穢れるのが嫌い空気が嫌い呼吸が嫌い生きるのが嫌い
つらいつらいつらいつらいつらいつらい
死にたい死にたい死にたくない死にたくない
死に損ないたくない生き永らえたくない
もういやだいやだいやだいやだいやだいやだ
がまんできないしたくないほらはやくだれでもいいから
わたしをアイしてえらんで殺して消して。
これ以上穢れたくない
傑作ね! 私才能あるかも。詩人になろうかしら♪
い……いい詩だね……。
日記に書かれている大半の事はこんな感じだ。
本当に理解不能。ただひたすらに病んでるって感じ。
でも、違う内容の日記もあったんだ。
それは、私とあの子が出会った日の日記だった。
そんな派手な事をしたら多分あのコックがやってきて戦いになると思う。
これは私の経験則なんだけど、特色者は変な奴ほど強い。
私や漢野もそうだし、麗紗ちゃんは一番の典型だろう。その理論で行くと年の割にやたら丁寧なあのコックも結構強い事になる。出来るだけあいつとの戦闘は避けたい。
ていうか私の力で回せないドアノブって何だよ。
多分あいつの能力だな。間違いない。
まあ、玄関以外の出口を探してみよう。必ずどこかにはあるはず。
そうして私は出口を探して屋敷を歩き回った。
でも出口は玄関以外に無いようだった。
窓はあるけど絶対庭には監視カメラとかセンサーが設置されていると思うから窓から出るのは最終手段かな。
あ、裏口がある。試しにドアノブを回してみたけど玄関と同じ手応えだった。
もうイチかバチか窓から出てみるか……監視カメラとか無いかもしれないし。
私が屋敷を彷徨いながらそう思い始めた頃だった。
「……ん? あれは……」
その部屋は他の部屋とは違って、なにやら異質な気配を漂わせていた。
屋敷の奥まった所にあるその部屋の扉には、『麗紗の部屋』とあった。
れ、麗紗ちゃんの部屋……!
あれだけの狂人を生み出した秘密が、ここにあるのかもしれない。
私は出口を探す事よりもそれへの好奇心が勝ち、麗紗ちゃんの部屋へと足を踏み入れた。
道徳的に人の部屋に勝手に入るのは良くないし状況的に追い込まれるのも分かってるけど今はどうしてもあの子がああなった原因は何なのか凄く気になった。
好奇心に、勝てなかったのだ。
麗紗ちゃんの部屋はぬいぐるみや人形が山のように置かれておりかなり不気味だった。
所々破れていたり手や足が引き千切られたものも結構ある。部屋自体は可愛い内装なのに所々何かが壊れている。
まるで心霊スポットだな……。
勉強机もある。ノートは広げられたまま。机に並んでいる参考書や問題集は使いこまれており日々の努力が見て取れる。
「ん? これは……」
私はその中に一冊、可愛らしいデザインの物があった。
それは……あの子の日記帳だった。
一番狂気が滲んでそうな物が出てきたな……。
私は日記帳のページをめくった。
〇月×日
何なのあの人達。何なのあの人達。何なの何なの何なの何なの! 私何もしてないよね? 何〇〇君に色目使ったって。私は〇〇君に1ナノメートルも興味ないのに。私が調子乗ってるってどういうことなの? 私1度もあなたに自慢とかした事無いしそもそも今まで話した事も無かったじゃない。ねえ、××さん。何がしたいのあなたは。私の机にあんな落書きして何が楽しいの? 私の鞄にカラスの死体を入れて何がしたいの? 私の顔の前で黒板消し叩いて何の意味があるの? 私のコンクールの賞状破いて何の利益があるの? ねえ。
はあ…そろそろあの異常者共はきちんと潰さないとね。
ちゃんと力の差は毎回分からせてあげてたのに全く懲りないどうしようもない馬鹿なんだから××さん。
もちろんその取り巻きもね。せいぜい今の内に残り少ない普通の人生を堪能しておいてね。
あなた達の言うくっだらないマトモな人生っていうのを私が矯正してあげるからね♪
い……いきなり怖いな……。
これいじめだよね……それにしても陰湿ないじめだ。あの子……かなり嫉妬されたんだろうな。
何せお金持ちで顔可愛くて特殊型のレベル10特色者だし、傍から見れば才能の塊だ。
嫉妬されるのは無理もないか……。あの子が歪んでしまったのはこういう所なのかもしれない。
そこはちょっと可哀想だな。
力の差は毎回分からせてあげてたって……一体何をしてたんだろう。
考えるのが怖い。この後この人達がどうなったのかは想像しないでおこう。
他の日も見てみよう。
〇月×日
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい
これは赤い字で書かれていた。何があったんだろう……。
そしてその翌日。
〇月×日
今日は詩を書こう!
テーマは『愛』にしようかな~?
愛が足りないの。
さみしいの悲しいの辛いの空っぽなの。
誰でもいいの。はやくきて。
学校が嫌い人間が嫌い勉強が嫌い運動が嫌い努力が嫌い猫被るのが嫌い自分が嫌い自分が汚れるのが嫌い穢れるのが嫌い空気が嫌い呼吸が嫌い生きるのが嫌い
つらいつらいつらいつらいつらいつらい
死にたい死にたい死にたくない死にたくない
死に損ないたくない生き永らえたくない
もういやだいやだいやだいやだいやだいやだ
がまんできないしたくないほらはやくだれでもいいから
わたしをアイしてえらんで殺して消して。
これ以上穢れたくない
傑作ね! 私才能あるかも。詩人になろうかしら♪
い……いい詩だね……。
日記に書かれている大半の事はこんな感じだ。
本当に理解不能。ただひたすらに病んでるって感じ。
でも、違う内容の日記もあったんだ。
それは、私とあの子が出会った日の日記だった。
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