184 / 211
最終章 最狂の愛
燗毛異会
しおりを挟む
「さあ今日は歓迎会よ! いっぱい食べてね!」
「「「「「はーい!」」」」」
屋敷のリビングにて。
麗紗がジュースの入ったワイングラスを掲げて宣言する。
仕切りができてえらい!
麗紗は本当に何でもできるね!
真乃達を雇ってから、実はまだ一週間くらいしか経っていない。
そこで、麗紗が凍牙達と真乃達の距離を縮める為に歓迎会を開こうって言い出したんだ。
まあ一応雇用の関係にあるわけだからそういうのがあってもいいだろう。
私とか漢野とか優紀とか黒萌もいるけど。
漢野はもうつっこまないとして、なんで二人が居るのかって言うと私が呼んだからだ。
呼んだのは二人がだいぶ麗紗のことを誤解してたみたいだから、これを機にその誤解を完全に解いてほしかったからだ。
あとは単純に、こういうのは人が多い方が楽しいし。
麗紗に呼んでもいい? って聞いたらいいですよ! って二つ返事でOKしてくれた。
麗紗は懐が広いなあ。
歓迎会になってるのか微妙だけど、使用人でも何でもない漢野が普通にいるから大丈夫!
テーブルの上には、ステーキやキャビア、ロブスタ―などがふんだんに使われた豪華な料理が並べられている。
料理にいつも以上の気合を感じる。
それらを人数分ぜんぶ用意した凍牙は心なしか疲れた表情をしていた。
まあここのコックだししょうがないよね。
ていうか凍牙がいない時料理はどうしてるんだろう?
そんなことを軽く疑問に思いつつもナイフでステーキを切って麗紗の口元に運ぶ。
「はい、あーん!」
「琥珀先輩! 今日は歓迎会なんですよ全く……ぱくっ」
ぷんぷんと怒りつつも結局ステーキを頬張る麗紗。
食欲に勝てない麗紗かわいい……!
いや、もしかして私があーんしたから?
……だとしたら……かわいいが過ぎるぞ。
尊死に掛かっていると、麗紗がぷいっとそっぽを向きながらステーキが刺さったフォークを私の口に差し出してきた。
「いっ……一回だけですからね……?」
「うっ!?」
「だ、大丈夫ですか琥珀先輩!?」
「ご、ごめん……大丈夫だよ……」
危ない危ない。
あやうく天に召されるところだった……。
こういう少しだけ愛を注がれる感じ、普通にイチャつくのとはまた違った破壊力があるなあ……。
普通のイチャコラがステーキとするなら、これは深夜に食べるカップ麺って感じ?
どっちもプライスレスではあるけれど。
人って簡単に死ぬんだなあ……。気を付けないとね。
「このステーキ美味しいわよ右近。はい、あーん!」
「今は歓迎会だろ……? そういうのは後で……」
「麗紗さん達もやってたわよ」
「じゃあいいか。いただきまーす」
根津さんと霜降さんも中々だな。
主に私達のせいだけど。
二人は付き合ったみたいだけど前とそんなに距離感が変わってないような気もする。
元々、距離が近かったし。
「おいしい……! 勇気を出してよかったわ~!」
「黒萌さん……口の周りにソースついてるよ」
「ん……ありがと……って子供扱いするんじゃないわよ!」
「あっ……ごめん……こねこちゃ……黒萌さん」
「……あ、あんた本当に大丈夫よね? これでも信じてるからね?」
「だ、だだだ大丈夫だよ!」
黒萌の口の周りのソースを優紀が拭ってあげている。
優紀がやるとなんか……犯罪臭がするな。
見ていて心配になる。黒萌の貞操が。
「この肉うめえなあ……もぐもぐ」
「漢野ちゃん、私の分ちょっと食べない? 私そんなに入らないから……」
「……い、いいのか!? ありがとよ千歳!」
「ふふ……別にいいのよ……実験に協力してくれるならね……」
おい漢野……完全に餌付けされてるぞ……。
漢野が屋敷を平然と居られるのは相応の対価というか犠牲を払ってるからなのかもしれない……。
恩人だからっていうのもあるとは思うけど……。
「何でコイツの隣に……」
「ふんっ!」
耕一郎と真乃の間ではすごく険悪な雰囲気が広がっている。
なんでこの二人を隣同士にしちゃったんだろう……。
「なあコック……酒は?」
「……こんな昼間から飲むんですか? ワインならありますけど……」
「じゃあそれ頼むわ。持ってきて」
「は、はあ……」
こっちでは凍牙が吉良さんにパシられている。
いっつもあいつは不憫というかなんというか……。
と、そんな風に皆が歓迎会を楽しんでいたその時だった。
ズン……と重量感のある大きな音が庭から響いてきたのは。
全員が驚いて、食事の手を止める。
「ん……? どうしたんだろう……?」
「僕が見てきます!」
ちょうどその時立っていた凍牙が庭の様子を見に外へ出ていった。
漢野みたいな特色者が襲い掛かってきたのかな?
もしそうだったら漢野に任せよう。
なんて思っていると、凍牙がすぐに戻ってきた。
信じられないって感じの顔で。
「た、大変です皆さん……! 庭に宇宙船らしきものが……!」
「「「「「はーい!」」」」」
屋敷のリビングにて。
麗紗がジュースの入ったワイングラスを掲げて宣言する。
仕切りができてえらい!
麗紗は本当に何でもできるね!
真乃達を雇ってから、実はまだ一週間くらいしか経っていない。
そこで、麗紗が凍牙達と真乃達の距離を縮める為に歓迎会を開こうって言い出したんだ。
まあ一応雇用の関係にあるわけだからそういうのがあってもいいだろう。
私とか漢野とか優紀とか黒萌もいるけど。
漢野はもうつっこまないとして、なんで二人が居るのかって言うと私が呼んだからだ。
呼んだのは二人がだいぶ麗紗のことを誤解してたみたいだから、これを機にその誤解を完全に解いてほしかったからだ。
あとは単純に、こういうのは人が多い方が楽しいし。
麗紗に呼んでもいい? って聞いたらいいですよ! って二つ返事でOKしてくれた。
麗紗は懐が広いなあ。
歓迎会になってるのか微妙だけど、使用人でも何でもない漢野が普通にいるから大丈夫!
テーブルの上には、ステーキやキャビア、ロブスタ―などがふんだんに使われた豪華な料理が並べられている。
料理にいつも以上の気合を感じる。
それらを人数分ぜんぶ用意した凍牙は心なしか疲れた表情をしていた。
まあここのコックだししょうがないよね。
ていうか凍牙がいない時料理はどうしてるんだろう?
そんなことを軽く疑問に思いつつもナイフでステーキを切って麗紗の口元に運ぶ。
「はい、あーん!」
「琥珀先輩! 今日は歓迎会なんですよ全く……ぱくっ」
ぷんぷんと怒りつつも結局ステーキを頬張る麗紗。
食欲に勝てない麗紗かわいい……!
いや、もしかして私があーんしたから?
……だとしたら……かわいいが過ぎるぞ。
尊死に掛かっていると、麗紗がぷいっとそっぽを向きながらステーキが刺さったフォークを私の口に差し出してきた。
「いっ……一回だけですからね……?」
「うっ!?」
「だ、大丈夫ですか琥珀先輩!?」
「ご、ごめん……大丈夫だよ……」
危ない危ない。
あやうく天に召されるところだった……。
こういう少しだけ愛を注がれる感じ、普通にイチャつくのとはまた違った破壊力があるなあ……。
普通のイチャコラがステーキとするなら、これは深夜に食べるカップ麺って感じ?
どっちもプライスレスではあるけれど。
人って簡単に死ぬんだなあ……。気を付けないとね。
「このステーキ美味しいわよ右近。はい、あーん!」
「今は歓迎会だろ……? そういうのは後で……」
「麗紗さん達もやってたわよ」
「じゃあいいか。いただきまーす」
根津さんと霜降さんも中々だな。
主に私達のせいだけど。
二人は付き合ったみたいだけど前とそんなに距離感が変わってないような気もする。
元々、距離が近かったし。
「おいしい……! 勇気を出してよかったわ~!」
「黒萌さん……口の周りにソースついてるよ」
「ん……ありがと……って子供扱いするんじゃないわよ!」
「あっ……ごめん……こねこちゃ……黒萌さん」
「……あ、あんた本当に大丈夫よね? これでも信じてるからね?」
「だ、だだだ大丈夫だよ!」
黒萌の口の周りのソースを優紀が拭ってあげている。
優紀がやるとなんか……犯罪臭がするな。
見ていて心配になる。黒萌の貞操が。
「この肉うめえなあ……もぐもぐ」
「漢野ちゃん、私の分ちょっと食べない? 私そんなに入らないから……」
「……い、いいのか!? ありがとよ千歳!」
「ふふ……別にいいのよ……実験に協力してくれるならね……」
おい漢野……完全に餌付けされてるぞ……。
漢野が屋敷を平然と居られるのは相応の対価というか犠牲を払ってるからなのかもしれない……。
恩人だからっていうのもあるとは思うけど……。
「何でコイツの隣に……」
「ふんっ!」
耕一郎と真乃の間ではすごく険悪な雰囲気が広がっている。
なんでこの二人を隣同士にしちゃったんだろう……。
「なあコック……酒は?」
「……こんな昼間から飲むんですか? ワインならありますけど……」
「じゃあそれ頼むわ。持ってきて」
「は、はあ……」
こっちでは凍牙が吉良さんにパシられている。
いっつもあいつは不憫というかなんというか……。
と、そんな風に皆が歓迎会を楽しんでいたその時だった。
ズン……と重量感のある大きな音が庭から響いてきたのは。
全員が驚いて、食事の手を止める。
「ん……? どうしたんだろう……?」
「僕が見てきます!」
ちょうどその時立っていた凍牙が庭の様子を見に外へ出ていった。
漢野みたいな特色者が襲い掛かってきたのかな?
もしそうだったら漢野に任せよう。
なんて思っていると、凍牙がすぐに戻ってきた。
信じられないって感じの顔で。
「た、大変です皆さん……! 庭に宇宙船らしきものが……!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】【ママ友百合】ラテアートにハートをのせて
千鶴田ルト
恋愛
専業主婦の優菜は、夫・拓馬と娘の結と共に平穏な暮らしを送っていた。
そんな彼女の前に現れた、カフェ店員の千春。
夫婦仲は良好。別れる理由なんてどこにもない。
それでも――千春との時間は、日常の中でそっと息を潜め、やがて大きな存在へと変わっていく。
ちょっと変わったママ友不倫百合ほのぼのガールズラブ物語です。
ハッピーエンドになるのでご安心ください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
みのりすい
恋愛
「ボディタッチくらいするよね。女の子同士だもん」
三崎早月、15歳。小佐田未沙、14歳。
クラスメイトの二人は、お互いにタイプが違ったこともあり、ほとんど交流がなかった。
中学三年生の春、そんな二人の関係が、少しだけ、動き出す。
※百合作品として執筆しましたが、男性キャラクターも多数おり、BL要素、NL要素もございます。悪しからずご了承ください。また、軽度ですが性描写を含みます。
12/11 ”原田巴について”投稿開始。→12/13 別作品として投稿しました。ご迷惑をおかけします。
身体だけの関係です 原田巴について
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/734700789
作者ツイッター: twitter/minori_sui
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる